「Wikipedia自警団」とは何か

「Wikipedia自警団」という言葉をご存じない方もいらっしゃると思い、3つほどリンクを張っておきます。いずれもかなり詳細に書かれており、かなり前から問題になっていたんだということが分かります。
下記のサイトに書いてあるように私は「Wikipediaの方針が間違っている」に賛成であり、Wikipediaの方針を100%正しいという根拠で批判してくるWikipedia自警団とは当然意見が相容れません。ちなみに私のWikipediaの編集歴は2004年から15年であり、今回批判してきているWikipedia自警団の誰より編集歴は長いです。先日Wikipediaから「編集回数が1000回を超えました」という感謝メッセージをいただきました。実際はIPアドレスで書いていた時代があるので、書いた回数はもっと多いです。

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Wikipedia自警団の嫌がらせ

Wikipediaの「革砥」の項目に対して、Wikipedia自警団から馬鹿みたいな出典についてのコメントがあり、ある人から最近のWikipediaはルールが変更されたのだから、それに従え、というコメントがありました。それに対し下記の回答をしました。
「XXXXさん どういう方か存じ上げませんが、コメント拝見しました。 私としてはそのような馬鹿げた方針には賛同出来ません。大体その方針変更(それが事実かどうかも未確認ですが)前に書かれた膨大な記事が存在し、それに対してその方針に合わせた改訂がほとんど行われていない状況で、何でそんな方針に従わなければならないのでしょうか。また一度変わった方針なら将来また変わることも十分予想され、そんな馬鹿げた変更に一々お付き合いすいる気はさらさらありません。というかそのような方針を強行するなら、その内Wikipediaは止めて別のオンライン百科事典を作ろうという動きが出てくると予想します。オープンソースでは非常に良くある話です。 Wikipediaの「出典主義」はきわめて形式的なものであり、本来必要なその中味の検証はほとんど行われず、単に形式としてもっともらしい文献などの情報が付いていればOK、ということを他の項目の編集で経験しております。馬鹿げたルール至上主義としか思っておりません。そもそも「正しさ」の判定などすべて相対的なものに過ぎず、すべてのソースは何らかの意味での「独自研究」であり、100%客観的なソースなど存在しません。そういう中で可能な限り正確性を保つ努力は、Wikipediaのような単に情報源を書くということではなく、複数のソースを比較するとか、あるいはGoogleが検索順位の決定に使っているようなリンク数のチェックとか、色々な方法がある筈です。大体誰もチェック出来ない昭和6年の雑誌などを出典に上げるよりも、すぐにチェック可能なインターネット上の個人サイトの方がはるかにマシと思います。(個人サイトにももちろんピンからキリまでありますが、個人サイトだから全面的に信頼性不明とするのは教条主義に他なりません。) あるサイトで、「要出典」のタグがうざかったので、適当な出典を仮に入れておいたら、驚くべきことにその適切さに関して指摘したり修正したりした人は誰もいませんでした。その後私の方でより適切な出典に変更しましたが、そんな単なる形だけの出典主義がWikipediaの質を向上するのに役立つとはとても思えません。 またこの「革砥」の項もそうですが、海外の英語の記事等を紹介しても、それがほとんど読まれない、ということも良く経験しております。 この「革砥」の中で電子顕微鏡で革砥で処理する前と後の剃刀の表面の2万倍の写真を撮って、それを元に分析している英語のページを紹介しています。 このページはインターネットの中では革砥の効果に関して最高レベルの情報を提供しています。故に英語のWikipediaでもドイツ語のWikipediaでも、このサイトが単なる出典ではなく、リンク項目の中で紹介されています。そんなサイトを○○○○○氏は中味もろくに見ないで「個人サイトなので信頼性不明」と斬り捨てます。 アメリカでは個人が電子顕微鏡を自由に使えるのでしょうか?そんなことも分からない方に一々記事に文句を付けられたくないです。 この「革砥」の項については更新をストップし、私の自分のブログで今後続けることにし、既に移設を完了しました。https://shochian2.com/archives/34305 大人げないし、またWikipediaと著作権に関する法廷闘争をするほど暇でもないので、これまで書いたものを削除することはしません。 今後Wikipediaについては付き合い方を変えます。」

