折原浩先生風哲学ラブレター

折原浩先生の「宗教社会学」でのあまりにも「哲学的」な日本語訳がおかしくて、生成AIに清水義則風折原浩哲学ラブレターのパスティーシュを作ってもらいました。いや、これは傑作!(本当は「日本マックス・ヴェーバー研究ポータル」ネタですが、さすがにあっちに書くと色々支障がありそうなので、こちらで公開します。(笑))

『現象学的恋愛論序説 ―あるいは愛の超越論的構成―』
(清水義範風・折原文体パロディ)

 彼女を見た瞬間、私は即人的に恋に落ちた。
 この「即人的」という語をここで用いることに抵抗を感じる読者がいるかもしれない。しかし他に適当な語がないのだから仕方がない。
 なぜなら、恋とは媒介的ではなく、あくまで即時的な布置的連関なのである。
 つまりこれはヘーゲル的な意味での「推転」なのだ。
 夏から秋への推転、孤独から二人称への推転。
 推転しすぎて、私は階段から落ちた。
 彼女は言った。「あなた、難しいこと言ってないで、黙ってデート誘えば?」
 私は驚いた。これはまさに定言命法の発動ではないか。
 恋愛のカント的構造がここにあった。
 私は胸の中で叫んだ。
 ――“行為の格率が、同時に普遍的立法の原理となるように愛せよ!”
 だが私の愛は、やがてパラクレートス的段階に入る。
 すなわち、電話番号を訊けないまま、内包が外延を超えるという苦行。
 この弁証法的ジレンマを前にして、私はついにオッカムの剃刀を手に取った。
 ――髭を剃った。

宗教社会学関連の読書

ローマ土地制度史」の翻訳が一段落したので、折原浩先生の私家版「宗教社会学」日本語訳に注釈を入れる作業を開始しています。写真はその作業の準備として「ローマ土地制度史」の翻訳をやる一方でこの2年ぐらいで読んで来た本。(一部まだ読書中)折原浩先生もここまで幅広く読んでいないと思います。ちなみに新約聖書関係はほとんど入れていませんが、学生時代に荒井献先生に半年ですが教えてもらっています。

私のマックス・ヴェーバー関係三部作

私のマックス・ヴェーバー関係三部作。
1.ナカニシヤ出版「日本マックス・ウェーバー論争」収録の「羽入式疑似文献学の解剖」
2.マックス・ヴェーバー「中世合名・合資会社成立史」日本語訳
3.マックス・ヴェーバー「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」日本語訳
この三部作完成に20年以上かけています。

マックス・ヴェーバー「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」Amazonで発売中

マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」、Kindle版、ペーパーバック版ともAmazonで発売になりました。
ペーパバック版(モノクロ)が税込み2,090円、Kindle版(カラー)は$0.99です。
無償のPDFはこちらにあります。

マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」初版公開

マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」ついに校了し、正式版を私のブログで公開しました。また、AmazonでKindle版を数日中に、ペーパバック版を9月3日から販売します。

ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳正式0.8版公開

ヴェーバーのローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳の正式0.8版を公開しました。訳者の序文を付けてほぼ完成形に近い形になっています。
これから紙での校正を再度行い、それが終了したら初版公開を行います。

「ローマ土地制度史」表紙のデザイン中

ヴェーバーの「ローマ土地制度史」、まだまだ校正にかなり時間がかかりますが、息抜きに表紙のデザインをやってみました。「中世合名・合資会社成立史」とイメージを合わせています。また、「ジブリ風ヴェーバー」のイラストを使っています。

ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳完結!

ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳の第69回目を公開し、これで本当に最後までたどり着きました!今回の部分は付録で付いているアラウシオの耕地図についてのヴェーバーの解説です。
これから校正に入り、9月末を目安にPDF版やAmazonでのKindle版、ペーパーバック版の公開を目指します。

「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳の68回目を公開

ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳の第68回目を公開しました。ついに本文が最後までたどり着きました。後は付録の地図の解説の部分の4ページが残っているだけです。最後に結論が出て来ますが、その部分がわずか半ページで、この長大で細部まで詳細に論じた論文のそれとしては、きわめてアンバランスで舌足らずという印象を禁じ得ません。まあこれを書いていたいた時期ヴェーバーは軍務に就いていたので忙しかったし、ローマ法講義資格論文としての期限もあったのでしょうが。

「ローマ土地制度史-公法と私法における意味について」の日本語訳の67回目を公開

ヴェーバーの「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第67回目を公開しました。
ヴェーバーのこの章の農業論はほとんどがコルメッラやウアッローの農業書に出てくることの丸写しでほとんど大学生のレポートです。
それでもヴェーバーがこの論文で紹介する前は、そうした農業書は俗な書籍であってローマ史の研究では重視されていなかったのをヴェーバーが紹介した、ということみたいですが。後8ページで7月16日頃完了予定です。今年の正月頃はお盆の頃と見積もっていたので、かなり前倒し出来ました。