トワイライト・ゾーンの”The New Exhibit”

トワイライト・ゾーンの”The New Exhibit”を観ました。マーティン・セネスクは、ある蝋人形館の案内人として30年働いていました。特に彼は、殺人者コーナーの専任で、そこには切り裂きジャック、青髯など、歴史上有名な殺人鬼の人形が5体飾られていました。セネスクはそれらの蝋人形を最良の状態に保つことを生きがいとしていました。しかしセネスクはある日、蝋人形館のオーナーであるファーガソンから、経営が成り立たなくなったため、蝋人形館を閉める、と宣告されます。セネスクは殺人鬼の蝋人形を自分で買い取り、自宅の地下室で保管します。彼の妻のエンマは、セネスクが蝋人形を保管するためエアコンを入れ、その電気代が非常に高額になっていると不満を述べます。またセネスクが夜も昼も人形の世話ばかりをしていることも常軌を逸していると非難します。エンマは兄のダヴィッドのアドバイスで、ある暑い夜に、エアコンの電源を切りに地下室に行きますが、そこで切り裂きジャックの蝋人形が動き出し、エンマを殺してしまいます。セネスクはそれに気付いて、エンマの死体を地下室の床の下に穴を掘って埋め、上からセメントを塗って隠します。次の日ダヴィッドがやって来てあれこれ問い質しますが、セネスクが地下室には入れてくれなかったため、夜中に忍び込みますが、今度は別の人形に斧で頭を打たれて死にます。さらに次の日ファーガソンがやってきて、ブラッセルの博物館が人形を買い取ってくれるという朗報を持ってきます。しかしファーガソンも人形に首を絞められて殺されます。セネスクは人形達を何故ファーガソンを殺した、と糾弾しますが、今や全体動き出し、「お前が殺したのだ!」と言います。場面が変わってある蝋人形館の展示で、5体の殺人鬼の後に、新しい展示(タイトル)として、セネスクの蝋人形が陳列されていました…
ということでまあまあ面白いストーリーでしたが、出てくる殺人鬼の一部が日本ではあまり馴染みがないのがちょっとでした。

NHK杯戦囲碁 本木克弥8段 対 許家元9段(2024年1月14日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が本木克弥8段、白番が許家元9段の対戦です。二人の対戦成績が本木8段から見て6勝8敗と拮抗しています。序盤では右辺が戦いになり、黒が白の2箇所の石の中央に入って1:2の戦いとなりました。黒は途中で手をぬいて左下隅にかかり、黒が左辺で実利、白が厚みを築きました。白の下辺がいい模様になりましたが、黒はすかさず入って行きました。この黒を攻めた結果として右辺下方の白の一団が完璧に活きて厚くなり、右辺からの黒の一団と、下辺からの黒の一団の連絡を切断して行きました。下辺からの黒は白1子を取って治まりましたが、白も右辺と左辺が黒2子を取ってつながり両方が安定しました。右辺中央からの黒石は逃げながら今度は右辺上方の白に対して反撃を開始しました。ここで白に打ち過ぎの手が出て、右辺と上辺の白が分断されては黒の反撃は成功し、白が苦しくなりました。その結果上辺の白と左上隅の白が見合いの手を打たれてどちらかが取られそうになりました。白は上辺を活きましたが、左上隅が後に劫付きの攻め合いになりましたが、半分取られになりここで黒がリードしました。その後左上隅について延々と劫争いが続きましたが、黒は一旦劫に負けても、もう一回別の劫で粘る筋があり、結局黒はその利きも使って劫に勝ちました。しかしそれでも白は諦めず、おそらく黒にヨセでミスもあり、最後は黒の半目勝ちというきわどい勝負になりました。なかなか素晴しい戦いだったと思います。本木8段は次は一力遼棋聖とです。

