投稿者「kanrisha」のアーカイブ
ウルトラマンタロウの「大海亀怪獣東京を襲う!」と「親星子星一番星」
ウルトラマンタロウの「大海亀怪獣東京を襲う!」と「親星子星一番星」を続けて観ました。またも2話連続でした。それなりにスタートにあたってストーリーを作ろうとしている姿勢は感じました。しかしそのお話がガメラ+モスラで、ガメラは円谷プロじゃないだろ、と思って観てました。特にキングトータスとクイントータスが回転しながら飛ぶシーンはガメラそのものでした。このエピソードで悪役はまずは2匹のトータスを捕まえて見世物にしようとした日本人と、また折角ZATが故郷のオロン島に戻してあげたのに、そこを攻撃するアメリカ軍(とははっきり言っていませんが、当時の子供でもそれは分ったでしょう)。この悪役設定はモスラです。タロウはクインが死んでキングが現れ、そして子亀が孵化してという状況に、キングを倒せず悩んで、結局クインの遺体を宇宙に持ち去ります。そして大きくなった子亀を背負って飛べなくて困っているキングに、お助けキャラのセブンが登場し、子亀を背負って、結局M78星雲に連れて行く、という話です。まあまたもヒーローらしいすっきりした勝ち方はまるでありませんでしたが。
バックロードホーン、ローカットフィルター変更
20cmバックロードホーンに付けたT900Aというフォステクスのスーパーツィーター、リスニング位置だと角度が付いて弱いような気がしたので、ローカットフィルターを0.47㎌だったのを、手持ちのアムトランスの0.22㎌(元々カップリングコンデンサー用)をパラって、0.69㎌に。かなり高域がはっきりして来ました。クロスオーバーを計算すると28.8KHz(0.47㎌の時は42.3KHz)になってしまうんだけど、コンデンサー1個のネットワークはアッテネーター的に使って、容量を減らすと音圧が全体的に下がり、逆は上がるということのようです。
(クロスオーバー周波数の計算は、10^6/2/3.14/スピーカーのインピーダンス/コンデンサーの容量。KHzでいいなら157/スピーカーのインピーダンス(Ω)/コンデンサーの容量(㎌)。)
トワイライト・ゾーンの”Black Leather Jackets”
トワイライト・ゾーンの”Black Leather Jackets”を観ました。あるアメリカの町に、黒い革ジャケットを着てバイクに乗った若い3人組の男達が現れます。彼らは町中の空き屋を借り、何か大きな箱を多数持ち込みます。その家の周りではTVやラジオの障害が出て、ある家の主人がその家に奇妙なアンテナを発見し、おそらくアマチュア無線か何かだと思って文句を言いに行きますが、催眠術か何かで丸め込まれてしまいます。3人組の内の一人は、その主人の娘と偶然知り合い好きになってしまいます。実は3人組はある星からの地球侵略の先遣隊で、貯水池に毒を入れて住民の全滅を計画していました。しかし地球の女性が好きになったデビルマン状態の男が、その星のボスに侵略を中止するよう申し入れますが、その男はどこかへ連れて行かれ…という内容で、まあありがちなお話でした。しかしエイリアンの通信器が、あまり科学が進歩しているという感じではなかったのがイマイチでした。
こども囲碁名人 小学生の部決勝戦(2024年10月6日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、こども囲碁名人戦でお休み。黒番小川さんが小学4年生、白番横手さんは去年の優勝者で小学6年生、二人は何と同じ藤澤一就9段の教室に通う、普段からのライバル同士です。序盤黒が左辺の攻防で左下隅を捨てて上手く振り替わりましたが、白地が40目ぐらいあって大きく、ここまでは白がリード。しかし右上隅から右辺、中央の戦いで、白の疑問手があり、黒が右上隅からの一団を活きた上に、左下隅も大きくまとめてここで逆転、黒の12目半勝ちとなりました。二人とも近い将来プロ棋士になるのではと思います。その日が楽しみですし、小さい時からAIを使って強くなったプロ棋士がどういう碁を打つようになるのかも楽しみです。
マックス・ヴェーバーとカール・ランプレヒト
ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の参考に、その師であるマイツェンの本を読んでいたら、何とランプレヒト(ドイツの経済史家で、ランプレヒト論争というのがあって批判の対象になった、ヴェーバーも批判する側に回った)が、ヴェーバーと同じくマイツェンの門下だったことが分りました。
ウルトラマンタロウの「その時ウルトラの母は」「ウルトラの母はいつまでも」
ウルトラマンタロウの「その時ウルトラの母は」「ウルトラの母はいつまでも」を観ました。タイトル通りで、スタートから3話、ウルトラの母が出っぱなしです。二体の怪獣と戦って左腕を折られて苦戦したタロウですが、二体を凍らせてから破壊して倒します。しかしその内一体が復活し、再度戦ったタロウはまたも腕を攻撃され、大苦戦します。そこにママが駆けつけ「マザー光線」で腕を元通りにし、二人で協力して怪獣を復活しないように宇宙に運んで倒す、という「母よあなたは強かった」の話。というかウルトラヒーローとしては弱さしか感じません…
Kripton KX-5PXのレビュー、Kriptonの販売ページで紹介されています。
私がこのブログで書いた、KriptonのKX-5PXのレビュー、Kriptonの販売ページで紹介されていました!
