本日のNHK杯戦の囲碁は、こども囲碁名人戦でお休み。黒番小川さんが小学4年生、白番横手さんは去年の優勝者で小学6年生、二人は何と同じ藤澤一就9段の教室に通う、普段からのライバル同士です。序盤黒が左辺の攻防で左下隅を捨てて上手く振り替わりましたが、白地が40目ぐらいあって大きく、ここまでは白がリード。しかし右上隅から右辺、中央の戦いで、白の疑問手があり、黒が右上隅からの一団を活きた上に、左下隅も大きくまとめてここで逆転、黒の12目半勝ちとなりました。二人とも近い将来プロ棋士になるのではと思います。その日が楽しみですし、小さい時からAIを使って強くなったプロ棋士がどういう碁を打つようになるのかも楽しみです。
マックス・ヴェーバーとカール・ランプレヒト
ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の参考に、その師であるマイツェンの本を読んでいたら、何とランプレヒト(ドイツの経済史家で、ランプレヒト論争というのがあって批判の対象になった、ヴェーバーも批判する側に回った)が、ヴェーバーと同じくマイツェンの門下だったことが分りました。
ウルトラマンタロウの「その時ウルトラの母は」「ウルトラの母はいつまでも」
ウルトラマンタロウの「その時ウルトラの母は」「ウルトラの母はいつまでも」を観ました。タイトル通りで、スタートから3話、ウルトラの母が出っぱなしです。二体の怪獣と戦って左腕を折られて苦戦したタロウですが、二体を凍らせてから破壊して倒します。しかしその内一体が復活し、再度戦ったタロウはまたも腕を攻撃され、大苦戦します。そこにママが駆けつけ「マザー光線」で腕を元通りにし、二人で協力して怪獣を復活しないように宇宙に運んで倒す、という「母よあなたは強かった」の話。というかウルトラヒーローとしては弱さしか感じません…
Kripton KX-5PXのレビュー、Kriptonの販売ページで紹介されています。
私がこのブログで書いた、KriptonのKX-5PXのレビュー、Kriptonの販売ページで紹介されていました!
FE203Σ-REの第一印象
FE203Σ-REの第一印象。エンクロージャーはヤフオクで入手したもので、元々FE208-Solという今回入手したのより更に強力な磁気回路を持っているユニット向けの、フォステクスの推奨箱(を個人が製作されたもの、材質はシナアピトン合板)です。(下図)なので、SolよりはQ0がやや高い(磁気回路がやや弱い)203Σ-REがこの箱をきちんと鳴らせるかが最初の懸念点でしたが、その点はほとんど問題が無いように思います。このSol用の箱が、横幅を拡げて内容積を上げていると言っても、実は板取りの関係とかで、必ずしもSolに最適な大きさではなかったようで(この推奨箱でも低音不足だったようです)、むしろ203Σ-REにピッタリなんじゃないかと思うくらいです。低域もそれなりに力強くドライブ出来ており、内部容積を減らす必要はなさそうです。
スーパーツィーターはT900Aを、0.47㎌のフィルムコンデンサー1個だけで逆相でつないでいます。
FE206NV2と比べると、FE203Σ-REの磁気回路の強さは、磁石2枚重ねと言っても、BI値(力係数、N/A)で比べると実はせいぜい13%アップぐらいに過ぎませんが、しかし音はかなり違います。音のダンピングというか制動が非常に強力で、ピアノの強打とかは本当にグランドピアノをすぐ側で聴いてるかのような(あるいはそれより更に誇張された)力強さです。何だか脳がマッサージされる感じで、これはこれで快さがあります。ただ能率が高いのも良い点ばかりではなく、様々な雑音も良く再生するので、ソースによっては全体に少し音にほこりっぼさやザラつきめいたものを感じます。前の投稿で紙臭くはないと書きましたが、ボーカルの艶とかは例えばポリプロピレンのコーンとかに比べるとやはり紙は紙という感じです。
特筆すべきは音像の明確さで、今PCで朝のNHKのニュースをNHK+で観ていますが、普通映像があると音像はそちらにあるように引っ張られて感じがちですが、このFE203Σ-REのバックロードホーンの音像は、そういった錯覚を吹っ飛ばして、かなりはっきりした音像を再生します。
