富山ブラック

DSC_0058富山に来たので、何とか富山ブラックを食べられないかと思いましたが、ぶらぶら歩いていたら偶然、元祖富山ブラックの大喜という店に遭遇しました。で、食べてみましたが、強烈に塩辛いです。スープだけでなく、メンマも。私的にはちょっと、という味でした。

砺波チューリップ公園

今日は黒部ダムを見に行く予定だったのですが、9:00に立山駅に着いたら、ケーブルカーは150分待ちでした。なので黒部ダムは諦め、魚津水族館や砺波チューリップ公園などに行きました。チューリップ公園のチューリップは当然春じゃないと咲いていませんが、かろうじて温度を15℃に保った部屋の中で抑制栽培という方法で栽培された花を見ることができました。

シン・ゴジラ

gozilla01シン・ゴジラ観てきました。傑作というほどではなかったですが、まあまあ楽しめました。それに、第1作へのオマージュが感じられたのが良く、特に伊福部昭の音楽がそのまま使われているのが良かったです。伊福部のゴジラ第1作の音楽はあまりにも有名ですが、あの低音部の繰り返しは技法的にはバッソ・オスティナート(執拗なバス)と呼ばれ、バッハが受難曲で、キリストの十字架を背負っての道行きの場面で使っている技法です。つまり伊福部昭はキリストの十字架を背負ってとぼとぼ歩く場面に使われた音楽をゴジラの歩みに転用したのです!

全体に悪くはなかったですが、よく振り返って見ると、結局第1作のリメイクに過ぎないような気がしてきました。確かにマニアが評価するのは第1作だけなので、それしかないような気もしますけど。
結局新しい何かを付け加えたかというと、
(1)ゴジラが段階的に進化していくという設定
(2)JRの列車(新幹線と在来線)を使った攻撃
の2点ぐらいかな、と。

三遊亭金馬の「転失気」

jpeg000 185今日の落語、三代目三遊亭金馬の「転失気(てんしき)」。
転失気とは、放屁のことで、何でも傷寒論という書物に出てくる言葉だそうです。医者が和尚さんに、坊さんなら知っているだろうと「転失気はありますか」と尋ね、和尚が「転失気」という言葉を知らないのに、見栄を張って「ない」と答えたが、後で気になって小僧に色々探らせて、結局恥をかく噺です。私もよく知らない単語に会議中に遭遇したりしますが、そういう時はこっそりスマホで調べたりできるので、今は便利です。

小林信彦の「本は寝ころんで」

jpeg000 195小林信彦の「本は寝ころんで」を読了。週刊文春に1991年から1994年まで連載された書評に書き下ろしを追加したもの。書き下ろしの部分に「海外ミステリベスト10(古典)」みたいな、ベスト10が5種載っているのが、小林信彦の本としては珍しいです。
小林信彦の好きな作家であるパトリシア・ハイスミスやスティーヴン・キングが多く取り上げられています。また、安原顯を何度か褒めているのが目に付きます。いわゆる「生原稿流出問題」では、小林信彦自身も被害に遭っているのですが、そういう安原顯の問題点をこの頃はまだよくわかっていなかったようです。

古今亭志ん朝の「崇徳院、御慶」

jpeg000 182本日の落語、古今亭志ん朝の「崇徳院、御慶」。
「崇徳院」は、先日桂三木助のでも聴きました。「ちはやふる」も百人一首にちなんだ噺でしたが、この噺は崇徳院の「瀬をはやみ岩にせかるる 滝川の われても末にあはむとぞ思ふ」にちなむ噺です。
「御慶」は、富くじ800両に当たった男が、大家に正月の短い挨拶「御慶」「永日」を教えてもらって、あちこちでそれを言って歩く噺です。富くじが当たる落語も、「宿屋の富」「水屋の富」「富久」といっぱりありますね。

小林信彦の「結婚恐怖」

jpeg000 192小林信彦の「結婚恐怖」読了。1997年の作品。個人的には小林信彦の作品の中ではもっとも評価できない作品です。前書きで作者自身が「なぜこのような奇妙な小説を書いたかがわからない。」と言っています。そのようなものを読者にそのまま提示するのはどうかと思います。最初はコメディーで途中からホラーになっていくのですが、そのホラーになっていく必然性がまったくなく、主人公を追い詰める人物の唐突さもまったくもって受け入れがたいものです。
主人公自体の設定も、放送作家で和菓子屋の息子、とこれまた小林信彦作品の中では使い古された何の工夫もないものです。
解説は私と同じで小林信彦作品は全部読んでいる坪内祐三ですが、さすがに褒めるところがなかったと見えて、「脇役の描写がいい」としてそればかりを書いています。

NH杯戦囲碁 藤井秀哉7段 対 一力遼7段

jpeg000 199本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が藤井秀哉7段、白番が一力遼7段の一戦。2回戦の第1局です。一力遼7段は前々回の準優勝者です。対局は、左下隅にかかった白石に黒がこすみつけ、普通白は真っ直ぐ立つのですが、一力7段はかけて打ち、黒がぐずんで白が押さえて黒が切るという序盤からいきなり戦いになりました。白は左辺から伸びる大石を攻められましたが、結局黒は包囲していた黒石の一部を捨て、その代わりに上辺一帯で白5子を取り込みました。この結果は互角だったと思います。その後、白が右下隅に手を付け生き、逆に黒が右上隅に手を付けましたが、この時大きく生きようとしたのに対し、白がうまく取られていた5子を利用し、結局この5子が生還し、上辺の黒も取られてしまいました。代償で黒は右辺をまとめましたが、この収支では明らかに白が得しており、ここで勝負がつき、白の中押し勝ちでした。