トワイライト・ゾーンの”A Passage for Trumpet”

トワイライト・ゾーンの”A Passage for Trumpet”を観ました。ジョウイー・クラウンは腕のいいトランペット吹きでしたが、アル中のため信用を失っています。元の店のマスターにもう一度雇ってくれるよう頼みますが断られます。自棄になった彼はトランペットを質屋に売り、その金で酒を飲みます。その後走ってきたトラックに向かって飛び出しはねられて気絶します。しばらくして彼は目を覚まします。しかし辺りの誰一人として彼を認識しません。元働いていた店に行って見ても同じでしたが、そこで彼は誰かがトランペットを吹いているのを聞きます。その男はジョウイーを認識してくれました。その男によると、この世界ではむしろジョウイーだけが生きており、他は死んでいるようなものだと言います。そして彼にこのまま死んでいくのか生き直したいのかを尋ねます。ジョウイーはもう一度生きたい、と言います。それを確認したらその男は去って行きました。去り際に名前を聞いたらゲイブ、正式にはガブリエルと答えました。(キリスト教では天使ガブリエルは終末の日にトランペットを吹いて死者を蘇らせるとされています。)次の瞬間、ジョウイーは車にひかれた状態に戻りましたが、幸いにどこも怪我していませんでした。ジョウイーをはねた運転手が警察と保険会社には内緒で、ということでジョウイーに金を渡しました。そのお金でジョウイーはまたトランペットを買い戻します。屋上でトランペットを吹いていたら、ナンというそこに洗濯物を干していた若い女性が「とても素敵な音楽ですね」と声を掛けて来て、ジョウイーは田舎から出てきた彼女にニューヨークを案内することを約束します。
というお話で、トワイライト・ゾーンというより教会のお説教に出てきそうな話でした。日本人にはガブリエルがトランペットを吹くというのはあまりなじみがないと思います。

2A3ロフチンホワイトシングルアンプ-左右独立ボリュームに

2A3ロフチンホワイトシングルアンプのハムの問題は解決しましたが、最後に残ったのが左右の音量のアンバランス。各部の電圧は測定しましたが左右に差はないので何で音量差が出るのかが不明です。まあ、真空管アンプでは良くあることではありますが。仕方がないので、ボリュームももう一つ付けて左右独立にしました。今までプリアンプのバランスで調整していましたが、こちらの方が気のせいかもしれませんが音質がいいように思います。

NHK杯戦囲碁 羽根直樹9段 対 林漢傑8段(2022年9月4日放送)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が羽根直樹9段、白番が林漢傑8段の対戦です。黒は序盤各所で地を稼ぎ、余し作戦でした。上辺の白模様を消しに肩付き白の伸びに一間に飛んだのは、軽く捌こうということだったと思います。しかし白が更に伸びた時、愚直に継いで、更に押さえ込んで行ったのは、強情過ぎで誰が見ても重い打ち方でした。白の右側は非常に厚いため、白に中央から煽られ、結局封鎖されました。白が右辺の穴を出て切りを入れたのが当然とは言え機敏で、結局黒は中央を逃げるのに右上隅の黒を捨てるしか無くなり、白の儲けは30目程度あり、ここで白が優勢になりました。ここで白が下辺で中央に一間トビして備えておけば黒の付け入る隙はなかったのですが、ちょっと欲張って左辺の黒地の形成を妨げ気味にケイマで煽ったのが少し失着で、すかさず黒に下辺に打ち込まれてしまいました。ここの戦いで白は2子を捨てざるを得なくなり、若干黒が挽回しましたが、左側の白が安泰になって弱い石が無くなりました。黒は中央にどれだけ地をまとめられるかが勝負でしたが、2箇所侵入口が開いており、なかなか大きな地には出来ませんでした。最後に白が左辺に踏み込み、左辺の黒を分断し、上下どちらかの黒が取られるということになり、黒の投了となりました。この左辺の決め手が無くても、盤面で白が良い形勢でした。

ジョー90の”Test Flight”