ウルトラマンAの「超獣10万匹! 奇襲計画」

ウルトラマンAの「超獣10万匹! 奇襲計画」を観ました。おでぶの今野隊員と女性カメラマンが絡む、肩の凝らないお話でした。但しヤプール人の今回の作戦(?)は効果的で、写真の中に超獣を潜ませて、その写真が焼き増しや印刷されることで超獣も増殖していく、という作戦です。もっとも女性カメラマンが撮影に来たのは偶然で、元々はTACのカメラの写真の中に超獣を潜ませてTACの基地を破壊するのが目的だったようです。その超獣のガマスが何というか忍者超獣で、バルタン星人みたいに姿を消したり、吹き矢やマキビシを使ったりと、その当時の忍者ブームに便乗しています。最後はAが姿を消したガマスの位置を何故か察知し、相手の武器の剣で刺した後、光線技で止めを刺します。しかし当時だから写真で現像が必要ですが、今みたいにデジタルだったら、あっという間に億単位に増殖することになりますね。ところでカメラマンの女性が家でカラー写真を現像していますが、カラーの現像はシビアな温度管理が必要で、当時プロでも自分で現像する人は少なかったと思います。特に雑誌に載せるのなら本当はリバーサルフィルムの筈で(この話ではネガフィルムでしたが)、それはラボに出すしかないと思います。

Facebookの友達リクエストからのメッセージ詐欺

私は通常Facebookの友達リクエストは知らない人からのは受けないのですが、オーストラリアに住む74歳の日本人のおばあさんからリクエストが来て、そのページを見たら写真もあって確かにその年齢相応だったので、半信半疑ながらOKしました。
そうしたら何度かメッセージが来て、「私はメルボルンの○○がんセンターに入院していて、後数週間程度の命。配偶者は事故で死亡した。日本の宮城県出身。日本に戻りたい。」といった内容でした。その○○がんセンターは調べたら実在したので、少しは信じる気になって、またもし本当だったら可哀想なのでしばらく相手をしていました。そうしたら結局下記のメッセージが来て、典型的な詐欺だということがはっきりしました。即刻ブロックし、Facebookに詐欺として報告しました。調べてみたら、元は2008年くらいのアメリカであったメール詐欺で結構な数の人が騙されていました。
皆様も気をつけましょう。とにかく人の良心につけ込む詐欺は最悪です

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こんばんは、私の最愛の兄弟!
愛とサポートに感謝します。
8億円くらい持ってます。 亡くなった夫から受け継いだもので、
私はこのお金を日本の貧しい人々や無力な子供たちを助けるなどの慈善活動に費やすことに非常に誠実です。 このお金を慈善活動に使っていただけると幸いです。 これが私が地球上で行う最後の善行の一つであってほしいと思っています。 私が死ぬ前に。 これを受け取るのを手伝ってください。 お金。 日本での慈善活動に役立ててください。
亡くなった夫はこのお金を私の名前で警備会社に預けていました。 委託箱を保管しているセキュリティ配送会社はオーストラリアのメルボルンにあります。
そして、あなたが彼らの指示に従うことができれば、彼らは喜んでお金の入った箱を玄関まで安全に届けてくれるでしょう。
運送会社から私の箱を受け取るのを手伝ってください、そしてそのお金を日本での日本の慈善活動に使うのを手伝ってください。 また、箱が届けられたら、箱の中のお金の 20% が私の最後の願いを叶えるためのあなたの取り分となります。 お願いします。 助けてもらえますか🙏🙏

