
本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が黄翊祖9段、白番が本木克弥9段の対局でした。この対局での最初の焦点は、左辺での競い合いから攻め合いになり、黒が左下隅を取り、白が黒の2子を取って全体がつながり、結果は互角で見応えのある戦いでした。その後黒が右下隅の白の構えに手を付けていったのですが、それと下辺での争いを絡めて、黒に何かの見落としがあり、右下隅の黒4子が味よく取られてしまいました。一応攻め合いの形ではありましたが、白のダメがかなりあってしまって、完全に白が大きく得をしました。黒はそれでも右辺の利きを利用して上辺の白に迫ろうとしましたが、それも結局ダメで黒の投了となりました。
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NHK杯戦囲碁 河野臨9段 対 一力遼名人(2026年8月9日放送分)
NHK杯戦囲碁 今村俊也9段 対 三浦太郎5段(2026年8月2日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が5年ぶり出場の今村俊也9段、白番が初出場の三浦太郎5段の対戦です。本局はお互いの持ち味が良く出て、形勢も三転四転した見応えのある好局でした。まずは左上隅の黒が劫残りだったのですが、通常黒は劫を頑張るのですが、後手でもしっかり活きたのがAIの判断を超える好手でした。また右辺の白模様に深く黒が打ち込んで行って、その黒自体は最初はただ取られた感じで一旦白が優勢になったかと思いましたが、後から黒が白に割り込んでいって一気に白のダメを詰めて白地を値切って形勢は黒に振れました。そして下辺での黒の跳ね出しも上手く決まって黒が優勢になったかと思いましたが、左下隅での白の曲がりがこれまたAIが予想していなかった好手で、ここで白が2目ぐらい得をして逆転しました。終わってみれば白の1目半勝ちでした。
NHK杯戦囲碁 酒井佑規7段 対 加藤千笑4段(2026年7月26日放送分)
NHK杯戦囲碁 上野愛咲美女流名人 対 藤井秀哉8段(2026年7月19日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が上野愛咲美女流名人、白が藤井秀哉8段の対戦でした。序盤で左上隅で大斜ガケが出たのですが、驚いたのは司会の安田明夏初段が、大斜ガケという言葉を知らず、またその定石自体も「見たことがある」という程度だったことです。以前も正月特番で女流プロが大ナダレ定石の外曲がり定石を「知らない」と言ったのを思い出しました。この碁は白が終始打つべき所を打たないで形勢を損ねていったという感じで、白を割いていく所でつながらせたりとか、切るべき所を切らない、とかそういう手が目立ちました。左辺でも最初は黒を攻めていたのが、結局攻められるようになりました。結果として碁は黒の言い分が全部通った感じで、中央の白3石も取られてしまい、結局黒の中押し勝ちになりました。
NHK杯戦囲碁 張栩9段 対 上野梨紗女流最強(2026年7月12日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が張栩9段、白番が上野梨紗女流最強の対戦です。布石は黒が向かい小目から、一間高ジマリと二間高ジマリを同じ方向で両方打つ、という見たことのない形になり、黒が盤面上側、白が盤面下側を占めるといった対抗布石になりました。白は上辺に一度侵入し、黒が受けてからそれで止めて、左辺の黒に打ち込んでいきました。黒が右側に付けたのに白がハネ出して、白はその1子を捨てて中央を厚くしようとしましたが、黒も反発して戦いが始まりました。黒は左下隅、下辺、右下隅と忙しく打ち回しましたが、白が的確に受けて、黒の仕掛けは不発になった感じでした。結局そこから白がずっと優勢のまま打ち回していましたが、左辺の黒模様に打ち込んで後、若干打った後に右辺で劫を仕掛けたのが、優勢な方の打ち方としては疑問で、ここから形勢が紛れることとなりました。最終的には白は何とか左辺に打ち込んだ一団を連れ戻すことが出来ましたが、右辺を含め各所で損を重ねて、ここで形勢が黒に振れました。最後白が中央で劫をしかけ、その劫が右下隅に移ったのですが、白は劫立てが続かず、黒の中押し勝ちになりました。
NHK杯戦囲碁 西健伸6段 対 張豊猷9段(2026年7月5日放送分)
NHK杯戦囲碁 富士田明彦8段 対 平田智也8段(2026年6月28日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は黒番が富士田明彦8段、白番が平田智也8段の、実力伯仲の好対局となりました。序盤で黑が右下隅で、小目から大々ゲイマで5線に開くという奇手?を見せました。ただ結果的には後の打ち方でこの石は切り離されてしまったので、効果的とは言い難いように思います。その右辺の攻防が結構激しくなり、白も中央が切り離され、黒も右辺が活きていないという攻防になりました。しかしこの碁の勝敗のポイントは更に局面が進んで白が右上隅の黒地に手を付けていったところで、しかし白の侵入はちょっと遅かった感じで、上辺の黒の下がりが結構厚くて手になりませんでした。白は一転して右辺の黒を攻めましたが、この黒もそれほど寄りつかれずに活きて、これで黒が優勢になりました。結果として黒の5目半勝ちでした。
NHK杯戦囲碁 呉柏毅6段 対 安達利昌7段(2026年6月21日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が呉柏毅6段、白番が安達利昌7段の対戦でした。対局は双方積極的な手が多く、左辺から下辺にかけて激しい差し手争いになり、黒の方も中央の種石2子を最初捨てるように打っていたのに、途中で動き出して、その結果闇試合的な様相になりました。結局下辺の白が活きにいって大きな劫が発生し、白が劫に勝って黒模様の中でそれなりの地をもって治まり、黒はその替わり左下隅からの白の一団を仕留めました。この時点ではまだ形勢不明でしたが、白が右下隅の黒を攻めに行き、隅でAIも気が付いていなかった置きの妙手が出た結果、黒が劫にもならず死んでしまいました。これで白が大優勢になり、黒はその後上辺の白模様に打ち込んでいったりして頑張りましたが、最後中央の白地に突入した黒が死んで、白の中押し勝ちとなりました。
NHK杯戦囲碁 伊了5段 対 村本渉5段(2026年6月14日放送分)

本日のNHK杯戦囲碁は黒番が伊了5段、白番が村本渉5段の対戦で、二人とも初出場で初対局とフレッシュな組み合わせでした。布石は黒がいきなり3手目で空き隅を打たず一間に締まったのが珍しかったです。その後は全体に黒が実利を稼ぎ、白が中央の厚みで勝負という感じで、下辺方面の白模様を、黒が右下隅に肩付きして消しにいってからが、激しい勝負になりました。下辺の攻防は劫になり、黒は右辺での白の劫立てに受けず、劫を解消して、ただ右辺の黒がまだ味残りで、ここもまた劫になって結局白が勝ったのはトータルの収支ではやや黒の打ちやすい形勢という感じでした。しかし大寄せで黒は白の中地を少し軽視した感じで、他のヨセを打って、白が結局中央に35目くらいの中地をまとめたので、ここで白が抜け出しました。結局白の3目半勝ちとなりました。


