兄の葬儀に参列して来ました。兄の死に顔があまりに亡父そのものだったのに驚きました。兄の死因は膵臓がんで4月に診断を受けた時は既にステージ4だったそうです。なんでもっと早く分らなかったのかと思って調べたのですが、膵臓がんは進行が速い上に自覚症状が出るのが遅く、膵臓がんと初めて診断された人の約8割がステージ4なんだそうです。全体での5年生存率も8%で、非常に死亡率の高いがんのようです。皆様もお気をつけください。
トワイライト・ゾーンの”Ninety Years Without Slumbering”
トワイライト・ゾーンの”Ninety Years Without Slumbering”を観ました。歌の「おじいさんの古時計」そのままのお話し。というかこの歌の元はイギリスの”My Grandfather’s Clock”だということを今回初めて知りました。サム・フォルストマンは76歳の元時計職人で、彼が生まれた時に祖父から贈られた時計をとても大事にしていました。しかしそれがあまりに度が過ぎて、夜中も寝ずに時計の調整をしているサムを孫娘夫婦が心配して、彼を精神科医に診せます。サムは時計が動かなくなると自分も死ぬと思っていて、精神科医は時計を手放すことを勧めます。結局時計は隣に住む孫娘の友人に売りましたが、彼は毎日時計の調整にその家に出かけます。しかしある日その家の者は一週間の旅行に出かけます。時計は2日に1回ネジを巻かないと止まってしまいます。サムは夜中にその家の窓を割って中に入ろうとし警察官に捕まってしまいます。結局時計は止まり、サムも危篤になりますが、その時にサムの霊魂が肉体を離れ、サムと対話します。ここでアメリカらしくハッピーエンドに変わり、サムはもうすぐ生まれてくる曾孫を楽しみに生きると言って、無事に危篤状態を乗り越えます。そして孫娘にあの時計は実は一度過去に止まったことがあるのを告白します。目出度し、というお話。日本だったら間違いなくサムは死んでいたでしょうね。ちなみに「フランダースの犬」の映画もアメリカで作られたものは、ネロとパトラッシュは死なずに幸せになります。
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NHK杯戦囲碁 瀬戸大樹8段 対 関航太郎9段(2024年7月7日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が瀬戸大樹8段、白番が関航太郎9段の対戦でした。この碁では白が下辺で70目超の大きな地模様を築き、その代償で薄くなった上辺から延びる白石の一群を尻尾を取られるぐらいでしのいで、白が優勢でした。しかしそこからの黒の逆襲が見事で、左辺下方で切って当たりにした石を延びて白模様の中で開き直りました。この黒単独で活きるのは大変そうでしたが、左辺で白を切って行く勝負手を放ち、結果として左辺が劫になりました。黒の下辺の劫立てに白は劫を解消し、黒は白の大模様を分断して治まり、ここで逆転して黒が優勢になりました。その後白は形勢不利ということで上辺で目一杯の手を打ちましたが、黒が的確に反撃し手にならず、白が投了しました。下辺と左辺の振り替わりは、これぞプロの碁という感じで見事でした。
年金の収支
死んだ実兄なんですが、64歳2ヵ月でした。1960年5月生まれなので、厚生年金の報酬比例分の支払いにギリギリ間に合って先月最初の支給をもらった筈と思います。(多分数万円)でもそれでお終いで、年金の収支という意味では一番損をしているように思います。もちろん遺族が死亡一時金とかをもらえると思いますが。
兄の死
兄の奥さんから電話で兄が亡くなったという連絡を受けました。私より一つ上なのでまだ64歳でした。糖尿病から来る膵臓癌だったそうで、私の父方の家系は私を含めて皆糖尿病なので、ああ兄もそうだったのか、と思いました。これで直接の家族は誰もいなくなってしまいました。メメント・モリということはいつも頭に置いていますが、それでもちょっと人生を考えてしまいました。
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塩野七生の「ローマ人の物語 迷走する帝国」
