NHK杯戦囲碁 山下敬吾9段 対 鶴山淳志8段(2023年11月19日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山下敬吾9段、白番が鶴山淳志8段の対戦です。山下9段は今回は変わった布石はやらない、と言っていましたが、黒5手目で、小目の石に肩付くという、初めて見た打ち方をしました。これを白が4線に這えば白の地が多く白がいいのでは、と思いましたが、白は上方へ3線を這いました。なので結局ナダレ定石の前半みたいな形になり、簡明に別れました。その後白が左上隅で三々に入ったのを、黒は2段にハネて、隅の実利を取りました。これは山下9段にしては珍しい打ち方です。この後、右上隅の黒が攻められ気味に、白が右辺に展開したのを、黒は本日2回目の肩付きで、白が出たのを黒が押さえて、白が切って戦いが始りました。白は黒を当てた石を押していって、いわゆる車の後押しで、その結果黒は壁が出来て中央がいい模様になりました。その代わり右上隅が薄くなりましたが、山下9段も強く白を包囲する打ち方をし、双方眼がなく攻め合いになるかと思われました。しかし結局活き活きになりましたが、白は隅に潜り込んで地を辛く稼いでおり、また黒はヨセコウ残りを嫌って一手入れたため後手になり、右辺から白が中央に進出して黒模様が消え、ここでの戦いの軍配は白に上がりました。しかし黒も左下隅の白に迫りながら左辺を模様化しました。この時左下隅の白が中央に一間に飛んだ構えに隙があり(AIはケイマを推奨していました)、黒が中から覗いて白を割いて行きました。白の下方は黒2子を取って活きましたが、黒が左辺の白の分断に成功し、黒が打ちやすくなりました。その後黒が左辺の白を攻める前に上辺にもたれていったのを、白は受けないで中央を補強したため、白の上辺も分断され、なおかつ中央の白を切り離す手が残り、実際に後でそうなりました。左辺と中央で激しい戦いが続いている最中、白は形勢不利とみて局面を複雑化させるため、下辺に打ち込みました。しかし結果としてはこの手は不発で、中央で一手遅れたため、黒は白の左辺と中央を劫付きですが切り無して戦果を上げました。最後白は左辺と中央を連絡する劫を仕掛けました。この劫は一旦は白が勝ち、そこで継いでいれば穏やかでしたが、白は更に黒2子を切って当たりにし、劫を大きくしました。黒が劫立てに右辺下方で切って行ったのを白は受けずに劫を解消し、左辺は白が分断して大きな戦果を挙げました。しかし黒が右辺下方で切って行った手は結局は手になり、攻め合いは黒勝ちで右辺の白が全部死に、白の投了となりました。見応えのあった見事な対局でした。

引っ越しプロジェクト補遺:追加の蔵書整理


引っ越しプロジェクトは完了しましたが、今日はその補遺として、蔵書の整理。これまでマックス・ヴェーバー関係、その他の学術書、囲碁、オーディオ、漢詩関係、キリスト教関係、コミック、辞書・事典、外国語、図鑑類については整理が終っています。今日は小林信彦、白井喬二、音楽関係、美術関係、ミリタリー(プラモデル)系を整理しました。小林信彦も白井喬二もまとめて見るとそれほどの分量でもなかったです。ただ白井喬二の関係で大法輪という仏教雑誌(黒衣僧正天海と外伝西遊記が連載されていたもの)の50冊くらいあるのは、さすがに入りきれません。残りは写真関係ぐらいです。今日整理して、音楽関係が多いのはちょっと自分でもびっくりしました。

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙戦士 その名はMAT」

「帰ってきたウルトラマン」の「宇宙戦士 その名はMAT」を観ました。この回は、色々と新しい趣向があります。その1が宇宙人であるミステラー星人の中に逃亡者がいて、娘と共に地球に来て人間に化けて暮していたのが、結局仲間に見つかってウルトラマンと戦うことになりかけますが、結局宇宙人同士で戦うというのが非常に珍しいというか、ウルトラシリーズでは初めてだと思います。2匹の宇宙人の顔つきが微妙に変えてあります。もう一つはタイトルにもあるように、MATの隊員がミステラー星人に操られて、ウルトラマンを攻撃するという、これもまた初めての趣向です。いつもは怪獣一匹も倒せないMATですが、ウルトラマンは結構苦しみます。結局スペシウム光線でミステラー星人を倒して催眠が解け、星人の宇宙船をMATが破壊して目出度し、というお話です。

既に凍結…

11月14日朝の写真です。フロントガラスが見事に凍結していました。13日の20時頃帰宅した時の車の温度計は3℃でしたので、これは多分明日の朝は零下になるな、と予想していましたが、見事にその通りになりました。元々相模原市緑区、昔の津久井は冬は寒い所ですが、私の新居のある場所は標高300mぐらいあるそうで、東京都心より3℃以上低く、大月辺りと同じくらいです。ちなみに凍結したウィンドウは前に鳴子温泉に行った時に用意した解凍スプレーで溶かして問題ありませんでした。後は早くスタッドレスに履き替えないといけません。

トワイライト・ゾーンの”Miniature”

