「巨人の惑星」の”Deadly Pawn”

「巨人の惑星」の”Deadly Pawn”を観ました。巨人の惑星にも何故か地球とまったく同じチェスがあります。あるマッドサイエンティスト(単なる形容ではなく、本当にどこかおかしいらしく、精神科医が付き添っています。その精神科医を演じているのがジョン・ザレンパで、タイムトンネルで老科学者スウェインを演じていた人です。)その男は自分の知力が地球人に劣っていないことを証明するため、キャプテン達を捕まえチェスの試合を挑みます。それも特殊な仕掛けがあって、あるマスの底が抜けて駒が下に落ちると炎で焼かれてしまいます。しかもその男はキャプテン達をチェスの駒に縛り付けます。地球人側で誰が相手をするかを話あっていたら、バリーが子供ながら実は地区大会で優勝した腕だということが分かり、バリーがプレイします。しかし、インチキがあって、以前マークが作ったチェスのコンピュータープログラム(人間より強い)がバリーをサポートすることになっています。途中まではバリーが劣勢でしたが、休憩を取ってスピンドリフト号のコンピューターと通信出来るようになってからは挽回します。バリーに王手をかけられた男は逆上します。その騒ぎの中でバリーが無線機を使っていたことがばれ、男は怒ってキャプテン達全員を盤の下の処刑室に落とします。あれこれあって結局キャプテン達が囚われていた精神科医を解放し、男とその精神科医が争っている内に機械が壊れ、男は死に、キャプテン達は無事に逃げて、という話でした。私はチェスはほとんど知らないので、もう少し知っていたらより楽しめたかもしれません。

河村尚子さんのベートーヴェンのソナタ

河村尚子さんのベートーヴェンのソナタが素晴らしいです!
現在第3集まで出ています。ドイツのブレーメンでの録音で、面白いのは調律師の名前が出ていることで、ゲルド・フィンケンシュタインという人です。面白いことに、アファナシエフのCDの多くもこの人が調律師として名前が出ています。河村尚子さんはこの調律師のことを「魔法の調律師」と呼んでいます。
河村尚子さんの最初のCDは2009年に出ていますが、私は日本での最初のCD「夜想」を聴いてすぐ好きになり、これまでコンサートも2回行ってます。
これまでショパン弾きとベートーヴェン弾きは分かれていて両方弾く人はあまり多くなかったように思いますが(特に女性ピアニスト)、最近は両方こなす人が多いようです。例えばメジューエワさんも両方こなします。

中野英男さんの「音楽 オーディオ 人々」

中野英男さんの「音楽 オーディオ 人々」を読了。筆者はトリオ’(現JVCケンウッド)の3人の創業者の一人で、残りの2人の春日兄弟とは義兄弟の関係。トリオの社長、会長を務められました。オーディオ会社の経営者であり、同時に大変なオーディオマニアで、JBLのパラゴンという有名なスピーカーを日本で初めて買った人ですし、またVita Voxもそうです。さらにはトリオにレコード部門を作り、シャルランという録音の良さで有名なレーベルのLPを日本で販売したり、またジャズで有名なECMブランドのLPを日本で販売したりしています。今はこういう経営者でかつオーディオマニアって人はほぼいないですね。(日本の話)
1972年に春日兄弟はトリオを辞めてアキュフェーズ(最初はケンソニック)を作りますが、Wikipediaには「社内クーデター」とありましたが、中野さんは特にこの本の中で二人を批判的に書いたりはしておらず、むしろ春日二郎氏(アキュフェーズ初代社長)を「天才」と呼んでいます。私の推測は、1971年のニクソンショックによる円高(1ドル=360円が308円になった)によって輸出比率の高かった当時のトリオの業績が悪化し、銀行から役員を迎えたりしていますので、その辺の責任を取らされたのではないかと思います。
また、面白かったのが、高級プリメインアンプのKA-8004のエピソードです。何でもトリオの自信作として出したものが、試供品がある評論家に酷評され、既に生産に入っていたのを中止。そうしたら技術系ではない社員が「こうすれば良くなる」と言って来たのがコンデンサー2個をあるメーカーのものに変えるだけ。しかしそれで高音のざらつきが取れ、きわめていい音になるのを皆が確認。件の評論家も「初めて石のアンプが真空管と同じ音の艶を出した」と一転して激賞。しかし、そのコンデンサーは既に3年前に生産中止になったもので、ジャンク屋でしか入手出来ない。メーカーに打診したら最小発注数30万個ならやるが、納期は3ヵ月という回答。それで全国の支店に声を掛けジャンク屋を訪ね回ってなんとかコンデンサーを入手ししのいでいたが、コンデンサー屋から3ヵ月後に届いたものがまったく音が良くなく使えない。結局、ジャンク屋からの入手が出来なくなった時点で生産中止という顛末です。このトラブルは春日兄弟退社の一年後ぐらいのことなので、これによってお二人が責任を取って辞めたということではないようです。
また、この事件をきっかけにアンプの最終的な音質をチェックし責任を持つ音質係という役職が作られますが、それに従事していた30歳ぐらいの社員が、当時会長であった中野さんに「一生この仕事をやらせて欲しい。」と直訴してきたそうです。
このトリオに限らず、昔のソニーとかホンダとか、フロンティア精神に満ちあふれていた会社が今の日本には残念ながら見当たりません。

