スター・トレックの第2シーズンの”The Ultimate Computer”を観ました。M-5という人の代りに連邦のスターシップを完全にコントロール出来るというコンピューターが開発され、それをエンタープライズ号でテストすることになります。エンタープライズ号は20名だけを残して後は退艦しました。こういう話はもうワンパターンの展開が読めているのですが、案の定、途中でコンピューターが暴走してまずは無人の輸送船を光子魚雷で攻撃して撃沈します。またM-5の防衛・攻撃能力をテストするために、連邦の他のスターシップ3隻がやって来ますが、それらの演習のための攻撃をM-5は本物の攻撃と思い、人間をはるかに上回るスピードで3隻を攻撃し、乗組員1,600名が命を落とします。連邦からはエンタープライズ号破壊命令が出ます。M-5の開発者のデイストローム博士は、M-5には人間と同じように考える能力を与えたと言います。カークはM-5に対し、M-5が1,600名もの人間を殺したことを伝え、殺人の罪は何か、と問いかけます。殺人の罪は死をもって償うこととして、M-5は機能を停止し、またエンタープライズ号を無防備の状態に置きます。(M-5には演習であることは知らされていなかったので、M-5から見たら正当防衛なので、この判断は変ですが。)カーク達は何とかエンタープライズ号のコントロールを取り戻しますが、シールドもエンジンもわざと切ります。カークはウェズリー船長が無防備な敵を攻撃することはないだろうという所に賭けて、何とか攻撃を回避することに成功します。
という訳でありがちな話なのですが、ただこの話がTVで放映された時はそういうコンピューターはまったくの想像だけのものでしたが、今やAIが運転する車が出てきており、この話と同じようなことが起こらないという保証はないでしょう、ということで今の時代には意味があるエピソードでした。
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8mmカメラ用レンズと工業用CCTV用レンズのコレクション
iPhone Pro maxの3連レンズカメラが、装甲騎兵ボトムズのスコープドッグに似ていると話題ですが、スコープドッグのあの回転式レンズ切り替えの元は、おそらく8mm用カメラだと思います。当時まだ小形で安価で良いズームレンズは作れなかったので、標準、広角、望遠を円盤を回転させて切り替えていました。以前、PentaxのQ7でマウントアダプターを使うと8mmカメラ用レンズや工業用CCTVカメラ用のレンズが使えるので、何本かヤフオクで落札して持っています。Schneider、Kern、Cinenikkor、Cosmicar/Pentaxなど。一応それぞれ実写真を撮りましたが、常用するのはちょっと辛いです。お遊び。マウントアダプターは中国製でKIPONというブランドのものです。
NHK杯戦囲碁 鶴山淳志8段 対 本木克弥8段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が鶴山淳志8段、白番が本木克弥8段の対戦でした。この碁は戦いに次ぐ戦いで見ていて非常に面白い対局でした。左辺でお互いに眼の無い石が2つずつ絡み合う戦いとなりました。そんな中、黒が左下隅で三々に一本打ち込んだのが機敏で、左辺の眼の無い黒の一団について、この打ち込みの効果で、いつでも白を2線で切って活きる保険が付いたのが大きく、中央で強く戦うことが出来ました。その効果もあって、中央を封鎖し左辺の白に活きを強要してリードしました。その後、右上隅のやりとりで白がコスミツケに手を抜いて黒が跳ね出して、ということになりましたが、白は大胆にも右上隅を捨てる作戦に出て、その代償の利きを上手く使って、上辺と左辺の眼の無かった白石同士が黒のタネ石を取ってつながることが出来、白が盛り返しました。その後の進展は一進一退で、細かいヨセ勝負になるかと思いましたが、最後に残った下辺で白が踏み込み、黒も白を遮断して打った結果、お互いに眼が無く、攻め合いになりました。しかし黒の右下隅の石は隅で1線のアテまで利かせている形で弾力性があり、結局2段劫になりました。白は劫を頑張りましたが、さすがに2つの劫を勝つのは難しく、右上隅の白を復活させる劫立てで妥協せざるを得ませんでした。劫に黒が勝って下辺を地にしたのが大きく、黒の中押し勝ちになりました。
また仏ERATOの輸入盤LP37枚を落札
