NHK杯戦囲碁 富士田明彦8段 対 平田智也8段(2026年6月28日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が富士田明彦8段、白番が平田智也8段の、実力伯仲の好対局となりました。序盤で黑が右下隅で、小目から大々ゲイマで5線に開くという奇手?を見せました。ただ結果的には後の打ち方でこの石は切り離されてしまったので、効果的とは言い難いように思います。その右辺の攻防が結構激しくなり、白も中央が切り離され、黒も右辺が活きていないという攻防になりました。しかしこの碁の勝敗のポイントは更に局面が進んで白が右上隅の黒地に手を付けていったところで、しかし白の侵入はちょっと遅かった感じで、上辺の黒の下がりが結構厚くて手になりませんでした。白は一転して右辺の黒を攻めましたが、この黒もそれほど寄りつかれずに活きて、これで黒が優勢になりました。結果として黒の5目半勝ちでした。

NHK杯戦囲碁 呉柏毅6段 対 安達利昌7段(2026年6月21日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が呉柏毅6段、白番が安達利昌7段の対戦でした。対局は双方積極的な手が多く、左辺から下辺にかけて激しい差し手争いになり、黒の方も中央の種石2子を最初捨てるように打っていたのに、途中で動き出して、その結果闇試合的な様相になりました。結局下辺の白が活きにいって大きな劫が発生し、白が劫に勝って黒模様の中でそれなりの地をもって治まり、黒はその替わり左下隅からの白の一団を仕留めました。この時点ではまだ形勢不明でしたが、白が右下隅の黒を攻めに行き、隅でAIも気が付いていなかった置きの妙手が出た結果、黒が劫にもならず死んでしまいました。これで白が大優勢になり、黒はその後上辺の白模様に打ち込んでいったりして頑張りましたが、最後中央の白地に突入した黒が死んで、白の中押し勝ちとなりました。

NHK杯戦囲碁 伊了5段 対 村本渉5段(2026年6月14日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が伊了5段、白番が村本渉5段の対戦で、二人とも初出場で初対局とフレッシュな組み合わせでした。布石は黒がいきなり3手目で空き隅を打たず一間に締まったのが珍しかったです。その後は全体に黒が実利を稼ぎ、白が中央の厚みで勝負という感じで、下辺方面の白模様を、黒が右下隅に肩付きして消しにいってからが、激しい勝負になりました。下辺の攻防は劫になり、黒は右辺での白の劫立てに受けず、劫を解消して、ただ右辺の黒がまだ味残りで、ここもまた劫になって結局白が勝ったのはトータルの収支ではやや黒の打ちやすい形勢という感じでした。しかし大寄せで黒は白の中地を少し軽視した感じで、他のヨセを打って、白が結局中央に35目くらいの中地をまとめたので、ここで白が抜け出しました。結局白の3目半勝ちとなりました。

NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹9段 対 林漢傑8段(2026年6月7日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が瀬戸大樹9段、白番が林漢傑8段の対戦でした。序盤、白が4手目で右下隅で大高目を打ち、そこに黒が星に入っていって、序盤から激しくなりました。白は右上隅でもツケから右辺方面に押さえていましたが、結局黒が割り打ちに回ったため、白は上下両方をしのがなければならなくなり、忙しくなりました。そして白は右下隅の黒を攻める上で劫を仕掛けました。ただここの打ち方で白に疑問手があり、黒は下辺にはみだして活きることが出来、また右上隅も白5子を取り込んでいて40目強の地を確保していたため、黒のリードになりました。残りはほとんど打たれていない左辺でしたが、ここで黒が左辺でしっかり活き、左上隅も問題なくしのいで黒の勝勢となり、結局黒の中押し勝ちとなりました。

NHK杯戦囲碁 黄翊祖9段 対 結城聡9段(2026年5月31日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が黄翊祖9段、白番が結城聡9段の対戦です。左下隅で黒の高ガカリに白が二間に高くはさみ、黒が掛けていったのを白が出切っていっていきなり激しくなりました。黒は左辺を8本這って活き、白は下辺への黒の攻めがちょっと中途半端な感じで、結局隅に手を入れることになり、ここは少し黒がリードした感じでした。その後黒が左下隅方面の白を出切っていってまた激しくなり、この出切りの結果中央の白が切り離され、攻められることになりました。この白は黒から中央に覗きを2つ打たれ封鎖されたため、下辺で劫を仕掛けましたが、黒は白の中央3子取りの劫立てに劫を解消し、黒のリードは続きました。その後さらに右上隅に白が入って行きましたが、右辺の黒に切りがあったのを白は上手く利用出来ず、白は右上隅で活きましたが、黒も上辺が大きくまとまり、黒のリードは変わりませんでした。結局黒の5目半勝ちに終わりました。

