TU-8200Rのデュアルモノで、KT120というTSUNG-SOLから出ているKT88上位互換の出力管を試してみました。このKT120ともう一つKT150というのはヒーター電流がKT88が1.6Aなのに対し2Aになっているので、TU-8200Rで鳴らないことはないですが、電源トランスの電流定格をオーバーするので、長時間使うとトランスが最悪焼き切れます。しかし、このデュアルモノでは元々片チャンネルしか使わないので、KT88の普通の使い方で電流が100としたら、100÷2×1.25=0.625となり、全体の2/3弱の容量なのでまったく問題ない筈です。それで実際やってみましたが(余分なヒーター電流を抑えるため、使わない方のチャンネルの真空管は12AU7も含め外しました)、もちろん音は出て、また2時間ぐらい使っても特に電源トランスが熱くなったりもしていませんので、大丈夫と思います。
それで音ですが、元々このデュアルモノは電源に余裕があるので力強さが出る上に、さらに出力トランスをルンダールに変えてさらに低域が伸びています。それとこのKT120という、本来KT88よりも大出力を出すことを狙って作られた出力管の相乗効果で、真空管のシングルアンプとは思えないような、力強くかつダンピングの利いた音で、聴いていると楽しくなるような音になりました。シングルアンプでここまで出来るんだったら、私の環境ではプッシュプルアンプは必要ないと思いました。
TU-8200Rのデュアルモノで問題無いだろうという計算根拠の詳細は以下の通りです。
TU-8200Rのヒーター電源は回路図を見ると6V4Aで、これで左右の真空管計4本のヒーター電流をまかなっています。出力管として6L6GCを2本挿した時のトータルのヒーター電流は2.4Aです。(6L6GCが一本0.9A、12AU7が一本0.3Aです。)KT88が2本の場合は、3.8Aです。(KT88のヒーター電流は一本1.6Aです。)KT120を2本挿した時は、2.0 x 2 + 0.3 x 2 = 4.6Aとなり定格を15%もオーバーしています。それでデュアルモノで片側だけ使用した場合はKT120で合計2.3Aとなりまったく問題ありません。ただこれはあくまでトランスの定格の話であって、他の部品が場合によってはパンクする危険性が0ではないので、もし同じことを試すのであれば自己責任にてお願いします。

キャプテン・スカーレットの”Flight 104″を観ました。ある著名な学者がスイスのある湖の側で開かれる国際会議に出席するのを、スカーレットとブルーが護衛します。一行はある空港からジュネーブ行きの飛行機に乗り込みますが、博士と二人以外は後からネタをかぎつけて乗り込んで来たジャーナリストとカメラマンだけです。しかも飛行機のクルーは、空港の倉庫の中に縛られて監禁されており、パイロットもフライトアテンダントもおらず、飛行機はミステロンズが操っていました。スカーレットとブルーはエンジェルスが危険を知らせる赤い煙で合図したので、パイロットがいないことを察知し、ドアを銃で撃って操縦席に着きます。しかし、飛行機のコントロールが出来ません。飛行機は次第に高度を下げ、アルプスの山に激突しそうになりますが、そこにたまたまあった高圧電線のためミステロンズのコントロールが解け、スカーレットとブルーは無事に再び高度を上げることが出来ました。しかしジュネーブ空港に着陸寸前に今度は足が出ないというトラブルが起き、スカーレットは仕方なく胴体着陸を試みます。それはなんとか成功しますが機首は倉庫に突っ込んで爆発します。ということで久し振りにスカーレットの不死身ネタでした。まあビジュアル的には良かったですが、ストーリーはもう一ひねりが欲しいです。
スター・トレックのオリジナル・シリーズのパイロット版一話を含む全80エピソードを観終わりました。例によってProsとConsを。
キャプテン・スカーレットの”Place of Angels”を観ました。今回ミステロンズが狙うのは”Place of Angels”で、普通に考えると、ミステロンズ・エンジェルスがらみの土地かと思いますが、結局はアメリカのロサンゼルス=Los Angelsという詰まらないオチでした。しかしお話は今の時期にピッタリというか、ある科学者がK14という試験管一本分の液体で1,000万人を殺せるという新しいウィルスを開発します。それを例によってミステロナイズされた女性科学者が持ち出して、というストーリーです。その女性科学者はロサンゼルスの水源であるダムにそのウィルスを撒こうとしますが、間一髪でキャプテン・スカーレットがパラシュート降下し、彼女を撃ちます。その女性はそのままダムの中に転げ落ちて行きますが、途中にひっかかった試験管をキャプテン・スカーレットが手を伸ばして、とこれはウルトラマンでハヤタ隊員がβカブセルを岩の間に落として必死に取るのと一緒。しかしキャプテン・スカーレットは不死身といっても、病原菌に対しても不死身だったのかは明らかにされませんでした。
スター・トレックの最初のパイロット版である、”The Cage”を観ました。中身は、後に二話連続のエピソードである”The Menagerie”で再利用されています。このパイロット版での艦長はカーク船長ではなく、クリストファー・パイク船長です。スポックは登場しますが、ファーストオフィサーではありませんし、性格も後のロジカルで冷静なスポックとはちょっと違います。またドクター・マッコイは登場せず、別の船医が出てきます。このエピソードは非常によく考えられている内容であり、深いと思いますが、当時のTV局のお偉いさんには難しすぎると判断されボツになり、改めて”Where No Man Has Gone Before”(光るめだま)が作られ、それによって放映OKになります。”The Menagerie”では、重い障害でほとんどロボットのような体になったパイク船長が、幻想の中で、ヴィーナと一緒になって幸せに暮しますが、このパイロット版では、パイク船長の複製が作られてヴィーナはその複製と暮すとなっています。
キャプテン・スカーレットの”Traitor”を観ました。今回のエピソードはいつもとは違い、ミステロンズの予告は「スペクトラムの中に裏切り者がいて、スペクトラムを分裂させる」というものです。オーストラリアのスペクトラムの訓練用基地でホバークラフトが何回も続けてエンジンが暴走し爆発するという事故が起きます。通常のパターンだと事故で死んだ乗組員とホバークラフトをミステロンズが蘇らせて操って何かをさせるんですが、今回の乗組員は奇跡的に助かります。キャプテン・スカーレットとキャプテン・ブルーが表向きはここの訓練生にレクチャーするという目的でこの基地に派遣されます。講義の中で、何故キャプテン・スカーレットが不死身になったかの経緯をブルーが説明しますが、それを聞いた乗組員の一人がキャプテン・スカーレットがまだミステロンズに操られているのではないかと疑います。その夜、スカーレットとブルーの寝室から不審な火が出ます。翌日、ホバークラフトに同乗したスカーレットとブルーですが、いつものトラブルが起きた時に乗組員の一人がスカーレットが犯人だとして銃を向けます。しかしホバークラフトが急旋回してその男は銃を落とし、ブルーに説得されて脱出します。スカーレットはホバークラフトのモニタリング装置を何とか取り外してギリギリで脱出します。その装置を調べた結果は、ホバークラフトの事故は誰かの裏切り者による破壊工作ではなく、ミステロンズがバルブの分子構造を変えて事故が起きるようにした、というものでした。何だか安っぽいミステリー物で、イマイチのエピソードでした。