ウルトラマンタロウの「タロウの首がすっ飛んだ!」を観ました。ある宅地造成地でダイナマイトで山を崩していたら、そこの守り神であったお地蔵さんが飛ばされて、それを欲張りな地主が家に持ち帰り、すると閻魔大王の怪物であるエンマーゴが出て来て暴れる、という話です。タイトル通り、エンマーゴの剣でタロウの首が飛びますが、ナレーションが「肉を切らせて骨を断つタロウの戦術」と説明しますが、いや首が飛んだらおしまいでしょ…
というか結局お地蔵様がタロウを助けてタロウの首を元に戻し、逆にエンマーゴの首が飛びます。ところで日本では閻魔大王と地蔵菩薩は同じであるとされているので、このお話は本当はとても変です。
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スタートレック・TNGの”A Matter of Perspective”
スタートレック・TNGの”A Matter of Perspective”を観ました。ライカーとラフォージュがアップガー博士の新しいエンジンのエネルギー源の研究の進捗をチェックに行きますが、ライカーが転送中にその宇宙ステーションが爆発します。そして連邦からライカーをアップガー博士殺害容疑で逮捕に来ます。ピカードはデータにホロデッキで宇宙ステーションの内部を再現させ、それぞれの証言に基づいて再現劇を演じさせますが、ライカーと博士の婦人との間での出来事について、ライカー、婦人、博士の助手の証言が三様に異なるという「藪の中」状況です。(Wikipediaによると、本当に黒澤明の「羅生門」を参考にしたようです。)その間エンタープライズ号は謎のエネルギーの放射によって攻撃されますが、それは非常に正確な周期に基づいていました。そのエネルギー源が惑星上からであることを突き止めたラフォージュ、データ、ウェスリー達は事件の真相を突き止めます。それは博士は既にエネルギー源の発明を完成させていたけど、欲が出てそれを連邦以外に高値で売ろうとしており、予定より早くやって来たライカーをそのことをかぎつけたのだと思った博士がライカーを殺そうとして、失敗して宇宙ステーションを爆破させてしまった、というものでした。しかしオリジナルシリーズの時は、女性とよろしくやるのは決まってカーク船長でしたが、TNGではライカーがその役を演じます。まあピカードが女性を誘惑するというのは確かに違和感バリバリですが。
ウルトラマンタロウの「怪獣の虫歯が痛い!」
ウルトラマンタロウの「怪獣の虫歯が痛い!」を観ました。観光地タイアップシリーズ宮崎編の続きで、今回は青島です。ZATが海岸で上陸する怪獣を想定して演習を行おうとしていたのが、標的となるロケット弾が本物の怪獣の口に打ち込まれ、それが怪獣の歯の間に挟まって、怪獣がもがきながら海岸に接近します。東がホエールで怪獣の歯のロケット弾を抜いてやろうとしますが、抜いたのはロケット弾では無く、怪獣の歯でした。怪獣は怒り狂って(それは当然)、宮崎の町を破壊し始めます。東はタロウに変身して戦いますが、怪獣は意外と強く、ストリウム光線はまったく効き目がありません。結局怪獣の歯からやっと外れたロケット弾にZATが爆弾を詰めて改めて怪獣に打ち込んで怪獣を倒す、という何だか怪獣イジメみたいな回でした。なお怪獣に襲われた橘百貨店は現在はドンキホーテに買収されて存在しないようです。
トワイライト・ゾーンの”An Occurrence at Owl Creek Bridge”
トワイライト・ゾーンの”An Occurrence at Owl Creek Bridge”を観ました。これは中々異色のエピソードで、本来はトワイライト・ゾーンと関係無く、カンヌ映画祭で賞を取ったショートフィルムです。お話しは「悪魔の辞典」で有名なアンブローズ・ビアスの原作に基づくものです。南北戦争で、おそらく北軍に南部の民間人が捕まっていて、橋の上から吊されて死刑にされようとしています。死刑が執行されましたが、ロープが長すぎて男の体は川の中に入り、底について男は手のロープをなんとか外して泳いで逃げ出します。兵士達が銃やライフル、大砲を撃って男を殺そうとしますが、丁度川の急流に流されて男は何とか逃げ延びます。しかしそこにも大砲が追って来て、男はさらに駆けだして逃走を続けます。その内並木道になりその先に家が見えました。そこに待っていたのは彼の最愛の妻でした。男は何とかたどり着いて妻を抱きしめようとしますが、その瞬間彼の体は衝撃を受け、結局男は橋からぶら下がって処刑されており、今までのは男のその瞬間の夢だった…というお話です。これはビアスの短篇でもっとも有名な話のようです。しかしトワイライト・ゾーンのお話としては、ちょっと違うと思います。SF性がほとんどないですし。
ウルトラマンタロウの「怪獣ひとり旅」
ウルトラマンタロウの「怪獣ひとり旅」を観ました。この時期の特撮によくある観光地とのタイアップで、宮崎のえびの高原が舞台です。九州だから温泉、という安直なイメージで、温泉掘りの名人がボーリングをしているのが原因で怪獣ボルケラーが登場します。東隊員は今回も無謀にも怪獣の角に飛び移ります。ZATが攻撃しにくくなるだけでほぼ無意味な行動です。お約束で角から振り落とされてそれでタロウに変身するというワンパターンな展開です。うーん名人の林田を追って九州までやって来たタケシ少年がまあほのぼのとした展開を作っていますが、それだけのエピソードです。
