何かの過去の選挙の開票特番で池上彰(マックス・ヴェーバーのファン)が小泉進次郎に対して、「マックス・ヴェーバーの『職業としての政治』は読まれましたか?」と聞いたのに対して、その答えが「ええ、でも中身には共感しますが、タイトルがいただけない。政治は職業ではありません。」といった答えをしています。(ここ参照。)
(1)おそらく小泉進次郎は「職業としての政治」も「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」のどちらもきちんと読んでいないと思います。読んでいれば「政治家は職業ではない」などというトンチンカンな答えをする筈がない。マックス・ヴェーバーにおけるBerufの意味を全く理解していません。
(2)この答えは小泉進次郎自身に対しても不利に働くもので、この時池上彰が「職業じゃないとしたら世襲の地位なんですか?」と聞いたら、進次郎は一体どう答えたんでしょう。
ちなみに小泉進次郎はアメリカに留学し、政治学修士。(コロンビア大学で「「TOEFLのスコアが600点に達するまで大学内の語学講座で英語の授業を受ける」という条件の、ほとんど裏口入学。通常留学に要求される英語力はTOEICであれば最低でも950点ぐらい、IELTSで6.5以上。)
さらに、政治家としては4代目のこれ以上ない世襲政治家。(ちなみに曽祖父の小泉又次郎は入れ墨をしていたヤクザ代議士でした。)
アウター・リミッツの”It Crawled Out of the Woodwork”を観ました。NORCOという物理学研究所で新しく働くことになった、スチュアート・ピータースとその弟が正式赴任日の前日にNORCOを訪れますが、そこの門番はよそよそしくすぐに二人に立ち去るように言います。その際にタバコをねだった門番はマッチを返す前にメッセージを書込みます。それは「この研究所は呪われている。」でした。二人が行った後、門番の前に何かのエネルギーを持った形を変える雲のような物体が現われ、門番に触れると門番は消滅してしまいます。翌日スチュアートは正式に働き出し、そのボスのブロック博士に女性研究者のステファニーを紹介されます。ステファニーはスチュアートを狭い廊下のような所に入れてドアをロックします。そして「ピット」と書かれた部屋のドアを開けると、門番を消滅させたのと同じエネルギー体がスチュアートを襲い、スチュアートは死んでしまいます。しかし一週間ぐらい経って、戻らないスチュアートを心配していた弟のジョリーの前にスチュアートが現われます。スチュアートは研究所に寝泊まりしていて、ジョリーには連絡するよう研究所の人に頼んだと言います。二人はジョリーの今後(ジョリーは学校を辞めてぶらぶらしていました)のことで言い争いになり、スチュアートが足を滑らせお湯を張った浴槽の中に落ちてしまいます。その瞬間何かの電気的な爆発が起き、スチュアートは死んでしまいます。警察の調査ではスチュアートの身体には何かの電気的な装置が装着されており、それは心臓のペースメーカーでした。ジョリーは研究所で働く前はスチュアートは心臓に病気は持っていなかったと証言します。警官のサイロリオは調査のため研究所に行きます。そしてステファニーを問い質します。ステファニーは一度スチュアートをそうしたようにサイロリオも狭い廊下に入れて、ピットのドアを開けましたが、良心の呵責からドアを開けてサイロリオを助けます。そしてエネルギー体は偶然出来たもので、それを破壊することは不可能で、何とか制御することが出来るだけだと言います。そしてそれに触れた研究者は全て死んでしまいます。しかしブロック博士はそのエネルギー体を自分の発明として観察を続けるため、死んだ者にペースメーカーを付けて再生させ、博士の命令に従わなければペースメーカーを切ると脅迫して働かせていました。銃を持ってやって来たブロック博士とサイロリオが争いになりますが、落ちた銃を取ってステファニーがブロック博士を撃ちました。エネルギー体は辺り一帯を停電にしたことで、元のピットに戻りましたが、今後このエネルギー体を制御し続けられるのか誰も分らない、というエンディングです。まあ人類は核エネルギーもきちんと制御出来て来ているとは言えませんから、考えさせられるお話ではありました。
トワイライト・ゾーンの”The Night of the Meek”を観ました。1960年の12月23日に放送されたもので、アメリカのドラマに良くあるクリスマス・スペシャルのようなお話です。ヘンリー・コーウィンは失業者でワンルームの部屋で暮しています。そんな彼がクリスマスの時だけ、あるデパートに雇われてサンタクロースの役をやります。しかし子供達の願いを聞くだけで、決してそれを叶えてあげられない自分に嫌気が差して、そのクリスマスイブに彼はしこたま酒を飲み、一時間遅れてデパートに着きます。酔っ払って足もふらつくコーウィンはデパートのマネージャーから首を言い渡されます。とぼとぼと街を歩いていた彼の耳に突然橇のベルの音が聞こえ、猫が鳴いて彼の前に大きな麻袋が落ちて来ました。その中身は空き缶などのゴミでしたが、彼がそれを手に持ったとたん、奇跡が起きてその中は包装されたプレゼントで一杯になります。