ウルトラマンタロウの「東京ニュータウン沈没」

ウルトラマンタロウの「東京ニュータウン沈没」を観ました。この「ニュータウン」はおそらく多摩ニュータウンがモデルですね。第1期の入居は1971年から始っています。また「沈没」はその年(1973年)にベストセラーになり、年末には映画も公開された小松左京の「日本沈没」の影響ですね、おそらく。内容はニュータウンの下に卵を産み落とされていたセミの幼虫が、上に団地が出来て地上に出られなくなり、おそらく合体したか何かで怪獣キングゼミラになって登場、というものです。その怪獣が地上に出る時に団地が半分地下に沈んだのがタイトルの内容です。タロウは結局昆虫好きの少年の願いを受けてキングゼミラを殺さず、宇宙に連れて行きます、って酸素も無いのに無理矢理な設定です。ウルトラシリーズではセミというと、まずはウルトラQでガラモンを操っていたセミ人間とまんまセミがモデルとなっているバルタン星人を思い出します。

トワイライト・ゾーンの”The Masks”

トワイライト・ゾーンの”The Masks”を観ました。ジェイソン・フォスターは資産家ですが、死の床にあります。駆けつけた彼の娘、その夫、男女の孫2人に対し、フォスターは奇妙なマスクを深夜まで着用するように命じ、それをしなければ遺産は交通費だけだと言います。フォスターはそれぞれに、マスクはそれぞれの性格の逆を表したものだと言ってマスクを渡します。しかし実際は各人の性格はそのマスクの通りで、娘は虚栄心の強い残酷な性格、その夫はお金のことだけが生きがいの吝嗇家、息子は非社交的で小動物を殺すことを趣味としていて、娘は自分の美貌を鼻に掛けて常に鏡を見ているような性格でした。フォスター自身は骸骨のマスクを着けます。丁度深夜12時にフォスターは死に、残された4人はやれやれやっと死んでくれたか、という感じでそれぞれマスクを取りますが、マスクの下の顔はマスクとそっくりになっていました…
ロッド・サーリング自身の脚本で、彼らしい皮肉が効いたストーリーでした。

ウルトラマンタロウの「びっくり!怪獣が降ってきた」

ウルトラマンタロウの「びっくり!怪獣が降ってきた」を観ました。タイトルそのままで宇宙怪鳥フライングライドロンの子供が花火に誘われて花火に当たり地上に落下します。地球の引力が強すぎるのと羽に怪我をしたため母鳥のいる空に戻ることが出来ず暴れます。それでZAT登場、タロウ登場となる訳ですが、ここで旅館の女将さんで子供を亡くして記憶喪失になっている設定のお杉が「いけませんよ~」とタロウまでも制します。このお杉さんのインパクトが強くて、実はこの回から白鳥さおり役がとつぜんあさかまゆみから小野恵子に交代しているのですが、そちらがまるでかすんでしまいます。このお杉さん役は磯村みどりでした。
結局お杉さんだけではなく、ウルトラの母も現れタロウを諭して、タロウは子供の怪我を治してかつ宇宙に戻してやって目出度し。お杉さんもその後正常に戻って万々歳というお話でした。

スタートレック・TNGの”The Offspring”

スタートレック・TNGの”The Offspring”を観ました。データが皆に相談しないで何やら一生懸命作っていて、結局それはデータの「子供」でした。ラルと名付けら、自分で「女性」を選んだデータの作ったアンドロイドは、データが自分と同レベル以上のアンドロイドを自分が壊れた後も残そうとした、文字通り子供=娘でした。しかしそれはスターフリートの本部に対して危険を感じさせる行動となり、ピカードの上司がエンタープライズ号にやって来て、ラルをデータから引き離して研究所に連れて行こうとします。しかしデータより進化して感情を持ち始めていたラルに取って自分の唯一の同類であり親であるデータから引き離されることは強い不安感を生じさせ、それが原因でシステムに異常を来してしまいます。データは必死に修理しようとしましたが、結局ラルの機能をストップさせるしかありませんでした。ピカード上司は「そんなつもりじゃなかったんだ…」と言って戻って行きます。データはラルの記憶を自分の電子頭脳に移し、その思い出を失わないようにします。エンタープライズ号のミッションの一つが「新しい生命」を探し出すことなのですが、データはその新しい生命の一つして扱われています。ちょっとおセンチなお話でしたが、ラルがライカーにいきなりキスしたりとかのサービスシーンもあって楽しめました。

ウルトラマンタロウの「2大怪獣タロウに迫る!」「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」「ウルトラの母 愛の奇跡!」

ウルトラマンタロウの「2大怪獣タロウに迫る!」「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」「ウルトラの母 愛の奇跡!」の3つを続けて観ました。2話連続はウルトラセブン以降、新マンでもウルトラマンAでもありましたが、3話連続は初めてです。しかもタイトル通り、タロウは一度完全に死に(話の都合で本当は完全には死んでなかったことにされますが)、タロウを助けに来たゾフィは本当にあっさりタロウと同じようにバードンのクチバシを刺されて死に、しかもバードン(明らかにヒクイドリがモデルです)に人間が食べられるシーンまであり、視聴率梃子上げのためなんですが、当時の子供にはショッキングだったのではないでしょうか。そしてゾフィが一度タロウを光の国に連れ帰り、そこでウルトラの母がまるでシャーマンみたいにタロウを蘇らせます。そして渡した新しい武器がブレスレットで、新マンと同じかよ、と昔から観ていた人は誰でもそう思ったでしょう。その新しい武器の力でタロウはバードンは倒しますが、結局ゾフィは死んだままで死体状態でタロウとウルトラの母がゾフィを運んで行きます。といっても、おそらくこの後またウルトラ6兄弟が出てくるので、ゾフィもご都合主義でどこかで復活するのでしょう。

