
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が小池芳弘7段、白番が山下敬吾9段の対戦でした。いつも布石で人が打たない手を見せてくれる山下9段でしたが、本日は、左上隅の黒の小目(ちなみに黒の初手は左上隅でこれも初めて見ました)に5の5からかかるという手を見せてくれました。黒がケイマに受け、白が一間で上に飛び、黒が押したのに白がハネて、黒がすぐに切って行きました。結局黒が実利で白が厚みという展開になりましたが、まだ三々に付けて行く手が残っていました。白は右上を一間に構えた後で左上隅に手を付けに行きましたが、結局黒が全部白を取りました。但し最後黒が一手手堅く手を入れたので、トータルではバランスが取れていました。その後、黒がいつ白の右辺の構えに入って行くかが焦点になりましたが、黒が中央の一団に手を掛けすぎた感じで、入って行くのがかなり遅れ、最初右上隅から手を付けて、白は妥協して活かそうとしましたが、それでは白勝ちということで、左下隅でハサミツケしたりして、色々と策動し、結果としては中央でつながって白地を削減しましたが、トータルで白のリードは変わりませんでした。最後、右辺の劫が白勝ちになった後、黒が劫立てを活かして中央の白を取りに行きましたが、逆に白に右辺を切り離されて取られ、トータルでは白の得が大きく、ここで黒の投了となりました。
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NHK杯戦囲碁 富士田明彦8段 対 許家元9段(2026年9月20日放送分)
NHK杯戦囲碁 伊田篤史9段 対 上野愛咲美女流名人(2026年9月13日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が伊田篤史9段、白番が上野愛咲美女流名人の対局です。序盤、左上隅で一間高ガカリに白が下付けではなく上付けしたためちょっと変わった展開になり、黒が切っていき、いきなり戦いが始まりましたが、白が下を這ったのに満足して黒は4子を捨てる展開になりました。それから下辺での戦いになり、白が中央に出て行って黒を押していった結果、右辺の黒模様が大きくなりました。そこに対して白が手を付けて行きましたが、結局白が活きることが出来ず、また攻め取りにもならず、黒の地が上下ぶっ通しで80目のレベルになり、黒が優勢になりました。しかしそこからの白の頑張りがすごく、下辺でほぼ取られかけていた白1子を動き出し、結局右側の黒を取り込んでしまう、という戦果を挙げました。しかし左辺で黒の利かしに受けずに中央を打って頑張ったのがまずく、左辺の白が半分取られてしまい、また黒のリードが拡大しました。最後は白は目一杯に中央をまとめようとしましたが、それでも足らず白の投了となりました。
NHK杯戦囲碁 三浦太郎5段 対 藤沢里奈女流本因坊(2026年9月6日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が三浦太郎5段、白番が藤沢里奈女流本因坊の対戦でした。対局は左側が白、右側が黒という対照的な布石となり、下辺にて両方の弱い石の競い合いになりました。黒が中央で利かしを打ってから、両ノゾキを決行したのが、いいタイミングで、結果として下辺で2箇所の黒の石がつながって弱い石が無くなり、黒が少しリードしました。白は右辺に残っている2子を切り離されるという利かしを無視して上辺の黒に仕掛けていって、ここは得したのですが、右辺2子が取り残されてしまいました。その後、白は右下隅に仕掛けていったり、更には戦線を拡大して右上隅にも仕掛けていきました。しかし黒の読みが少し上回っていたようで、最終的には下辺右側で劫となりました。双方が劫立てを打ち合って、最後に白が黒を切断する劫立てを打ちましたが、これに黒は応じず、下辺の劫を解消しました。白は当然切っていって右辺が攻め合いにはなりましたが、攻め合いは黒の1手勝ちであり、白の奮闘もここまでで黒の中押し勝ちになりました。三浦5段は初出場で3回戦に進出しました。
NHK杯戦囲碁 村本渉5段 対 福岡航太朗本因坊(2026年8月30日放送分)
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が村本渉5段、白番が福岡航太朗本因坊の対戦でした。序盤戦は黒が厚く打って白が実利を稼いでという展開で、白が上辺の黒の構えに打ち込んでからが難しい戦いとなり、途中白に手順前後があって、黒が白の種石2子を取り込んでは少し黒が打ちやすい感じでした。しかしその後、黒は上辺から延びる白と、左辺からの白をつながらせてはダメで、切って行くべきだったのですが、その手を打たずに地の手を打ち、その間に白に中央を補強されたため、チャンスを逃しました。その後黒は下辺から中央に進出した後、右辺の白の構えに打ち込んで、逆転を狙いましたが、白に最強に対応され、結局右辺の黒が攻め合いにはなりましたが、取られてしまったため、黒の投了となりました。黒が中央を切っていれば、黒にチャンスがあった碁だと思いますが、決行出来なかったことが敗北につながったように思います。
NHK杯戦囲碁 黄翊祖9段 対 芝野虎丸棋聖(2026年8月23日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が黄翊祖9段、白番が芝野虎丸棋聖の対局です。布石で黒が上辺の向かい小目で、更に右側を二間ビラキしていた所の左横一間に白が打ち、黒がはさんでから、白が二間ビラキの間の右側に付けて行ったのが面白い展開で結局そこからずっと競い合いにになり、黒はずっと上辺からの大石が白に狙われ続けましたが、地合は黒が先行し、白が中央に厚みを築くという展開でした。途中で白が黒の左辺の構えに仕掛けて行きましたが、途中で止めて単に外から利かしたのが味わい深い打ち方でした。結局白は黒を攻めながら中央から右辺に50目以上の地模様を築き、黒はこのまま囲い合いでは足らないとみて、右辺に突入して活きようとしましたが、白から的確に対応して二眼も出来ず、また下辺の白の眼を取って攻め合いに持ち込もうとしたのも失敗して、ここで黒の投了となりました。
NHK杯戦囲碁 黄翊祖9段 対 本木克弥9段(2026年8月16日放送分)
NHK杯戦囲碁 河野臨9段 対 一力遼名人(2026年8月9日放送分)
NHK杯戦囲碁 今村俊也9段 対 三浦太郎5段(2026年8月2日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が5年ぶり出場の今村俊也9段、白番が初出場の三浦太郎5段の対戦です。本局はお互いの持ち味が良く出て、形勢も三転四転した見応えのある好局でした。まずは左上隅の黒が劫残りだったのですが、通常黒は劫を頑張るのですが、後手でもしっかり活きたのがAIの判断を超える好手でした。また右辺の白模様に深く黒が打ち込んで行って、その黒自体は最初はただ取られた感じで一旦白が優勢になったかと思いましたが、後から黒が白に割り込んでいって一気に白のダメを詰めて白地を値切って形勢は黒に振れました。そして下辺での黒の跳ね出しも上手く決まって黒が優勢になったかと思いましたが、左下隅での白の曲がりがこれまたAIが予想していなかった好手で、ここで白が2目ぐらい得をして逆転しました。終わってみれば白の1目半勝ちでした。



