アウター・リミッツの”The Children of Spider County”を観ました。ある時、全米で4人の色々な分野で活躍する天才的な若者が突然同時に失踪します。彼らは全員、スパイダー・カウンティで同じ年月に生れ、かつミドルネームに「エロス」というのを持っていました。このことから政府の調査期間は、エイリアンによる拉致事件ではないかと推測します。実は同様のイーサンという若者がもう一人いて、彼もスパイダー・カウンティの同時期の生れですが、殺人容疑で逮捕されていました。彼の牢に、彼の父親と称する紳士が現われ彼を助けようとします。そして一緒にどこかへ行こう、と言いますが、イーサンには、同じ家で育ったアンナという恋人がおり、別れも言わずに去ることは出来ないと言い、家に戻ります。そこでアンナの父親に撃たれそうになったイーサンは、結局アンナも一緒に連れて行くという条件で、その父親と称する男に同行しようとします。その男の説明では、彼らはオリオン星系のエロスという星から来たのであり、その星では気候変動により男が生れなくなり、絶滅の危機にありました。そこで5人のエロス人が実験的に人間の姿になって人間の女性と結婚し、5人の男の子を産ませたものでした。しかしイーサンは結局アンナと一緒に地球で生きていくことを選び、他の4人も同じ選択をし、5人のエロス人は失敗してエロス星に戻って行った、というストーリーです。例によってクモ型エイリアンがグロいですし、ストーリーももう一ひねり欲しかったです。
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トワイライト・ゾーンの”Static”
トワイライト・ゾーンの”Static”を観ました。エド・リンゼーは初老の独身男で、下宿屋に住んでいました。彼にはヴィニーという恋人がいて20年一緒に住んでいますが、結婚するチャンスを失ったままでした。リンゼーはTVの番組が嫌になり、地下室から昔のコンソール型のラジオを取り出し自分の部屋に据付けます。そのラジオは幸いまだ動作し、そこから流れてきたのはトミー・ドーシーのラブソングで、彼が20才の頃流行っていたものでした。しかし他の者にそれを聞かせようとするとラジオは雑音しか流しません。また新しいラジオでは彼が聞いたものは放送していません。彼は放送局に電話しようとしてオペレーターに番号を尋ねますが、その放送局は15年前に廃業したと言われます。ヴィニーはリンゼーに、もう一度若い時をやり直すことは出来ないと説得しますが、リンゼーは彼女を追い出し、昔のラジオを聴き続けます。その内彼は20才の頃の姿に戻り、ラジオから流れるトミー・ドーシーの曲に合わせてヴィニーにプロポーズします。
という話で、1960年代のTV番組のDVDやブルーレイばかり観ている私にはちょっと身につまされる話でした。
ウルトラQの「育てよカメ」
ウルトラQの「育てよカメ」を観ました。うーむ、つまらない。単なる円谷版浦島太郎です。大体主人公の少年の名前が浦島太郎で、そのまんま。ただやっと来た竜宮城が何も無くて、変な少女が乙姫様、という所に多少の独自色が。但し、太郎が竜宮城で、からかわれて頭に来て、持っていたカメのエサの瓶を「原爆だぞ、竜宮城なんか吹っ飛ぶぞ」と言って投げつけたら本当に爆発して、写真のように太郎の服がボロボロになり火傷までしたようになるのは、かなりやばそうな描写で、ウルトラセブンのスペル星人の回に先だっています。しかも乙姫様が乗っているのも核ミサイルみたいだし。
アウター・リミッツの”Bellero Shield”
アウター・リミッツの”Bellero Shield”を観ました。Wikipediaによると「マクベス」をベースにした話とありましたが、私はそれよりも、アダムとイブでイブが禁断の木の実を食べるという原罪を犯す、というのとの類似を感じていました。いずれにせよ、女性の方が邪悪であるという偏見を感じた話でした。
リチャード・ベレロは科学者で、強力なレーザー光線発射装置を完成させ、それを空に向けて照射する実験をしていました。彼の父のシニア・リチャードは大会社の社長ですが、自分の息子を失敗作とみなし、会社は別の人間に継がせるようとしていました。リチャードの妻のジュディスはそれを残念に思い、何とか父親の会社の財産を自分の夫のものにしようとしていました。
