次亜塩素酸水のチェック事項

次亜塩素酸水は、見た眼は水そのもので、臭いもほとんどありません。
なので、もし購入してもチェックのしようが無いですが、簡単には次の点ぐらいはチェックした方がいいと思います。

次亜塩素酸試験紙(高濃度用)
これでその製品が自称している有効塩素濃度が本当にあるかどうかチェックします。
この試験紙は200ppmが上限なので、それ以上の濃度の場合は薄めて測定します。

pHメーター
微酸性の次亜塩素酸水ならpHは5~6.5位の弱酸性の筈です。これが7以上のアルカリ性だったら、それはおそらく電解次亜水など似て非なるものです。

次亜塩素酸水の製造コスト

イプロスで「次亜塩酸水製造装置」で検索して出て来るメーカーで、コアテックという会社の「微酸性次亜塩素酸水生成装置コア・クリーン25」という製品のHP(別にこれを推奨している訳ではなく単なる例です)によると、1Lあたりの原料コストは1.5円です。装置自体が公称価格が40万円です。この機械で100,000L作れると仮定した場合(単なる電気分解装置ですから、そう簡単に壊れるとは思えません)、1L製造のコストは、5.5円です。仮に10,000Lしか作れないとしても41.5円です。これに電気代を加え更にボトルに詰め等のパッケージコストを足しても、トータルでの原価が100円を超すことは考えにくいです。
先日Amazonで買ったジアナインの価格が1Lで2,750円です。これは塩素濃度200ppmなので80pmに換算すると2.5で割ればいいので、80ppmにして1Lが1,100円ということになります。いかにデタラメな商品かがこれでご理解いただけると思います。(馬鹿高い価格はもっともらしいHPの作成コストなどに使われているとも考えられますが。)

日経ビジネスの次亜塩素酸水に関するデタラメ記事

この日経ビジネスの次亜塩素酸水に関する記事日経ビジネスの次亜塩素酸水に関する記事(注:会員限定記事)はひどいです。
化学の世界では二酸化炭素と一酸化炭素は大違いといいながら、「プールの消毒に、強い塩素の代わりに食塩水に近いものを入れるようなものと思う。」などという科学的にみたらデタラメな事を書いています。大体、殺菌効果が高いとされている次亜塩素酸水は微酸性次亜塩素酸水であり、それは食塩水だけでなく塩酸も使います。

次亜塩素酸水について怪しげな商品かつ暴利をむさぼる商品が多いのは事実ですが、次亜塩素酸ナトリウムのコロナウイルスに対する殺菌力を認めるのであれば、次亜塩素酸水のコロナウイルスに対する殺菌力を否定するのは非科学的と思います。何故ならどちらも塩素の酸化力で殺菌しているからです。何故次亜塩素酸水の方が次亜塩素酸ナトリウムより殺菌力が高いのかという理由は、化合物である次亜塩素酸ナトリウムより、次亜塩素酸水の方が次亜塩素酸の比率が液体中で高く、より有効に塩素の殺菌力が働くということだと思います。

元素表の第17族の中のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素というのはいずれも高い酸化力を持ちそれによる殺菌力があります。フッ素は歯に塗って虫歯予防として使われますし、塩素は次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素水の殺菌成分、臭素は塩素系殺菌剤では効果が出ない下水などの殺菌に使われます。ヨウ素はここで何度か紹介したポビドンヨードやヨードチンキの殺菌成分です。

上記訂正:
塩素イオン(Cl¯)自体に酸化力があるのではなく、次亜塩素酸(HOCl)が全体として+1の電荷を持ち、次亜塩素酸中の塩素がCl¯になる際に他の物質から2個の電子を奪うというのが殺菌作用の実態になります。ここを参照。塩素イオン(Cl¯)に殺菌力があるんだったら、食塩水は殺菌性があるのか、という反論を受けることになります。
なお、酸化することが何故ウィルスや細菌を殺すのかということについては、ウィルスや細菌の組織を分解するということだと思いますが、詳しいメカニズムははっきりとは解明されていないようです。

自家製マスク完成!

本日自家製改良マスクで1日出社でしたが、息苦しくもならず、なかなか快適でした。ただ、市販のマスクにあって私のマスクに無いのがノーズフィット機能です。それで適当な硬さの針金みたいなのが無いかと手持ちのものを探っていたらありました!はんだ付け用の半田です!これを10cmくらいに切り、黒いビニールテープでウレタンフォームの裏に貼り付けてバッチリでした。気密性が一段と向上しました。これで4層ノーズフィット付きマスクの完成です!