NHK杯戦囲碁 大西研也6段 対 佐田篤史7段(2026年5月24日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が大西研也6段、白番が佐田篤史7段の対戦でした。対局は白が地を稼ぎ、黒が右下の白を攻める展開になりました。黒が白の左上隅の構えに付けて行き、その効きを頼りに左辺に更に打ち込んで行きました。ここで白の打ち方が上手く、左上隅の黒を上手く取り込みつつ、かつ左辺の黒を攻めつつ中央の黒模様を減らすという、かなり理想的な展開になりました。ここで左上隅の白は40目強の地となり、白のリードとなりました。その後白が上辺に入って行ったのを黒が受けなかったため、白が上辺を荒らし、黒が左上隅の白地を減らすということになり、ここはプラスマイナスはあまりなく白のリードが続きました。最後に黒が左辺白に打ち込んで行きましたが、白は無理をせず黒を渡らせ、それでも白のリードが続き、結局右下の白も活きて白の中押し勝ちとなりました。

NHK杯戦囲碁 洪爽義5段 対 小池芳弘7段(2026年5月17日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が洪爽義5段、白番が小池芳弘7段の対戦でした。この碁の最初の焦点は、白が右辺の黒を攻めていったのですが、白が18の13に下がって黒の眼を取りにいったのが、ある意味打ち過ぎで、逆に黒が中央の白を分断して逆襲に転じ、黒のリードの局面となりました。結局黒が下辺に大きく模様を作ったのに対し、劣勢の白が勝負手で下辺に突入しました。そこで生きることは出来ず全て取られてしまいましたが、その代償としてかなり締め付けることが出来、左下隅の白模様がかなり大きくなりました。さらに分断された中央の黒が攻め取りを避けるため中央に眼を作りに行ったため、更に白から効きが生じ、左下隅はほぼ地になりました。そこから黒が三々に突入していって、中で何とかしようと色々やりましたが結局手にならず全取られで白の中押し勝ちになりました。まったく優勢の碁を勝ちきるのもなかなか大変です。

NHK杯戦囲碁 桑原樹7段 対 藤沢里奈女流本因坊(2026年5月10日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が桑原樹7段、白番が藤沢里奈女流本因坊の対戦です。桑原7段は桑原洋子6段の息子さんで、今回が初出場です。入段してからまだ3年ですが2025年に名人戦リーグに入ったので規定により7段に昇段しています。対局は、終始桑原7段が積極的に戦ったのですが、特に下辺の攻防で白が上手く黒の攻めをかわして得をし、そこから終始白の優勢が続き、ヨセも白が手堅く打って結局細かいながら白の優勢が変わらずということで、白の中押し勝ちとなりました。藤沢女流本因坊の貫禄勝ちという感じでした。

NHK杯戦囲碁 田中康湧5段 対 孫喆8段(2026年5月3日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が田中康湧5段、白番が孫喆8段の対戦でした。この碁の最初の焦点は、左辺の白模様に黒が打ち込み、中央に二間に飛んだのに、白がすかさずその間に付けていった所で、黒はあまり正面から戦わず結局左下隅に連絡しましたが、白は中央がかなり厚くなりました。さらにその後白の左上隅方面の模様が大きくなり、黒は再び突入して行きましたが、途中で止めて上辺のハサミツケで地を減らす方向に切り替えました。しかしその後の折衝で黒は左上隅方面で取られていた石を助け出しました。その結果白もある程度攻められましたが、最後は中央の黒が収まっていない、ということになり、それへの攻めを見ながら白が右上隅にもたれたのを、黒が右上隅を頑張った結果、白は黒の中央に襲いかかり、右下隅にも犠打を放って攻め、黒は最終的には活きましたが、白が中央右下方面に地をまとめ、結局白が地合でリードし、白の中押し勝ちとなりました。

NHK杯戦囲碁 小山空也7段 対 王立誠9段(2026年4月26日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が小山空也7段、白番が王立誠9段の対戦でした。序盤は3手目に黒が左下隅の三々に入り、それが一段落すると白が逆に右上隅の三々に入り、その後白がまた右下隅に三々に入るという、三々入りが三隅に出てきました。その後左辺で黒が地を稼ぎ、白が厚みを築き、また黒が上辺に地模様を築きました。そこに白が付けから侵入し、黒は追い立てて攻め、結構ギリギリの勝負でしたが、右上隅も絡めて白は何とか生きを確保し、黒が若干右辺で得をするという形になりました。形勢は黒が若干リードしていましたが、左辺の白の置きに少し黒が後退して受けて劫が残ったため、ここで形勢はほぼ互角になりました。しかし白が左上隅から伸びる黒への寄り付きで少しやり損ねた感じで、ここで黒がリードになりました。更に中央の下方で白に失着が出て黒地が膨らんで、結局黒の中押し勝ちになりました。