NHK杯戦囲碁 井山裕太碁聖 対 酒井佑規7段(2026年3月1日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が井山裕太碁聖、白番が酒井佑規7段の対戦でした。白は右下隅で跳ね出せば隅の黒をほとんど取れたのに下辺で下がって黒をつながらせる打ち方をしましたが、ちょっと損だったように思います。その後黒の左下隅方面に白が入って行って、そこからの白が最強手を繰り出して頑張り、その戦いが左辺から左上隅にも波及しました。結局左上隅方面は黒が上辺で得をし、白が左辺で黒4子を攻め取りですが取って収束しました。この別れだと白のリードがつづいており、その後黒はヨセで挽回しようとしましたが、惜しかったのは左下隅で切ってみる手があったのを見逃して普通に寄せてしまったことで、最後は大差になって白の投了となりました。井山碁聖は2年連続で決勝進出です。

NHK杯戦囲碁 余正麒9段 対 山下敬吾9段(2026年2月22日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が余正麒9段、白番が山下敬吾9段の対戦です。今日は山下9段、右下隅の小目に肩付きするという珍しい手を見せてくれました。私は事前にもしそう打ったら黒に這われて地が損だなあ、と思って見ていたので、実際に打たれてちょっと驚きました。その肩付きから見たことの無い形になり、激しい戦いが始まりました。結局は黒は下辺の2子を捨てて、白は若干地を得しました。その後白が右辺に侵入していって地を稼いだのですが、白が右下隅に利かせる付き当たりを打たないで、右上隅で地を稼いだのですが、黒からの右辺の白への置きが強い手で、この結果白は右辺を捨てることになり、黒の40目弱の地が確定しました。これで黒のリードとなり、その後白も右辺を攻め取りにさせようと頑張りましたが、結局そこも黒が眼を作り、白からのチャンスは無くなり白の投了となりました。

NHK杯戦囲碁 井山裕太碁聖 対 本木克弥9段(2026年2月15日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が井山裕太碁聖、白番が本木克弥9段の対戦です。この碁の最大の焦点は右下隅の戦いで、双方が眼の無い攻め合いの形になりましたが、白からはあまり締め付けが利かない形で、一方黒の右下隅の地は50目レベルになりました。白としてそうなると左辺の黒を全部取るしかなくなり、猛然と攻めましたが、左辺の上方の白もあまり強くなく、結局黒が中央に出て白の包囲網を突破し右辺とつながりました。そうなると白は上辺での攻め合いを目指しましたが、結局手数が足らず、白の投了となりました。

NHK杯戦囲碁 田中康湧5段 対 酒井佑規7段(2026年2月8日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が田中康湧5段、白番が酒井佑規7段の対戦です。黒は三隅で地を取って、白は左辺に模様を築きました。黒は左辺に打ち込んで行き、構えは低いものの左辺で活きました。その代わりに白の下辺が大きくなり、黒は今度は左下隅の白に付けて行きましたが、そこからの攻防が勝敗を分け、黒は色々と策動を図ったものの、結局は打った石が全部取られた形になり、攻め合いに持ち込んで締め付けるのも上手く行かず、ここで白が優勢になりました。その後黒は上辺右側の白を攻め、白が無理をせず一部を捨てたために差は縮まりましたが、白の優勢は変わりませんでした。その後ヨセで白のリードが拡がり、結局白の中押し勝ちとなり、酒井7段が初の準決勝進出となりました。

NHK杯戦囲碁 福岡航太朗7段 対 鈴木伸二8段(2026年2月1日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が福岡航太朗7段、白番が鈴木伸二8段の対戦でした。勝った方がどちらも初の準決勝進出になります。序盤はじっくりした碁でしたが、黒が右下隅の三々に肩付きしてからもつれて来て、下辺での黒と白のせめぎ合いが始まりました。白は中央を重視して2段バネしましたが、その間に下辺で黒にコスミツケを打たれ、これで白の根拠が無くなり、後の打ち方が難しくなりました。逆に白がケイマに滑って伸びこんでいたら、下辺左の黒も根拠が怪しくなるためここが焦点でした。非勢の白は左上隅の三々に入って地を稼いで頑張りましたが、二段バネの所を切られて、白は継がずに粘りましたが、色々薄くなり、最後下辺の白が眼が無くなって取られてしまい、白の投了となりました。