というコメントを書いたら、その後返事はなく、私の投稿をストップする申請が出た旨の連絡がありました。また「革砥」のページには下記の写真のような「嫌がらせ」タグが追加されました。
そもそももう更新する気は無いと言っているのに、投稿ストップの申請を出すとは嫌がらせ以外の何物でもありません。

Wikipediaの「革砥」の記事をこちらに移動します。

Wikipediaの「革砥」の記事は、現状(2019年8月23日時点)のものはほぼすべて私が編集したものです。
ところが最近、通称「Wikipedia自警団」みたいな人がやってきて、「個人のWebサイトは出典としては無効」とか、「Webサイトを出典とするなら閲覧日を入れろ」、とか細々とした重箱の隅をつつくようなことを言ってきて、議論しましたが、馬鹿馬鹿しくなったので、Wikipediaの方は更新をストップしてこちらに移し、今後は適宜このブログで紹介していきます。なお、写真も元々最初からあった一枚以外はすべて私が用意したものです。
なおまったくそのままではなくWikipediaでは制約上書けなかったことも追加で記載します。

革砥
革砥(かわと、英: strop)とは、剃刀やナイフなどの刃物の研磨やその仕上げに使われる、表面を滑らかにした細長い帯状の革あるいは革を細長い長方形の板に貼り付けたものです。英語での”strop”は革を使ったものに限定されず、布砥やペーストを塗って刃物の研磨に使うバルサ材なども包括しています。(OEDの”strop”の項目を参照)

歴史

写真1:パックウッドの肖像画とその革砥+ペースト

元々イギリスにおいて剃刀を研磨する道具として、ジョージ・パックウッド(George Packwood)が1794年に研磨用のペーストと一緒に発表したものが広く使われるようになったものとしては最初です。(OEDの用例には”strop”のもっと古いものもありますが、パックウッドは新聞広告等を大々的に行って、その革砥+ペーストを大量に売り、ビジネス的に大成功しています。イギリスにおいて日常品の広告を大々的に行った最初の人として知られています。何とコマーシャルソングまで作っていました。)大英博物館に残されているパックウッドの肖像画(写真1)を見ると、それは皮革を板状のものに張り付けたもので、研磨用のぺーストも確認できます。(元々革砥というものはペーストを併用するのから始まっていることに注意。その当時のペーストがどういうものだったかは不明ですが、砥石を砕いて粉にして油と混ぜたりしたのではないかと想像します。現在砥石に使われる人工の研磨剤であるカーボランダムやアルミナはこの時点ではまだ発明されていません。)いわゆるストレートレザー(西洋剃刀)が最初に大量に生産されたのは、18世紀の英国のシェフィールド(Sheffield)社(正確に言えばシェフィールド地方の複数の業者、ドイツのゾーリンゲンや日本の堺や三条に似たイメージ)によってですが、パックウッドはそのシェフィールド社と協力して(今日でもシェフィールドが製造し、パックウッドブランドで販売されたヴィンテージのストレートレザーが、eBay等のオークションで多数入手可能です)ストレートレザーの普及に大きく貢献しました。

写真2:板に牛革を貼り付けたタイプの革砥と研磨用のペースト。(研磨粉の細かさの違いで4種類ほど。)

