トワイライト・ゾーンの”The Rip Van Winkle Caper”

トワイライト・ゾーンの”The Rip Van Winkle Caper”を観ました。ある催眠ガスの大家の科学者が、ならず者4人を仲間にして列車強盗を行い、金の延べ棒を大量に強奪します。そして捕まらないためのアイデアが、デスバレーの洞窟の中に金を隠し、そして4人は科学者が発明した長期睡眠装置で100年の眠りに入るというものです。100年経てば時効であり、彼らは無罪になります。装置は間違いなく作動し、3人が2061年に目を覚まします。一人は睡眠中に岩が落ちて来て、催眠装置のガラスが割れ、白骨と化していました。残った3人は仲間割れを始め、1人が車にひき殺されます。残った科学者と1人は砂漠を歩いて町を目指しますが、途中で科学者が水筒を落し、もう一人は水を金の延べ棒一本で科学者に売りつけます。しかし最後の水になったら科学者は延べ棒で男の頭を叩いて殺します。ようやくやってきた車に科学者は町まで連れて行ってくれたら金の延べ棒を贈呈すると言いますが、そのまま息絶えます。通行人はその金を放り捨てます。何故ならば2061年では金は化学的に合成出来るようになり、価値がほとんどなくなっていたからです。
うーん、結末は予想出来ました。また4人が仲違いするのもありがちです。それから1961年に西部劇じゃあるまいに列車に金塊は積んでいないと思います。

アウター・リミッツの”The Moonstone”

アウター・リミッツの”The Moonstone”を観ました。月面探査隊の一行が、月面で奇妙な球体を発見します。それは継ぎ目も無い完璧な球で明らかな人工物でした。しかしレーザーでもそれに穴を開けることが出来ません。やがてその中からエイリアンが英語で話しかけて来ます。彼らは惑星アグリッパの優れた知能で、その星の暴君が彼らの知識を全銀河系征服のために使おうとしたのを察し、地球への亡命の旅に出て、途中でエネルギー不足で月に不時着したものでした。エイリアンの指示で装置を改良し、アグリッパの星から救援隊を呼び寄せようとします。しかし実際に来たのは暴君の部下で知性の高いエイリアンを捕まえにでした。地球人は抵抗を考えますが、科学力の圧倒的差からそれは死を意味するだけと考え、結局知性の高いエイリアンを引き渡すことを決定します。しかし知性の高いエイリアンは、まさにやって来た部隊に捕まろうとした瞬間自爆します。実は探検隊の隊長は、朝鮮戦争の時に自分の部隊を中共軍の攻撃から救うため、ある村の人々をゲリラに仕立て、そのためにその村全員が中共軍に殺されてしまったという過去を持っており、そのことを別の研究者になじられていました。しかしその研究者にも人生においてはそのような苦渋の決断をしなければならない時がある、ということを理解します。このエピソードが放送されたのは当然1969年のアポロ11号の月着陸の前で、当時月面がこのように思われていた、というのが確認出来るという意味で興味深いです。しかしよく考えると、アメリカの兵士を救うためにはアジア人を犠牲にしても仕方がない、とも主張しているのであり、かなり問題作です。そのせいかWikipediaの荒筋にはそのことが全く書いてありません。

ウルトラQの「クモ男爵」

ウルトラQの「クモ男爵」を観ました。初期のウルトラQが怪獣もの一辺倒ではなく、こういうゴシックホラー系もやっていた、という話です。パーティーの帰りに霧に巻き込まれた万城目一行がある怪しげで古びた洋館に沼に落ちた2人を介抱するために入り、そこで2匹の巨大グモに襲われるという話です。その巨大グモは90年前くらいのクモ男爵とその娘ではないか、という内容です。大グモはタランチュラの筈が意外に弱く、ナイフで刺されたり、車に轢かれたりであっさり退治されます。それと同時に洋館が崩れ落ち、炎に包まれるのが円谷らしかったです。ただそれだけ。

トワイライト・ゾーンの”A Hundred Yards Over the Rim”

