原子力潜水艦シービュー号の”The Wax Men”

原子力潜水艦シービュー号の”The Wax Men”を観ました。またあのミイラ男とか人魚とか半魚人の回の脚本家(William Welch)によるものです。シービュー号が何故かアトランティス大陸の彫像をワシントンに運ぶという訳の分からない任務を与えられますが、実際にはその彫像はシービュー号の全クルーとそっくりな蝋人形で、ピエロの格好をした人間がその蝋人形を操ってシービュー号の乗っ取りを企むという話です。クレーン艦長だけが乗船が遅くなったおかげで蝋人形に入れ替えられずに済みましたが、しかし他のクルー全員が敵です。クレーン艦長はフライングサブで脱出しようとして、機械の故障をトーチを使って修理していた所にネルソン提督の蝋人形がやってきてクレーン艦長を襲います。偶然トーチがそのネルソン提督の蝋人形の顔にあたって溶け、クレーン艦長はそれが蝋人形であることを理解します。蝋人形の方が倒れたので、薬品で気絶させられていた本物のネルソン提督が復活し、二人は原子力エンジンの出力を上げて艦内の温度を高くし、蝋人形を全部溶かしてしまいます。最後に残ったピエロは機関銃で二人を撃とうとしますが、銃弾が安定装置か何かに当たってシービュー号の安定が大きく乱れて、ピエロは高電圧の装置に触れて感電死します。
どうもこの脚本家はあり得ない無茶な状況をシービュー号に持ち込むのが好きですが、正直これ以上出てきて欲しくないです。(そう思いましたが、今資料としている本で数えたら、この脚本家、後8回登場します…トホホ)

原子力潜水艦シービュー号の”Doomsday Island”

原子力潜水艦シービュー号の”Doomsday Island”を観ました。今回はエイリアンの地球侵略もので、まあ人魚とか半魚人とかミイラ男よりはマシですが、問題はそのエイリアンのちゃちさ。ほとんど半魚人と変わりません。これが実際に放映されたのは1967年2月26日です。ウルトラマンは1966年7月から既に放送開始されており、この原子力潜水艦シービュー号の第3シーズンとほぼ同時期です。しかし、ウルトラマンの宇宙人の特撮に比べると、このエイリアンの悲しいほどの安っぽさは何とも言えず悲しくなります。お話は、シービュー号が海図に無い島を探索している最中に海底から巨大な卵を拾います。それが孵化して中から赤いエイリアンが出てきます。例によってエイリアンはシービュー号の中で暴れ、コントロールルームのクルーをどこかに消してしまい、シービュー号を自分達でコントロールしようとします。ここでまたネルソン提督のスーパーマン振りが出て、何故かシービュー号に備えられていたレーザーガンで、エイリアンを倒します。一方フライングサブで島の探索に出ていたクレーン艦長とコワルスキーはエイリアンに捕まります。島にはエイリアンの卵が何百万とあり、それをシービュー号の原子力エンジンを使って孵化させて地球を占領するという計画でした。ご都合主義で何故かフライングサブにもレーザーガンが装備されているのを二人は発見し、フォースフィールドをそれで破壊し、エイリアンの装置も破壊します。ネルソン提督は二人がまだ島にいるのを知っていながら無情にミサイル発射を命じ、島はエイリアン毎吹っ飛びます。しかしクレーン艦長とコワルスキーは泳いで(!)シービュー号にたどり着いて無事、という全てご都合主義ストーリーでした。

原子力潜水艦シービュー号の”No Escape From Death”

