ローマでの駐車事情

これがローマでの普通の駐車風景です。ほとんどの道路で路駐されています。そして日本の感覚では信じられないくらい、前後の間隔がギリギリで場合によっては10cmもないです。良く言われるように前後の車に「ぶつけて」移動させて駐車スペースを作るというのは、私は目撃しませんでしたが事実のようです。ですが「ぶつけて」というのは誇張されていて、実際は「押して」ぐらいの感じみたいです。(かなりの速度でぶつけたら、ボディに歪みが入って走行に影響が出ると思います。)このために駐車中もギア(シフト)はニュートラル、サイドブレーキは引かないかあるいは引いてもごく軽くというのが暗黙の了解になっているみたいです。といってもそういうのはイタリアかフランスぐらいで、欧州のどこでもそうやって駐車している訳ではないと思います。私もイギリスで2回運転したことがありますが、そんな駐車の仕方は見ませんでしたし、借りたレンタカーの傷チェックはちゃんとありましたから、そういう駐車をやって傷を付けたらたとえバンパー部でも余分なお金を取られます。ローマの場合は、特殊事情で地下鉄が簡単に作れないのと同じ理由(そこら中で遺跡にぶつかるため)で、地下駐車場も作れません。なので路駐するしかない訳で、走る車はその路駐の車の間を縫うようにかなりの速度で走っていました。日本では駐車場で気になるのは前後のサイズより横幅で、私も前の5ナンバーの車から3ナンバーの今の車に変えた時にそこが一番気になりました。イタリアでは横幅より何より前後サイズで、ご覧のような2人乗りの車が多く見られます。

コロッセオ

ローマで最初に訪れたコロッセオです。西暦72年に作られたものですから、2000年近く経っていることになります。ガイドの説明によると、ローマのコンクリートは火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜて作られており、年月が経つほど強度が増すそうです。現在のコンクリートだとせいぜい100年ぐらいですから、信じがたい耐久性です。このコロッセオではグラディエーターの格闘が行われましたが、初期のキリスト教徒をライオンに食い殺させたり迫害も行われた場所です。なお2番目の写真の凱旋門はコンスタンティヌス帝が西暦315年にミルウィウス橋の戦いで勝利を得た時に立てられたもので、コロッセオより後です。

イタリアから帰国しました。

イタリアから無事に帰国しました。最後の日までは極めて順調だったのですが、最終日に予定に無かったヴァチカン美術館ツアーを無理矢理入れたのが大変でした。フィレンツェからローマテルミニ駅まではトレニタリアの高速鉄道ですが、これがわずか一時間半の旅程で12分遅れで到着。Googleマップで調べると、テルミニ駅から予約した店まで行くのの最短手段はタクシーではなく、地下鉄+歩き。地下鉄は問題なかったのですが、降りてから徒歩で予約した店にたどり着くのが一苦労で、やっとなんとか予約時間にぎりぎり間に合いました。しかし飛行機の時間の都合で、ツアー自体は30分ぐらいしか出来ず、ガイドとは別行動で勝手に観て回りました。そのせいで疲れて、空港でチェックインした後に下痢と嘔吐に襲われました。これは糖尿病の薬の副作用なんですが、疲れが引き金になったようです。飛行機のなかも3時間くらい機内食も食べずにはぐったりしていましたが、3時間くらいで何とか回復しました。

明日からイタリアに行きます。

明日から5泊7日1機中泊の予定でイタリアに行きます。
予定はこんな感じです。
2018年04月29日(日)
成田(NRT)13:15-ローマ(FCO)19:00 AZ785
ローマ 一泊
2018年04月30日(月)
ローマ(FCO)20:30-ヴェネツィア(VCE)21:35 AZ1483
ヴェネツィア 一泊
2018年05月01日(火)
ヴェネツィア17:50-ミラノ20:15
ミラノ 2泊
2018年05月02日(水)
「最後の晩餐」見学
ミラノスカラ座「フランチェスカ・ダ・リミニ」
2018年05月03日(木)
ミラノ8:20-フィレンツェ09:59
ウフィッツィ美術館見学
フィレンツェ 一泊
2018年05月04日(金)
フィレンツェ09:08-ローマ10:40
ローマ(FCO)15:15-成田(NRT)10:30(+1) AZ784

(写真は、Photo by (c)Tomo.Yun です。)

