Combat!の”Rear Echelon Commandos”を観ました。サンダースの部隊に補充の兵が3人やって来ますが、3人とも戦争の経験の無い素人で、一人は元コックで肥った中年、二人目は生意気な口が先行するタイプの元DJ、三人目はバレーダンサーのなりかけ、でした。サンダースの部隊は空き家ばかりに見える町に侵入しますが、そこは全部空き家に見えてある家にはドイツ兵が3人潜んでいました。新人兵の一人が暖炉に火をつけて煙突から煙りを出すという失態を演じ、ドイツ兵に見つかってサンダースを含む二人が傷ついてしまいます。三人の兵の内の元コックは命令に背いて外に出てドイツ兵に撃たれて死んでしまいます。しかし元バレーダンサー志望が、サンダースの手榴弾を取って、屋根伝いにドイツ兵がいる家を攻撃しようとします。その間に元DJも見事ドイツ兵を撃ち殺します。バレーダンサーは見事手榴弾をドイツ兵のいる部屋に投げ込んでドイツ兵を倒します。全然期待出来なかった新兵が見事に敵を倒した、という逆説的な話でした。今回のサンダースはちょっと活躍する場面が少なかったです。
ウルトラマンレオの「必殺!怪獣仕掛人」
ウルトラマンレオの「必殺!怪獣仕掛人」を観ました。今回はゲンがダンに怒られるのではなく命令違反をやってマックの同僚から糾弾されます。ダンはゲンに一週間の謹慎を申しつけ、その間にある山に住む坊さんに会いに行けと言います。そうですこのパターンは剣豪小説でおなじみの「山の中の老師」であって、ゲンはその坊さんの凄い技を見せられてそれを徹夜で特訓します。それで出来た時、坊さんが「出来たの」でもう完全にそのパターンで陳腐でした。そして今回初めてレオが光線技らしきものを使います。あるんだったら最初から使えばいいのに。おそらく視聴率がどんどん低下していったので梃子入れで設定変えたんでしょう。
秋の鹿の鳴き声
百人一首の猿丸大夫の歌「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき」ですが、一般的には単に秋のもの悲しさを歌ったとされているようです。しかし秋に鳴く鹿(多くは雄)の理由は、雌鹿を求めて鳴いている(ニホンジカの繁殖期はピークが10月頃)ということで、このことは万葉集の昔から良く知られたことでした。であれば、この和歌の本来の意味は「ああ雄鹿が雌を求めて鳴いている。自分が求愛の和歌を詠んだとしても、この山奥では受け取ってくれる人もいない。」といった詠嘆の意味が込められていると思います。他にも以下の西行の歌のように、秋の鹿の鳴き声を歌ったものは多くあります。ちなみに先日私も初めて聞きましたが、鹿の鳴き声はピィー、キィーといった鋭く高い鳴き声です。
山家集(西行)
鹿の声山路に聞けばわが恋も身をひとつだになきと思ふかな
夜もすがら妻恋ひかねて鳴く鹿の涙や野辺の露と成らん
牡鹿鳴く小倉の山の裾近みたゞひとり住む我心かな
夜を残す寝覚めに聞ぞあはれなる夢野の鹿もかくや鳴くらん
妻恋ひて人目包まぬ鹿の音をうらやむ袖のみさをなるかは
ChatGPT5による秋の虫の鳴き声分析
NHK杯戦囲碁 伊田篤史9段 対 福岡航太朗7段(2025年8月24日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が伊田篤史9段、白番が福岡航太朗7段の対戦です。黒はいきなり右上隅と右下隅で両三々という、ずっとNHK杯戦囲碁を10数年続けて観ていますが、この布石は初めてのように思います。そして右上隅での戦いがこの碁の焦点になり、白が黒の断点を生覗きしていったのに黒が掛けで応じ、白はすぐ何かやっていくかと思ったら手を抜いて他を打ちました。そして黒がもう一手打ってから再度右上隅に手を付けていき、黒は上辺の白を石塔シボリで団子にしにいったのですが、白が三子を継がなかったのが明るい判断で結局白は上辺を渡って、結果的に右上隅の黒地をえぐった形となり、白がリードしました。黒は挽回のため、左下隅に付けていって、下辺の白と左下隅の白を分断しようとしましたが、結局封鎖され、白は途中まで取りかけに行きましたが、最後黒を生かす方向に転換しました。その結果左辺から中央の白が厚くなり、白のリードは続きました。最後黒が左辺に仕掛けましたが、白が冷静に黒一子を取って安全運転をして、ここで黒の投了となりました。福岡7段が今期でもし優勝すると、それは伊田9段の持つ最年少優勝記録の更新となりますが、果たしてどうなるか。