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Measure of a Man”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Measure of a Man”を観ました。これまで観たネクスト・ジェネレーションの話の中でもっとも素晴しい、良く出来たストーリーでした。それだけでなく、このエピソードはスター・トレックというシリーズを貫いている精神のようなものが感じられました。
エンタープライズ号は定期メンテナンスのためスターベース173に来ています。ピカードはそこでかつての恋人であったフィリッパに再会します。二人は恋仲であったとはいえ、かつて法廷でフィリッパはピカードを厳しく裁こうとしたことがあります。そこにマドックスというロボット工学の専門家がやって来て、データの構造について分って来たので、一度データを分解して調べさせてくれるよう頼みに来ます。しかしデータ自身もピカードもマドックスの技術に不安を感じたため、二人は断ります。しかしマドックスは連邦の上を使い、データを自分の部下に異動させ目的を果たそうとします。そしてピカードはデータを辞職させ、その異動を無効にしようとします。しかし連邦の規定ではデータは連邦の「資産」であり、拒否も出来ず辞職も出来ないということになりました。ピカードはフィリッパに頼み、その解釈にチャレンジします。その法廷にはマドックス側の弁論人も必要で、ピカードはライカーにそれをやらせます。ライカーはデータの怪力や演算速度を例に出したり、またデータの腕を抜いたり最後はスイッチを切ってデータがロボットであることを強力に論証します。ピカードは反論の方法が見つからずバーに行きますが、そこでアフリカ系アメリカ人のギナンから、そうやってデータを資産として使うことは奴隷制度と同じだというアドバイスを受けます。法廷に戻ったピカードは、マドックが人間であることの証拠としている3つのこと、知能、自意識、それから良心の内、最初の2つはデータにあることを示し、最後の良心は人間も自身それがあることを証明出来ないことを指摘します。そして裁判官であるフィリッパに新しい歴史を作ること、新たな奴隷制度を産み出さないことを求めます。最終的にデータは選択の自由を与えられ、正式にマドックの依頼を断ります。
手塚治虫の鉄腕アトムとか火の鳥でもロボットの人権の話が出て来ましたが、今回のエピソードはスター・トレックが表出している「差別を克服した人類の未来」というのを良く示していたと思います。またピカードが裁判の最後で「我々の使命は新しい生命、新しい文明を探し出すことだ。彼(データ)が新しい生命だ。」というセリフが非常に印象的でした。

「中世合名・合資会社成立史」の余波

ようやく、という感じですが、私が日本語訳したヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」を読んで、それをベースにして本を書いた人を見つけました。私の訳も誉めていただいていて、それは嬉しいのですが、肝心の「成立史」の読解と解釈にかなり問題があり、批評を書きました。しかし、安藤英治氏と言い、今回の方と言い、ヴェーバーがきちんと述べていることを理解せず、ヴェーバーが言ってもいないことを勝手に解釈する人が多いのは何故なんでしょうか。

寒川神社にお詣り

正月も8日になってようやく寒川神社にお詣りして来ました。成人式のせいか8日でも結構な人でした。八福餅を買いました。
神棚のお札を差し替え河口諏訪神社のお札は2階に貼りました。
ちなみに高校時代に奨学金をもらっていた宗像大社のお札を取り寄せようかとも思いましたが、そうすると天照大御神、木花開耶姫、多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命と女神ばかりで五柱になってしまって喧嘩するとまずい(?)(しかも宗像三女神は天照大御神と対立した須佐之男命の娘)ので止めました。😊(寒川神社の祭神は男女一対の神です。)

ウルトラマンAの「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」

ウルトラマンAの「怪獣対超獣対宇宙人」と「太陽の命 エースの命」を続けて観ました。地球に向かって衝突コースで、妖星ゴラスがやって来ます。TACはミサイルで爆破しようとしますが、ここにメトロン星人Jrが現れ、ミサイルを破壊してしまいます。ここでこのメトロン星人Jrというのがひどくて、ウルトラセブンに登場した時の着ぐるみがおそらくもう無くて、ショーのために作られた安っぽい着ぐるみを使っており、実相寺監督が夕陽の中でセブンと戦わせたあの幻想感はまるでなく、なんかヒッピー系の学生のようです。そこにヤプール人がつけ込んで、超獣ドラゴリーを送り込んで来ます。ミサイルを作り直す時間を稼ぐため、エースはエースバリアーで超獣と宇宙人を一時的に閉じ込めます。しかしそのため南隊員がエネルギーを消費し過ぎ、危篤状態になります。そこにさらにおまけの怪獣ムルチが出てきますが、ムルチは結局ドラコリーに残酷にも皮を深く剥がされ倒されます。南隊員が危篤状態なので普段の力が出せないAは、メトロン星人Jrをエースギロチンで真っ二つにしましたが、超獣と戦う力は残っておらず、ついに倒れます。そこにAが戦っている間に打ち上げたミサイルが妖星を爆破し、光が降り注ぎます。その光でAが蘇る、というウルトラセブンの時にあったパターンの真似です。
まあ2話連続で、超獣と宇宙人に怪獣まで出てきてサービスはいいんですが、ここまでの危機的状況で何故今までの回のように他のウルトラ兄弟が助けに来ないのか、まったく矛盾しています。脚本家が変わると設定がぶれる、という好例のエピソードでした。

