ハルモニア・ムンディのフランスとドイツの違い

クラシック音楽のレーベルにharmonia mundiというのがありますが、これにドイツとフランスがあって、これまでこの2つがどういう関係か知りませんでした。英語のWikipediaによると、この2つは別会社です。何でも1950年代のどこかで、フランス人のベルナー・クータスと、ドイツ人のルドルフ・ルビィがたまたま同じ 列車に乗り合わせ、話をしたら音楽の趣味が一致して意気投合し、二人で同じ名前のレコード会社をフランスとドイツにそれぞれ作ろうということで出来たみたいです。なので資本関係はありませんが、音楽ジャンルがバロックやルネサンスの古楽中心ということや、お互いにアーチストを貸し借りしたり、等の交流があったようです。なお、録音が平均的に良いのはフランスの方ですが、ドイツの方もレオンハルトのチェンバロの録音などで良いものがあります。今はドイツの方はBMGに買われ最終的に現在はソニーの傘下、フランスの方はPIASエンタテインメント・グループみたいです。
なお、五味康祐が「天の聲-西方の音」というエッセイの中で「ハルモニヤ・ムンディ」という題でこのレーベル(独の方)について書いています。

TANNOY Autograph mini/GRを導入

この1年くらいのオーディオ道楽の最後(にしたい)。ついにTANNOYに手を出しました。とは言ってもAutograph mini/GRですが。銘器Autographの名前は付いていますが、高さで比べると、4.2対1で、容積比だったらほとんど1/100ではないかと。こちらは小形スピーカーで有名なRogersのLS3/5aよりも小さいです。また本物はフロントローデッドホーン+バックローデッドホーンというこれ以上ないくらい凝ったエンクロージャーの構造になっていますが。こちらは単なるバスレフで、フロントローデッドホーンもありません。能率も85dB/W/mです。
ということで、物は試し、という感じであまり期待しないで導入したのでが、これが当たりでした!弦はTANNOYですから当然いいですが、金管楽器が実にきらびやかに鳴ります。またこのサイズからは信じられないようなスケール感のある音です。また10cm同軸2ウェイというのは、ボーカルには最適で、まさしく目の前で歌手が歌っている感じで定位します。もちろん本当の意味での100Hz以下の低音はほとんど出ていませんが、サブウーファーで補っているので問題ありません。単なるクラシック音楽がいいというだけでなく、いわゆるオーディオ的にいい音源の再生も見事にこなします。

グーセンス指揮ロンドン交響楽団のアンティル「コロボリー」他

ユージン・グーセンス指揮ロンドン交響楽団の、アンティル「コロボリー」とヒナステラの「パナンビ」のLPを入手。
長岡鉄男教徒は、このジャケット見ただけですぐ分かりますが、外盤A級ジャーナルの64番で取上げられている超絶録音です。レーベルはEVERESTで1958年のプレスですが、この頃のEVERESTは録音に35mmの映画用のフィルムを利用していたので有名で、他にも多数ステレオ初期の名録音があります。また指揮者のグーセンスがなかなかスキャンダルの人で、指揮者としての腕は見事なのですが、オーストラリアで「最後の魔女」と呼ばれた怪しげな女性と付き合い、一緒に卑猥な写真をいっぱい撮って、それが空港で見つかって大スキャンダルとなって、仕事をほぼ失ったという人です。私はこれ以外にグーセンスが指揮した幻想交響曲もCDで持っています。魔女で身を持ち崩した人が魔女が出て来る交響曲を指揮していると言う面白いものです。
長岡鉄男はこのLPの「コロボリー」を最後まで聴いた人は必ず「ほーっ」とため息をつく、と書いていますが、確かに終盤の盛り上げ方はすごくて、春の祭典をボレロ風に演奏している感じです。この録音、最近ハイレゾで販売されているというので探しましたが、そっちは無く、Amazonで検索したらオリジナルのLPが意外と簡単に出てきたものです。録音は盤質から来るパチパチノイズと、テープのヒスノイズが若干目立ちますが、それ以外はダイナミックレンジもFレンジも広く、この60年ちょっとのオーディオの進歩ってはたしてあったのかと思ってしまいます。

レコード針の寿命について

最近、毎日LPレコードを聴いており、平均して10枚/日ぐらいなると思います。そうなると気になるのが針先の寿命です。今使っているオーディオテクニカのAT-OC9XSHはシバタ針というものです。交換針のメーカーのJICOのサイトによると、シバタ針の寿命は約400時間とあります。LP1枚が大体45分とすると、530枚くらい聴くとこの位の時間になります。このカートリッジを使い始めてからもうその位は聴いていると思いますが、今の所音が劣化した感じはありません。シバタ針の開発者の情報によると、シバタ針の寿命はLPの盤面の程度が普通の場合、1500時間、非常にきれいな場合は4500時間となっています。私はJICOの情報よりこちらの情報の方が正しいと思います。まず針先が無垢のダイヤの場合、通常人は消しゴムが減っていくように摩耗していくと思うでしょうが、実際は違います。それからダイヤに比べ大幅に硬度が低い(モース硬度で1未満)の塩ビのレコードの表面をトレースしているだけだったら、寿命は非常に長いです。よく針先の接触面積が非常に小さくてそこに針圧がかかるので針が摩耗すると解説してありますが、これは正しくないです。ダイヤの針を摩耗させるとは、ダイヤに近い硬さのものが針先に当たって、微小な欠けが起き、これが繰り返されることが摩耗という現象の実態です。これは包丁や剃刀が段々切れなくなるのと理屈は同じです。なので、針を長持ちさせたければ、盤面のゴミ・ホコリがなるべく無い状態で再生すればいいということになります。このためにもクリーニングマシンというのは役に立ちます。また、砂埃やガラスの微粉末のような硬度の高いゴミは針先にもっともダメージを与えます。それからカートリッジの音が劣化して来たと思ったら、まずは電動スタイラスクリーナーで1分くらいクリーニングすることをお勧めします。針先の表面に樹脂類やゴミが付着して音を劣化させている場合が非常に多くあります。

また仏ERATOの輸入盤LP37枚を落札

またヤフオクで仏ERATOの輸入盤LP40枚を落札しました。やはりYAMAHAの袋で、これまで2回と同様に、渋谷の道玄坂のYAMAHAの店頭在庫だと思います。これまで2回の落札分を合わせ、127枚、既に持っていたERATOのLPが30枚くらいありますので、全部で160枚になり、私の手持ちのLPの一割強になり、なかなか貴重なコレクションになったと思います。今回のにはドビュッシーとかフランクとか、割と普通のクラシックも入っています。また、「カタルーニャの音楽」というLPに「モンセラートの朱い本」が入っていたので「おお!」と思ったのですが、聴いてみたら私が既に持っているHispavoxのスペイン古楽集成に入っているのと同じ音源でした。ちなみにこのLPの演奏はパニアグア一家です。LPは1,000枚で手打ちにしようと思っていたら、既に1200枚を超しています。置き場所を確保するのが大変です。