大阪の馬鹿知事のおかげで、うがい薬でもないポビドンハンドウォッシュが昨日までアマゾンで普通に買えたのに、今見たら医療関係者以外は買えなくなってしまっていました。本当に迷惑。私自身はまだ十分ポビドンヨードのハンドウォッシュを持っていますが、前に大学の恩師にこれを差し上げて、そろそろ無くなるかもしれないからまた送ろうかと考えていた矢先にこの馬鹿騒ぎです。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
ポビドンヨードでのうがいがコロナ予防になるか?
スタンドプレーの好きな大阪の知事が、ポビドンヨードのうがい薬がコロナの重症化防止に有効という発表をしていますが、N数40での1回限りの実験に基づいた話であり、そのまま鵜呑みにすべきではないと思います。既に新型コロナウイルスに感染している人については、ポビドンヨードのうがい薬でうがいすることは少なくとも咽喉部のウイルスを減らすから治療に有効性があるかもしれません。しかし、健康な人がポビドンヨードのうがい薬でうがいして、予防に有効かというと、おそらく逆でしょう。以前京大で風邪の予防についてのうがいの効果を検証していて、結果としてポビドンヨードのうがい薬でのうがいは、単なる水でのうがいに比べ効果が無く、ほとんどうがい無しと同じ結果だったことが報告されています。その理由として推測されているのは、ポビドンヨードのうがい薬が、害のないものも含めて全ての菌やウイルスを殺して一種の無菌地帯を作ってしまうため、逆にインフルエンザ他のウイルスが入り込みやすくなるのではないか、という説があります。ともかくきちんとした医学的な検証も無しに「本当の話です」などと発表するお調子者の政治家のことを簡単に信じるのは止めましょう。私は以前からこのブログで手洗いにポビドンヨードのハンドウォッシュを推奨しています。そちらはまったく問題無いと思います。(ちなみにイソジンのうがい薬も左下に映っていますが、現在私は外出から帰ってきたら水でうがいしており、イソジンは使っていません。持っているのは気休めです。)
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第39回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第39回目を公開しました。いい調子でこの分だと9月20日頃には最後まで行き着きそうです。
ところでまた英訳の話ですが、ここでは理解出来ない箇所を訳さないで飛ばすという暴挙に出ています。もう馬鹿馬鹿しくなったので訳者には逐一連絡しませんが。
この箇所の話は、これまでのちまちました貿易のためや家内制手工業のためのソキエタスではなく、フィレンツェの名門銀行家ファミリーの話で、歴史としてみても興味深い所です。
N95マスク(FFP 2)テストの第3弾
N95マスクのテスト、第3弾。今回は正確にはN95ではなく、欧州規格のEN149のFFP 2のマスクです。捕集効率が94%以上なので、そんなグレードはありませんがN94ということになります。前の二つに比べるとある意味簡略で、固定用のゴム紐の長さは固定で調節出来ません。またノーズフィットは外側から金属製のものを両面テープで貼ってあるだけです。中身もパッキンなどはなく鼻の所にスポンジが貼ってあるだけです。全体は不織布が発泡スチロールで作られているかのようにある程度の強度があり、形状を保っています。このマスクはある意味一発勝負というか、顔の形状と合わなければ効果はあまり無いと思います。本当に94%の捕集効率があるのか疑問に思いますが、逆に言えば普通のマスクと付けた感じに大きな差は無く、一般人がそこまでクリティカルではない環境で使うのにはいいかと思います。1枚税込み、送料別で450円です。作っているのは南アフリカのメーカーです。おそらく南アフリカは鉱業が盛んなんで、粉塵対策マスクの需要があるのではないかと思います。
NHK杯戦囲碁 黄翊祖8弾 対 原正和3段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が黄翊祖8段、白番が原正和3段の対戦です。原3段はNHK杯戦に初出場です。この碁のポイントは左上隅と左辺の攻防で、カカリに挟まれた黒が手を抜いて右上隅の白に押しを打ち白が手を抜いて左上隅のかかった黒にコスミツケました。黒は右上隅で2段にハネて厚くなりました。その後黒が左上隅を動き出しましたが、ここの攻防で、黒が普通はツケに白がハネて黒は伸びる所にハネて打ち、白が継いでその後何と手を抜いて白を挟み返している黒から飛びました。白は怒って白の急所に覗いて行きました。黒はどちらも継がずに隅にハネて行きました。黒が隅に潜り込んで地をかすって活きる展開かと思いましたが、通常隅から押さえる所で左辺側の2線に切り込んだのが上手く隅が白地に戻り、左辺の黒は小さく後手で活きなくてはならなくなりました。これは黒辛いので一子を犠牲にして再度左上隅に潜り込みましたが、白が中央で黒一子をポン抜いたのが厚く、かつ先手で左辺の黒2子を攻める展開になり、白の優勢になりました。その後白は右下隅の黒の二間ジマリに付けていって、結局黒を右下隅に小さく閉じ込めて活かし(最後はセキになりました)、優勢を保ちました。その後左辺の黒2子を黒が上手く生還させて挽回しましたが白も中央に厚みの余波で地が付き、最後は左辺で黒が手を入れなかったため、劫になりましたが、白の厚い碁形で黒に劫材が無く、ここで黒の投了となりました。実力派の黄8段に付け入るスキを与えなかった原3段がどこまで勝ち進むのか楽しみです。