イリーナ・メジューエワのChildren’s Album
スタートレック・TNGの”The Loss”
スタートレック・TNGの”The Loss”を観ました。エンタープライズ号は突然何かの物体?に引っ張られてそれを振り切ることも出来ないという状態になります。それは結局2次元世界に住む生物でした。しかもその生物は「宇宙の紐」と呼ばれるミニブラックホールにエンタープライズ号を引っ張っていっていました。その生物と遭遇した時からカウンセラーのトロイは激しい頭痛を経験し、その後人の感情を読み取る能力を失ってしまい、ピカードに辞職を申し入れます。しかし結局ピカードは例え感情が読み取る能力が無くなっても、依然としてトロイが必要だと説得し、トロイはその生物の思考を読み取ろうとします。おそらくはトロイの症状はその2次元生物の思考にシンクロして2次元的な読み取りしか出来なくなった結果というのが暗示され、トロイはそれを逆用して、その生物が蛾が光に向かって飛ぶように宇宙の紐に吸い寄せられているのではという仮説を出し、エンタープライズ号にその紐と同じ周波数の音を出してその生物の方向を逸らすことを提案し、結局それに成功してエンタープライズ号は助かります。それと同時にトロイの能力も戻ります。今回は日頃ある意味お高く止まった系のトロイが感情的になってヒステリックにわめくのが見所でした。
ウルトラマンレオの「美しい男の意地」
ウルトラマンレオの「美しい男の意地」を観ました。またも怪獣にやられる→ゲンがダンに叱責される→特訓する→勝つ、のワンパターン話でした。何故か怪獣がある花を武器にするというのが目新しく、その花をゲンが可愛がっている女の子が両親の写真に供えるのを止められなかったということで、ダンがまたゲンを叱ります。そしてその花は怪獣と合体してブーメラン式の飛び道具になりレオは敗れます。そしてお約束でダンがゲンに対し複数のブーメランを投げつける特訓(と言う名の体罰、いじめ)を行って、結局レオが勝つ、というものです。うーん、一体どこまでこのパターンで引っ張る気なんでしょうか。
スペース:1999の”Missing Link”
スペース1999の”Missing Link”を観ました。コーニック司令官ら4人を乗せたイーグルワンが突然制御出来なくなり、そのまま月面にハードランディングします。2人は意識を回復しましたが、サンドラが重症、コーニック司令官は生命反応が無くなっていました。しかしコーニック司令官は意識の中でムーンベースαに戻りますが、そこは無人で、しかしゼンナイトというエイリアンに出会います。結局イーグルの事故はそのエイリアンによって仕掛けられたもので、目的はそのエイリアンが地球人を研究するためで、それをたくらんだのは人類学者でした。コーニック司令官はそのゼンナイトの星に連れて行かれ、そこで死ぬまで過ごすことになると聞いて反発しますが、次第にその学者の娘を愛するようになります。その状況に驚いた学者は、今度はサンドラを連れて来てコーニック司令官に本来の使命であるムーンベースαの仕事を思い出させるようにして、結局コーニックは無事ムーンベースαに帰り、サンドラも助かります。何と言うかイギリスの人の文化人類学者への批判的な視線が感じさせられる話でした。そしてサンドラが絡むのも彼女がイギリス人とビルマ人のハーフという設定だからかなと思います。しかしどうでもいいけど、1970年代になってもまだ顔の銀塗り・金塗りかよ、とこの点はあきれました。アーウィン・アレンのドラマと同レベルです。
ウルトラマンレオの「男だ!燃えろ!」
ウルトラマンレオの「男だ!燃えろ!」を観ました。今回もまた前半でレオが星人を倒し損ね、特訓して星人を倒すという話ですが、その特訓がゲンが自分で考案したのは先が尖った丸太2本を揺らしてそれに立ち向かうという、それ自体が既に十分危険なものですが、モロボシダンは「こんなもんじゃダメだ!」と例によってパワハラ丸出しで、何とジープ型の小型車でゲンをひき殺そうする、という特訓ではなくて既に殺人未遂の領域に入っているひどいもので、いくらなんでもこんなの子供向けでいいのかと思います。実際一つ間違えば大事故につながりかねない(スタントマンを使っていません)撮影であり、さすがに問題になったのかこれを監督した人はこの後干されたみたいです。