小林信彦の「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」を再読。「大統領の晩餐」と並んで、小林信彦のグルメぶりが遺憾なく発揮されたある意味怪作です。元は雑誌「クロワッサン」の創刊時に12回連載されたもので、出版社側からの依頼は、明治時代の村井弦斎の「食道楽」の現代版ということでした。でも、それをそのままストレートに書いたりしないのが小林信彦で、主人公は、日活アクション映画から抜けてきたような超人ヒーロー二階堂秋彦のドジな奥さん、ドジリーヌ姫こと敏子さん。二階堂明彦は何故か料理にも異常に詳しく、それを敏子さんに教えていくという形で話は進みます。12話はバラエティに富んでいて、二階堂秋彦が超人にあるまじく太ってしまってダイエットする話や、小林信彦の生家を思わせる老舗の和菓子屋の話や、シャリアピンステーキの創始者の話など、実に楽しいです。その中に、全国各地での「雑煮」の違いを取り上げた話があって、懐かしく読みました。余談ですが、私は徳島に9年住みましたが、徳島では雑煮は元々尾張にいた蜂須賀家の家臣ゆかりの角餅を使ったもの、西日本で普通の丸餅を使っているもの、また祖谷のように米が取れないのでそもそも雑煮がない、など雑煮に関してはバラエティに富んでいるみたいです。
投稿者: kanrisha
伊勢うどん
ショウジョウトキ
進め!ジャガーズ 敵前上陸
「進め!ジャガーズ 敵前上陸」を視聴。若き日の小林信彦(中原弓彦)が脚本を書いた唯一の映画。監督前田陽一。映画としては正直な所、あまり面白くなかったです。硫黄島と元日本兵が出てくるのがセンスの古さを感じさせました。ただ良かったのは、若き日の(1968年)てんぷくトリオが見られたことと、中村晃子の可愛さでした。また、「星の王子さま」と呼ばれていた頃の三遊亭圓楽(五代目)も出演しています。この映画が出来る経緯は、「袋小路の休日」の中の「根岸映画村」に詳しいです。
伊勢神宮
赤福
小林信彦の「極東セレナーデ」
小林信彦の極東セレナーデ、30年ぶりに再読。小林信彦は時代を読む力に長けている作家ですが、この小説には脱帽です。今日は奇しくもチェルノブイリ原発事故の30年目の日ですが、小林信彦がこの小説を朝日新聞に連載していた時にまさにチェルノブイリ原発事故が起きています。小林信彦はそれをすぐに連載に取り入れ、アイドルになったヒロインの朝倉利奈が意に染まない原発安全キャンペーンを無理矢理やらされそうになります。それを巡ってお話は急転直下しますが、この時点で原発安全キャンペーンを小説に取り入れた先見性に脱帽です。アイドルによる原発安全キャンペーンは実際にその後現れます。
それ以外にもAKB48のような「ファンが育てていくアイドル」を1986年の段階で出しているのもすごいです。
他にも、日航機墜落事故、阪神淡路大震災の前の神戸ポートアイランドが出てきたりして、その当時の時代(バブル前期)というものが生き生きと描写されています。
夫婦岩
三重旅行
今日から2泊3日で、三重に行ってきます。主目的はお伊勢参りです。
K-1とImage Transmitter 2によるテザー撮影
K-1を購入する前に、テザー撮影に必要なImage Transmitter 2を購入しましたが、現状ではまだこの2つの組み合わせによるテザー撮影はできません。K-1のファームウェアのアップデートと、Image Transmitter 2のアップデートが必要で、どちらもまだ準備中だということです。