イタリア旅行

今度のゴールデンウィークに、5泊7日1機中泊の予定でイタリアを旅してきます。旅程はまずローマに入り、翌日ヴェニスに飛んで、そこからミラノへ行き、フィレンツェを経由してまたローマに戻って帰国、というものです。最大の目玉は5月2日にミラノ・スカラ座でオペラを観ることです。演目はザンドナイの「フランチェスカ・ダ・リミニ」です。私としては、ヴェルディかロッシーニが良かったんですが、連休中にやっている演目はこれだけでした。それから2番目の目的はフィレンツェのウフィッツィ美術館に行くことです。ここは予約しなくても入れますが、待たされるとのことなので、あらかじめチケットを入手しました。3番目はミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を観ることです。こちらは完全予約制でしかもすぐに売り切れてしまうということですが、一番料金の安い業者での予約は取れませんでしたが、ちょっとぼられ気味の業者で何とか予約が取れました。ローマ→ヴェニスは飛行機ですが、そこからミラノ、フィレンツェ、ローマへ戻るのは鉄道です。これもTRENITALLIAのサイトで、英語メニューで制限時間に悩まされながら何とか予約し、座席指定も取れました。飛行機のチケット(アリタリアの直行便)とホテルは昨年10月に既に予約済みです。ローマやヴェニスでどこを観るかはまだ決めていません。なかなかハードなスケジュールですが、北イタリアの主要都市は全部回ることになります。後はNHKの講座で一応3年間学んだイタリア語の初歩がどのくらい役に立つかですね。

ミニお伊勢参り(東京大神宮)

初詣は元旦に2社、2日に1社いって3社詣りを済ませていますが、休日なのでもう1社、東京のお伊勢さんといわれる東京大神宮に詣ってきました。1月8日だというのに、かなりの人出で参拝まで1時間近く待たなければならず、またその間に雨が降ってきて結構大変でした。ご本家と比べると本当にこぢんまりとした神社です。
ちなみに、昔はお詣りの仕方についてあまりうるさいことは言わなかったのに、最近はどこの神社に行っても、いわゆる「二礼二拍一礼」を守るようにという説明書きがあり、かなり多くの人がそれに従っています。でも調べてみたら明治の時代に神道が「国家神道」に変わった時に、国家の宗教なのだから各神社ばらばらの参拝の仕方はよくない、ということで決められたやり方のようで、決して神道本来のものでも何でもありません。神道は本来小うるさいことを言わないで、各人の素朴の信仰に任せるというのがいい所だと思います。

白川郷の合掌造りの家

白川郷の合掌造りの家。以前既に五箇山に行っているので、あまり感動はありませんでした。豪雪のため屋根を急角度にするっていうのは、アメリカのニューイングランドで見られる家もそうですよね。「合掌造り」で思い出すのはむしろ、将棋漫画の「5五の龍」で出てきた、真剣師「飛騨の中飛車」がプロ相手の対局で見せた、「合掌造りの駒組み」。遊び駒が一枚も無いという究極の駒組み。(どんな駒組みか知りたい方は、こちらを見てください。)

中国のトイレでのおかしな英語

9月24日から29日まで中国に出張に行ってきました。この看板みたいなのは、武漢から車で随州に向かうハイウェイの複数のサービスエリアのトイレで、男性小用便器の前に貼ってあったもの。中国語の意味はわかりませんが、英語の方はまったく意味不明です。

The drawing close to civilization
The nearness is convenient

本日AEONでオーストラリア人講師にも見せて分かるかどうか聞きましたが、「まったく分からない」とのことでした。

無粋ながら何がおかしいかを列挙すると、
(1)drawingは図面のことで、文字だけが書かれたものをそうは呼ばない。
(2)最初の文には動詞がなく、単なる名詞句に過ぎない。次の文との関係も不明。最後に”:”をつけて次の文につなぐのならまだ理解できるけど。
(3)たかがトイレの便器に近づいてオシッコすることは、”civilization”とは関係ない。
(4)英語の抽象名詞に一般的に定冠詞は付かない。”The nearness”はおかしい。
(5)nearnessという単語は確かに辞書に載っているけど、よっぽど特別な場合に「近さ」を名詞で言いたい時だけに使うもので、一般的にはほとんど使われない。
(6)nearnessは何かが近くにあるというならconvenientでもいいでしょうが、この場合、便器に近づくことは利用者にとってはconvenientでも何でもない。
(7) 文末にピリオドも無い。

多分、言いたいのは「便器の近くに寄れ」ということで、それを普通の英語で書けば、”As a good manner, please stand close to the toilet bowl (pan).”だと思います。

p.s.
これ、どうもAIによる翻訳をそのまま使ったのではないかと思われます。Google翻訳は最近かなり良くなったという話を聞きますけど、中国製AIの翻訳だとしたらかなりレベル低いですね。