原子力潜水艦シービュー号の”No Escape From Death”を観ました。この回の脚本も、ミイラ男や人魚や半魚人と同じ人です。でこの回の特徴は、過去のいくつかの異なる回のストーリーやシーンをつなぎ合わせて、新しい話にしているということでしょうか。シービュー号がある国の海底の研究所の調査に向かっている所に、敵国のものらしい潜水艦が接近してきます。シービュー号はエンジンを切ってやり過ごそうとしますが、向こうも同じことをして、結局かなりの速度を持ったままお互いが衝突し、どちらもかなりのダメージを受け海底に沈みます。そこでエンジン室を含むかなりの部分が浸水し、バラストタンクのポンプも故障して浮上できない、そして艦内の酸素は後数時間分、というのは”Submarine Sank Here”辺りとほとんと同じです。シービュー号の中のエアーダクトを通って修理に向かうのも何回も見たと思いますし、そこでクルーが動かなくなった歯車を動くようにして手をはさまれる、というのもあったように思います。その内カメラで外をチェックして目的だった海底研究所を発見しますが、それは何かによって既に破壊されていました。シービュー号の修理でそれどころではない筈のクレーン艦長以下3人は潜水服を着て海底に出ますが、そこでクラゲの化け物が登場。これも既に前に出てきました。更には3人がクラゲに飲み込まれ、その体内を彷徨うのは、以前ネルソン提督と女性科学者が乗ったダイビングベルが鯨に飲み込まれるという話で出てきました。ネルソン提督は手製のバルブでポンプを修理し海底からの浮上に成功しますが、そこに襲ってきた巨大クラゲをデッキミサイルで撃とうとします。その中には3人のダイバーが飲み込まれています。間一髪という所でシャーキーがクラゲに空気を送り込めば飲み込んだ3人を吐き出すのではという機転で、3人は何とか助かります。

「令和」は元号のキラキラネーム

「令和」ですけど、私は元号のキラキラネーム化じゃないかと思います。まず出典が万葉集の梅花の歌とされていますが、正しくなく、実際には32首の梅花の歌がどういう時に詠まれたかを説明した漢文で書かれた前文に過ぎません。しかも元号にはそれなりに意味があって「平成」の時は「地平らかに天成る」(書経)から取ったと説明されていました。しかし今回のはまず「令」が単なる次に来る名詞を美化する接頭辞に過ぎず、それ自体の意味が希薄です。「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」の文から2つの漢字を抜き出しただけで、こんなのが出典とそもそも言えるのでしょうか。要するに2つの漢字で見た目と響きが良いのを組み合わせたというだけで、そういう意味ではキラキラネームとほとんど変わりません。そして今回の選定のメンバーが林真理子とか山中教授とか、漢字の知識に乏しい人が多数混じっています。その場合に、意味とかを深く考えないで語感優先に傾いたのだと思います。

また、「令和」の出典になった「令月」が国語辞書に載っているので今でも使われていると判断している人がいますが、少なくとも私は今まで「令月」が使われている明治以降の文学作品を見たことがありません。Googleのサイト指定検索で青空文庫の全体を検索しても、一件もヒットしません。また、国語辞書の「令月」の説明は各社横並びでほとんど同じであり、これはおそらくある最初に載せた辞書の記述を他の辞書がぱくっているということです。辞書の意味記述は、普通用例を集めてその使われ方を分析するのですが、青空文庫でも一件も用例がないのであればその作業が出来ません。なので他の辞書に書いてあるのをパクるということになります。

それから、令室、令息のような「令」の使い方は、本来良くも悪くもなるものに付くのであり、その意味で「令月」は問題ありませんが、「令和」のように、本来いい意味しかない言葉に付くのは違和感大です。「令善」とか「令美」がないのと同じです。2つの漢字の熟語としてはほぼ成立しえない組み合わせです。そういう意味でも子供の名前を付ける感覚に近いです。

新元号について

令和って要するに昭和Ver.2なんでしょうか。「昭」は「てりかがやいて明らかなこと」で、令和の「令」も「令室」とかの「令」で「美しい」といった意味でしょうから、ほとんど変わらないように思います。そのうち、「令和」ではなくて「後昭和」とか呼ばれるんじゃ。

原子力潜水艦シービュー号の”Shadowman”

