アストリッド・リンドグレーンの「ペレ、家を出る」(ハインツ・リューマンのクリスマス朗読集)

アストリッド・リンドグレーンの「ペレ、家を出る」を買って、表題の話だけ読みました。(ドイツ語)これは元々、ハインツ・リューマンというドイツの名優(「狂乱のモンテカルロ」「ガソリン・ボーイ三人組」といったドイツの表現主義映画の全盛期の俳優)がクリスマスにちなむお話を朗読していたレコード(学生時代に買ったもの)に入っていたお話です。このレコード、非常に売れたみたいで、CDでも出ていますし、YouTubeにもその中身が上がっています。このお話のは、下記にあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-1vw45E92sA
このお話自体は、5歳くらいのペレという男の子が、ある朝お父さんからまた私の万年筆を勝手に持っていっただろう、と冤罪を着せられてすねて家を出ようとする、という他愛ないお話です。その中で、ペレが家出の際に持ち出そうとするのが、ハーモニカと「マックスとモーリッツ」(漫画の元祖と言われる悪戯好きな男の子2人の絵本。私は、マックス・ヴェーバーに関連したサイトの管理人としてのハンドル名をモーリッツにしていますが、このお話から取ったものです。)というのが面白くて、ちょっと原作を確認してみたものです。作者のアストリッド・リンドグレーンって誰だろう、と思ったら何と「長くつ下のピッピ」を書いた超有名な児童文学者でした。それで何と原作には「マックスとモーリッツ」は出て来なくて、別の絵本でした。おそらくハインツ・リューマンが「マックスとモーリッツ」の方が知っている人が多いと思って変えたのではないかと思います。
話の内容は単純ですが、でもちょっと心暖まるお話で、クリスマスの時に聞くのに適した話だと思います。リューマンのレコードにはこの他、ルカ福音書のキリスト誕生の場面とか、リルケの「若き詩人への手紙」とか、ヘルマン・ヘッセの「段階(Stufe)」とか、そんな話が入っていました。少し内容は変わっていますが、今でもCDが販売されており、Amazonで買えます

「ローマ土地制度史」の日本語訳の6回目を公開

ローマ土地制度史」の日本語訳の6回目を公開しました。いよいよ本論に入り、ローマの測量と区画割りの具体的な手法の説明があります。しかし公共建築で有名なローマの割りには、測量と区画割りの技術は原始的という印象です。特に基準線に東西の線を使うのですが、その基準とする日の出の方向が年間で移動するのを考慮していなかったというのは驚きです。

ジェイ・ハインリックスの「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」

ちょっと前に読んだ本。ジェイ・ハインリックス著、多賀谷正子訳の「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」。会社で部下に表現の技術としてレトリックの概略説明をしたことがありますが、その時に参考文献に挙げたものの一つ。ただ、Amazonで評価が高かったから選んだだけで自分では読んでいなかったので、読んだもの。私の学生時代はレトリックがある種のリバイバル・ブームで、正確に言えば1960年代くらいにフランスのロラン・バルトあたりぐらいから再度ブームになったのですが、教わっていた先生がレトリックの研究をしていて、そのため多分レトリックに関する本は20冊以上読んでいると思います。なので今さらなのですが、なかなか本当の意味での実践的なアドバイスを書いている本は少ないのが、この本はその点が良く出来ていると思いました。本当はレトリックについて知りたかったら、アリストテレスの「弁論術」から始めるのが本道ですが、手っ取り早く効果を出したい、という人にはお勧めかも。ただ出て来る例がアメリカに偏っているので(例えばアニメのシンプソンとか)、そういうの知らないと理解しづらいかもしれません。

ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の5回目を公開

ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の5回目を公開しました。これでようやく序文が全部終りました。先は長いです。
しかし恐るべきは英訳の質で、翻訳に迷うような箇所をほぼ全て訳していません。曲がりなりにもこの論文は学術論文の筈ですが。

「ローマ土地制度史」日本語訳第4回を公開

「ローマ土地制度史」の日本語訳の第4回目を公開しました。「中世合名・合資会社成立史」の時より時間がかかってしまっています。後1回で序論部は終ります。ローマ史についてはあまり詳しい訳ではないので、調べながら訳しているので余計時間がかかります。