リンガフォンの「米語上級コース」

これまで英語に関しては色々な教材に手を出して来ましたが、その中でベストと言えるのは迷い無くこのリンガフォンの「米語上級コース」(Advanced American English Course)です。リンガフォンという語学教材の会社はもうなくなってしまいましたが、一番良質な語学テキストを出していたと思います。この「上級コース」をやる前に、「米語中級コース」を全部やってから、これに進みました。コースの最初がいきなりアメリカの大統領選の解説で、あの複雑な仕組みをわかりやすく解説してくれます。内容は、第一部がCulture、第二部がCommerce、第三部がColloquial American Englishで、スピーキングだけでなく、ライティングにも役立つ教材がたくさんありました。特に、ビジネスレターの章に載っている英文レターは良く出来ていて、そこに出てきた”You may rest assured that we at Ross Business Machines will do everything possible to meet your requirements.”のような表現は丸暗記して、実際に自分の仕事でも使いました。今はインターネットのオンライン英会話とかはあふれていますが、こういう良質な教材は見つからないですね。

平井通宏の「ビジネスパーソンのための英語超効率勉強法」

平井通宏の「ビジネスパーソンのための英語超効率勉強法」を読了。2002年に出たちょっと古い本です。筆者は日立製作所で汎用コンピューターの輸出に長年携わり、日立の外国語研修所の所長を4年間務めた人です。英語の資格を何と49も取っていて(この本の段階では30)、私が最終目標とする国連英検特A級も当然持っています。
内容としては、スピーキングとライティングの所を中心に読んだのですが、ライティングに関してはレトリック(修辞学)の話と、これまた先日紹介した”The Elements of Style”の抜き書きが多くて、あまり新しく得る所は多くなかったです。ただ、語彙に関して「『タイム』が読める辞典」「『ニューヨーク・タイムズ』を読む辞典」みたいな参考書が紹介されていたのは良かったです。2冊ともAmazonで取り寄せてみます。
ちょっと勇気づけられるのは、この方の多数の英語資格の内で、30代で取っているのは3つだけで、後は49歳以降の、多くは50代で取っているということです。やっぱり50代でも語学力を改善させることは十分出来るんだということがわかりました。また、国連英検特A級について、「語彙が非常に難しい」と何度も言及されていて、改めて認識を新たにしました。後面白いのはこれほどの方でもTOEFLは満点を取れていないということです。TOEFLって受けたことないですが、そんなに難しいんですね。

ウィリアム・ストランク・ジュニアの”The Elements of Style”

ウィリアム・ストランク・ジュニアの”The Elements of Style”を読了。英語学習の重点をリスニングとリーディングから、スピーキングとライティングに移していこうとしている過程で、ライティングの基礎テキストとしてまずこれを読んだもの。初めて読んだのではなく、以前日本語訳(「英語文章ルールブック」)を読んでいます。この本を知ったのは、順番としては、「プログラム書法」から。「プログラム書法」は有名なカニーハン・プローガーの美しく分かりやすいプログラムの書き方の本で、プログラマーなら一度は読むべき本です。この原題が、”The Elements of Programming Style”で、これが”The Elements of Style”のもじりなんだよ、ということでこの本にたどり着きました。英語のライティングの本としては古典であって、1918年に初版が出ています。そのエッセンスを一言で言うと、「簡潔で、力強く、誤解の余地の無い英語を書きなさい」ということに尽きるかと思います。逆に言えば、曖昧さや複雑さ、主張の弱さが攻撃されていますので、文学の文章の書き方の本ではないです。昔のWord Perfectなんかのワープロソフトには、英文法チェッカーがついていましたが、それに指摘させると、「受動態を使うべきではない」とか出てきましたが、そういう指摘の元がこの本です。

TOEIC L&R 試験の参考書

TOEICを今回までで5回受けましたけど、その勉強で参考書を15種類くらい買っています。その中で3つ紹介しておきます。

1.TOEICテスト公式問題集
まあこれは基本中の基本ですね。特に昨年から問題形式が変わったので、新しい問題形式に慣れておかないと本番で大変です。この公式問題集で取れたスコアと本番のスコアはあまり一致しませんが、解くのにかかる時間はほぼ本番と一緒です。結構値段が張りますが、必買でしょう。