またヤフオクで仏ERATOの輸入盤LP40枚を落札しました。やはりYAMAHAの袋で、これまで2回と同様に、渋谷の道玄坂のYAMAHAの店頭在庫だと思います。これまで2回の落札分を合わせ、127枚、既に持っていたERATOのLPが30枚くらいありますので、全部で160枚になり、私の手持ちのLPの一割強になり、なかなか貴重なコレクションになったと思います。今回のにはドビュッシーとかフランクとか、割と普通のクラシックも入っています。また、「カタルーニャの音楽」というLPに「モンセラートの朱い本」が入っていたので「おお!」と思ったのですが、聴いてみたら私が既に持っているHispavoxのスペイン古楽集成に入っているのと同じ音源でした。ちなみにこのLPの演奏はパニアグア一家です。LPは1,000枚で手打ちにしようと思っていたら、既に1200枚を超しています。置き場所を確保するのが大変です。
ジュディス・ネルソンのシューベルト
ジュディス・ネルソンというソプラノ歌手を知っている人は、クラシックファンでも少ないと思います。ルネ・ヤーコプスが率いるコンチェルト・ヴォカーレで多くの録音でソプラノを歌っている人です。以前はユディス・ネルソンでオランダの人かと思っていましたが、アメリカ人なんで「ジュディス」が正しいようです。ネルソンはバロックやルネサンスの録音がほとんどですが、この度ヤフオクで、何とイェルク・デムスの伴奏でシューベルトのリートを歌っているという珍しいLPを落札出来ました。2枚組です。ネルソンの経歴や紹介については、英語ですが、ここをどうぞ。そのページによると、2012年にお亡くなりになっているようです。また多数のLPを録音していた1980年頃は丁度40歳ぐらいだったことになります。ネルソンの声はとても愛らしく同時に知性を感じさせる声で私は大好きです。今手持ちのLPで12枚持っています。
最近のクラシックの新譜の売り方(アリス=紗良・オット)
クラシック音楽の新譜の最近の売り方。この写真はアリス=紗良・オットという、お父さんがドイツ人、お母さんが日本人というドイツのピアニストの新譜です。これはLPの2枚組で、ジャケットの表面だけでなく、それぞれのLPの袋にも写真が印刷されています。またタイトルですが、”Ecoes of Life”となっていて、これだけでは中身は何なのかがさっぱり分かりません。こういうポピュラー音楽のアルバム風のタイトルをクラシックのCDにも付けるようになったのはエレーヌ・グリモーが最初だったと思いますが、一部で真似するアーチストが増えています。では中身はというとショパンの「24の前奏曲」ですが、単にそれだけではなく、冒頭や4~5曲前奏曲が演奏されると、別の曲(別の作曲家の)が入っています。私が聴いたことがない曲ばかりです。
まあ何故こういう売り方をするかというと、まずは昔のように「アリス=紗良・オット ショパン 24の前奏曲」というタイトルでは、なかなか売れないということがあります。大体クラシックのファンは特に日本では平均年齢がかなり上がっていると思います。そういう人にとって「ショパン 24の前奏曲」などという入門レベルの曲は少なくとも2,3種類くらいは既に持っていると思います。私は特にショパンの熱狂的ファンではありませんが、この曲なら、コルトー、アルゲリッチ、ポリーニ、アシュケナージ、ポゴレリッチ、メジューエワ、清水和音等々を持っています。なので何らかの付加価値が必要ということになります。それがアイドルばりの写真とオマケの曲ということになりますが、個人的には何だかなあ、という気持ちです。このLPはたまたまポンタポイントが、クレジットカードのポイントからの還元で5,000円くらいあったのでHMVで買ったものです。(LP2枚組で、HMVの会員価格が4,200円くらいです。)
それからもう一つこの2枚組LPが変わっているのは、LP2枚目のB面は何も溝が切っていない、つまりこのLPは片面x3しか無いということです。LPを買いだして45年ぐらい経ちますが、こういうのは初めてです。アンチスケーティングのテストに使えるかも。
なお、アリス=紗良・オットは多発性硬化症と診断されたことを2019年に明らかにしています。この病気は進行すると手足が自由に動かなくなるため、ピアニストにとっては致命的です。名チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレがやはりこの病気によって演奏家としての活動が30歳になる前に出来なくなっています。病気から回復されることを心から祈ります。
TOEIC Speaking 2021年9月結果
TOEICのSpeaking、新形式になってから2回目の受験の結果が出ました。160点でした。今回感触はあまり良くなかったので140点かと思っていましたが、前回と同じ160点で、やはり私には新形式の方が点を取りやすいようです。これで13回受験しました。結果は下記の通りです。10月も受けます。
2018年 7月 150点
2019年 1月 140点
2020年 1月 170点
2020年 7月 140点
2020年 8月 170点
2020年 9月 170点
2020年12月 140点
2021年 4月 160点
