未読の本

現在、未読で待ち行列に入っている積読状態の本です。ここに写っている以外に、英語の参考書系が5~6冊別にあります。埴谷雄高の「死霊」は大部前に買ったものですが、なかなか手が付けられていません。また、平凡社の「現代大衆文学全集」の内から5冊くらい買っていますが、これも未着手。そうこう言っている内に、吉川英治の「宮本武蔵」の戦前版も近日中に到着…(知っている方は知っていると思いますが、「宮本武蔵」には「戦前版」と、それを戦後吉川英治自身がGHQの検閲を恐れて暴力的な表現などを書き直した「戦後版」があります。)ともかくこれらの本を読むのは2018年に持ち越しです。

西日本新聞社 編「新 移民時代 外国人労働者と共に生きる社会へ」

西日本新聞社 編「新 移民時代 外国人労働者と共に生きる社会へ」を読了。移民問題について、3冊目でやっと良書に出会いました。この本の内容は西日本新聞という福岡の地方新聞に連載されたものです。まずは何より取材に手間を惜しまず、時にはネパールやタイにまで出かけて関係者に取材してまとめた労作です。最近マスコミがフェイクニュースを垂れ流すものとして批判されますが、こういう地道ないい仕事を、全国新聞ではなく地方新聞がやっていることに救いを感じました。福岡という場所、九州という場所は、よく考えれば昔から海外の文化の取り入れで日本の最前線にあった所だと思います。またある意味「よそ者」に寛容な土地柄で、私も小学6年の時に山口県から福岡県に引っ越した経験がありますから、余計にそう思います。
内容については、この本で暴かれているのは、日本の政策の建前と本音の使い分けのひどさ。表では移民政策を否定しておいて、裏では留学生や研修生の名前で外国人の安い労働力を搾取する構図というのが見えて憤りを感じざるを得ません。ネパールから来た留学生が、ほとんど睡眠時間を取らずにいくつもバイトを掛け持ちし、結局精神を病んだり、失踪したりという悲劇が語られています。「女工哀史」は明治時代だけの話ではありません。また色々と識者に話を聴いている中でひどかったのが、連合の副事務長の安永とか言うの。自分達の既得権益が侵される心配ばかりして、人口減というある意味日本の危機を無視してはっきりいって何も考えていません。その逆に、自民党の石破茂氏については、意外なことに移民推進派であり、「移民庁」という官庁を作ってはどうかと提言しています。ちょっと見直しました。
この問題については、更に色々調べていきたいと思います。

堀口茉純の「江戸⇔東京節」と「大江戸=痛快伝」

いい年して(笑)、こんなCDを買ってしまいました。
お江戸ル、ほーりーこと堀口茉純の「江戸⇔東京節」と「大江戸=痛快伝」の両A面シングル。「江戸⇔東京節」は「らめちゃんたらギッチョンチョンでパイのパイのパイ~」の替え歌。「江戸=痛快伝」は江戸文化歴史検定の公式イメージソング。ほーりーのサイン入り生写真付き。(笑)ほーりー意外と歌うまい。「江戸=痛快伝」はアニメの主題歌みたいでなかなかいいです。ちなみにAmazonでは買えません。

毛受敏浩の「自治体がひらく日本の移民政策 人口減少時代の多文化共生への挑戦」

毛受敏浩の「自治体がひらく日本の移民政策 人口減少時代の多文化共生への挑戦」を読了。かなり飛ばし読み。この本は「外国人労働者受け入れを問う」よりはましな内容と思いますが、正直な所、「多文化共生」といういわばきれい事を強調し過ぎと思います。どのような事にもポジティブな面とネガティブな面がありますが、この本はポジティブな事を中心にかかれており、ネガティブな懸念みたいなことに対しては、きわめて通り一遍の説明しか与えられていません。たとえば「移民が増えれば犯罪が増えるのではないか」という懸念に対しては、近年の外国人による犯罪が減少しているから問題ない、といったレベルで片付けられてしまいます。しかし、本格的に移民を受け入れ、外国人の永住者が今の10倍になった時に、果たしてその説明で、反対者を説得できるかというと、きわめて疑問です。
ただ、この本で良かったのは、国の移民政策の立案がほとんどされていない一方で、都市部よりもいち早く深刻な人口減少に直面している地方都市のいくつかが、外国人受け入れを真剣に検討し始めているというのがわかったことです。例として沖縄県や浜松市、あるいは北海道のいくつかの都市が挙げられます。
しかし、二冊読んでも相変わらず私が知りたいことを十分に知ることは出来ませんでした。

宮島喬、鈴木江理子の「外国人労働者受け入れを問う」

宮島喬、鈴木江理子の「外国人労働者受け入れを問う」を読了。人口が減少していく日本の対策としては、移民の積極的な受け入れを考えるべきで、それに向けての予想される諸問題をオープンに議論していく必要があると思いますが、残念ながら今の政治家にそういう気概のある人は見当たりません。ちょっとこの問題を自分で考えようと思って、2冊買った本の1冊がこの本。残念ながら本自体薄いですが、中身も薄かったです。大体「移民の是非を問う」ではなく、何故「外国人労働者受け入れを問う」なのか。タイトルからは、これまで日本政府が進めてきた、表ドアは閉じておいて、都合の良い時だけ期間を限定して外国人を労働者として使う、という発想しか見えてきません。私は日本のあらゆる産業がガラパゴス化している今、外国から人を受け入れ、日本文化の多様化を図る「第二の開国」が必要と思います。