(この記事は実際には2018年4月7日時点のものです。)
Amazonのドイツで注文した、モーア・ジーベック社のマックス・ヴェーバー全集の第1巻である「中世合名会社史」他が届きました。この「中世合名会社史」はヴェーバーの博士号論文なのに未だに日本語訳がありません。中世のイタリアとかスペインで会社の初期形態である合名会社が貿易の世界で発達していく様子を研究した論文だということですが、ラテン語のテキストの引用がたくさん出てくるのがネックで訳す人がいないようです。無謀かも知れませんが、私が少しずつ訳してWeb上(例のmax-weber.jp)に発表していって、専門知識のある人のご意見を乞いながら最終的にちゃんとした日本語訳に仕上げられないかということを考えています。いわば学問におけるオープンソース方式です。ちなみに英訳は既に出ていて取り寄せ中です。この全集に事柄の注釈が沢山付いているし、英訳もあれば何とかなるのではないかと思います。Max Weber im KontextというCD-ROMでざっと眺めてみたんですが、ラテン語といっても断片的な引用で、まとまった文章が出てくる訳ではないです。
ちなみに、日本円で3万円以上もする本なのに外箱がありません。代わりにヴェーバーの顔が印刷された包装紙で包まれています。私は何だか「マックス・ヴェーバー饅頭」の包み紙みたいだなと思ってしまいました。ええ、ヴェーバーはドイツにとっては一つの観光資源なんでしょう。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
マックスとモーリッツ
ヴィルヘルム・ブッシュの「マックスとモーリッツ」(絵本)を読了。このお話は、ドイツ人なら誰でも知っているもので、漫画の原点になったと言われています。実はmax-weber.jpの管理人のハンドル名を洒落でモーリッツにしようかと思って、それはドイツ人ならすぐ通じるのですが、でも実際のお話も知っておいた方がいいかと思ってポチりました。まあいたずら小僧の2人がかなり悪質ないたずらを繰り返すんですが、最後から2番目のいたずらではパン屋に忍び込んでパンを盗もうとし、見つかってパン焼き釜で焼かれ、最後のいたずらではお百姓さんの小麦を盗もうとしてやっぱり見つかり、水車小屋の粉ひき機で粉にされ、その粉をアヒルがついばんでしまう、というなかなか残酷なオチです。ちょっとグリム童話にも近い世界ですが。
ちなみにドイツ語の原文は
http://www.wilhelm-busch-seiten.de/werke/maxundmoritz/index.html
で読めます。
クラギも復活(予定)
Martin D-35の生還(続き)
明日からイタリアに行きます。
明日から5泊7日1機中泊の予定でイタリアに行きます。
予定はこんな感じです。
2018年04月29日(日)
成田(NRT)13:15-ローマ(FCO)19:00 AZ785
ローマ 一泊
2018年04月30日(月)
ローマ(FCO)20:30-ヴェネツィア(VCE)21:35 AZ1483
ヴェネツィア 一泊
2018年05月01日(火)
ヴェネツィア17:50-ミラノ20:15
ミラノ 2泊
2018年05月02日(水)
「最後の晩餐」見学
ミラノスカラ座「フランチェスカ・ダ・リミニ」
2018年05月03日(木)
ミラノ8:20-フィレンツェ09:59
ウフィッツィ美術館見学
フィレンツェ 一泊
2018年05月04日(金)
フィレンツェ09:08-ローマ10:40
ローマ(FCO)15:15-成田(NRT)10:30(+1) AZ784
(写真は、Photo by (c)Tomo.Yun です。)
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折原浩先生の「ヴェーバーとともに40年 社会科学の古典を学ぶ」
折原浩先生の「ヴェーバーとともに40年 社会科学の古典を学ぶ」を読了。この本は私が先生にヴェーバーの「経済と社会」旧稿の再編纂問題について勉強していると今まで読んだ本を挙げた所、この本にもその関係の情報があるということで、わざわざ送っていただいたものです。そしてこの本は先生が1996年に東大駒場の教養学部を定年で退官される時に、それまでの大学と学問に関する論考をまとめたものです。先生が教材として使われてきたのは、デュルケームとヴェーバーで、私も1982年に一般教養の社会学でこの2人について教わっています。デュルケームの教材としては「自殺論」でしたが、自殺という誰が考えたって個人的な動機に基づいているとしか思えないものが、しかし一歩引いて統計情報を分析してみると、例えば戦争の時には自殺する人が減るとか、社会の「凝集力」が低下すると自殺が増える、といった「社会的な現象」であることが明らかにされます。デュルケームはこうした分析で、新興の学問であった社会学の実践的価値を訴えます。こうした分析は当時結構目から鱗でした。ヴェーバーについては「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」でしたが、こちらはむしろデュルケームとは逆に「カルヴィニストの内面の心理なんて本当に外部から推し量ることが出来るのだろうか」という疑問を抱いていました。
まあその辺りは思い出話ですが、この本によって折原浩先生が何故「経済と社会」旧稿の再編成問題にずっと取りくんで来られたのか、その動機はよく理解できました。それは元々教科書として企画された「経済と社会」を、その通り教材として使いたいのに、それが間違った編纂で使えないものになっているのを何とかしたいという思いです。
NASのマウントの再起動時の自動実行
昨日、NASをLinuxサーバーのファイルシステムにマウントすることに成功しましたが、再起動すると設定が解除され再度手動でコマンドを打ってマウントし直さなければなりません。これを自動でやるには、/etc/fstab の最後に以下を追加します。
(以下、192.168.0.173はNASのIPアドレス)
//192.168.0.173/disk1 /mnt/nas cifs credentials=/etc/cifscredentials
//192.168.0.173/usb1 /mnt/nas-usb1 cifs credentials=/etc/cifscredentials
/etc/cifscredentialsというファイルを作成し、以下を記述します。
username=xxxxxxx
password=yyyyyyyy
でこのファイルのオーナーはrootとし、属性を600にします。
fstabに直接userとpasswordを記述してもOKなのですが、fstabは全てのユーザーから見えてしまうため、セキュリティー上問題があり、このように別ファイルにします。
で、fstabの変更が終わったら、
#mount -a
を実行。(私はこれをやらないではまりました。)
このブログのデータの自動バックアップ
ブログのバックアップですが、完全自動に出来ないか考えていました。(今は一回Windows 10 PCでFTPでサーバーにつないでファイルを落としてそれをNASに保存していました。)考えてみたら、サーバーもNASもLinuxなんだから、サーバー側からNASをマウントできる筈だと色々やってみたら、サーバー側にもsamba-clientを入れることで、無事にマウント出来ました。これで後はcronでファイルをコピーするバッチファイルを作れば完全自動バックアップ体制が出来ます。
取り敢えず、アップロードしたファイルとmysqlのデータベースを1日1回自動でNASにつないだUSBメモリーにコピーするシェルスクリプトを書きました。後はNASの機能でUSBメモリーからNAS本体に1日1回コピーされますし、AmazonのS3とも同期します。