クリストファー・ノーランの「オデュッセウス」

クリストファー・ノーランの「オデュッセウス」を観てきました。色々と不満がありました。
(1)オデュッセウスじゃなくてオッペンセウスじゃないの(笑)と言いたいくらい、オデュッセウスが近代人的に描写され、折角故郷に戻ってカタルシスの求婚者虐殺シーンの前に、自分のやったことをうだうだ反省して語るのが鬱陶しかったです。オッペンハイマーとほとんど同じ構成。おかげでカタルシスがカタルシスとして機能していませんでした。
(2)原作の改変も気になりました。キュクロプスってあれはキュクロプスの国で集団だった筈。そして眼をつぶす前にオデュッセウスが自分の名前を聞かれて英語でnobodyとかやって、仲間から復讐されるのを回避した筈ですが、そういうオデュッセウスのずるさ・賢さがはしょられていました。
(3)IMAXがまったく効果的ではないどころか逆効果でした。映画館のせいもあるけど、低音が定在波で共振して超ブーミーな不快な音を出しており、600円追加で払ったのを後悔しました。(前にもDune2の時に経験しましたが、TOHOシネマズ立川立飛のIMAXの音は本当にひどいです。)
(4)テーレマコスが何だか頼りない坊やで、またそれを教育するメントールもあっさり死んじゃうし。(笑)
(5)マット・デイモンのひげ面がマックス・ヴェーバーに見えて仕方がなかったです。(笑)