スタートレック・TNGの”Deja Q”
スタートレック・TNGの”Deja Q”を観ました。タイトルはDeja vuのもじりで「またQ?」という感じでしょうか。エンタープライズ号はブレールIVからのSOSで、その星の月が軌道を逸れ地上に落下するのを何とか止めてくれということで、努力しますが如何せん相手が大きすぎてトラクタービームで牽引しようとするとインパルスエンジンが焼き切れそうになります。そこに話をややこしくするようにまたQが登場します。Qは仲間から罰を受け、そのパワーを一切剥奪され、完璧に人間となった状態でエンタープライズ号にやって来ました。Qは月を何とかする手段として、宇宙定数?を変更して月の重量を減らすというアイデアを出し、それでジョディが成功しかけますが、突然現れたカラマリアンの宇宙船が人間体のQを攻撃して来ます。言うまでもなくカラマリアンも過去Qにひどい目に遭わされており、その復讐です。2回目の攻撃の時に、攻撃を受けたQを助けようとして、データが動かなくなってしまいます。結局Qは今回は人間らしく?シャトルでエンタープライズ号から離れ自殺?しようとしますが、監視していたQの仲間がもう罰は十分と考えたのか、Qの力を戻します。Qは少しは恩義を感じていたのか、データに笑う能力を与え、かつ月を軌道に戻します。
という話ですが、正直なところ、このQが出てくる話は好きではないです。Omnipotent(全能)の神のようなパワーというのが、SFとは相容れないように思います。
ウルトラマンタロウの「血を吸う花は少女の精」
ウルトラマンタロウの「血を吸う花は少女の精」を観ました。どうでもいいけどタロウのタイトル、説明しすぎのように思います。親に捨てられ施設に入れられていた少女がある家庭に養女として引き取られるけど、世間体上子供があった方がいいからという打算的な理由で引き取って、少女は捨て子塚の花と同調し、結局その花が吸血植物怪獣で…という話です。タイガーマスクじゃないですけど、結構この頃孤児にからめた話というのは多かったように思います。今だと差別的ということでなかなか微妙な扱いになるのではないかと思います。
ウルトラマンタロウの「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」
ウルトラマンタロウの「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」を観ました。セイウチの怪獣でその名も「デッパラス」であまり強そうではありませんが、一旦ZATに倒された後自力でより強力に再生します。一方東はボクサーとして新人王戦を戦おうとしていますが、減量でフラフラです。試合は何とか勝ちましたが、空腹で倒れていたのをさおりの作ったサンドイッチ他で復活して、怪獣を倒すという話です。しかし新マンの時は郷秀樹にウルトラマンの能力が移って格闘技では無敵(キックの鬼の沢村忠とスパーリングして、ウルトラキックを使わなかったので負けたというのはありましたが)でしたが、東光太郎は人間状態ではタロウの能力はまったく受け継いでいないようです。この辺りはごく普通のウルトラシリーズで可も無く不可も無い、という感じです。
ウルトラマンタロウの「東京の崩れる日」
ウルトラマンタロウの「東京の崩れる日」を観ました。蟻が新建材から出るガスで巨大化してビルを食い荒らして、ビルが次々に倒壊していく…という話ですが、それはシロアリで、シロアリと蟻はまったく違う分類の生物です。(シロアリはゴキブリの仲間)それで蟻酸を使ってビルから追い出して焼き殺そうとしたら、全部一体化して巨大な怪獣になる、というご都合主義的展開です。光太郎は新マンの郷秀樹のように、ビルの屋上から墜落する途中でタロウに変身してから、何故かいきなり決め技のストリウム光線を使いますが、これもお約束で通じません。蟻酸とか炎で苦しめられますが、最後は自身が炎と化して倒します。という訳で平凡なエピソードでした。ただ東光太郎を演じている篠田三郎は、本当に爽やかな好青年というタイプで、歴代の主人公の中でも傑出していると思います。
トワイライト・ゾーンの”From Agnes – with Love”
トワイライト・ゾーンの”From Agnes – with Love”を観ました。ジェームス・エルウッドはNASAみたいな所のプログラマーで、アグネスと女性名で呼ばれるコンピューターを担当して、水星探査計画の軌道計算をしていました。別のプログラマーが使っていたアグネスは突然狂いだし止まらなくなりますが、エルウッドが来るとピタリと治まります。エルウッドは同じ職場のミリーに恋していますが、なかなか積極的にアプローチ出来ません。それに対して何故かアグネスがアドバイスして、家に誘え、とか、バラの花を贈れ、とか、自分より劣った人を紹介しろ、などを提案しますが、全てが逆に作用して、アグネスは紹介した男のものになってしまいます。実はアグネスはエルウッドが好きで、告白しますが、エルウッドに機械に恋は出来ない、と言われて狂いだし、それを何とかしようとしたエルウッドは頭がおかしくなります…
という訳で今のAIだったら十分成立しそうな話で、それを60年前にやっているのがトワイライト・ゾーンの素晴しい所です。