白井喬二の「瑞穂太平記」(奈良篇、平安篇)

jpeg000-55白井喬二の「瑞穂太平記」(奈良篇、平安篇)読了。
白井喬二による、日本史の再構成第二弾です。取り上げられたのは、平城京遷都、大仏建立、道鏡と和気清麻呂の争い、坂上田村麻呂の蝦夷征伐、小野小町、菅原道真などです。その中に「詩と盗賊」という章があり、これが大変白井らしいお話しで、宮中に詩がはやると、それを書き付けるための紙が必要になり、紙屋が栄えます。ところが、その紙を漉く排水のおかげで農作物に害を与えます。それをある盗賊が義賊してそれを懲らしめるため紙屋に盗みに入ります。その盗賊は捕まりますが、自己の信じるところを滔々と延べ、お上を批判します。結局その盗賊は首を斬られますが、その思いは伝わって、紙作りは禁止になる、というちょっと不思議なお話です。また、小野小町の話も面白く、漢学派に対抗する和学派というのが出来たのですが、和歌をよくする小野小町を仲間にしたのが転落の始まりで、美人の小野小町に骨抜きにされる男性が二人も出て、世間の非難をあびて、その集まりが没落するという話です。小野小町自身は男を渡り歩いて、却って名を上げます。第三巻は「源平篇」です。

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