NHK杯戦囲碁 広瀬優一7段 対 田中康湧5段(2026年1月25日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が広瀬優一7段、白番が田中康湧5段の対戦でした。この碁は右辺の黒模様、左辺の白模様の対抗になりました。しかし白模様の方が大きく、黒がその中に手を付けて行きましたが、左上隅でのツケ切りがいま一つ上手くいかず、結局白は黒の7子くらいを飲み込み、黒は多少下の方から白模様を侵食しましたが、この別れは白が有利で優勢になりました。その後黒もヨセで色々挽回を図りましたが若干得をした程度で、結局終わってみれば白の7目半勝ちという大差となりました。

NHK杯戦囲碁 余正麒NHK杯選手権者 対 小山空也7段(2026年1月18日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が余正麒NHK杯選手権者、白番が小山空也7段の対戦でした。碁は戦いに次ぐ戦いでしたが、特に黒が白の上辺の構えに2線に打ち込んでからの戦いが難解でしたが、結局黒が白の左上隅を取り込み、白が中央を制するという大きな振り替わりになりました。これは元の形からして黒が少しやったように思います。しかし白は中央の厚みを生かして右辺に打ち込み、右辺上方の黒に寄りついていこうとしました。その後の戦いも難解でしたが、白が黒の急所に中央から覗いていったのがやや打ち過ぎではないかという感じで、その後その覗いた白を逃げ出した一団がある意味お荷物になりました。その中央の白が黒1子をシチョウに抱えて、白が左下隅をハネたタイミングで、黒が白の左下隅の開きに覗いたのがシチョウアタリになっていて、白は色々抵抗しましたが、最後はシチョウの逃げ出しを防げば白の左下隅が死ぬというカラミになり、白の投了となりました。

NHK杯戦囲碁 山下敬吾9段 対 平田智也8段(2026年1月11日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が山下敬吾9段、白番が平田智也8段の対戦でした。序盤は山下9段今日は普通の布石かと思いきや、白の左上隅カカリに対し、5の13という今日も独特の手を見せてくれました。いつも山下9段のこういう打ち方で感心するのは、そういうある意味奇妙な手が無駄にならず後で働くような打ち方をすることで、今日もそういう展開になりました。局面は戦いに次ぐ戦いという感じで、下辺の攻防で黒が左下隅を取り、その代わり白が下辺から延びる黒の一団を攻め、という感じでめまぐるしい展開でした。特に碁盤上半分の攻防になってからは、振り替わりに継ぐ振り替わりで黒地・白地が激しく入れ替わりましたが、黒が白の中央の石を取って30目弱の地を確定させ、また最後上辺を突き破って白4子を取り込んで、地合ではかなりの大差で黒が良くなり白の投了となりました。平田8段はこのところNHK杯戦で活躍していますが、山下9段にはまだ勝ったことがなく、若干苦手意識があるような感じで、白にも勝つチャンスがあったのではと思います。

NHK杯戦囲碁 酒井佑規6段 対 鶴山淳志8段(2026年1月4日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が酒井佑規6段、白番が鶴山淳志8段の対戦でした。二人とも力戦派であり、期待通り戦いの碁となりました。ただ左辺から中央の戦いで白が8の11に打って左辺の黒を封鎖したのですが、黒は上方にすべって地を稼ぎながら簡単に活きたので、ここはAIが示していたように逆に白から左辺にすべって黒地を奪いながら攻めた方が良かったように思います。その後白は中央の厚みをベースに上辺で黒を切っている1子を動き出しましたが、ここもその後結局二間飛びの間を切られて取られてしまったのはチグハグな打ち方でした。この結果黒は弱い石が無くなって地合でリードし、その後右上隅で劫になり、黒が劫立てで上辺を打ったのに白が受けずに劫を継いだ結果、黒のリードが拡大し、白の投了となりました。

NHK杯戦囲碁 鈴木伸二8段 対 芝野虎丸十段(2025年12月28日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が鈴木伸二8段、白番が芝野虎丸十段の対戦です。二人のこれまでの対戦成績は5勝5敗の5分です。序盤は黒が実利に走り、結局四隅全部を黒が取るという展開になりました。ただ左上隅の黒の生き方は小さく、白が左辺の黒二子を取り込んだので白が若干リードしました。その後白は左辺から伸びる黒の一団を攻めて中央が激しい戦いになりました。しかし黒が白の5子の取りをにらんだ劫争いに持ち込み、この劫に黒が勝って中央の石が全部活きたので、黒が優勢になりました。しかし白も左上隅の黒を振り替わりのような形で取ったので、形勢の差は微細でした。最後右辺に侵入した白と中央の白を黒が切っていき、中央の白と右上隅の黒の攻め合いになりました。結局黒の一手勝ちになりましたが、白が先に当て込みを打っていたら逆に白の一手勝ちだったかもしれません。黒の中押し勝ちとなりました。