NHK杯戦囲碁 表悠斗2段 対 張栩9段(2024年9月15日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が表悠斗2段、白番が張栩9段の新鋭 対 レジェンドのベテランの対戦でした。対局は序盤、白が左辺の黒を取り込み、リードしました。しかし黒は中央の白を狙って攻め、劫に持ち込み、劫に勝ってこの白を取り、形勢を互角に挽回しました。この後一進一退の状況が続きながら下辺でまた劫が発生し、それが結局右下隅の劫へと劫移しとなりました。この劫に対する黒の劫立てで左辺で取られている黒を活きるぞ、というのを打ったのですが、これに対する白の受けが間違いで黒の劫立てが増えてしまい、結局右下隅の劫は白が解消したのですが、左辺で手が生じ、黒が左辺の一部を食い破りました。この収支は黒が得をしており、これで黒の勝ちが決まり、結局黒の3目半勝ちでした。17歳初出場が2回戦も突破しました。表2段が今期の注目株になりつつあります。

フォステクスの20cmフルレンジFEシリーズの諸元


Fostex の20cmフルレンジのFEシリーズ、沢山あってスペックが分りにくいので表にしました。ついでに各項目の意味も調べました。一部、今公開されている説明書には出ていない項目があって、WayBackMachineのサイトで昔の資料を見て埋めました。

p.s. FE203Σ-REだけ定格入力が9Wと低いのが気になったので、フォステクスに問い合わせました。元のFE203Σがこの定格だったのに合わせただけで、実際には他のシリーズと同等レベルだそうです。

20cmバックロードホーンを設置(FE206NV2)

20cmバックロードホーンを設置。ユニットは本命のFE203ΣーREが届くまでつなぎのFE206NV2です。音はいかにもバックロードホーンで、ちょっと箱鳴りを強く感じます。このユニットにこのサイズの大きさの箱はちょっと大きすぎで、箱をドライブしきれてない感じでそれはまあ予想していました。低音はまあ50Hzくらいまででしょうか。サブウーファーは取り敢えず要らなさそうです。このエンクロージャーは元々円バッフルのFE208-Sol用なんで、穴が8つ空いていて、それを塞ぐのにエポキシのパテを使い、その跡がちょっと汚いですが、本命ユニットが来た段階で壁紙を貼ります。

バックロードホーン再トライ

ヤフオクで落札した20cm用のバックロードホーンのエンクロージャーが到着。1本で35Kgもあります。でも高さは今使っている16cmブックシェルフ型バックロードホーン+スタンドの高さとほぼ同じです。スピーカーユニット(FE206NV2、FE203Σ-RE)の到着待ちです。上に乗っている真鍮の金具は、スーパーツィーターT900Aを載せる台です。これまえバックロードホーンはハセヒロのキットで2台作っていますが、いずれもブックシェルフ型であり、低音が不十分です。今回、フロア型できちんとそれなりのホーン長を持っているものを試して、低音がどこまで出せるかを確認したいと思います。そういう意味でユニットも2種試してみます。

塩野七生の「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」

塩野七生の「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」を読了。いよいよカエサルです。塩野七生も、元の単行本で2巻、文庫本で6冊をカエサルだけに割り振っています。再読ですが、意外だったのがカエサルが晩成というか、若い時の活躍が少ないことです。もっともスッラににらまれ逃げ回っていたりして、民衆派としてはやむを得ない部分もありますが。「ガリア戦記」は別に半年前くらいに読了していますが、やはりカエサルの面目躍如はガリアでの戦いで、「カエサルがヨーロッパを作った」というのも頷けます。また、カエサル自体が戦術の天才といよりも、人たらしの才能、部下に最大限のやる気を出させる、という点で傑出していると思います。今丁度自民党の総裁選をやっていますが、9人の候補者の中に残念ながらこういうタイプは一人もいません。かつてで言えば田中角栄が一番近いでしょうか。また、今訳している「ローマ土地制度史」関連でも、グラックス兄弟の「土地改革法」を改めて成立させたのがカエサルで、その意味でも私にとっては重要です。

スタートレック・TNGの”The Enemy”

スタートレック・TNGの”The Enemy”を観ました。エンタープライズ号はロミュランの宇宙船からの救助信号を受け、ガローンドン・コアに救助チームが降り立ちます。その惑星はひどい放射線の嵐のため、転送出来る時間も限定されており、また通信も出来ません。一行はロミュランの宇宙船の残骸を見つけ、ウォーフが瀕死の生存者を発見します。一方ラフォージュは深い穴底に落ちてしまいます。ライカーとウォーフは取り敢えず限られた転送可能時間を使って、瀕死のロミュラン人を連れてエンタープライズ号に戻ります。そこにロミュランの宇宙船から通信があり、そのロミュラン人をすぐ返すように言います。しかしピカードは連邦の領土である星に侵入していたロミュラン人を尋問もしないで返すことを拒否します。そしてそのロミュラン人を助けるには一種の輸血が必要でしたが、それに適した成分の血液を持っているのはクリンゴン人のウォーフのみでした。しかしロミュラン人に両親を殺された過去を持つウォーフは血液成分の提供を拒否し、ロミュラン人は死にます。一方ラフォージュは穴から地力で脱出します。またウェスレーが中性子ビーコンを送って来たことに気づき、それを操作することでエンタープライズ号に自分の場所を知らせることが出来ると喜びますが、しかしロミュラン人のもう一人の生き残りの怪我人に捕まります。ラフォージュは2人が助かる道は、エンタープライズ号に場所を知らせて転送してもらうことだと説得します。相手のボクラは最終的に合意しますが、今度はラフォージュのニューロンが放射線で傷つきバイザーでの視力が失われます。そうなると中性子ビーコンを見つけることが出来ません。しかしボクラがトライコーダーとバイザーを接続して、中性子検出をする改造にあたり、ラフォージュの眼になって作業することを申し出、成功します。その間にロミュランの宇宙船はエンタープライズ号の至近距離に来ていて、一触即発の状態になります。しかし惑星の2人を転送するにはシールドを一旦解除する必要があります。ピカードは相手の船長に和平を呼びかけ、まず適意の無い証拠としてシールドを解除し、2人を転送します。そしてボクラがロミュランの船長に、自分はラフォージュに命を助けられと証言し、何とか平和裏に解決します。という敵の兵士と協力して生存を図るというのは、割と良くあるパターンのように思います。不満点はロミュランがその星で本当は何をやっていたのかが最後まで不明だったことです。