ジョー90の”Test Flight”を観ました。ある超高速旅客機の開発で何度か原因不明のトラブルが続きます。対策のため、開発チームで特殊なコンピューターを入れて、事故の原因が設計の問題なのか、それとも破壊工作かを突き止めようとします。そして今回の実験も失敗し、旅客機は離陸を止めたものの、エンジンが停止されずに開発棟のビルに乗り上げます。多くの職員は脱出カプセルで脱出しましたが、スレードというエンジニアが取り残されます。WINはジョー90にこのプロジェクトの責任者のブラッド・ジョンソン博士の脳波を移し、スレードの救出と、何が原因だったのかのコンピューターデータを取りに、開発棟に潜入します。そこではスレードが待ち構えていて、ジョー90がコンピューターデータの場所を突き止めるのを待っていて、銃でジョー90を脅します。しかしそこで旅客機がまた滑り初めて瓦礫が落ちて来て、スレードが頭を打って気絶します。ジョー90はスレードを抱えて脱出ポッドで危機一髪で脱出する、という話です。
うーん、何というかあまり捻りがなくて平凡なエピソードでした。唯一旅客機の発射シーンがちょっとサンダーバード2号みたいだったのが面白かったぐらいです。

トワイライト・ゾーンの”The Chaser”

トワイライト・ゾーンの”The Chaser”を観ました。
ある店の電話ボックスで、後ろに4人くらい待っているにも係わらず、若い男、ロジャー・シャックルフォースがリラという女性に何度も電話しようとします。しかしようやく電話に出た彼女は、ロジャーが今から行ってもいいか、というのをつれなく断り電話を切ります。なおも電話をかけ直そうとしていたロジャーに対し、緊急の電話をかけようとしている紳士がある名刺を差し出し、悩みがあるならここへ行って見ろ、と言います。半信半疑でその名刺の住所に行って見ると、そこには膨大な本を入れた本棚だらけの部屋で、一人の教授然の男がいました。その男はglove cleanerを買わないか、$1,000で、と言います。ロジャーは自分が欲しいのは、ある女性が自分を好きになってくれる薬だと言いますが、男はその薬なら1ドルでいい、といい小瓶を渡します。ロジャーはリラの家に行き、シャンパンの中に薬を入れてリラに飲まします。そうすると3分も経たない内にリラはロジャーにぞっこんになりました。それで万事目出度しかと思いきや、リラはロジャーに四六時中つきまとうことになり、ロジャーは次第に辟易して来ます。それでまた教授然の男を訪ね、この状況を改善する薬はないかと聞きます。男はそれこそがglove cleanerで1,000ドルだと言います。やむを得ずロジャーは有り金をはたいてそれを買います。男はこの薬は1回分しか無く、一度やり損なったら次は無い、と注意します。家に戻ってロジャーは早速リサにまたシャンパンに混ぜたglove cleanerを飲ませようとします。しかしじゃれついて来たリサにロジャーはグラスを落として薬を全部こぼしてしまいます。その後ろでは教授然の男(おそらく悪魔)が、「最初のドリンクを飲んだ者はすぐに次の飲み物(チェイサー)が欲しくなる」とうそぶいて姿をくらまします。

2A3ロフチンホワイトシングルアンプのハム問題が完全解決

2A3のロフチンホワイトシングルアンプで最後まで残っていたハム音がようやく解決しました。一番最初に出ていた盛大なハムは2A3のソケットの接触不良でこれはソケット交換で直ったのですが、それでもなお、音楽をかけていない時にボリュームを上げるとはっきりハム音が聞こえていました。これの解決のため、試しに2A3を1本ずつでテストしてみたのですが、右のがきちんとハムバランサーでハムが0に出来るのに、左のがハムバランサーを回してもハムに変化が無いどころか、一番左に回すと軽いポップ音がしました。これは多分左のハムバランサーに使っている東京コスモス電機製の可変抵抗器がおかしい、と思ってこれを新品に交換したらピタリとハム音が止まりました。以前東京コスモス電機のボリュームは耐熱性が弱いとどこかに書いてあったのを記憶しており、おそらく半田ごてを当てすぎたんだと思います。

