白井喬二の「釈迦・日蓮」

jpeg000-84白井喬二の「釈迦・日蓮」を読了。昭和18年の太平洋戦争中の出版です。活字がかなり大きいのですが、文章が易しくしてあるわけではなく、特に子供用という訳ではないようです。日蓮と釈迦の伝記ですが、「日蓮」の方で、日蓮が「八紘一宇」とか「大日本帝国」とかの単語を用いるのが、時局に合わせたんでしょうが、無茶苦茶です。ちなみに、「八紘一宇」という単語を使い出したのは、確かに日蓮主義者の田中智学なんですが、いくらなんでも日蓮の時代に「八紘一宇」という言い方はありません。(日本書紀に「掩八紘而爲宇」という表現で出てきますが、「八紘一宇」という言い方は田中智学が使い始めたものです。)白井喬二は確か浄土宗だった筈で、何故に日蓮の伝記を書いたのかの動機は不明です。「釈迦」の伝記については、特にどうということはなく普通です。

白井喬二の「釈迦・日蓮」” への2件のコメント

  1. ピンバック: 白井喬二作品についてのエントリー、リンク集 | 知鳥楽

  2. この本は「東亜英傑伝」全8冊の内の1冊のようです。その理由は以下。
    (1)出版社が同じ田中宋栄堂
    (2)本のサイズが他の「東亜英傑伝」と同じ
    (3)白井喬二の序文が他の「東亜英傑伝」と同じ

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