古今亭志ん生の「お直し、庚申待ち」

jpeg000 148今日の落語、志ん生の「お直し、庚申待ち」。昨日志ん朝の「お直し」を聴いたので、本家のが聴いてみたくて買いました。「お直し」が昭和38年、「庚申待ち」が昭和40年で、どちらも志ん生の病後です。但し、ググって見ると、志ん生のお直しについては、この病後の昭和38年のがベストだと言っている人もいました。「庚申待ち」はTVの録音で、音が良くありません。
「お直し」はさすがに本家で、語りようによっては陰惨な噺になりかねない噺ですが、志ん生の語りでは暗さはまったくありません。基本的に志ん朝のは志ん生のをコピーしていますが、細部はそれなりに違いますね。
「庚申待ち」は、ある旅籠屋で、庚申の夜に町の人が集まって色んな話をして過ごす様子を描いた話です。その中に、「女ムジナ汁を食って玉の輿に乗る」というのが出てきて、何の洒落だかわからないので調べてみたら、「女氏無くして玉の輿に乗る(おんな、うじなくしてたまのこしにのる)」の洒落でした。

白井喬二の「富士に立つ影」[3](主人公篇)

jpeg000 153白井喬二の「富士に立つ影」第三巻主人公篇を読了。この巻からいよいよ全体の物語の主人公である、熊木公太郎(きみたろう)が登場します。親父である熊木伯典と違って、天真爛漫で邪気の無い、善人である意味「聖なる愚者」的な人物として描かれています。この公太郎には、親父である伯典への恨みからなのか、影法師と呼ばれる謎の人物がつきまとっており、公太郎が何かを習っていよいよ免許を得ようとする段階になると、決まってこの影法師の邪魔が入り、免許を得ることができません。公太郎は、軍学者頼母木介堂に入門しようとしますが、その入門の儀式でまたしても影法師の邪魔を受け、入門することができません。そうしている内に、公太郎は一緒に旅していた猿回しの助一(実は富士の裾野の村で佐藤菊太郎に味方した牛曳きの息子)から、熊木伯典の昔の悪について聞きますが、公太郎はそれを信じることができません。実家に戻った公太郎の元へ、鼠小僧次郎吉が泥棒に入りますが、公太郎はこれを逃がしてしまい、公太郎の評判はさらに悪くなります。そうこうしている内に、伯典は幕府が日光で新しい城を築く話を聞いてきて、公太郎に築城学を仕込んで、今度こそ名を成させようとします。

裾野篇 江戸篇 主人公篇 新闘篇 神曲篇 帰来篇 運命篇 孫代篇 幕末篇 明治篇 総評