トワイライト・ゾーンの”What’s in the Box”

トワイライト・ゾーンの”What’s in the Box”を観ました。タクシードライバーのジョーは調子が悪い家のテレビを電気屋に修理させますが、1時間経ってもなかなか直りません。怒ったジョーは修理を打ち切って電気屋を追い払います。ジョーがプロレス中継を観ようと間違えてチャンネル10という存在しないTV局のチャンネルに回すと、そこには自分と妻のフィリスの出会いの場面が映っていました。驚いたジョーはフィリスを呼びますが、TVの画面はノイズが映っているだけでした。ジョーがまたTVを観ると今度は先ほどの食事のシーンです。そしてついにTVは未来のシーンを映し始め、そこではジョーとフィリスは喧嘩を始め、はずみでジョーはフィリスを窓から蹴落とし殺してしまいます。ショックでジョーは気絶します。医者に来てもらって鎮静剤を飲みますが、ジョーはフィリスに向かって先ほどの未来を反省して愛していると言いますが、フィリスはそれを馬鹿にしたため、結局テレビの通りにジョーはフィリスを殺してしまい、これも予告されていた通り死刑になります…まあありがちな話ですが、この時代修理屋が持っているのがまだ真空管だというのが私的には面白かったです。トランジスター化が始るのは後3年ぐらいでしょうか。

仮面ライダーストロンガー(エピソード5)のロケ地

仮面ライダーストロンガーって実際に観たことはなかったので、Amazon Primeで1話だけ(エピソード5)観てみたら、何と偶然舞台は相模湖・藤野!今とまったく変わりません(笑)。「飛び出せ!青春」もそうだけど、この辺り東京から中央高速で来れてかつ適度に田舎なんでロケには便利だったんでしょうね。それでブラックサタンの怪人の作戦が小学校の給食に毒を入れる(しかもすぐには死なない)というもの。世界征服までは1万年以上かかりそうですが…
ストロンガーって正義の味方の割には、武器は両腕に電気が通っていて触った相手を感電させる(変身の時に絶縁用手袋を外す)、というなかなか卑怯なもの。

ウルトラマンタロウの「怪獣の笛がなる」

ウルトラマンタロウの「怪獣の笛がなる」を観ました。怪獣オカリナンと笛の音に惹かれて登場する怪物ですが、容姿はデッパラスといった方がピッタリです。子供が学校の音楽の先生からオカリナの練習の宿題をする、というのが出て来ますが、学校でオカリナなんか使っていた所は当時無かったのでは?圧倒的にソプラノリコーダーかあるいはピアニカぐらいだったように記憶します。オカリナは学研の「科学と学習」の附録とかに付いていたような。しかし日本の学校は何で横一線に同じことをやらせるんですかね。音楽が苦手な子も多数いたと思います。そういう子に無理矢理楽器を覚えさせるのって教育効果としてどうなの、と思います。

ウルトラマンタロウの「青い狐火の少女」

ウルトラマンタロウの「青い狐火の少女」を観ました。これもおそらく放送が夏休み中で、那須ハイランドパークとの提携で、その施設の紹介みたいな映像が多いです。お話はある少女の母が殺生石の九尾の狐の怪獣に殺されますが、生き残った少女はキツネ憑きと言われていじめられる、しかも子供達からだけではなく、大人達からもそうされるという、「帰ってきたウルトラマン」での「怪獣使いと少年」と同様の話です。どちらも今では再放送出来ないと思います。お話は正体を現わした九尾の狐の怪獣が姿を消すのを、ZATがウルトラセブンの第一回みたいに相手に塗料を吹きかけて姿を無理矢理出させます。今回タロウは結構強くて、光線技無しでパンチとキックだけで怪獣を倒します。九尾の狐の割には弱かったです。どうもウルトラマンタロウというと、タロウと怪獣が餅つきをしたり、やたらとウルトラ兄弟が出て来て、というイメージが強かったのですが、これまで観た感じはごく普通のウルトラシリーズです。

トワイライト・ゾーンの”Queen of the Nile”

トワイライト・ゾーンの”Queen of the Nile”を観ました。パメラ・ハリスという大女優の謎を追って、ジャーナリストのジョーダン・ヘリックが彼女の自宅を訪問します。パメラは1940年の「ナイルの女王」という映画で大スターになっていますので、その時20歳台前半だったとしても、1964年当時は40歳台後半の筈です。しかし現れたパメラはどう見ても20歳台です。壁の絵は1940年当時のものですが、その時と全く変わっていませんが、パメラはその絵は彼女が子供の時に画家が想像力で描いたものだと言います。彼女とジョーダンは夕食の約束をして別れますが、庭でパメラの「母」という老婆は、ジョーダンに実は母ではなく、パメラの娘だと言います。ジョーダンは色々裏を取って次の日再度パメラの家を訪ねますが、パメラはジョーダンに睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて眠らせ、壁の置物の中から小さな活きた甲虫が入ったケースを取り出します。それはエジプト人が不死の象徴としていた聖なるスカラベでした。パメラがスカラベをジョーダンの裸の胸に這わせると、スカラベはジョーダンの若さを吸い取り、見る見る内にジョーダンは老化して行き、最後は白骨化します。彼女は本当のエジプトの女王で、ファラオからもらったスカラベを使って若い男の生命を吸い取って自分がそれを吸収し、永遠に生き続けているというホラーストーリーでした。前に、永遠に歳を取らない男の話が出て来ましたが、その女性版でした。日本にも八百比丘尼という話がありますが、こちらは禁断の人魚の肉を食べたので罰として永遠に生きなければならなくなった、というものでした。また男性では源義経の家来であった常陸坊海尊が江戸時代まで残夢という名前で生きていたという話があります。