トワイライト・ゾーンの”Steel”

トワイライト・ゾーンの”Steel”を観ました。舞台は放送時の10年後の1974年で、その時代にはボクシングは禁止され、人間の代わりにアンドロイド同士が戦うことだけが許可されていました。ケリーとポールの二人は、マクソというポンコツのボクサーアンドロイドを連れてB7というアンドロイドと6ラウンドの戦いをしてお金を得ようとします。実はマクソはあちこち壊れていて、本当は修理しないといけないのですが、二人はお金がありませんし、また部品も既に製造中止で手に入りません。試合前のマクソのチェックで、マクソの左腕のバネが取れてマクソは戦えないことが判明します。ケリーは元々ヘビー級ボクサーで、”Steel”と呼ばれたほど無敗のチャンピオンでしたが、結局マクソに扮して自分が戦うことにします。しかし人間より強力なアンドロイドに敵う筈がなく、ケリーは1ラウンドでボコボコにノックアウトされます。
ファイトマネーは1ラウンドしか持たなかったので、半分の250ドルしかもらえませんでした。しかしそれも二人はバスで帰って残ったお金でマクソを修理して更に戦わせようとします…
うーん、ちょっとどこがトワイライト・ゾーンなのか理解に苦しむのと、アンドロイドが人間に似過ぎていて、いま一つ普通のボクシングの試合にしか見えなかったことが難点でしょうか。

ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」

ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」を観ました。Aに敗れ続けたヤプール人はついに最終作戦ということで、奇妙な老人に化け、クレージーキャッツの「学生節」(♫あなたの息子を信じなさい、ほれ信じなさい、というアレ)の替え歌で子供達を惹き付け、やがて世界中で子供達が消えていくという事件が起きます。北斗はその現場の一つを目撃し、崖から落ちて大怪我をしますが、夕子以外誰も信じてくれません。しかし世界で同じように子供が消えていく事件が多発し、ついには竜隊長のお姉さんの二人の息子も消えてしまいます。結局ヤプールが異次元に連れ去ったのだろうということで、北斗が志願してメビウスの輪の原理?で四次元に行きます。って夕子と一緒じゃなければ変身出来ない筈ですが。というよりウルトラマンAならそのまま異次元に行ける筈です。それで結局その辺りの矛盾の解決のため、唐突にゾフィが登場し、夕子を四次元に送り届けるだけをやって消えます。(タイトルは期待させすぎ!)そしてA対合体ヤプール人の戦いが始り、Aは苦戦しますが光線技でヤプール人をバラバラにします…
ということで早くもメインの敵が滅びてしまいましたが、飛び散ったヤプール人の残骸が新たな超獣を産むということで、まだ続きます。しかし今回は「学生節」の替え歌のフランス語版、スペイン語版、英語版まで作ってその意味では手間がかかっていました。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”を観ました。出ました、Qの三度目の登場。前回QはQの共同体から追放されていましたが、今回は何とエンタープライズ号のクルーにして欲しいと言って来ます。ピカードが断ると、Qはエンタープライズ号を何千光年も吹っ飛ばし、未知の宇宙空域に連れて行きます。そこにはボーグと呼ばれるサイボーグ的なエイリアンが居て、個々の思考は持っておらず種族全体で一つの意識を共有していました。彼らの内の一人がエンタープライズ号に侵入し、エンタープライズ号のシステムを調査しようとします。ウォーフがフェイザーのキルモードで最初のエイリアンを倒すとすぐに次のエイリアンがやって来て、これにはフェイザーも効かず、調査を終えると引き返していきます。エンタープライズ号はトラクタービームで捕らえられますが、フェイザーで反撃し相手の船にダメージを与えます。ライカーとデータ、ウォーフが相手の船に乗り込みますが、そこでは宇宙船の修理が猛スピードで行われており、そのために一時的にエンタープライズ号への注意が無くなっていました。3人をすぐエンタープライズ号に戻して、ピカードは全速力でそこを離れようとしますが、ボーグの船が追って来ます。しかもエンタープライズ号のシールドは3度の攻撃で無力化され、エンタープライズ号は危機に陥ります。ピカードは結局Qに助けを求め、Qはエンタープライズ号を元に戻します。しかしボーグによって18名の乗員が死んでおり、ピカードはQに感謝出来ず、Qは消えます。これによってボーグは連邦の存在を知ってしまい、やがて彼らが攻撃してくることが予知されます。ちなみにバーのアフリカ系アメリカ人だと思っていたガイナンは、実は何世紀も生きており、Qとも過去に2回会っているという、怪しげな過去が暴露されています。私はどうもこのQが出てくる話は好きじゃないです。