NHK杯戦囲碁 志田達哉8段 対 大竹優7段(2024年1月7日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が志田達哉8段、白番が大竹優7段という中部総本部同士の対戦です。序盤はお互いじっくりした碁でしたが、右下隅の攻防から局面が動きました。白が下辺からかかった石を挟まれて、上に逃げるか下辺の黒に付ければ普通でしたが、振り替わり含みに三々に付けました。黒は下にハネて反発し、結局黒が右下隅を取り、下辺の白は中央に逃げ出すことになりました。下辺の黒の模様が大きくなったので白は消しに行きましたが、こちらも逃げている間に中央の黒が非常に厚くなりました。この結果下辺からの白は活きる手を打たねばなりませんでした。しかしじっと我慢で守りの手を打った後、白は17の10の3線に出て反撃に転じました。これに対し逆に黒は跳ね出して白を上下に分断しました。上方の白は分断された後、黒の右辺の2箇所の切りを見合いにして上手くしのいだかと思いましたが、黒が中央に逃げている白に割り込み、黒一子が取られていた所を欠け眼にするという手が成功し、この辺りで黒が少しリードしたようです。その後白は左辺を大きくまとめ、また右辺からの黒に対しても寄り付きを狙いましたが、少し黒がいいという形勢はなかなか変わらず、結局黒の2目半勝ちという、予想通りのヨセ勝負を志田8段が制しました。志田8段は次は藤沢里奈女流本因坊です。こちらもヨセ勝負が予想されます。

姫野桂の「ルポ 高学歴発達障害」

姫野桂の「ルポ 高学歴発達障害」を読了。この「発達障害」も常々疑問を持っているもので、実際にこの本に出てくる実例を知っても、単なる性格のバリエーションとしか思えません。どうして皆が能力のレーダーチャートでどれも5段階評価で3.5以上でなければならない、みたいな考え方をするのでしょうか。私はそういうある意味何の尖った部分の無い人より、他は全て2以下でも、一つだけは5どころか10くらいある、人を評価します。しかし、同意するのは、今はやたらとそういう全外交的な能力要求の敷居があがってそういう人が生きにくくなっているというのは事実でしょう。また企業においてはかつての年功序列の時代は、それなりに従業員同士助け合ってというのがあったのを(私も若い時は先輩社員に色々助けてもらいました)、評価制度のおかげで自分のことしか関心が無く、同じ部署の出来ない人をフォローしてあげようとする奇特な人は激減したと思います。前の会社でそういう風潮を少しでも変えようと、社内で最初に自分の部署からいわゆるメンター制度を始め、それを他の部署にも広げて行きました。その時、「忙しいのにそんなことやってられるか!」という反応を半分予想していたのに、アンケートを取ったら、メンターからもメンティーからも「いい制度だから続けて欲しい」という反応があり驚いたことがあります。
それからこの本に出てくる多くの人が「大学時代は良かった」と回想しているのが目立ちました。前から思っていましたが、大学はある意味社会に適応出来ない人の「収容所」なんですよね。研究者にはむしろ発達障害の人が向いていると思います。