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第38回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第38回目を公開しました。またも英訳の誤りを見つけました。今度はラテン語の誤訳ですが。どうもこの英訳は労作なのは認めますが、正直な所もう少し注意深く訳して欲しいと思います。
最近好調に進捗していて、この調子だと校正前でともかく最後まで行き着くのが9月末くらいになりそうです。
宇宙家族ロビンソンの”The Flaming Planet”
宇宙家族ロビンソンの”The Flaming Planet”を観ました。最後から3番目の話ですが、比較的まともでした。例によってドクター・スミスが勝手にオレンジだという植物をジュピター2号の中で育てています。ジュピター2号がある放射線帯を通過した時に、その植物は人間と同じ大きさになり動き回り始めます。ドクター・スミスはそれをハッチから捨てましたが、その植物が巨大化してジュピター2号の排気ハッチを塞いだため、ジュピター2号が危機に陥ります。ロビンソン博士は、最寄りの惑星の大気圏に突入して摩擦熱でその植物を焼き殺そうとします。しかし、その惑星から警告のメッセージが発せられ、2発のミサイルが飛んで来ます。ミサイルは何とかかわしたものの、レーザー光線に撃たれてジュピター2号は動けなくなります。ドンがドクター・スミスを無理矢理に連れて、脱出ポッドでその惑星に降り立ちます。そこには以前栄えた好戦的な戦士のエイリアンのただ一人の生き残りがおり、ジュピター2号を攻撃したのもそのエイリアンでした。エイリアンはジュピター2号を解放する代わりに誰かが残って、そのエリアンの死後惑星を守るという条件を出し、ドンがそれに従います。その後自動操縦でジュピター2号に戻ったポッドにのって、ロビンソン博士、ロボット、ウィルが惑星に向かいます。3人はドクター・スミスの案内でエリアンの住む洞窟に向かいます。ドンはエイリアンのテストに不合格で、エイリアンの本当の狙いは、彼の死後誰かがこの惑星を守ることではなく、この惑星にあるもう一箇所の基地を使ってお互いに最後の戦いをすることでした。ドンは良心があってその役割には不適で、ロビンソン博士もでした。ドンはそれなら、とドクター・スミスを推薦しますが、スミスはロボットから良心を司るテープを抜けばOKだと言い張って、結局ロボットが従います。ロビンソン博士一行がジュピター2号に戻ろうとしたときに、焼き払った筈の植物がまだ生きていて姿を見せました。ロビンソン博士はこの植物が単為生殖であることを見抜き、エイリアンにこの植物がエイリアンの星を侵略しようとしていると言って、エイリアンと戦わせようとします。植物はエイリアンのレーザーによる攻撃にも2つに分裂して平気でした。そうなるとエイリアンはもうその戦いに夢中になり、その間に一行は無事にジュピター2号に戻りました。という話で、エイリアン役の俳優(Abraham Sofaer)が中々渋いいい味を出していました。
N95マスク第2弾
N95マスクの第2弾。今回のは内部に外周全体にパッキンが入っています。しかし本体は不織布だけで前回のもののようにマスク全体の強度を上げるような仕組みは入っていません。ただ、メーカーによると不織布は6層だとか。また、熱気と湿気を逃がすための弁がついています。パッキンは入っていますが、全体がフレキシブルすぎてきちんと密閉性を保つのがなかなか難しく、何度か固定用ゴムの位置を変えたりして、ようやく何とかという感じでした。ちなみに医療用ではないと書いてありますが、販売ページにはウィルスもOKとあって、今一つ信用出来ない感じです。価格は税込み送料別で1枚440円です。夏場これをずっと付けているのは結構大変そうです。
福島-古関裕而聖地巡礼
7月24日から、古関裕而の聖地巡礼?で福島に行って来ました。泊まったのは飯坂温泉でしたが、これは単に福島市から一番近い温泉地ということで選んだだけですが、後で知りましたが、大平洋戦争末期に古関裕而が家族を疎開させた所でした。
一番の目的は古関裕而記念館でした。古関裕而の自筆楽譜、東京の家での書斎の復元、NHKで使っていたハモンドオルガンなどが目玉でしたが、残念ながら写真撮影禁止でした。ここで入手した目録によって「鳴門しぶき」が確かに作曲されていたことが確認出来ました。昭和13年の4月で、名曲である「愛国の花」の前に作曲されたものでした。「船頭可愛や」が昭和10年ですから、直後に作られたものではなく、3年近く経っています。この間、古関裕而も色々と試行錯誤していて、「船頭可愛や」のパターンをもう一度試してみようと思ったのかもしれません。あるいは伊藤久男の歌による「鳴門くもれば」が昭和12年の8月ですので、やはりこの頃作詞家と共に鳴門に旅行したのかもしれません。
ハモンドオルガンを弾く古関裕而像は、JR福島駅の東口にあるものです。30分に1回古関メロディーが流れます。
しかし、福島市も「エール」の効果での沢山の観光客を期待していたのだと思いますが、新型コロナのおかげでどこも人は少なめでした。
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第37回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第37回目を公開しました。
この箇所は中世フランス語が出てきたり、また中世イタリア語の所で、eccecuzioneという単語が色々調べて見てもヒットせず、ググるのを繰り返してようやく現代のイタリア語ではesecuzione(執行する)という単語だということを突き止めることが出来ました。今になって冷静に振り返ってみれば英語のexecutionとほとんど同じですね。
これで全体の約8割が完了しました。後10回くらいで終わると思います。