ジョー90の”Mission X-41″

ジョー90の”Mission X-41″を観ました。先日は敵国のモデルが日本でしたが、今回は明らかに中国。そこではコンクリートでも鉄でも分解してしまう細菌のX-41と、それの作用を失わせる抗体の開発に成功し、それを使った世界支配を目論みます。一方西側(本来WINは世界的な組織の筈ですが)もX-41の培養自体には成功していますが、抗体が出来ていないので、それを使うことが出来ません。しかも悪いことにそれを開発していた博士が過労なのかX-41にどこかやられたのか倒れてしまいます。そこでジョー90の出番で例によって博士の脳波パターンと、WINのベテラン諜報部員の脳波を移して、抗体の製造方法を盗みに敵の基地に出かけます。金属缶に入ってパラシュート降下して基地の近くに降り、わざと捕まります。向こうはこんな子供がエージェントの筈はなくて囮だと思って、ジョーを基地内の牢屋に入れただけで、もう一人のエージェント探しに集中します。ジョー90は何無く鍵を壊して研究室に潜入して、抗体の設計方法を盗みます。その後、見つかりそうになったジョー90ですが、以前からこの基地を見張っていたエージェントが基地の燃料タンクを爆破し、その騒ぎの間にジョー90はそこにあった敵の最新鋭戦闘機で脱出する、という話です。
まあ中国が敵国なのは原子力潜水艦シービュー号でも良くありました。まあソ連、キューバ、中国がこの当時の西側のTVの3大敵国ですね。

トワイライト・ゾーンの”A Stop at Willoughby”

トワイライト・ゾーンの”A Stop at Willoughby”を観ました。
ガート・ウィリアムズは38歳である広告代理店の重役です。しかし、その日ガートは大口のクライアントを競合に取られてしまい、社長から”push, push”と罵られます。それでつい「黙れ、デブ」と言ってしまいます。疲れ切った彼は家に戻る列車の中でついウトウトしましたが、目を覚ますと車掌が「次はウィルビー」と言います。そんな駅は無い筈と思って外を見ると、11月で雪が降っていた筈が、太陽の降り注ぐのどかな田舎で、馬車や自転車が行き来しています。車掌によれば今は1888年の7月だと言います。彼は興味を引かれましたが、そこで目が覚めます。家では奥さんからこんな男なら結婚するんじゃなかったと罵られ、なんとか首にはならなかった会社では仕事に追われます。列車の中で再度居眠りして、またウィルビーの駅に着きます。今度はそこで降りようとしましたが、彼が降りる前に列車が発車してしまい、車掌を呼んだ所で目が覚めます。最後に会社で仕事の途中で抜け出し、奥さんにも見放されて、再度居眠りしてウィルビー駅で、今度こそ彼は駅に降り立ち、釣り帰りの子供達に話しかけます。こここそが彼が求めていた生活のある場所でした。
次のシーンで車掌が雪の上のガートの死体を見つめています。それによるとガートが突然走行中の列車から飛び降りて、即死だったということです。ガートは葬儀社の車で搬送されますが、その葬儀社の名前がウィルビーでした…
という悲しいお話でした。ロッド・サーリングはこの話がシーズン1の中で一番好きだったんだそうです。おそらく彼も仕事に追われる生活に疲れていたのかなと思います。彼は50歳で心臓を悪くして亡くなっています。彼もウィルビーに行ったのかもしれません。

手持ちの出力管棚卸し


手持ちの出力管の棚卸しをしました。17種類になっています。同じタイプは1ペアだけにしています。ポイントは単にコレクションしているのでなく、この内これからアンプを作るRCA50とEL84(これは300Bシングルの前段として使われていたものですが、出力管としても使えるので入れました)以外は、全部ちゃんと音を聴いていることです。整流管や電圧増幅管も入れると総数では200本を超していると思います。

NHK杯戦囲碁 田中康湧3段 対 佐田篤史7段(2022年8月28日放送)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が田中康湧3段、白番が佐田篤志7段の対戦です。この碁は終始地味な応酬が続きました。しかし右辺の攻防で白が2箇所の断点の内、上を継ぎ、黒が下を切ってきた時にあっさり切られた右側の石を捨てたのは、ちょっと淡白な打ち方で、黒の右辺の地が大きく黒がややリードしました。しかし白も右下隅に潜り込んで下辺に展開して活きたのでやや挽回しました。しかし地合いでは黒のリードが続いていました。その後左辺の攻防から白が上辺左に展開しましたが、白に見落としがあり、取り込まれていた黒1子を逃げ出す手があり、ここに大きな劫が残りました。白は黒からの劫材を無くす手を打ってから劫を仕掛け、右下隅で損劫を打ってまでして劫に勝ちました。これで形勢は微細になり、半目勝負になりました。しかしその後の中央の攻防で黒に疑問手が出て、2目損しました。これが決勝点となり、白の2目半勝ちとなりました。佐田7段の形勢の悪い碁をヨセでひっくり返すという、得意のパターンの勝ち方でした。田中3段もヨセが得意ということでしたが、佐田7段に一日の長があったようです。