2.植田 一三 TOEIC(R)TEST 990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)
リーディングの部の文法問題を克服するのに一番役に立った参考書です。というかこの問題集の文法問題は、TOEICの本番テストよりはるかに難しいです。TOEICで850点未満の人は手を出さない方が無難です。でも英語学習の最終目標がTOEICではない人にはお勧めです。私はこの問題集を3回繰り返してやりました。その結果、TOEICのリーディング前半の文法問題はほとんど間違わなくなりました。

3.神崎 正哉 990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか
これは試験本番の時の問題の解き方のノウハウです。リスニングの試験の時は一つの問題を解き終わったら、写真選択でなければ次の問題の文をあらかじめ読んでおくことなど、実戦的ノウハウがいっぱい詰まっています。

EF English Liveのウソ広告

TOEICのL&Rは今年965点取れたので、もう良しとし、来年からはS&Wを受けることにしています。ライティングは以前いた会社の研修で半年間の講義を受けたことがあります。しかしスピーキングについては、元々貿易の仕事をこれまで通算で15年ほどやっていましたのでそれなりに経験はありますが、残念ながら今やっている仕事ではあまり英語をしゃべる機会がありません。(書く機会はそれなりにありますが。)
そういう訳で、スピーキングを強化する手段を考え、結論としては英会話学校(AEON)に週1回行き、それでは足らないのでオンライン英会話もやることにしました。オンライン英会話は調べてみると多数のサービスがありますが、ほとんどがフィリピン人を講師とするものです。別にフィリピンに偏見を持っている訳ではありませんが、初級者や中級者ならともかく、この段階にまで達したならやはりネイティブから習いたいと考えます。それで色々探したら、EF English Liveというサービスがネイティブ講師を売り物にしていました。この写真にあるように、講師はほとんどアメリカ人かイギリス人であるように見せています。
しかし、実際に契約して6回ほどプライベートレッスンをやってみた講師の実態は以下の通りです。
1回目:ボストンに在住のアメリカ人女性。しかし、名字が「チャン」で明らかに中国系。週末はいつも中華料理を食べに行くといっていたので間違いないでしょう。
2回目:南アフリカの男性。
3回目:ドミニカ共和国に在住のアメリカ人。
4回目:南アフリカの黒人女性。
5回目:南アフリカの黒人女性。(4回目とは違う人)
6回目:南アフリカの黒人女性。(4回目と同じ人)
という具合で、実に6人中4人が南アフリカの講師でした。気になってWikipediaで調べたのですが、南アフリカの第1の公用語は確かに英語でしたが、2011年の国勢調査によれば、国民の内、英語を母語(第一の言語)とする人の割合はわずかに8.6%で、ほとんど都市部に住むオランダ系の白人やインド系の人に限られるとのことでした。ということは、ほとんどの人はまず最初に英語以外の言語を覚え(南アフリカには実に11もの公用語があります)、それから学校で英語を習うということになります。このことは、フィリピン人講師とまったく違いがありません。
このことについて、EF English Live側にクレームしましたが、帰ってきた回答は、「(予約)時間が偏っているので別の時間を試して欲しい」ということでした。つまりは時差の問題で、当たりやすい国とそうでない国があると言いたいようです。しかし、時差の問題なら、南アフリカと1時間の時差しかないイギリス人講師が一度も出てこないのはきわめて不自然です。(ちなみに予約していたのは夜の8時か9時で、南アフリカ、イギリスとも昼間です。)しかも、「ではどの時間にすればアメリカ人やイギリス人講師に多く当たるのか」と質問しましたが、「そういう事は教えられない」という木で鼻をくくった回答でした。なお、EF English Liveの講師はあらかじめ一覧などでこちらが見ることが出来る訳でなく、プライベートレッスンを予約すると自動的に割り振られます。一度レッスンを受けた講師については、名前が判明するので次回からその講師を再度指名することは可能ですが、6回やってちゃんとしたネイティブのアメリカ人としては1回だけです。(ちゃんとしたと言っても何故かドミニカ共和国在住の人ですが。)
あまりにひどい対応なので、EF English Liveとの契約はキャンセルしました。現在はEigoxという別のサービスを試しています。こちらはちゃんと講師の一覧が表示され、国籍、性別、経験年数などを指定して検索し講師をこちらから選ぶことが出来ます。EF English Liveよりはるかにマシと思います。
ともかく、EF English Liveの写真の広告は詐欺に近いと思いますので、ここで晒しておきます。