原子力潜水艦シービュー号の”Shadowman”を観ました。狼男や人魚・半魚人・ミイラ男と来て今度は「影男」です。ですが脚本家は違い、多少はマシでした。シービュー号は今回は何故か6人だけで運行されています。(ネルソン提督、クレーン艦長、チップ・モートン副長、シャーキー、コワルスキー、パターソン)この理由はよく分かりませんが、シービュー号はケンタウリに向けて発射される宇宙探査船のコントロールを行うミッションを持ってランデブーポイントに向かっています。その時突然シービュー号が何かにぶつかりダメージを受けますが、何かの内部に入ってしまったようで、まったく外が見えません。その内影だけの影男、実は正体はケンタウリからやってきたエイリアンが船内に現れます。エイリアンは地球人のケンタウリへの進出を恐れ、探査船をストップしようとします。6人しかいないクルーは、チップ→クレーン艦長→シャーキーの順番でエイリアンにコントロールされるようになり、パターソンはクレーン艦長とシャーキーに撃たれて倒れてしまいます。ネルソン提督は何か良く分からない装置をコワルスキーに作らせエイリアンに対抗します。そして最後はネルソン提督とコワルスキーと傷ついたパターソンの3人がミサイル室に閉じこもりますが、最後はコワルスキーも支配されます。そうなると残ったのはネルソン提督一人ですが、提督はシービュー号を包囲していると思われるエイリアンの宇宙船目がけて何と核弾頭の魚雷を発射します。それでなんでシービュー号が平気なのかが分かりませんが、核爆発のエネルギーは宇宙船が吸い取ったという説明がなされます。相変わらずネルソン提督はスーパーマンで、これまでシービュー号のクルーが何かに操られるというストーリーは何回かありましたが、ネルソン提督が操られるというのはなかったと思います。(狼男になりかけたのはありましたが。)

久地円筒分水から二ヶ領用水の桜/2019年3月30日

今年(2019年)も久地円筒分水から二ヶ領用水にかけての桜を撮影してきました。花曇りの丁度良い天気でしたが、円筒分水の桜は7分咲きという所でしょうか。後数日ぐらいで満開になると思います。今年はPENTAXお勧めの撮影モード「雅」ではなく「ナチュラル」で撮って、現像でちょっと彩度を上げました。年々歳々花相似たり、ですが今年は菜の花がちょっと目立って桜といいコントラストを成していました。

How could English education be improved in Japan?

The following essay is what I wrote as an assignment of English writng cource at an English school AEON:

Topic: How could English education be improved in Japan?
Style: Formal

If we start from harsh reality, Japan’s English proficiency ranking among 88 countries is 49th in 2018 according to a research of Education First company. The rank is low, even lower than some Asian countries such as Singapore, the Philippines, Malaysia, Hong Kong, South Korea, and so on.
FSI, Foreign Service Institute in the US, released data of “FSI’s Experience with Language Learning”, explaining necessary hours to learn 65 foreign languages for standard Americans who are monolingual of English. While nine European languages including Dutch, French, Italian and others are classified as category I requiring 600 – 750 hours to learn, Japanese, Chinese, Korean and Arabic are classified as category IV requiring 2200 hours and are said to be “super-hard” languages. It is vice versa that people in these four countries require very long hours to master English. Among these four countries, Chinese and English are the same in word order. For example, “I love you.” in Chinese is “wo ai nee. (我愛你)”, which is subject + verb + object for both languages. It is easier for Chinese people to understand some parts of English than Japanese. Many English teachers in Japan say that an average Japanese person needs around 3,000 hours to master English. How many hours then does a normal student in Japan learn English in a junior high school and in a high school? We usually start to learn English from junior high school at the age of 12. In three years at junior high school, there are aggregated around 350 hours of English lessons. In high schools, they are 440 hours. Even if we add some more hours at universities, the total sum of learning is still under 1,000 hours. Since there are plethora of disciplines to be taught at both junior high and high schools, we cannot simply increase the hours of English lessons. Parents should be aware of this reality and they should give more hours to learn English at home to their children.
One more worrying concern for the English education in Japan is the level of English teachers in junior high schools and high schools. The average TOEIC score of junior high school English teachers is 560 and that of high school English teachers is 620. These scores are incredibly low, especially the junior high school teachers’ score is even lower than average score of TOEIC. This means they are less proficient in English than average business people. They are not at all eligible for teaching English. They should “learn” English for the time being. The government should deal with this problem and institute a much higher level of English mandatory for English teachers applicants. If they cannot improve the situation quickly, we should hire more native speakers for schools.