宇宙家族ロビンソンの”Deadliest of the Species”

宇宙家族ロビンソンの”Deadliest of the Species”を観ました。ジュピター2号がエンジンの故障である惑星に着陸します。そのジュピター2号の後から小形のポッドみたいなのが追いかけて来てそれも大地に激突しました。更に、宇宙の警察みたいなのもやって来ます。宇宙警察はジュピター2号にそのポッドに乗っていたものを引き渡すように要求します。そのポッドに乗っていたのは、女性型ロボットであり、フライデーは一目でそのロボットに恋してしまいます。しかしその女ロボットの正体は凶悪犯で、かつて一つの文明を崩壊させたこともあり、その罪でポッドに閉じ込められて宇宙を彷徨っていたものでした。フライデーはそのロボットを修理し、かつウィルを人質にしてジュピター2号のバリアシステムからエナジャイザーを奪い、女ロボットにエネルギーを与えます。途中でフライデーもようやくその女ロボットの凶悪さに気がつき、女ロボットを破壊するためのおとりの役になります。しかし心の中ではまだ彼女を愛していて、葛藤の中でフライデーは女ロボットを破壊します。これまでフライデーがドクター・スミスを嘲笑するシーンは多く出てきましたが、泣くシーンは今回が初めてで、なかなか印象に残る回です。結局最後は飛び散った破片から女ロボットを再度作り、邪悪な心は除去してハッピーエンドでした。(といっても次回になったらこの女ロボットはもう消えていると思いますが。)

次亜塩素酸ナトリウムに関する問題記事ー今度は毎日新聞

次亜塩素酸ナトリウムの使い方についての不適切記事、今度は毎日新聞。何でわざわざPETボトルを使うのか。PETボトルは単に500mlの量を分かりやすく説明するために使っているだけで、次亜塩素酸ナトリウムを薄めるのにPETボトルを使うのは、
(1)誤飲の危険性
(2)つけ置きが出来ない
でまったく意味が無いと思います。しかも薄めた液は使い捨てなのに、何でペンで「消毒液」と書くのか、意味不明以外の何物でもないです。漂白剤の量も漂白剤のキャップを使うべきで、漂白剤の説明にも付属のキャップを使って量が説明してあります。(キッチンハイターならキャップ1杯が25ml、ピューラックスなら10mlです。)
私はいつも5Lの洗い桶を使っています。布巾とかをつけ置きも出来ますし、布を絞って拭き掃除も簡単です。終わればそのまま捨てるだけです。後、それからこれも読売新聞と同じですが、ハイターなどの家庭用の漂白剤は使う時濃度が6%ある保証はどこにもありませんから。
ともかくこの記事を書いている人は、キッチンハイターで漂白した経験がまるで無いんでしょうね。普通キッチンハイターで消毒するものと言えば、布巾かまな板でどっちにしてもPETボトルなんてまったく出番がありませんけど。

自家製マスク改良第3弾

自家製マスク改良の第3弾、空気清浄機用フィルターが届いたので早速使いました。普通の不織布と同じサイズに切って重ねてステップラーで止めるだけです。これで普通の拭き取りクロス用の不織布が2層、空気清浄機用フィルターの別のタイプの不織布が1層、ウレタンが1層で合計4層です。付けてみても息苦しさとかは特に無く、気密性も良好です。もちろんこれでもウィルスを防ぐ効果については不明ですが、少なくとも市販のサージカルマスクには負けていないように思います。空気清浄機用フィルターは今回買った6枚で18回分。後12枚買って全部で54回分になります。

自家製マスク改良

自家製ウレタン製マスク強化マスクをちょっと改良。下に垂らしている不織布の中央をステップラーで止めました。これでより気密性が増したように思います。この垂らしている部分は、たとえば咳をした時に飛び散る唾等をキャッチしてくれると思います。このマスクは在宅ワークの時にちょっとコンビニに行くのに普通のマスクを1枚使うのはもったいないので作ったものですが、なかなかいいです。今でも3層(不織布2層+ウレタン1層)ですが、これに空気清浄機用フィルターを足したら、かなりのレベルではないかと思います。アベノマスクより10倍以上マシ。

ウレタン製マスクのフィルター用素材

ウレタン製マスクに合わせて使う素材として、空気清浄機用フィルターが使えるんじゃないかと思って取り寄せ中。6枚で711円ですが、1枚でマスク3枚分なので、711÷6÷3=39.5円。これなら通常期のマスクと価格は変りません。まあ現物を見たら単なる不織布かもしれませんが。大体、Amazonに「マスク用フィルター」と称するものがいくつか売られていますが、活性炭とか入っていて意味なさそうと思いますし、また発送元がすべて中国で届くまでおそらくかなりの時間がかかりそうです。この空気清浄機用フィルターは日系メーカーが売っているもので保守部品としておそらく日本に在庫を持っているだろうと。

アルコール系の消毒用品

ここ1週間くらいの状況ですが、アルコール系の消毒用品は徐々に出回り始めているように感じます。一説によるとエチルアルコールの製造能力は、要は醸造して蒸留すればいいのですから、設備さえあれば誰でも作れ不足しておらず、不足しているのは容器(ポンプ容器)の方だということです。
とはいえ、世界規模での消毒剤争奪戦の状況ですから、コンビニやドラッグストアで消毒剤を売っている時はなるべく買うことにしています。また「○○シート」の類いで、成分を見ればエタノールが入っているものはかなりの確率で見つかり、そういうのも十分代用品になると思います。完全に新型コロナウイルスを殺菌出来なくても、数を大幅に減らせば効果があると言える訳ですから。