塩野七生の「ローマ人の物語 迷走する帝国」[上][中][下]を読了。時代としては211年の皇帝カラカラから284年即位のディオクレティアヌスまでの3世紀の混迷するローマ帝国を描いています。この世紀には73年間に実に皇帝22人ともはや名前も覚えられない軍人出身の皇帝が次々に登場します。最終的にローマを滅ぼすことになるゲルマン民族の侵入が常習化し、東方ではオスティアに代わってササン朝ペルシアが登場し、四方八方で戦いが常習化し、そして皇帝ヴァレリアヌスが何とそのペルシアの奸計に引っ掛かって拿捕され、そのままローマに戻らず死ぬということまで起き、ローマの権威は地に墜ちます。更にはガリアではある軍団長がガリア帝国を宣言して独立、そして東方はパルミラのゼノビアも同じく独立し、ローマ帝国の領土は三分されてしまいます。そこに有能な軍人皇帝のアウレリアヌスが登場し、帝国を再統一し、ゲルマン民族も蹴散らしますが、統治6年で部下に謀殺されてしまいます。そういう危機の時代に、キリスト教がじわじわと勢力を拡大していきます。
という訳で下り坂をひたすらころがっていくという印象ですが、それでも大帝国だけにただでは死なないという感じで、まだまだ色々ありそうです。
ウルトラマンAの「神秘!怪獣ウーの復活」
ウルトラマンAの「神秘!怪獣ウーの復活」を見ました。祖父の家を初めて訪ねるため、良平と小雪の親子が飯田峠を越えようとしています。そこに超獣アイスロンが出撃し、良平は小雪を逃がそうとしますが、雪崩が発生し二人とも雪の中に倒れます。次の朝たまたまスキーに来ていた北斗がある老人と峠を捜索に行きそこで倒れている小雪を見つけ助けます。老人は小雪の祖父でした。老人と小雪が改めて良平を探しに行きますが、良平は既に死んでおり、そこに超獣が再度現れます。すると良平の死体がウルトラマンで登場したウーに変わり、超獣と戦って小雪と祖父を逃がします。ウーは敢え無く崖下に突き落とされ動けなくなりますが、北斗がエースに変身し超獣を倒します。ウーは不死身なので小雪の無事を確認し雪山に消えて行きました。ウルトラマンでのウーはある女の子の母親が変身したものと言われていましたが、今回は男性が変身した別のウーです。デザインも微妙に変えてあったようです。
スター・トレックTNGの”The Survivors”
スター・トレックTNGの”The Survivors”を観ました。エンタープライズ号はRana IVという11,000人の植民星から緊急救助連絡を受け駆けつけますが、惑星は完全に焼き払われて住民は全滅したと思われました。しかしある建物が発見され、そこに2人の生存者がいることが分り、ライカーらが転送で降り立ちます。そこには80代の老夫婦が仲良く暮していました。しかしその2人と家だけが何故助かったのかは不明でした。老夫婦はエンタープライズ号への避難を拒否し、そこに残ります。ライカーらがエンタープライズ号に戻りますが、トロイは何故か老夫婦の家で聴いたオルゴールのメロディーが頭の中で鳴り続け、半狂乱状態に陥ります。そこに巨大な宇宙船が登場し、エンタープライズ号を攻撃して来ます。その攻撃もエンタープライズ号の反撃も双方ダメージは与えられず、宇宙船は逃亡しますが、エンタープライズ号は追跡するも追い付けません。しかしピカードはどうも何かのトリックではないかと思い、エンタープライズ号をRana IVに引き換えさせます。ピカードは再度老夫婦の家に降り立ち、再度説得しますが、今回も断られました。そして宇宙船が再度出現し、エンタープライズ号に対し前回の10倍の威力の攻撃を行い、エンタープライズ号のシールドと武器が使えなくなります。そしてRana IVを再度攻撃し、老夫婦の家を消滅させます。しかし10分後ぐらいにその家は元通りに再生します。ピカードは老夫婦を強制的にエンタープライズ号に転送させます。そして老夫婦の内女性の方が実在していないことを指摘します。結局男が告白したのは、男はダウドという名で、不死で万能のエネルギー体(つまり神)で、リションという女性に恋して夫婦になり、Rana IVで暮していました。しかしリションがエイリアンの攻撃に対して戦い死にます。彼は殺してはいけないという道徳を至上律として持っていたために戦いに参加しませんでしたが、リションの死に怒り狂い、相手のエイリアンの宇宙船を破壊しただけではなく、そのエイリアン何百億人を全て全滅させてしまいます。トロイの症状は彼が正体を見破られるのを恐れてやったことでした。ピカードは我々はあなたを裁く法を持っていない、と言って男はまたRana IVに戻り、彼が作ったリションと一緒にまた暮すことを選びます。
ということで、旧約聖書のヤーウェみたいに「燃える怒り」を爆発させる神のようなエネルギー体の話でした。しかし矛盾しているのは、リションは80過ぎであり、エイリアンと戦わなくても近い内に死んだ筈で、男が不死である限り別れは避けられないのでは、と思いました。なんでピカードがその辺りを見抜けたのかの詳しい説明はありませんでした。