SPレコード用イコライザー

SPレコードを何枚か入手し、SL-1200MK7とオーディオテクニカのSP専用カートリッジのAT-VM95SPでSPを聴き始めました。しかしこの場合普通のフォノイコライザーを使うとそのカーブはいわゆるRIAAであり、これが決まったのは1954年頃でその前のSPレコードはRIAAではありません。RIAAで聴くと若干ハイ落ち、ロー上がりになります。ではSPの場合の正しいイコライザーカーブは何かというと統一されたものはなくレコード会社でばらばら、同じレコード会社でも途中で変わっていたりします。古いレコードのイコライザーカーブを調べたサイト(英語)を紹介します。

一番右のParametersの所の最初の数字がターンオーバー周波数でそれより高い周波数帯でレベルを上げていくのを開始する周波数、その後のマイナスの数字がロールオフといって、10KHz当たりの減衰させる量(再生時)(単位dB)です。

結局SPレコード用のイコライザーを持ったフォノイコライザーは、ターンオーバー周波数とロールオフをそれぞれ何種類かに切り替えられないといけません。そういう製品を探したら、個人の方の会社のようですが、合研LABという会社があり、ここのGK05monoSPというイコライザーを購入しました。価格は29,800円でした。ターンオーバー周波数が4通り、ロールオフが6通りで全部で24通りの中から選べます。使っているSP用カートリッジであるAT-VM95SPの出力電圧が比較的低い(1.4mV)ので使えるかどうか心配でしたが、ゲイン:Highの方で問題なく再生出来ました。但し若干ですが無音時にハムが出ますが、SPの演奏を始めたらマスキングされるので問題ありません。取り敢えずターンオーバー周波数を500Hz、ロールオフを-12dBにして聴いています。まああんまり厳密に考えず、それぞれのSPレコードの音質に応じて聴きやすい設定を選べばいいかと思います。(ちなみにRIAA相当は500Hz、-14dBだそうです。)ちなみに演奏中に設定を切り替えると、若干ですがポップノイズが入ります。