白井喬二の「東亜英傑伝 七 山田長政・張騫」

白井喬二の「東亜英傑伝 七 山田長政・張騫」を読了。但し「山田長政」の方に、15ページの落丁があります。「山田長政」の方は、従来通説となっていた、山田長政がシャムの国王になっていて、昔台湾に渡る時に世話になった日本人二人に感謝を伝えた話について、根拠のない作り話としています。そういう歴史考証的な態度はいいのですが、一方で山田長政が「八紘一宇」の精神に基づいて海外で活動していたなどというトンデモ歴史を書いています。白井喬二は同じシリーズの日蓮でも、日蓮に「大日本帝国」や「八紘一宇」という言葉を語らせて、無茶苦茶な歴史を作っていました。そういうのを考えると、この「山田長政」はどこまでが歴史的事実かかなり眉唾です。
「張騫」の方は、有名な匈奴に行って長い時間をかけて漢に戻って来た張騫の話で、特に脚色はしていないように思います。ただ何故張騫が山田長政とセットにされたのかはよくわかりません。どちらも生まれた国を離れて活躍したということなのでしょうか。
一つ特筆しておくべきことは、この巻の挿絵は山川惣治です。戦前から活躍していたことがわかります。

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