写真3:フェザーから主に理髪店向けに販売されている替刃式のレザーの例。

写真4:色々な種類の革を使用したベルト型革砥

種類と用途、材料
現在使用されている革砥は、パックウッドが考案したような木材等に革を張り付けたものと、革だけを使い一方の端に固定用の金具を付けて、どこかに引っ掛けて引っ張ってテンションをかけながら使用するものの2種類のものが主です。この内、固定用の金具が付いているものは、形状としてベルトに良く似ていて、元は革のベルトを革砥として使っていたのが始まりではないかと思います。このタイプは理髪店用であり、どこかに金具を引っかけてぶら下げておくことで、場所を取ることなく手元に置くことが出来ます。なお、このタイプの革砥に多く布砥(帆布、デニム、リネンなど)が付属しているのは、理髪店で剃刀を使った後、まず布砥で石鹸の泡や水分を落とし、それから革砥にかけたのではないかと思います。(なお革砥として良く使われるコードバンは、水分にも石鹸の泡にも弱く、濡れた状態で使用すると革自体を痛めます。)
現在では革砥は剃刀用の使用よりもむしろナイフの研磨に使用する例が多く見受けられます。ブッシュクラフトという北欧発祥の野外でのサバイバル術みたいなものがブームになっており、その中でナイフは基本的な道具として非常に重視されるからです。
日本の理髪店では1970年代まではストレートレザーが使われていました。子供時代に理髪店で革砥を使っているのを目撃された方は、私と同じ1960年代初めの生まれであれば多くいらっしゃると思います。しかし現在では大半の理髪店が研ぎの手間を減らすのと衛生上の問題でストレートレザーを使わなくなり、同時に革砥も使わなくなりました。特にエイズ(AIDS・後天性免疫不全症候群)が血液を通じて感染するということで、剃刀の使い回しが問題視されるようになりました。現行の理容師法の施行規則では、血液が付着する可能性が高いかみそりについては、次の3つの方法のどれかで消毒を行わなければならないよう定められています。 イ 沸騰後二分間以上煮沸する方法 ロ エタノール水溶液(エタノールが七十六・九パーセント以上八十一・四パーセント以下である水溶液をいう。次号ニにおいて同じ。)中に十分間以上浸す方法 ハ 次亜塩素酸ナトリウムが〇・一パーセント以上である水溶液中に十分間以上浸す方法。これら衛生上の理由と研ぎの手間の問題で、現在の理髪店は大半が替刃式で使い捨ての剃刀(shavette、元々DOVOの商標みたいです)に移行しており、革砥の使用はほとんど見られなくなっています。(写真3が替刃式のレザーの例です。)

現在販売されている革砥の革については、高級品としてはコードバン(農耕馬の尻の革)、ブライドルレザー(馬具に使われるロウでなめした牛革)、ラティーゴ(油でなめした牛革)、その他、カンガルー革、普通の牛革、水牛の革、人工皮革(各種あり)などが使われています。未入手ですが、高級革であるロシアンレザーの革砥も存在するようです。また、昔は鮫皮の革砥も存在しました。なお、現在の日本でコードバンの革砥を作っているのは、叶山革砥製作所の一社だけであり、海外でも数社ぐらいしか見かけません。コードバンの元になる農耕馬自体が激減していて良質な材料の確保が難しくなっているのと、理髪店向けの革砥の需要が激減したからです。
写真4は様々な種類の材料による金具固定型革砥の例です。上からコードバン、ブライドルレザー、ラティーゴ、赤カンガルー革、牛革、水牛革、人工皮革(2種)です。
(叶山革砥製作所のコードバン革砥には取っ手が付いていませんが、海外製は大体棒状の握りか金属の輪かどちらかが付いています。)

写真5:モース硬度計によるコードバン革砥の硬度のチェック結果

写真6:革砥にペーストを塗布してストレートレザーを研磨しているもの。

効果
革砥を使った刃物の研磨には、パックウッドが最初に考案したように、研磨剤を革砥の上に付けて研磨するラッピング(lapping、ラップ仕上げ)と、革砥だけを使用するストロッピング(stropping)の2つの方法があります。前者の場合、様々な研磨力を持つ研磨剤が市販されており(ペースト状のもの、または固形のもの(青棒、白棒、赤棒という名称で、油脂材料に酸化クロム(III)やアルミナ、人造ダイヤモンドなどの研磨成分を練りこんで棒状に加工したもの))、砥石で研ぐ場合と同様の研磨を行うことが可能です。(写真6はペーストを使用した剃刀のラッピング)
後者の場合、革の硬度は旧モース硬度で1の滑石よりも低く、旧モース硬度で5から7程度の刃物の本体を削って薄くする効果はまったく期待出来ません。(写真5を参照。モース硬度1の滑石で、コードバンの表面に簡単に傷が付いています。)
その場合の革砥のストロッピングの効果としては、
・剃刀他の刃物を砥石で研磨した際に残留する微細なカエリやバリを除去し髭剃り等の際の安全性を高める。
・剃刀等の側面に出来たささくれ状の剥がれ等を滑らかにする。
・剃刀等の側面に付着した上皮や皮脂、または微細な刃こぼれによる金属粉、その他の微小な異物などを除去する。
・硬い髭を剃った結果として、刃の先端部のごく薄い箇所に微細な曲がりが左右に生じ、刃のアラインメント(真っ直ぐさ)が崩れたのをある程度元に戻す。
などが期待出来る効果になります。
なお、安全剃刀メーカーでも同様の目的でその生産工程で革砥を使用しています。