FE203Σ-REの第一印象
FE203Σ-REの第一印象。エンクロージャーはヤフオクで入手したもので、元々FE208-Solという今回入手したのより更に強力な磁気回路を持っているユニット向けの、フォステクスの推奨箱(を個人が製作されたもの、材質はシナアピトン合板)です。(下図)なので、SolよりはQ0がやや高い(磁気回路がやや弱い)203Σ-REがこの箱をきちんと鳴らせるかが最初の懸念点でしたが、その点はほとんど問題が無いように思います。このSol用の箱が、横幅を拡げて内容積を上げていると言っても、実は板取りの関係とかで、必ずしもSolに最適な大きさではなかったようで(この推奨箱でも低音不足だったようです)、むしろ203Σ-REにピッタリなんじゃないかと思うくらいです。低域もそれなりに力強くドライブ出来ており、内部容積を減らす必要はなさそうです。
スーパーツィーターはT900Aを、0.47㎌のフィルムコンデンサー1個だけで逆相でつないでいます。(その後0.22μFを追加でパラって0.69㎌にしました。)
FE206NV2と比べると、FE203Σ-REの磁気回路の強さは、磁石2枚重ねと言っても、BI値(力係数、N/A)で比べると実はせいぜい13%アップぐらいに過ぎませんが、しかし音はかなり違います。音のダンピングというか制動が非常に強力で、ピアノの強打とかは本当にグランドピアノをすぐ側で聴いてるかのような(あるいはそれより更に誇張された)力強さです。何だか脳がマッサージされる感じで、これはこれで快さがあります。ただ能率が高いのも良い点ばかりではなく、様々な雑音も良く再生するので、ソースによっては全体に少し音にほこりっぼさやザラつきめいたものを感じます。前の投稿で紙臭くはないと書きましたが、ボーカルの艶とかは例えばポリプロピレンのコーンとかに比べるとやはり紙は紙という感じです。
特筆すべきは音像の明確さで、今PCで朝のNHKのニュースをNHK+で観ていますが、普通映像があると音像はそちらにあるように引っ張られて感じがちですが、このFE203Σ-REのバックロードホーンの音像は、そういった錯覚を吹っ飛ばして、かなりはっきりした音像を再生します。
バックロードホーンの最大の欠点である、低音の特定の周波数でのボンつきは、ハセヒロのキットでの16cmユニットのバックロードホーンほどではないですが、やはりボリュームを上げるとそれなりに目立ちます。ただそのハセヒロのと違って開口部は下の方にあるので、実際のリスニング位置では多少ハセヒロのキット(ブックシェルフ型なのでスタンドに載せると開口部が高くなる)のよりはマシです。なお50Hzレベルはやはり苦しいので、フォステクスのサブウーファーでクロスオーバーを50Hzにして、ほんの少しだけ補っています。
ともかくバックロードホーンというのは強烈な長所も持つ一方、低域を中心として大きな欠点も持っている方式であり、これだけあれば、というのとは違うように思います。私自身は密閉型とバックロードホーンという両極端の間で揺れており、メインは密閉型(KriptonのKX-5PX)にしながらも、バックロードホーンの音も好きです。今までハセヒロのキットでバックロードホーンを2台作りましたが、それはホーン長が短いとか、磁気回路がそこまで強力ではないユニットなどのせいで、本当の意味のバックロードホーンの音になっていなかったように思います。そういう意味で今回初めて本当にバックロードホーンらしい音が聞けたように思います。
FEシリーズのコーンの材料
FE206NV2とFE203Σ-REの見た目での違いで、誰でも分るのはコーン紙の色。206NV2はかなり白っぽく、203Σ-REはかなり茶色です。でも203Σ-REの色が元々のFEシリーズのコーン紙の色で、針葉樹のパルプを使っています。40年以上前のFEシリーズの音は「紙臭い」と言われていました。私もFE103を4本使ったMX-1というマトリックススピーカーをキットで作って持っていたので、その意味は大体理解出来ます。要するに硬めの紙を丸めるとガサゴソという音がしますが、全体に音に艶気が乏しく、紙がこすれているような感じの乾いた傾向の音を称して「紙臭い」と言われていました。決して褒め言葉ではありません。しかし最近のFEシリーズ、とくにこのNV2は当時の紙臭い音はほとんどしません。何故かというと、Enあたりから、フォステクスはコーンの材料を木材から植物性に変え、例えば芭蕉の葉とか、ケナフ、バナナの葉などを使っています。これらは繊維が木材より軟らかいので結果としてガサゴソ感が出にくいのかと思います。それに対して203Σ-REは、203Σを現代に甦らせたものですから、当時に戻ってまた針葉樹のパルプに戻している訳です。ただそのままだと昔と同じ紙臭い音になりかねないので、植物性の繊維もかなり混ぜているようです。それで203Σ-REも紙臭い音ではありません。ただちょっと疑問なんですが、クリプトンの渡辺さんがこだわっているクルトミュラーのコーンも針葉樹のパルプだと思いますが、クルトミュラーのコーンに対して紙臭いという評価は聞いたことがありませんし、実際に聞いてもそういうイメージを抱いたことはありません。クルトミュラー社は特定の山の針葉樹林を所有してその木材以外は使わないと聞きました。FEシリーズは元々かなり廉価なスピーカーでしたから、私はその辺りの材料選定でベストを尽くしていなかったんではないかと思います。私が昔勤めた日立化成という会社で紙フェノールの銅張積層板をかつて大量に作っていました。紙フェノール基材で一番使う時に問題視されるのは反りですが、その時も完成品の反りを最小にするには、特定の製紙会社(確か当時の山陽国策パルプ)のどっかの特定の山の北の斜面の木のパルプを使ったクラフト紙でないとダメだ、というのを聞いたことがあります。木材は自然物だけに、何でもいいのではない、ということだと思います。