TOEIC Speaking 再トライ

またTOEIC Speakingを昨日受けて来ました。これで8回目。これまでの結果は、
2018年7月 150点
2019年2月 140点
2020年1月 170点
2020年7月 140点
2020年8月 170点
2020年9月 170点
2021年1月 140点
2021年4月 ?
です。170点を3回取っていますが、最後の解決策の提案と自分の意見を述べる問題でしくじるとたちまち140点になります。今回のはその最後の2つはまあまあ解答出来たけど、細かいミスもいくつか有り、最高点を更新するのはちょっと無理かなと思います。最低でも180点取れるまで粘り強く受け続けます。

NHK杯戦囲碁 今村俊也9段 対 鈴木歩7段


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が世界一厚い碁の今村俊也9段、白番が鈴木歩7段の対戦です。鈴木7段は旦那さんの林漢傑8段もNHK杯戦に出場しており、夫婦での出場です。
対局は左辺に黒が展開していたのに白が打ち込んでから動き始めました。黒が左上隅で厚みを作って、さらに左辺で一目を噛み取ったのがどうだったか。左辺は確かに安定しましたが、その間に白に2回当たりを打たれて凝り形になったと思います。ここでAIの評価も黒白30:70になりました。その後黒が右辺、白が下辺に展開した後、白は右上隅の星に付けて行き、隅の地を稼ぎました。その代償で右辺の黒模様が立派になりましたが、白は軽くケイマで消しに行きました。黒は受けずに下辺左の白に肩付きしましたが、白は受けず右辺で黒に付けて行きました。ここで黒が割り込んだのがどうだったか、白は1子を捨てて右辺をいい形で割ることが出来ました。この結果、AIの評価は黒が急落し、20%を割りました。しかし今村9段は諦めず、下辺左の肩付きした黒を動きだし、白が途中緩手を打ったこともあって、下辺で居直り、形勢をある程度挽回しました。さらに左下隅から延びる白と左辺の白の分断を図り、これが一時は成功してAIの評価は五分五分に戻りました。しかし下辺で一手かけて引いたのが緩手で、白から8の16の切りという好手を打たれてしまいました。この手に対して黒は受けなければなりませんでしたが、白はこの切りが働いてそのまま左下隅と左辺の白を切り離す手を防いでおり(黒が切りに行くと逆にダメヅマリで取られてしまう)、先手で切り上げ中央に回りました。この結果、AIの評価値もほぼ白勝ちになり、その後右辺から延びる白を狙い続けましたが、右上隅で白から逆襲の出切りを打たれ、白を取りにいった数子が逆に取り込まれて投了となりました。うーん、やっぱり私はAIの形勢判断はあまり見たくないですね。どしてもそれによって先入観を持ってしまいます。