バックロードホーンの最大の欠点である、低音の特定の周波数でのボンつきは、ハセヒロのキットでの16cmユニットのバックロードホーンほどではないですが、やはりボリュームを上げるとそれなりに目立ちます。ただそのハセヒロのと違って開口部は下の方にあるので、再生位置では多少ハセヒロのキット(ブックシェルフ型なのでスタンドに載せると開口部が高くなる)のよりはマシです。なお50Hzレベルはやはり苦しいので、フォステクスのサブウーファーでクロスオーバーを50Hzにして、ほんの少しだけ補っています。
ともかくバックロードホーンというのは強烈な長所も持つ一方、低域を中心として大きな欠点も持っている方式であり、これだけあれば、というのとは違うように思います。私自身は密閉型とバックロードホーンという両極端の間で揺れており、メインは密閉型(KriptonのKX-5PX)にしながらも、バックロードホーンの音も好きです。今までハセヒロのキットでバックロードホーンを2台作りましたが、それはホーン長が短いとか、磁気回路がそこまで強力ではないユニットなどのせいで、本当の意味のバックロードホーンの音になっていなかったように思います。そういう意味で今回初めて本当にバックロードホーンらしい音が聞けたように思います。
FEシリーズのコーンの材料
FE206NV2とFE203Σ-REの見た目での違いで、誰でも分るのはコーン紙の色。206NV2はかなり白っぽく、203Σ-REはかなり茶色です。でも203Σ-REの色が元々のFEシリーズのコーン紙の色で、針葉樹のパルプを使っています。40年以上前のFEシリーズの音は「紙臭い」と言われていました。私もFE103を4本使ったMX-1というマトリックススピーカーをキットで作って持っていたので、その意味は大体理解出来ます。要するに硬めの紙を丸めるとガサゴソという音がしますが、全体に音に艶気が乏しく、紙がこすれているような感じの乾いた傾向の音を称して「紙臭い」と言われていました。決して褒め言葉ではありません。しかし最近のFEシリーズ、とくにこのNV2は当時の紙臭い音はほとんどしません。何故かというと、Enあたりから、フォステクスはコーンの材料を木材から植物性に変え、例えば芭蕉の葉とか、ケナフ、バナナの葉などを使っています。これらは繊維が木材より軟らかいので結果としてガサゴソ感が出にくいのかと思います。それに対して203Σ-REは、203Σを現代に甦らせたものですから、当時に戻ってまた針葉樹のパルプに戻している訳です。ただそのままだと昔と同じ紙臭い音になりかねないので、植物性の繊維もかなり混ぜているようです。それで203Σ-REも紙臭い音ではありません。ただちょっと疑問なんですが、クリプトンの渡辺さんがこだわっているクルトミュラーのコーンも針葉樹のパルプだと思いますが、クルトミュラーのコーンに対して紙臭いという評価は聞いたことがありませんし、実際に聞いてもそういうイメージを抱いたことはありません。クルトミュラー社は特定の山の針葉樹林を所有してその木材以外は使わないと聞きました。FEシリーズは元々かなり廉価なスピーカーでしたから、私はその辺りの材料選定でベストを尽くしていなかったんではないかと思います。私が昔勤めた日立化成という会社で紙フェノールの銅張積層板をかつて大量に作っていました。紙フェノール基材で一番使う時に問題視されるのは反りですが、その時も完成品の反りを最小にするには、特定の製紙会社(確か当時の山陽国策パルプ)のどっかの特定の山の北の斜面の木のパルプを使ったクラフト紙でないとダメだ、というのを聞いたことがあります。木材は自然物だけに、何でもいいのではない、ということだと思います。
スタートレック・TNGの”Vengeance Factor”
スタートレック・TNGの”Vengeance Factor”を観ました。エンタープライズ号は救助信号を受けてその地点に駆けつけますが、間に合わずそこの人々は殺されていました。そこに残された血から犯人はアカマー星系にいる強盗的集団Gatherersだということが分りました。ピカードはその星系の指導者に連絡し、強盗的集団との調整を依頼します。その星では100年前までに、クラン同士でいわゆる血讐の繰り返しが続いていましたが、その後ようやくそれを克服しました。しかしGatherersはそれを嫌って逃げ出したものでした。ライカーはアカマー星系のリーダーであるマルークの付き人兼シェフのユタといい関係になります。しかしこのユタは、100年前にそのクランが現在のGatherersのリーダーのクランに滅ぼされ、年を取るのを遅くする処置を受け、そのクランにだけ利くウィルスを開発して、一人また一人と復讐していっていました。ユタはライカーが止めるのを聞かず、Gatherersのリーダーを殺そうとし、ライカーはやむを得ず彼女をフェイザーで消し去ります。
