ブルックナー交響曲全集

真空管アンプを作るモードから、今はそれを使ってひたすら音楽を聴くモードに移り、ここ最近はブルックナーの交響曲ばかりを聴いています。元々全集を7種類持っていましたが、5種類買い足して12種類になり、マーラーの交響曲全集の種類より多くなりました。ブルックナーは自身がうつ病+強迫神経症だった人で、私自身がブルックナーを聴くのはやっぱりメンタルで下降気味の時が多いように思います。もっとも本当に悪くなるとモーツァルトぐらいしか聴けなくなりますが。この中でお勧めは、パーヴォ・ヤルヴィーとヤープ・ヴァン・ズヴェーデンです。何というかブルックナーの野卑な所を強調したようなヨッフムとかインバルの演奏はあまり好きになれません。また、やたらと「原典版」とか「初稿」にこだわるのも好きではありません。例えば4番の1874年の初稿の第3楽章なんかは、正直な所未熟で野卑としか思えません。

1.オイゲンングヨッフム ベルリンフィル、バイエルン放送響
2.オイゲン・ヨッフム ドレスデン・シュターツカペレ
3.ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン オランダ放送響
4.ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリンフィル
5.ギュンター・ヴァント ケルン放送響
6.シモーネ・ヤング ハンブルク交響楽団
7.スタニスラス・スクロヴァチェスキー ザールブリュッケン放送響
8.マルクス・ボッシュ アーヘン交響楽団
9.ロリン・マゼール バイエルン放送響
10.エリアフ・インバル フランクフルト放送交響楽団
11.朝比奈隆 大阪フィル(3回目の全集)
12.パーヴォ・ヤルヴィ フランクフルト放送交響楽団

ハルモニア・ムンディのフランスとドイツの違い

クラシック音楽のレーベルにharmonia mundiというのがありますが、これにドイツとフランスがあって、これまでこの2つがどういう関係か知りませんでした。英語のWikipediaによると、この2つは別会社です。何でも1950年代のどこかで、フランス人のベルナー・クータスと、ドイツ人のルドルフ・ルビィがたまたま同じ 列車に乗り合わせ、話をしたら音楽の趣味が一致して意気投合し、二人で同じ名前のレコード会社をフランスとドイツにそれぞれ作ろうということで出来たみたいです。なので資本関係はありませんが、音楽ジャンルがバロックやルネサンスの古楽中心ということや、お互いにアーチストを貸し借りしたり、等の交流があったようです。なお、録音が平均的に良いのはフランスの方ですが、ドイツの方もレオンハルトのチェンバロの録音などで良いものがあります。今はドイツの方はBMGに買われ最終的に現在はソニーの傘下、フランスの方はPIASエンタテインメント・グループみたいです。
なお、五味康祐が「天の聲-西方の音」というエッセイの中で「ハルモニヤ・ムンディ」という題でこのレーベル(独の方)について書いています。

グーセンス指揮ロンドン交響楽団のアンティル「コロボリー」他

ユージン・グーセンス指揮ロンドン交響楽団の、アンティル「コロボリー」とヒナステラの「パナンビ」のLPを入手。
長岡鉄男教徒は、このジャケット見ただけですぐ分かりますが、外盤A級ジャーナルの64番で取上げられている超絶録音です。レーベルはEVERESTで1958年のプレスですが、この頃のEVERESTは録音に35mmの映画用のフィルムを利用していたので有名で、他にも多数ステレオ初期の名録音があります。また指揮者のグーセンスがなかなかスキャンダルの人で、指揮者としての腕は見事なのですが、オーストラリアで「最後の魔女」と呼ばれた怪しげな女性と付き合い、一緒に卑猥な写真をいっぱい撮って、それが空港で見つかって大スキャンダルとなって、仕事をほぼ失ったという人です。私はこれ以外にグーセンスが指揮した幻想交響曲もCDで持っています。魔女で身を持ち崩した人が魔女が出て来る交響曲を指揮していると言う面白いものです。
長岡鉄男はこのLPの「コロボリー」を最後まで聴いた人は必ず「ほーっ」とため息をつく、と書いていますが、確かに終盤の盛り上げ方はすごくて、春の祭典をボレロ風に演奏している感じです。この録音、最近ハイレゾで販売されているというので探しましたが、そっちは無く、Amazonで検索したらオリジナルのLPが意外と簡単に出てきたものです。録音は盤質から来るパチパチノイズと、テープのヒスノイズが若干目立ちますが、それ以外はダイナミックレンジもFレンジも広く、この60年ちょっとのオーディオの進歩ってはたしてあったのかと思ってしまいます。

本田美奈子.の”Ave Maria”

本田美奈子.の”Ave Maria”を聴きました。本田美奈子のデビューした頃はラジオを良く聴いていたので、印象が強く残っています。秋元康が「これまでは(おニャン子クラブみたいな)素人がもてはやされたけど、これからは本物が流行る」と言っていたのを覚えています。それで本田美奈子がクラシックの曲を歌っているのは知らなかったのですが、聴いてみてびっくり。元々歌の上手い人と思っていましたが、これほどとは。裏声と地声の切り換えが見事です。同じようなコンセプトのアルバムを以前平原綾香が出していますが、はっきりいってプロ対ど素人です。アメリカのジャッキー・エヴァンコの歌い方とちょっと似ています。

また仏ERATOの輸入盤LP37枚を落札

またヤフオクで仏ERATOの輸入盤LP40枚を落札しました。やはりYAMAHAの袋で、これまで2回と同様に、渋谷の道玄坂のYAMAHAの店頭在庫だと思います。これまで2回の落札分を合わせ、127枚、既に持っていたERATOのLPが30枚くらいありますので、全部で160枚になり、私の手持ちのLPの一割強になり、なかなか貴重なコレクションになったと思います。今回のにはドビュッシーとかフランクとか、割と普通のクラシックも入っています。また、「カタルーニャの音楽」というLPに「モンセラートの朱い本」が入っていたので「おお!」と思ったのですが、聴いてみたら私が既に持っているHispavoxのスペイン古楽集成に入っているのと同じ音源でした。ちなみにこのLPの演奏はパニアグア一家です。LPは1,000枚で手打ちにしようと思っていたら、既に1200枚を超しています。置き場所を確保するのが大変です。