先崎学9段(将棋)の「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」

先崎学9段(将棋)の「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」を読了しました。藤井聡太7段の大活躍で将棋ブームがにわかに起き、藤井7段だけじゃなくてひふみんなんかもTVにひっぱりだこ、という状況で、何故かマスコミには良く出ていたこの人が出てこないな、と思っていたら、何とうつ病で1年近く療養していたのでした。もう私もうつの時のことはあまり思い出したくないのですが、それでももう一度振り替える意味があるかな、と思って読みました。まずは先崎9段のうつ、は最近多い非定型のうつ、ではなく典型的な昔からあるうつだということです。この定型のうつは、初老というか男性更年期障害の時期に起きやすいということで、私の場合もまさにそうでした。後共通点として大きいのは、「うつの時はとにかく歩け」と精神科医である先崎9段のお兄さんが言っていることです。私のうつは激越性と言って、不安感よりも焦燥感が強く出るもので、ともかく症状がひどい時はじっと座って適当にのんびりと時間を過ごす、ということがまったく出来なくなります。そういう時のほぼ唯一の気を多少でも紛らわす手段が歩き回ることでした。よく家から溝の口までの往復5kmくらいを歩いたりしました。また、休職から会社に復帰して数ヶ月経った時が逆に症状のピークで、その時は15分も机にじっと座っていることが出来なくて、席を外して会社のビルの屋上(テニスコートがあります)をぐるぐると歩き回って何とか1日を過ごしていました。
後、先崎9段の話で身につまされたのは、プロ棋士である先崎9段が病気の時は7手詰めすらすらすらと解くことが出来なくなり、5手詰めというほとんど初心者のレベルにまで戻らないといけなかったということです。うつで認知症みたいになる、というのはあまり聞いたことがありませんが、ともかく普段簡単に出来たことが出来なくなる、というのはその通りです。
結局、先崎9段は、プロ棋士のアイデンティティーで将棋に集中することで自分を取り戻していきます。私の場合はそれは外国語の勉強(特に英語)でした。
うつ、に関する本は沢山読みましたが、患者自身が克明に症状を記録したものというのは意外に少ないので、そういう意味では貴重かもしれません。

原子力潜水艦シービュー号の”The Mummy”

原子力潜水艦シービュー号の”The Mummy”を観ました。人魚と半魚人の次は、「恐怖のミイラ男」。それも何故潜水艦の中にミイラ男が出るかと言えば、70年前にあるアメリカの考古学者が中東の国から持ち帰った、その国の国宝であるミイラの棺桶を、その国が今やアメリカに対して戦争を起こす気配があるので、その国宝をシービュー号がこっそり返しに行く、ともうこじつけまくりの設定。ミイラ男は自分自身が艦内の中を歩き回ってシービュー号の乗組員を襲うだけでなく、クレーン艦長を操ってシービュー号への破壊工作を行わせます。いつも思うんですが、シービュー号は「回路室」に侵入されてそこの回路を破壊されると、ほとんどの場合、管制ルームなどが盛大に火を吹きます。電気的な絶縁の安全設計のレベルが非常に低いと言わざるを得ません。ちなみにミイラ男はネルソン提督が原子力エンジンから出る高電圧をワイヤに通して感電させて倒します。しかしミイラ男の目的がイマイチ不明で、シービュー号を破壊したら自分も再度死んでしまうと思うのですが、その辺りが良く分かりません。また自分自身が動けるのに、何故クレーン艦長をわざわざ操らないといけないのかも良く分かりません。ちなみに前回の人魚と半魚人の回と、今回は脚本を書いている人が同じです。狼男の回もそうみたいです。ともかく他の映画にも出てくる怪物を登場させるしか能のない脚本家のように思えます。