うーん、何と言うかゲルマン民族がそのままモデルにされているようなお話でした。
ウルトラマンタロウの「ウルトラの母は太陽のように」
ウルトラマンタロウの第1話、「ウルトラの母は太陽のように」を観ました。ウルトラマンタロウになると放送時小学6年生であり、さすがにリアルタイムでは観ていませんでした。再放送でごく一部を観ただけです。それにウルトラマンやウルトラセブンの現役世代から見ると、ウルトラマンタロウはあまりにも子供向け路線にシフトしすぎで、またウルトラマンA以上にウルトラ兄弟が登場し辟易します。それに第1話ではついにというか「ウルトラの母」が登場し、人間の緑のおばさんに化けた母はタロウになる東光太郎に変身用のバッチを授けます。それから冒頭で超獣が登場しますが、中東の花が化けた怪獣にあっさり食べられてしまいます。超獣は怪獣よりはるかに強かったのに、また逆転し、そのためか「大怪獣」とも呼ばれています。それからZATの基地が空中に浮かび上がりますが、これはキャプテンスカーレットの空中基地の影響かと思います。全体にタロウでのデザインは派手でかつ無駄が多いゴチャゴチャしたもので、個人的にはあまり好きではありません。一つ良かったのはZATの隊員の一人が三ツ木清孝だったことです。光速エスパーの主人公を演じていた人です。
NHK杯戦囲碁 山下敬吾9段 対 福岡航太朗5段(2024年9月29日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山下敬吾9段、白番が福岡航太朗5段の対戦です。山下9段はまたユニークな布石を見せてくれ、1手目が右上隅の高目、2手目に白が右下隅に打つと3手目は左下隅の小目、白が左上隅の星に打つと黒の5手目は何と天元の左で、良く見ると3手とも星の左で斜め一直線というものでした。山下9段のユニークな布石でいつも感心するのは、そのユニークなものがただユニークだけであるというだけではなく、きちんとそれが後で働いてくる打ち方をされることで、この碁でも中央の天元左の石が、上辺で切りが入って戦いになった時に実にいい位置にいました。この碁はお互いに相手に利かしに行ったのに反発が入り、地の配置が目まぐるしく変化し、左辺は大きな黒模様だったのを黒が白のハネツギに受けずに他を打ったため、白地に変わりました。また右下隅も白地かと思っていたら、黒が急所の覗きから三々に打ち、白が反発して右辺に展開して黒が右下隅を取りました。そして更に黒が白3子を取り込んだ結果、黒が先に下辺に目一杯踏み込んで打った石をバックして中央に連絡する必要がなくなり、ここで黒がリードになりました。また右上隅も白から手が残っているかが焦点でしたが、黒が巧みに打って黒地を確定させました。こうして黒がややリードでヨセに入りましたが、左下隅のヨセで黒が普通に受けていればいいものを、中央で後手一眼作れるからと他を打ったのがミスで、これでまったく形勢不明になりました。AIの判定がおそらく下辺での攻め合いをきちんと読めてなかったのか、最後まで50:50でしたが、結局黒が手止まりを打ち、黒の半目勝ちという大激戦でした。
FE203Σ-RE到着!
FE203Σ-REがようやく到着。あこがれのマグネット2枚重ねの超強力磁気回路です。オリジナルのFE203Σは1979年の発売で、丁度私が本格的なオーディオを始めたころでした。長岡鉄男がこのFE203Σなどを片チャンネルに2本使ったDー7やD-77というバックロードホーンをメインにしていて、深夜のTVコマーシャルで観たことがあります。
早速バックロードホーンのユニットをFE203Σ-REに交換完了。前のユニット(FE206NV2)の時左のスピーカーからビリツキが出ていて、おそらくエポキシパテの跡が凸凹になっているんだろうと、ユニットを付け直す前に彫刻刀と紙ヤスリで削り、それでビリツキはピタリと治まりました。また思った通り、このエンクロージャーはFE206NV2にはやや大きすぎますが、FE203Σ-REには丁度いいようなので、開口部の吸音材は除去しました。ついでに汚れとかパテの跡隠しでシール式の壁紙を貼りました。