トワイライト・ゾーンの”A Hundred Yards Over the Rim”を観ました。時は1847年で馬車3台の一行はオハイオからニューメキシコの砂漠を越えてカリフォルニアを目指していましたが、途中で水も食料もなくなり、おまけにリーダーのクリス・ホーンの息子はもう10日間以上高熱を発して動けない状態です。クリスは水を探しに一人砂漠の中を彷徨いますが、何故かそこでタイムスリップし、1961年に来てしまいます。彼はそこでハイウェイを走るトラックに驚き、銃で自分の手を撃ってしまいます。その近くにガソリンスタンド兼カフェがあり、彼はそこの奥さんに怪我の手当を受け、化膿止めにペニシリンをもらいます。彼はカレンダーを見て、自分が1961年に来たことにようやく気付きます。彼はその家にあった百科事典に自分の息子が何故か抗生物質の発見者として載っていることを発見します。やがて警察が呼ばれたため、クリスは砂漠の中に逃げ、その時また元の時代に戻ります。彼はペニシリンを病気(肺炎)の息子に飲ませ、息子は助かります、という話です。カリフォルニアで金が発見されたのは1848年で、いわゆるFourty-Ninersは1849年ですが、アメリカ人にとってはこの時代は特別な郷愁があるようです。

アウター・リミッツの”Second Chance”

アウター・リミッツの”Second Chance”を観ました。この辺りのアウター・リミッツのお話は何か凝りすぎというか、考え過ぎのストーリーで正直な所面白くないです。この話はある星の鳥型エイリアンが、地球の遊園地でのUFOによるスペースツアーショーのデモ用装置を本物の宇宙船に改造し、地球での暮らしがあまり上手く行っていない人間達をそのUFOに招待して、一気にUFOを発射させて拉致します。その目的は、エイリアンの星においてある小惑星が82年後にその星に衝突するため、その小惑星と大気の状態がほぼ同じな地球の人間を植民させ、それによって地球人達にその小惑星のコースを変えることをさせようとしていました。もしその小惑星がそのまま彼らの星にぶつかると、玉突き現象で最後は地球にも被害が及ぶと言います。拉致された中で科学者は、人殺しの兵器を開発するのが嫌になって国防相を辞めて遊園地のUFOアトラクションの案内人をやっていた者だけでした。しかし、無理矢理拉致された人達は、争いを始め、科学者はエイリアンに対しこのメンバーで目的を達することは出来ない、もう一度地球に戻ってボランティアを募った方がいい、と説得し、UFOは地球に戻る、という話です。大体、そのエイリアンの星は地球よりも科学的に4世紀ぐらい進んでいるということで、ならば自分達でなんとか出来る筈で、わざわざ地球人を拉致する意味が分りません。ちなみに科学者を演じていたのは、この間スパイものでも主役を演じていた人です。

ウルトラQの「甘い蜜の恐怖」

ウルトラQの「甘い蜜の恐怖」を観ました。このエピソードは初期に撮影されたものなのか石坂浩二が「アンバランス・ゾーン」という単語を2回言っています。そしてハニーゼリオンというローヤルゼリーの200倍くらいの効果があって生物を巨大化させる薬を発見した木村研究員役が、ウルトラマンでハヤタ隊員を演じた黒部進です。木村研究員の出世とその恋人の愛子に横恋慕している伊丹という別の研究員が、ある夜モグラをハニーゼリオンが保管してある温室に侵入させ、ハニーゼリオンを食べて超巨大化した大モグラ(モングラー)が鉄道を脱線させたり、農村を破壊します。伊丹の犯罪は目撃者がいてばれますが、彼は責任を取ろうと大モグラの至近でダイナマイトを爆発させますが、大モグラは無事でした。それで自衛隊?が出てきて戦車とミサイルで大モグラを攻撃し効果がありましたが、大モグラはモグラだけに土の中に逃れます。やがて地震が起き、一の谷博士は「大モグラめ、火山地層に激突したな!」と根拠無く断定して終ります。
元々江戸川由利子役で、ウルトラマンのフジ隊員役の桜井浩子も出ていますし、脚本も金城哲夫、とかなりウルトラマンを思わせる話でした。

アウター・リミッツの”Long Distance Call”

アウター・リミッツの”Long Distance Call”を観ました。今日はビリーの5歳の誕生日ですが、ビリーを溺愛しているお祖母ちゃんは、ビリーにオモチャの電話機を贈り、これを使えばいつでもお祖母ちゃんと話しが出来ると説明します。しかしすぐにその後、お祖母ちゃんは倒れ、そのまま危篤状態になります。臨終の直前に、息子はある女性に取られてしまったので、ビリーが本当の自分の息子だと言って息を引き取ります。その後ビリーはオモチャの電話機で誰かと話していますが、それは単にそういう振りをしているだけだと両親は思っていました。しかしある日ビリーは車の多い通りにいきなり飛び出し、危うく車に轢かれかけます。車の運転手がビリーに理由を聞いたら、誰かからそうしろと言われたとビリーは答えます。そして深夜にオモチャの電話機でビリーが誰かと話しているのを聞いた母親は、そっと近付いて電話機を奪い、そこから本当にお祖母ちゃんの声が聞こえるのに驚き、電話機を落して壊してしまいます。それを見たビリーは家を飛び出し、家の前の池に飛び込み、溺死します。救急隊員が必死で蘇生させようとしますが、思わしくありません。父親はビリーの部屋に行き壊れた電話機でお祖母ちゃんに話しかけ、ビリーの人生はこれからなんだ、ビリーを返してくれと必死に頼みます。その直後奇跡が起き、ビリーは蘇生しました。
ビリーを演じている子役が非常に上手いんですが、何とこの子は宇宙家族ロビンソンのウィル・ロビンソンを演じたビル・マミーでした。宇宙家族ロビンソンの時、11~12歳ぐらいだったと思いますので、年齢は合っています。