喜んだ彼は子供達に望みのプレゼントを配り、ついでに教会でクリスマスキャロルを歌っていた大人達にプレゼントを配ります。そこの女主人が不審に思って警官を呼び、彼は警察に連れて行かれます。そこにはデパートのマネージャーも証人として呼ばれていて、彼が配ったものはデパートの商品だと言います。しかし、警官が袋の中をチェックすると、元のガラクタに戻っていました。マネージャーは人が望むプレゼントをコーウィンが出すことが出来ないことを証明しようとして、彼に1903年のヴィンテージもののチェリー・ワインを出すように言います。コーウィンはすぐにそれを袋から出します。解放されたコーウィンが街を歩いていると、そこにトナカイと橇が待っていました。そこにいた妖精がコーウィンに早く乗るように言い、二人は橇で夜空に消えて行きます…
アウター・リミッツの”The Nightmare”を観ました。これで10本目ですが、これまでで一番のワケワカのストーリーでした。エボンという星のエイリアンが、突然地球に核ミサイルを撃ち込み、地球側は大きな被害が出ます。地球側は反撃のため惑星エボンに戦闘部隊を送りますが、全てエボン側に捕まえられ、乗組員は全て捕虜になります。エボンのエイリアンは地球人の知覚をコントロール出来、一時的に喋れなくしたり、目を見えなくすることが出来ます。地球人の兵士は一人一人尋問室に呼ばれ尋問を受けます。その内の一人は死んでしまい戻って来ませんでした。それを目撃した兵士によれば心臓がえぐり出されていたということです。その内Jongというアジア系の兵士が、何故か尋問室には呼ばれず拷問を受け、結果として左腕に大きなダメージを受けます。兵士の間では、誰かが尋問で彼らの次にやってくる宇宙船の軌道について話したのではないか、という疑いが広がります。それでJongが何故尋問室に連れて行かれず拷問されたのかという疑いから、彼が喋ったのだろうということになり、他の兵士がクジを引いて当たった者がJongを殺すということになります。ここで何故か地球側の軍隊のお偉いさん(タイムトンネルで所長を演じていたホイット・ビッセル)がやって来て、実はこれは一種の実験だと言います。エボンのエイリアンの攻撃は100%ミスによるもので、彼らは好戦的ではなく、謝罪のため地球に接触したのを、地球側がこれを兵士の忠誠と勇敢さを使う実験に利用したものでした。結局兵士の一人が、地球のもう一人の高官を幻と勘違いして射殺してしまう、という話で、まったく訳の分らない支離滅裂というだけでなく、アジア系アメリカ人に対する差別も感じました。疑われるJongを演じていたのはハワイ出身の日系人俳優、ジェームズ・シゲタでした。朝鮮戦争で中国の捕虜になったアメリカ人兵士が洗脳されて、共産主義信奉者になったというのが本当にあったようですが、そういうのが影響している感じでした。
トワイライト・ゾーンの”A Most Unusual Camera”を観ました。チェスターとポーラは夫婦で泥棒をやっており、昨日もアンティークショップに盗みに入りました。その店の被害届とは違って、実際は盗んだ物はガラクタばかりでしたが、その中に一台のクラシックなカメラがありました。チェスターはポーラを窓際に立たせてそのカメラで撮影しました。20秒ぐらいしてそのカメラは中で自動的に現像した写真を出して来ました。それを見ると、ポーラは実際には着ていなかった毛皮のコートを着て写っていました。二人が盗品のトランクを開けると、中から毛皮のコートが出てきて、喜んだポーラはそれを着て窓際に立ちますが、それはさっきの写真のままでした。二人はこのカメラは未来を写すカメラではないかと思い、ホテルのドアを写します。そこには刑務所に入っている筈のポーラの弟のウッドワードが写っていました。すると5分後にまさしく脱獄したウッドワードがやって来て写真の通りになりました。チェスターはこのカメラの使い道を考え、競馬場でレースの結果を表示する電光掲示板を撮影することを思いつきます。レースの前にそのレースの結果がカメラによって分るので勝ち馬に賭け、6レースで何千ドルと儲けることが出来ました。彼らがホテルで金の使い道を考えている所に、ホテルのウェイターがやって来て、カメラの前面に書いてあるフランス語を訳してくれました。それは「1人の所有者に対し10回まで」と書いてありました。彼らは既に8回撮影したので後2回です。その使い道を巡ってチェスターとウッドワードが争い始め、間違ってシャッターを押してしまいます。そこには何かに驚いているポーラが写っていました。争いを続けた二人は二人とも窓から転落して死んでしまいます。悲しんだポーラでしたが、自分が金を独り占め出来ることに気が付きます。最後の写真として窓から転落した二人を写しました。そこに先ほどのウェイターがまたやって来て、ポーラとチェスターはお尋ね者であることが分ったと言って、お金を持っていこうとします。ポーラは再度落ちた二人を見ようと窓際に言って、電灯のコードに足が引っ掛かって転び、ポーラも窓から転落して死んでしまいます。ウェイターはしめしめ、と思いますが、カメラが出した写真を見て、死体は3人ではなく4人であることに気が付いて驚き、その弾みで彼も窓から落ちて死んでしまいます。