TOEIC Speaking Test 新形式第1回目を受験

TOEIC Speakingテスト、多分12回目。最近低迷しており、何回やっても過去の最高点(170点をこれまで3回取っています)を超えられないので、もう止めようと思っていました。しかし、今回から問題形式が変わり、一番苦手だった「電話で解決策を提案する」問題が無くなったのでもう一度人柱を兼ねて受けてみる気持ちになりました。その問題が無くなった代わりに、Part2の写真描写問題が1問から2問に増えています。ただ、これまで一つの写真に45秒だったのが一枚辺り30秒に短縮されています。
全体としては易しくなったように思います。ただ、これまでの試験と統計上の整合性を取るため、出来たと思ってもそれがより高い点につながるとは限りません。

以下それぞれのパートの感想です。

1. 朗読
これまで普通のスピードで読んで12秒くらい時間が余っていましたが、今回2問とも15秒余りました。ということは文が短くなっているのだと思います。それから、a, b, and c の構文で最初の2つは語尾を上げ、最後で下げるというのが良く出ますが、今回は2問ともそうでした。これは今回が初めてです。

2. 写真描写
2枚とも比較的説明しやすい写真でしたが、45秒から30秒に減った影響は予想以上に大きく、言うことを絞らないと中途半端で時間切れになります。2枚ともちょっとバランス的には失敗しました。

3. 市場調査、アンケート回答
仕事の日にどこでランチを取るかという問題。一番解答時間が長い3問目は「お客さんが来るのでこの辺りでランチでお勧めの店を教えて欲しい。」というもの。この場合、間違っても「今はパンデミックで外で食べるのはお勧め出来ないのでデリバリーサービスを使ったらどうか」などと複雑なことを言おうとしない方がいいです。複雑なことを言おうとして文法ミスをするより、簡単でも間違えないでしゃべる方が得点につながります。これはライティングの方も同じです。内容は架空なので適当に作ればいいです。これもまあ簡単でした。

4. 資料を見ながら解答する。
これが拍子抜けするくらい簡単でした。ある人が○○の本社からXXの営業所に出張する旅程表の話。鉄道で往復するだけの簡単な旅程。1問目が行きの列車スケジュール、3問目が帰りの列車スケジュールでほぼ同じで拍子抜けしました。通常は3問目は「午後のセッションを全て説明してください。」のような長い説明を求められますが、今回は帰りの列車の時刻表の詳細を言うだけでした。

5.意見を述べる
自分で話す内容を組み立ててしゃべるのが1問減ってかなり心理的に楽になりました。しかも今回は一番パターン化しやすい agree/disagree 問題でした。(大学であることを学生の必須科目にすることに賛成か反対か)ちょっと2つ目の理由で言いよどみがありましたが、一応予定していたことはギリギリ全部言えました。

Speaking と Writing テストはL&Rテストに比べて受験者が1/100であるためか、これまでずっと同じ形式が続いていて、変わったのは準備時間の長さくらいでしたが、今回の変更は歓迎します。まあ高得点が取れたという自信はないですが。(これまでの経験だと自分で予測するある範囲の得点の、最低点が実際の得点だと思って間違いないです。)まあこのテストについては英語会話力のベンチマーキングとしての有効性については大いに疑問がありますが、それはまた別の機会に書きます。

おかしな「日本は素晴らしい」報道について

今回のオリンピックで、外国人の記者やスタッフが「日本の○○に感動した」っていう報道、ほとんどある2,3の限られたサイトが流しているように思います。
例えば日本のコンビニが夜中の2時にでも開いていて感動した、とかがありますが、それはコンビニの多くが家族経営で、フランチャイズ契約のためやりたくないのに24時間対応している、といった実態を無視した馬鹿げた「日本素晴らしい!」記事だとかしか思えません。祭が終れば、後には3兆円の借金が残る訳ですが、そのツケは当然後の世代にそのまま送られます。1976年のカナダのモントリオールオリンピックも大赤字でその借金を返済するのに30年かかっていますが、日本の経済、これから30年間保つのかな?