ある日、レーザーの軌跡を伝わって白色のエイリアンがリチャードの研究室にやって来ました。彼は通常の宇宙の上に広がっている世界から来た(つまり天使みたいな存在)と言い、彼らの世界自体がレーザー光線で満たされていると言い、どうやって地球人がそれを作ることが出来たのかに興味を持っていました。そのエイリアンはシールド装置を持っており、最初に驚いたジュディスが彼をレーザーガンで撃った時にそれを使って自分を守りました。ジュディスはこのシールドの技術があれば自分の夫が世界的な科学者になり名声と権力を得ることが出来ると考え、帰ろうとしたエイリアンを騙してシールドを解除させ、銃で撃ってエイリアンを殺し、シールドのコントロール装置を奪い取ります。そしてこの装置をシニア・リチャードの会社で作れば大きな成功になり、リチャードが会社を継ぐことが出来ると考え、父親を呼んでデモを行います。デモは成功して銃でもレーザーでもそのシールドを破壊することが出来ませんでした。しかしデモの後、コントロール装置は動かなくなり、ジュディスはシールドの中に閉じ込められてしまいます。そのままにすれば酸欠でジュディスは死んでしまいます。召使いが地下室に置いたエイリアンの死体を確認すると彼はまだ生きていて、自分ならジュディスを救えると言います。エイリアンはジュディスの側に行き、シールドに彼の血でスリットを開け、そこからコントロール装置を取り、それを自分の血管につないでコントロール装置を復活させ、シールドを解除します。しかしそこで力尽きてエイリアンは消滅します。シールドは解除されましたが、ジュディスは罪の意識でおかしくなり、まだシールドは解除されていないと言い張ります。そして彼女の手の平には聖痕のような傷が残り、そこからエイリアンの白い血が流れ続けていました…
ちなみに、リチャードを演じていたのはマーティン・ランドーで、TV版の「スパイ大作戦」のローラン・ハンド役で有名な人です。独特の風貌をしていて、スター・トレックのミスター・スポックは最初彼にどうかと打診があったんだそうです。
ウルトラQの「ペギラが来た!」
ウルトラQの「ペギラが来た!」を観ました。これはペギラ自体がなかなか怖くて、口から-130℃の冷凍光線を吐き、それに当たると反重力現象が起きて2Tもある雪上車が空中に舞い上がります。今回は万城目淳が3年前に亡くなった野村隊員の死因調査のため南極越冬隊の船に同乗しているという設定で、桜井浩子さんが演ずる江戸川由利子の登場は無く、代わりに野村隊員の恋人だった女医として田村奈巳さんの演じる久原羊子隊員が登場します。今回のペギラの倒し方は、結局倒すことは出来ず追い払っただけですが、南極に生える苔の成分であるペギミンH(相変わらずテンションの下がるネーミングです)を詰めたロケットをペギラに当てて追い払います。野村隊員と同行していた南極犬の三郎がこの苔を食べて生き延びていて、それを嫌いなペギラにもやられなかったという設定です。南極隊員の中にやたらと教条主義的科学者がいて、久原隊員と万城目がペギミンHならペギラを倒せると言ったら「君はそれでも科学者か」みたいな難癖を付けます。
なお、ペギラは人気があったのか、第14話で再登場し、今度は東京を襲います。
トワイライト・ゾーンの”Mr. Dingle, the Strong”
トワイライト・ゾーンの”Mr. Dingle, the Strong”を観ました。ディングルは電気掃除機のセールスマンで、あるバーの常連でした。そこでは野球やボクシングの試合での賭けをやっている胴元の男と、そのギャンブルにいつも賭けてはお金を損している男がいました。損している男は常に試合がインチキだったと主張し、賭けを無効にしようとします。その証人としていつもディングルに「あれはアウトじゃなくファールだったろう?」のような質問をし、ディングルがそれを否定するとディングルを殴ります。そこに地球人には見えないエイリアン(火星人)がやって来て、ディングルを丁度いい実験台として認定し、彼に通常の地球人の300倍の怪力を与えます。ディングルはたちまち現代のヘラクレスとして人気者になり、TVでいつものバーにてその怪力を実演します。またいつも殴られている相手の男を指一本で持ち上げて回転させて下に落します。エイリアンはディングルが怪力を結局見世物にしか使わないのに失望して、彼からその怪力を奪います。TV出演中に力を失ってディングルは、すぐに今までのもインチキだったとされてしまいます。するとそこにエイリアンの別の部隊(水星人)がやって来て、やはりディングルを面白い実験台と見なし、今度はディングルの地球人の平均の500倍の知性を与えます。しかしディングルがやったのは、賭けになっている野球の試合で、バッターがホームランを打つことを物理学的に予知し、見事それを当てます。しかしおそらくこの新しい力もすぐに取上げられるであろう、というナレーションで終ります。
エイリアンの格好がなかなかユーモラスで良かったです。
アウター・リミッツの”The Invisibles”
アウター・リミッツの”The Invisibles”を観ました。