ウルトラマンAの「空飛ぶクラゲ」

ウルトラマンAの「空飛ぶクラゲ」を観ました。なかなか変わったエピソードで、水瓶座第3星から地球を植民星にしようと宇宙人がやって来て、その先遣でアクエリアスと呼ばれたのが巫女のような格好で村人を騙して神の使いだと称し、クラゲの超獣にやられて不時着したTACの隊員3人を縛り上げさせます。3人は山中隊員に救助され、再度出て来たクラゲの超獣はTACにやられてあっさり引っ込みます。そしてエースと戦ったのはこのアクエリアスという少女で、変身前の可愛さと変身後のグロさのコントラストが大きいです。エースは何故かその少女の変身を倒した後、お墓を作って拝んでいます。何のこっちゃ。しかし日本人が考える宗教というのはこのエピソードに出てくるように、神道+古代ユダヤ教の合体みたいのが多いように思います。日猶同祖論?

トワイライト・ゾーンの”The Long Morrow”

トワイライト・ゾーンの”The Long Morrow”を観ました。宇宙飛行士のスタンスフィールドは、121光年離れた惑星へ光速の3倍の速さの宇宙船で行って、人類の移住可能性を調査するミッションを命じられます。往復で40年かかりますが、その間は人工冬眠技術で実際には数週間しか年を取らないといことになります。出発の直前にスタンスフィールドはサンドラという女性に会い、短期間にお互いが恋に陥ります。しかし問題はスタンスフィールドが帰って来た時は彼は31のままですが、その時サンドラは70の老婆になっています。スタンスフィールドは彼女への愛から飛行中に人工冬眠をストップします。しかし逆にサンドラはスタンスフィールドが帰って来た時にそのままの自分でいるため人工冬眠に入ります。スタンスフィールドは無事に帰って来ましたが、彼が達成したことは彼の出発後の科学の進歩で無意味になっていました。70歳になっていたスタンスフィールドは若いままのサンドラと再会しますが、彼はサンドラに新しい人生を送るように言います…
というディッケンズの「賢者の贈りもの」的なすれ違いストーリーでちょっと切ないですね。しかし光速の3倍でもし飛行出来たとしたら、帰って来たら浦島効果で地球はもっと何百年も経っているんじゃないかと突っ込みたくなります。

NHK杯戦囲碁 藤沢里奈女流本因坊 対 広瀬優一7段(2024年9月8日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が藤沢里奈女流本因坊、白番が広瀬優一7段の対戦でした。この二人はどちらもヨセ勝負が得意ということで、序盤と中盤は黒が実利、白が厚みの展開で、途中いくつか大きな戦いに行く可能性のある分岐点がありましたが、どちらも戦いを仕掛けずに淡々と進み、形勢的にはやや白が優勢で進みました。非勢を意識していた黒は、中央の黒が攻められるのを承知で地を取って開き直り、白がこの黒を取りに行って劫になりました。しかし黒の中央での劫材の立て方に疑問があったようで、下辺からの白も眼が無く攻め合い含みになりましたが、結局白が劫に勝ち黒の眼を取り、黒が代償で左上隅の白を取るという大きな振り替わりになりました。下辺から中央の黒はまだ攻め合いでしたが、この攻め合いは2手ほど白が勝っていて、この中央の黒の取られた跡が60目以上の白地になり、ヨセで頑張っても黒が届かず黒の投了となりました。

ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法・私法における意味について」の日本語訳、ノート一冊分完了

ヴェーバーの「ローマ土地制度史-公法・私法における意味について」の日本語訳、A4 80枚のノートがようやく一冊終りました。実に3年半かかっています。途中かなり中断がありました。なんで直接PCに打ち込まないで手書きしているかというと、まずは漢字の手書きの能力をキープするのが一つ、もう一つは一度手書きしてそれを改めてPCに入力するのがいい校正になっていて、手書きしたのがあまりに直訳調なのを、PCに入れる時によりこなれた日本語にする、ということをやっています。インクがにじんでいるのは、いつも会社に持っていって昼休みにもやっており、先日の大雨の中1時間歩いた時に濡れたんです。しかし一冊終ってもまだ45%程度で、最終的には2冊では終りません。「中世合名・合資会社成立史」は一冊半ぐらいでしたが、それの1.7倍くらいあります。翻訳完了予定は2025年12月末です。