NHK杯戦囲碁 小池芳弘7段 対 鶴山淳志8段(2024年4月14日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が小池芳弘7段、白番が鶴山淳志8段の対戦でした。序盤で白が左辺に40目レベルの大きな地を取りましたが、代償で黒の中央が厚くなり、下辺からが大きな黒の地模様になりました。それに対して白が突入した手がAIの推奨の手より一路深く、黒はこの手に対し右辺でカケを利かした後、肩を付いていってこの白を強く攻めました。この攻防で中央は劫になりました。白は何とか下辺で活きることが出来ましたが、黒は劫の部分をぶち抜いて全ての石がつながり強大な厚みが出来ました。後はこの厚みを生かして入って来た白を攻めながら右辺と上辺の地をまとめ、中央に付きそうだった白地もうまく侵入して削減し、地合で大きく黒がリードし結局黒の中押し勝ちとなりました。小池7段としては会心の一局だったのではないでしょうか。実はこの二人、2019年7月にもNHK杯戦でぶつかりその時は鶴山8段が勝っています。小池7段はリベンジを果たしました。