アウター・リミッツの”Specimen: Unknown”

アウター・リミッツの”Specimen: Unknown”を観ました。
宇宙ステーションの外壁に奇妙な茸のようなものが付着したのを捕まえて培養したら、それは花になりましたが、種子または胞子のようなものを撒散らして増えるのと同時に、花の中心から何かの毒ガスを出し、それを吸った動物はヘモグロビンが著しく減少し死に至ります。一人の研究者がそれで死に、残った4人は地球に帰還することにしましたが、途中でその宇宙植物が入れ物から出て増え、ガスを撒散らし4人は瀕死の状態になります。地球の基地側は、一旦その帰還ロケットをミサイルで撃って爆破することを考えましたが、中の乗組員の一人の奥さんがそこにいたため、情にほだされた司令官はロケットに着陸を命じます。しかし着陸のショックでその植物がロケットの周りに撒散らされ、乗組員を救助にいった者もガスにやられます。それでも何とか乗組員を救急車に乗せて病院に送った後、残った司令官と乗組員の一人の奥さんは、そこを脱出しようとしますが、車のエンジンの中まで植物が入り込み、エンジンがかかりません。植物に取り囲まれて絶体絶命の時に、雨が降り出します。そうするとその植物は悲鳴を上げながら全部やられてしまう、という何ともご都合主義的な終わり方でした。この程度のストーリーならトワイライト・ゾーンのように30分枠で十分だと思います。

ウルトラQの「富士山SOS」

ウルトラQの「富士山SOS」を見ました。富士山が爆発しそうということになって、いつもの三人組が富士の麓に向かいます。富士の樹海には幼い頃ここで行方不明になったタケルという青年がまるでターザンのように暮していました。そんな中岩石で出来た怪獣が湖から現われ、一度ダイナマイトで吹っ飛ばされても再度結集して再生し、タケルを襲います。タケルは何と単身怪獣に立ち向かい、岩石の中から生命の核となっている光る球を取り出し、それを警官から借りた拳銃で撃って怪獣を倒します。怪獣の造形は悪くはなかったですが、ちょっとお話が単純過ぎです。和製ターザンの名前はタケルでしたが、これは後の怪獣王子と同じです。怪獣王子も幼い少年がある島に一人取り残されて生き延びて恐竜を従えてという話で、もしかすると原案はこのエピソードかも、と思いました。ドラマの中で怪獣の名前は出てきませんでしたが、一応ゴルゴスということになっているようです。

トワイライト・ゾーンの”The Prime Mover”

トワイライト・ゾーンの”The Prime Mover”を観ました。小さなバーを経営しているエース・ラーセンはけちなギャンブラー気取りでしたが、ある日仕事仲間のジンボが念動力を持っていることを知ります。ジンボ自身は過去にいじめられたりしたことがあるためその能力を使わないようにしていましたが、エースはその能力をギャンブルに悪用しようとします。二人は早速カジノに出かけ、ルーレットやサイコロころがしで勝ち続け大金を手にします。いつまでもギャンブルを止めないエースに、恋人のキティーはあきれて家に帰ってしまいます。ジンボは念動力を使いすぎるとひどい頭痛がするため、ホテルのベッドで休んでいましたが、エースはそんなジンボにアスピリンを飲ませ、ギャングの親分を呼び出してさらに大きなギャンブルをやろうとします。しかもキティーの代わりに、煙草売りの女性に金をやって恋人に仕立てます。そんな彼に目を覚まさせようと、ジンボは最後のすべての金をかけたゲームでサイコロの目を外します。エースは一文無しに戻ります。ジンボは頭の中でヒューズが飛んでしまったと言い訳をします。エースは気を取り直してキティーにあらためてプロポースしますが、キティーはコインをトスして裏か表かの賭けをします。その結果は不明でしたが キティーはプロポースをOKします。それを見ながらジンボはこっそり床のホウキを動かして彼の能力が健在であることを示します。
何というか話の展開がありきたりで、結末も予想出来るものでイマイチでした。