2021年 5月 150点
2021年 6月 140点
2021年 7月 140点
2021年 8月 160点
2021年 9月 160点
アーウィン・アレンの「巨人の惑星」のProsとCons
アーウィン・アレンの1960年代のTVドラマ作品の最後のものである、「巨人の惑星」全51話を観終わりました。例によってProsとConsを。
Pros
巨人の惑星の何気ない昆虫や動物がキャプテン達にとっては驚異の怪物となるという、まあ単純な面白さ。
キャプテン達を何とか捕まえようとするコービッド捜査官とキャプテン達のだましあいの面白さ。
巨人の惑星のリトル・ピープルならではの思わぬ活躍の仕方の多彩さ。
Cons
一応SFの筈だが、巨人の惑星が人間のサイズ以外はほとんど地球そのまま(キャプテン達の時代の地球から見たら遅れているけど、TV放映時の現実の地球から見たらほとんど同じ)で、SFという感じがあまりしない。ガリバー旅行記の巨人国と同じで、別に地球のどこかであっても構わないという感じでした。
このシリーズに限ったことではないですが、脚本のチープさ。ウィリアム・ウェルチの脚本が何本もあったのには本当にうんざりしました。
話の展開がかなりワンパターンで、ほぼ毎回誰かが巨人達に捕まってそれを皆が助け出す話が中心でした。
総じて、アーウィン・アレンの1960年代4部作の中では一番地味だったと思います。
「巨人の惑星」の”The Marionettes”
「巨人の惑星」の”The Marionettes”を観ました。これが最後のエピソードで最終回ということになりますが、例によってキャプテン達が地球に戻るという話ではまるでなく、普通の巨人の惑星での出来事です。最後でよりによってまたウェルチ脚本です。キャプテン達がサーカスに火薬を盗みに忍び込みます。そこには自分の芸を売り込もうとする芸人が多数来ています。そうこうする内にボボというゴリラが逃げ出します。ボボは森の中に逃げ、ヴァレリーを捕まえてしまいます。そして罠に引っ掛かって足を挟まれます。そしてボボはヴァレリーを手に抱えたまま木に登って…ってこれ、ゴリラは巨人にとっては普通のサイズですが、キャプテン達にとっては巨大ゴリラ=キング・コングで、ほとんどそのままです。その内、マリオネット使いの老人がやってきて、ヴァレリーを助けてくれます。またベティーが別の罠にかかっていたのをも助けてくれますが、その時に彼自身が手を挟んで骨折しマリオネットを操れなくなります。恩を感じたベティーとフィッチューが、自分達がマリオネットに化けて老人のオーディションを手伝います。ベティーとフィッチューは歌うマリオネットの芸を披露します。(ベティーの歌が非常に上手いです。)しかし、サーカスの支配人はゴリラがヴァレリーを捕まえたことでキャプテン達が入り込んでいることを知っており、マリオットが地球人であることに気がつきます。キャプテン達はゴリラの檻に爆薬を仕掛けて鍵を壊し、ゴリラを暴れさせ、その隙に全員無事逃げ出します。キャプテン達はマリオット使いの老人に地球の方法を教え、なおかつ小形テープレコーダーを使って歌うマリオネットもフィッチューとベティー無しで実現して目出度し、という話でした。
NHK杯戦囲碁 六浦雄太6段 対 羽根直樹9段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が六浦雄太6段、白番が羽根直樹9段の対戦です。この二人は同じ中部総本部で、しかも羽根泰正門下の同門対決です。と言っても年齢差が23歳くらいありますから、どちらかと言うと師弟対決に近いです。これまでの対戦成績は2勝2敗の五分だそうです。対局は白が各所で地に辛く打ったので、自然に黒は厚くなり、白の下辺からの一団がどのくらい攻められるかがポイントとなりました。しかし下辺からの白の一団はそれなりに眼はある形でした。そこで白は右上隅の三々に入って地を稼ぎ、黒は代償に厚くなり、上辺に打ち込んで行きました。その後の戦いで白が左辺の黒の一団に対して中央のハネている所を切って行ったのが機敏で、その後左下隅から延びる黒に上手い利かしを打ち、黒が空き三角で受けなくてはならなくなり、白が若干良くなりました。しかし白も左辺の黒を攻めるのに誤算があり、形勢は揺れました。その後中央での戦いで、白は上辺の黒の半分を取る手と左下隅から中央に延びた黒を攻める手を上手く見合いにして、結局上辺の黒を半分もぎ取りました。黒はそれを承知で下辺からの白の一団への攻めに賭けました。白は無事に活きる手順があったと思いますが、秒読みで間違え劫にされてしまいました。黒の右上隅の劫立てに受けられず劫を解消して活きましたが、右上隅の損が大きく、ここで黒のリードとなりました。終わってみれば黒の4目半勝ちで、六浦6段が師匠格の羽根9段に見事恩返しした形になりました。