また、革砥で研ぐ前と後の剃刀の刃の表面の変化を2万倍の電子顕微鏡で観察したサイト(英語)があり、革砥の効果を確認することが出来ます。このサイトの写真を見れば、「剃刀が切れなくなっても革砥で数回処理すればすぐに切れ味が戻る」といった主張がまったく根拠のない嘘であることがはっきり分かります。(なお、前述の「Wikipedia自警団」の人は、この素晴らしい英語サイトも「個人サイトなので信頼性が疑問」としています。ちなみに英語・ドイツ語のWikipediaではこのページがきちんとリンクとして紹介されています。大体、個人が電子顕微鏡を簡単に使えるのかどうか、そういう常識も自警団の人にはないようです。)

写真7:1905年のシェービングの教科書に出ているストレートレザーのストロッピングのやり方

使用方法
革砥の使用方法としては、剃刀の例では、刃の側面を革砥に密着させ、刃の峰方向に押していく形で使用し、端まで達したら刃を反転させて反対側を磨きます。(峰側ではなく刃側に押した場合は、剃刀と革砥の双方を痛めるので絶対にやってはいけません。)力を強く入れる必要はなく、また回数も研磨剤を使わない革砥だけの使用の場合は片道20回程度で十分効果が得られます。一部の市販の革砥では横幅が剃刀の刃渡りよりも短いものがありますが、その場合は刃を斜めに動かすことによって刃渡り全体を磨く(X研ぎ)ようにします。なお、ミクロトーム用の剃刀など、精密な研ぎが必要な場合は、ベルト式の革砥では平面性を確保するのが困難ですので、木に革を貼ったタイプを用いるようです。ベルト式革砥はあくまでも理髪店の便宜を優先していると思われます。(写真7は1905年にアメリカで出版された作者不明のシェービングの教科書に出てくるストロッピングの説明の絵です。)

ストレートレザー16本目

すっかり、ストレートレザージャンキーが止まらず、16本目を入手。ClassicShaving.comでのお買い物。An American Razor & Cutlery Co. という会社のHART STEELという製品。クオーター・ハローとありましたが、断面みたらほとんどベタです。ベタ刃はDovoとかThiers-issardのカタログにはありますが、実際には売っていないことがほとんどで、逆にこの会社のようなマイナーメーカーのはベタ刃のことが多いようです。今回、本体以外に、プロフェッショナル研ぎサービスというのも付けて、カリカリに仕上げてもらったものを買いました。その研ぎという点では確かになかなかなのですが、残念ながら剃り具合はイマイチで、顎髭が何度剃ってもツルツルになってくれずに残ってしまいます。おそらく私がまだベタ刃による剃り方を体得していないせいでしょうが。ちなみに、ClassicShaving.comで前回買ったのもそうでしたが、先端部にRを付けていなくて危ないので、砥石で削って自分なりにRを付けてから使いました。

NTCのベタ刃の剃刀の再評価

このストレートレザーは、classicshaving.comというサイトで買った”NTC “DABRIA” CUSTOM STRAIGHT RAZOR”というもので、いわゆる「ベタ」というスキがほとんどない刃のものです。DovoやThiers-issardのカタログを見ると、「ベタ」タイプもあるようなのですが、実際にはインターネット上の販売サイトでは見つけられていません。このベタの刃のロックウェル硬度は62で、59しかないBökerのより硬くていいのですが、今一つ剃った感じが良くなくてあまり使っていませんでした。しかし今回、革砥とペーストによるラッピングで、切れ味を良くしてもう一度試してみて、ベタの刃の良さが少し分かりました。フルハローだと刃が薄くなって、力が刃先にストレートに伝わらないで刃が動く感じですが、ベタの刃は刃の剛性感がとても強く、ブレがほとんどありません。フルハローで力を入れると刃が動いてあらぬ所を切りかねない感じがしますが、ベタだとそれがなくある意味安心して剃れます。それ故、フルハローに比べると深剃りがしやすいです。病院での手術前の剃毛に使われるのがベタの刃みたいなのですが、この辺りが理由なんだと思います。まあ1週間に一度は使いませんが、月に一度くらいは使ってみようと思い直しました。