ウルトラマンAの「復讐鬼ヤプール」

ウルトラマンAの「復讐鬼ヤプール」を観ました。視聴率低迷対策なのか、今回初めてヤプール人が地上に隕石でやって来て、人間に化けて作戦を行います。TAC基地潜入は失敗しましたが、追跡して来た山中隊員と美川隊員の乗るTACパンサーを崖から墜落させ、美川隊員が死んでしまいます。と思ったら山中隊員が助けを呼びに行っている間にヤプール人が化けた青年が美川隊員を蘇生させます。美川隊員はその青年をすっかり好きになってしまいますが、その青年はブラックサタンという超獣の模型を幼稚園の子供達と美川隊員の手伝いで作ります。そして北斗がその青年の腕輪が基地に潜入したヤプール人と同じことに気付きますが、その青年の策謀で脚立から落ちて足を捻挫します。結局青年は人間でないことがバレますが、それはTACを呼び寄せるための罠で、子供達を人質にされ武器を捨てたTACの隊員の前にリアル化した超獣が現れます。ヤプール人のサポート付きの強力な超獣にAは苦戦しますが、女の恨みは怖いで、ヤプール人は美川隊員に倒されます。それでAは石油タンクの石油を超獣にかけ、雷を落して火を点け、燃え上がる超獣にトドメはメタリウム光線となかなか凝った倒し方でした。

トワイライト・ゾーンの”In Praise of Pip”

トワイライト・ゾーンの”In Praise of Pip”を観ました。このエピソードからシーズン5に入ります。放送は1963年9月で、そのためかベトナム戦争に関する話です。ピップと呼ばれる若い兵士がベトコンの罠にかかって重症を負います。医者の診断は死は時間の問題でした。ピップの父のマックスは競馬のノミ屋をやっていましたが、ピップのことは溺愛していました。マックスはジョージという若者に言葉巧みに誘って賭けさせますが、当然その若者は外します。賭けたお金はマックスの親分のところから借りたお金で返せないジョージは痛めつけられ、刑務所送りになりかけます。しかしその時にマックスに軍から電話があり、ピップが危篤であることを知ります。これまでの生き方を反省したマックスはジョージを助け、親分をナイフで刺して逃亡しようとしますが、自分も子分に撃たれます。マックスがよろめきながら昔ピップを週末に良く連れてきた遊園地の前に来ます。そこには何故か10年前の10歳のピップが彼を待っており、狂喜したマックスはピップと遊びます。しかしピップはもう死ぬのでサヨナラだと言い、姿を消します。マックスは神に対して自分の命を取って、その代わりにピップを助けてくれるよう祈り、そして倒れます。次のシーンでは杖をついているものの、無事に戻って来た20歳のピップが、遊園地で死んだ父を懐かしがっていました…
ということで良い話ですが、あまりに捻りがなさ過ぎです。ちなみに10歳のピップはトワイライト・ゾーン2回目のビル・マミー(宇宙家族ロビンソンのウィル役で有名)が演じていました。

ウルトラマンAの「天女の幻を見た!」

ウルトラマンAの「天女の幻を見た!」を観ました。河童やセミやホタルの次は何と天女!正確にはヤプール人によって破壊された乙女座の精、ということになっています。羽衣の話の一部を借りるのかと思ったらそれはなく、何と言うか今一つ良く分らない話でした。結局乙女座の精の願いで、ヤプール人からのコントロールを断ち切って元の姿に戻し、白鳥座に連れて行くことになりました、という決着です。しかし竜隊長が独身だったことが分ってびっくり。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Pen Pals”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Pen Pals”を観ました。エンタープライズ号が始めて人類として訪れた惑星系の全ての星で地殻変動が起きており、それを調査するためウェスリーがリーダーとして任務を命じられます。年上で自分より経験も深い部下を相手にウェスリーが如何に任務をこなすか、という話と、データがたまたまある星の住民である女の子と交信してしまい、それは連邦のPrime Directive(最優先指令:他の文明に干渉してはならない)違反行為になります。しかしデータの行動はエスカレートし、転送でその女の子の住処に降り立ち、またその子をエンタープライズ号にまで連れて来てしまいます。この辺りデータの行動はアンドロイドとは思えない支離滅裂さです。しかしピカードはデータの「気持ち」を尊重し、ウェスリーが地殻変動の原因を突き止めそれを止めることに成功します。女の子は記憶を消して元の住処に戻されます。しかしPrime Directiveの解釈を巡ってシビアな話も以前あった筈で、こんな風にいい加減な解釈の話を作るのはどうかと思います。