正直言って話が入り組んでいて、私の英語力では何が起きているのかが掴めませんでした。WIkipediaで荒筋読んでやっと理解しました。インビジブルという秘密結社みたいなのがあって、彼らがどうやって捕まえたか知りませんが、亀くらいの大きさのエイリアンを飼っていて、そのエイリアンは人間に取り付くと精神を支配するので、それを使って政府の要人などをその組織のコントロール化に置こうとしていました。3人の宿無しみたいな男たちがその組織でそこのエージェントとなる訓練を受けます。3人はまずエイリアンに感染しないように予防注射を打ってから、エイリアンに接触してテストされました。その過程で一人がワクチンが効かず死にます。残ったスペインとプラネッタですが、スペインは実は組織を探りに来たスパイでした。結局スペインはあるアメリカ軍の高官をエイリアンに乗り移させるために派遣されますが、実はその高官は既に感染していて、結局はスペインをワクチンの効き目が切れた頃感染させようとしており、更にはプラネットもそのミッションに参加していた、というかなり途中でツイストが入って良く分りませんでした。結局プラネッタはスペインが自分を裏切ったと思い、エイリアンをけしかけて逃亡しようとしますが、駆けつけたスペインの仲間に撃たれ、という終わり方でした。何となく漫画の「寄生獣」を思い出させるような話ではありました。スペイン役の俳優は別の映画で何回か見たことがあります。パピヨンとかタワーリング・インフェルノに出ていたようです。
ウルトラQの「マンモスフラワー」
ウルトラQの「マンモスフラワー」を観ました。まあ巨大な花が東京の中心に出てくる話というのは知っていて、結構地味かと思ったら、意外と良かったです。さすが円谷でマンモスフラワーの成長でビルが崩壊していく特撮は非常に良かったです。
今回の巨大生物の倒し方は、植物学者の源田博士が開発した二酸化炭素を固定する装置で、マンモスフラワーを窒息させ、同時に根を火炎放射器で焼き払うというもの。ちょっと初代ゴジラのオキシジェンデストロイヤーみたいな倒し方でした。ちなみに東京駅前の風景が出てきて、今とは隔世の感があります。
トワイライト・ゾーンの”The Odyssey of Flight 33″
トワイライト・ゾーンの”The Odyssey of Flight 33″を観ました。ロンドンからニューヨークに向かっていたボーイング707は、途中何故か急に加速しだします。それは信じられない速度になり、やがて雷が落ちたような衝撃が飛行機を包みます。機長は音の壁を越えたのではと推定します。飛行機が加速しだしてからは、何故かどこの空港とも無線連絡が取れなくなります。機長らは目視で何とか着陸しようとしますが、彼らが見たのは地形は確かにニューヨークでしたが、都市も人もなく、恐竜が大地の上を歩き回っていました。機長はそこで再度上昇して加速し、さっきと同じやり方で元の時代に戻ろうとします。無線が通じるようになり、元の時代に戻れたかと思いきや、ラガーディア空港の無線の相手は、ジェット機もレーダーも何のことか分らないと言います。機長は風景を見て、そこが1939年であることを悟ります。そこでまた上昇して…ということで「さまよえるオランダ人」の現代版ですが、船と違うのはジェット機なので燃料が尽きてしまうだろうということです。恐竜が出てきたり、タイムトラベルをしたりと、ちょっとアーウィン・アレンのドラマぽかったです。
アウター・リミッツの”ZZZZZ”
アウター・リミッツの”ZZZZZ”を観ました。タイトルは普通は「グーグーグー」ですが、この場合はハチの羽音だと思います。物語の冒頭で一匹の女王蜂が人間の女性に姿を変えます。その女性は蜂の言語を研究しているベンに近付き、その助手に応募します。ベンはレジーナというその女性を採用し、彼女に蜂の言葉を翻訳する装置を見せます。レジーナはベンの妻のフランチェスカから怪しまれますが、そのまま居続けます。ある日彼女はベンがいない時に蜂の言葉の翻訳機を操作し、蜂達と交信します。それによると彼女が人間に化けて人間の男と交わることにより、彼らが新しい種に進化して人間の世界を征服しようとしていたのでした。ある夜にレジーナが花の蜜を吸っているのをフランチェスカが目撃します。次の日レジーナは体調を崩して倒れますが、その身体を診察した医者は彼女は人間ではないミュータントだと言います。結局レジーナはベンが出ていったと思わせた彼女自身を探して外に出ている間に、自分の配下の蜂達にフランチェスカを襲わせ殺します。そしてベンに迫りますが、ベンは人間の愛はそういうものではないと言い争い、その中でレジーナは2回の窓から落ちて、また元の蜂に戻る、という話です。レジーナ役の女優の怪しさがとてもいいですし、身体も女王蜂が人間になったのにふさわしくグラマラスでした。なお、ドローン(drone)の元々の意味は女王蜂の相手をする雄蜂のことなんですね。知りませんでした。ともかく怖いお話でしたが、映像的には良かったです。