トワイライト・ゾーンの”Miniature”を観ました。チャーリー・パークスは、30過ぎの独身男で母親に過保護に育てられたせいもあって、未だに女性と付き合った経験がなく、また職場で他の従業員と上手くつきあって仕事をすることが出来ず、何度も首になっています。そんな彼が、ある美術館のドールハウスの中の女性の人形が動いてピアノを弾くのを目撃します。彼はアリスと名付けたその女性に夢中になり、毎日その美術館に行って人形に語りかけるようになりました。当然彼は頭がおかしいということで、病院送りになります。医者はそれは単なる幻覚だと説明します。チャーリーは結局良くなった振りをして病院を退院し、家に戻ります。そして家族の前でも正常になったように振る舞いますが、寝るためにベッドに入った振りをして家を抜け出し、また美術館に向かいます。結局皆がチャーリーを探しに夜の美術館に行きますが、そこにはチャーリーはいませんでした。ただ一人チャーリーと顔なじみの警備員が、チャーリーが自分も小さくなってドールハウスの中でアリスと楽しそうに会話しているのを目撃します。
この話、今だったらチャーリーみたいなタイプはどこにでもいますね。初音ミクと結婚しているという人もいますから。そういう意味で時代を感じます。

納戸部屋の整理完了

新居の前のオーナーから説明は受けていましたが、中に入ったことはなかった、屋根裏収納に入ってみました。天井は低いですが、全部の6畳くらいのスペースがあり、照明もコンセントもあります。ただ、梯子がぐらつくので、重いものを持っていくのはちょっと危なく、結局古傘やブラウン管モニターなど使わないものや、空き段ボール箱などを上げました。そのお陰もあって、2階の納戸部屋(元々単なる洋室6畳でしたが、建て増しして窓が無くなったので納戸部屋になったもの)も、ほぼ片付きました。右側にプラケースが積んであるのは真空管とアンプ関係の電子部品類です。
これで後はLDKに積んであるものを片付ければ、引っ越しプロジェクトは今度こそ本当に完了します。

NHK杯戦囲碁 平田智也8段 対 志田達哉8段(2023年11月12日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が平田智也8段、白番が志田達哉8段の本格派同士の対戦です。この碁は渋い展開でしたが、左辺の攻防で、白が付けて黒がはねたままになっていたのを、白が切って行きました。ここの折衝で白は黒3子を取ってかなり地を増やしましたが、その代わり黒は中央を突っ切った形になり、上辺から中央に展開している白の大石へ黒がどのくらい攻められるかがポイントでした。しかし白は上辺で左側の白に渡る手を見せました。しかし黒はそれを妨げる手を打たず、結局白は全てがつながり、弱い石がほとんど無くなりました。でもそれで白が優勢になったという程ではなく、白は黒の右辺の模様をあっさり確定地にさせたので形勢は非常に微細でした。ヨセの段階でAIは左辺の白地と見える所に手があるという主張をしており、それを決行するという前提で黒が勝率80%程度という判定をしていましたが、結局黒も白もそれを決行したり守ったりしなかったため、一手毎に形勢が入れ替わるという終盤でした。その左辺の手は黒から打てば劫にはなるということみたいですが、劫材が黒が多い訳でもなく、微細な形勢でそれを決行出来ない、しないのはまあ仕方がないかと思います。結局白が左辺を守る展開となって、最後は白の半目勝ちでした。なお、志田8段は普段は無表情で、対局中にたまに「ニヤッ」とすることがあるのですが、本日の対局ではその「ニヤッ」を何でも見ることが出来ました。それだけ対局に没入していたのかと思います。

「帰ってきたウルトラマン」の「地球頂きます!」

「帰ってきたウルトラマン」の「地球頂きます!」を観ました。冒頭から郷隊員が団子を食べながらさぼっていたりと、いつもとは違うユーモア調です。ある怠け者の子供が絵に描いていたヤメタランスという怠け者が怪獣が、実際にある宇宙人により地球に送り込まれます。その怪獣から出る放射線に当たると、人々は怠け者と化してしまいます。ただ一人最初の怠け者の子供だけが「怠け者であることを止める」でまともになり、怪獣と一人戦おうとします。怠け病はついに郷隊員にも感染し、更にウルトラマンまでそうなりますが、何とかヤメタランスを小さくし、宇宙に送り返します。そしてヤメタランスを送り込んだ張本人であるササヒラー星人が登場します。ウルトラマンは何とかササヒラー星人を倒します。しかし、宇宙人の作戦としてはなかなか効果的でした。この回はなんだかウルトラマンタロウのエピソードみたいでした。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Elementary, Dear Data”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Elementary, Dear Data”を観ました。データがあるエピソードをきっかけに、シャーロック・ホームズにはまっていましたが、ある日データとジョルディは、ホロデッキで、ホームズの世界を再現し、そこでデータは、ホームズと同じ推理力を見せようとします。しかしデータはジョルディに、単に原作を全部暗記していてその通り演じているだけだと批判されます。医者のプラスキーも同じ意見で、結局ホロデッキに、データと同レベルの敵キャラを作らせてそれと対決することにより能力を見せるということになりました。その敵が原作でもホームズの最後の戦いの相手であるモリアーティ教授でした。しかしジョルディがコンピューターに「データと同等以上の能力を持った」キャラと要求したため、作り出されたモリアーティ教授は、コンピューターにも命令出来る能力を持って、その知識でプログラムを上書きして消せないようにしてしまいます。モリアーティ教授は急速な勢いで、エンタープライズ号の世界の知識を吸収し、ついにはエンタープライズ号を操ることさえ出来るまでに成長します。ピカード艦長とデータがモリアーティ教授と対決しますが、モリアーティ教授はただ一つ「生き続けたい」のだ、という希望を述べます。ピカードはその希望を受け入れ。モリアーティ教授のデータを保存することをコンピューターに命じます。モリアーティ教授はプログラムの上書きを元に戻し、ホロデッキのシャーロック・ホームズの話は消えます。
という話ですが、ちょっと悪役のモリアーティ教授がおとなしすぎかな、と思います。ホームズの原作同様、データを危機に陥れて欲しかったです。