ウルトラマンAの「青春の星 ふたりの星」

ウルトラマンAの「青春の星 ふたりの星」を観ました。ウルトラマンAはこの辺り視聴率は低迷していたようで、例のブラックピジョンの回が15%で最低だったようです。そのせいなのか、もう脚本の質がとても低いです。このエピソードでも、北極星号という今は動かなくなってホテルとして使われている客船が何故か空を飛んでそれを偶然北斗が目撃するのですが、結局後で超獣が操って飛ばしていたことが判明しますが、ヤプール人がそれで何をしようとしていたのかはまったく説明されません。しかもレーダーに映らない理由も何も説明無しです。超獣も今回はセミの超獣ということですが、全体にセミらしい所はほとんど感じられませんでした。ただ一つの見所は、ウルトラマンタロウで東光太郎を演じる篠田三郎が、役名篠田一郎で出ているということだけです。しかしその篠田一郎も、おそらく船のオーナーでも無いのに、何故勝手に船を動かそうとしているのかが不明で(ホテルに使われているんだから当然オーナーがいる筈です)、最後に大学に戻る理由も説明不足です。要するに脚本がまるでダメということです。

トワイライト・ゾーンの”The Bard”

トワイライト・ゾーンの”The Bard”を観ました。売れない脚本家のジュリアス・ムーマーは、色々なアイデアを出しても受け入れられず、他の脚本家が考えた「黒魔術」についての脚本を書かせてもらうようにディレクターに頼みます。ムーマーは書店に行って黒魔術の本を買って来て家で実践していたら、何とシェイクスピアを召喚してしまいました。シェイクスピアは彼の望む通りのことをすると言うので、早速脚本を書かせてそれを自分の脚本だとして売り込み、映画にして貰えることになりました。しかしシェイクスピアの脚本は言葉の使い方は面白いものの、設定があまりにも時代がかっているため、多くの箇所が改変されていました。それをスタジオに見学に来て察知したシェイクスピアは彼を馬鹿にした主役の男優を殴り倒して、元の世界に戻ってしまいます。懲りずにムーマーは今度は「アメリカの歴史」というドキュメンタリーの脚本を書くことになり、再度黒魔術で今度は、リー将軍、グラント将軍、リンカーン大統領、ポカホンタス、フランクリンなどのアメリカの歴史上の有名人を多数召喚して…という話です。残念ながら、シェイクスピアは英語で読んだことはほとんど無いので、彼が書いた新しい脚本がいかにもシェイクスピア風なのかかと、その辺りがもっと分ればより楽しめたのでしょうが、まあそれなりに面白いエピソードではありました。

ウルトラマンAの「河童屋敷の謎」

ウルトラマンAの「河童屋敷の謎」を観ました。ホタル、鳩と来て、今度は実在しない河童の超獣です。それに河童なら子供達の尻子玉を抜く筈が、何故かおへそを取ります。それは雷様でしょ、と突っ込みたくなります。物語はいつも嘘ばかりついている少年がたまたま超獣を目撃するけど誰も信じない、という良くあるパターンの話です。エースは河童の超獣に対し、頭部の上のプールの水をウルトラ水流の逆で吸い上げ空にしてから倒すということで、ここは確かに河童です。しかしヤプール人はいつも何かの地球の生物を使って超獣を作っていますが、存在しない河童でどうやって超獣を作ったのかという謎が残ります。
それからやっと気付いたんですが、星児はウルトラタッチの時、「夕子!」と呼び捨てですが、夕子の方は必ず「星児さん!」ですね。あー、昭和だなあ…