日本ラジオ博物館再訪

結局今日は松本に行って日本ラジオ博物館を再度訪ね、岡部館長に濃い話を2時間以上も伺い有益でした。(ちなみに前回の時とは場所が変わっています。)そして今回は岡部さんがアキュフェーズにお勤めとのことでそちらの話も色々とお聞きしました。アキュフェーズは真空管アンプをやらないんですか、と聞いたら、創業社長の春日二郎氏(元トリオ社長)がとにかく新しいことが好きで過去のことを振り返るのが嫌いだったということです。それで日本で最初のトランジスターのオーディオアンプをトリオが出したのですが、その時にこれからは半導体で行くということで、社内にあった真空管の在庫を全て処分させたそうです。逆にD級アンプ(デジタルアンプ)はやらないんですか、と聞いたら、既にAVアンプで実績があるそうです。しかしD級アンプで本当にいい音を出そうとすると非常に大がかりになるので今はやっていないとのことでした。

P.S.トリオが最初のトランジスターだけによるアンプTW-30を発売したのは1962年です。この時点で真空管を捨てて全て半導体で行く決断をしたというのはすごいと思います。