1956年のフレッド・マクラウド・ウィルコックスの映画「禁断の惑星」”Forbidden Planet”を観ました。これを観たのは、宇宙家族ロビンソンで出てきたフライデーとは別のエイリアンのロボットが元々この映画に出てきたロボットだと知ったからです。このロボットもフライデーもデザインしたのは日系アメリカ人ボブ(ロバート)・キノシタです。スターウォーズのR2D2もこのロボットのデザインの影響を受けています。1956年の作品とは信じられないくらい良く出来たSF作品であり、特撮もディズニーの協力によるとのことですが、おそらく円谷プロがウルトラマンシリーズで使ったのと同じ、光学合成(オプティカル・プリンター)が使われており、非常に良く出来ています。この映画で出てくる「イドの怪物」という言葉は聞いたことがありますが、おそらく吾妻ひでおの漫画じゃなかったかと思います。また「伝説巨神イデオン」もこの「イドの怪物」を元にして、イデの力で動くイデオンが考案されたということみたいです。後、英語字幕で観ましたが、skipper(艦長)、all hands(総員)、on the double(至急で)といった単語が飛び交い、ほとんど原子力潜水艦シービュー号と同じでした。シービュー号とのつながりはもう一つあって、モルビウス博士を演じた、ウォルター・ピジョンはシービュー号の最初の映画版でネルソン提督を演じた人です。
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NHK杯戦囲碁 趙治勲名誉名人 対 藤沢里菜女流本因坊
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が趙治勲名誉名人、白番が藤沢里菜女流本因坊の対戦です。趙名誉名人は藤沢女流本因坊のお祖父さんである故藤沢秀行名誉棋聖と第7期の棋聖戦(1983年)で激闘を演じました。その時、趙名誉名人は3連敗の後の4連勝で見事初の棋聖位を獲得しました。しかしその時藤沢秀行名誉棋聖は癌を患っていたことが対戦後に報道されました。その趙名誉名人が36年後に今度は秀行さんのお孫さんと対戦するというのは感無量です。対局は趙名誉名人が地を稼ぎまくり、藤沢女流本因坊が左辺に大模様を張りました。こういう展開は趙名誉名人の得意パターンで、地を稼げるだけ稼いで後からドカンと模様の中に打ち込んでしのいで勝ち、というやり方で、特に宇宙流の武宮正樹9段との対戦で多くの実戦例があります。しかしこの対戦では趙名誉名人が左辺で取り残された黒1子からはねて手を付けていったのに対し、白がコスミツケて受けたのが冷静な好手でした。これで黒はしのぎが困難になり、結局左辺は捨てて下辺の黒地を盛り上げる方針に切り替えました。しかし白の左辺の地は80目レベルになり、黒が大変な形勢でした。しかし左辺から下辺の黒に付けていったのが余計でぼんやり飛んでいる方が優りました。黒は中央をひたすら押していって壁を作り、右辺の白への攻めに賭けました。(写真は右辺の白に打ち込んだ場面)この右辺の白はプロなら死ぬような石では無く、白はあまりいじめられずに活きれば勝ちでした。しかし白が中央の黒を切っていって策動したのがまずく、一時は生死不明になり、黒のチャンスが来ました。しかし黒は決め手を逃し、結局白は眼二つながら、黒の右辺の地を大きく破って活きたのでこれで白が勝勢になりました。結局左辺の地は上辺で振り替わりがあって白が地を増やし、最後は100目の地になりました。結局白の4目半勝ちになりました。
Wikipediaでの機械翻訳
原子力潜水艦シービュー号の第2シーズンの第6エピソードで、バルバラ・ブーシェという女優が出ていて、ちょっとその女優をWikipediaで調べていましたが、そのページの日本語無茶苦茶。どうやら英語のページのをGoogle翻訳などで訳したものをそのまま貼り付けたようです。以下がそうです。「5つのポイント」となっているのは、カリフォルニアの地名のファイブポイントのこと。また、”What a Way to Go!”という映画のタイトルを「何の道に行くのかなんて些細なことでした!」と訳して地の文とごちゃごちゃにしています。後は「だ、である、調」と「ですます調」が混在しています。
調べてみたら、誰かが貼り付けたのではなく、Wikipediaの新機能として機械翻訳を使い出したみたいです。(この記事を参照)今の精度では百科事典として自殺行為にしか見えません。
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第二次世界大戦後、ブーシェの家族はドイツのアメリカの占領地帯の移住収容所に入植した。ブーシェたちは1948年の移住者法の人道的条項の下で米国に移住する許可を与えられた[2]。米国に到着した後、家族はセントラルバレーの西側にあるカリフォルニア州の5つのポイントに住み、最終的にサンフランシスコに定住しました。そこではグッチシャが育ちました。 1960年代初期、サンフランシスコベイエリアのテレビ局KPIX-TVはThe KPIX Dance Partyというショーを行い、Gutscherにショーのダンスグループのメンバーになる機会を与えました[3]。Bouchetは、最終的に女優になる前に、雑誌のカバーのための彼女のキャリアモデリングを開始し、テレビコマーシャルに出演しました。 彼女の最初の演技の役割は何の道に行くのかなんて些細なことでした! (1964)、それは1960年代に一連の他の役割をもたらした。 彼女はJohn Goldfarb、Please Come Home(1964)、Harm’s Way(1964)、H.A.R.M. (1966)[4]。ブーシェは1965年5月と1967年2月に( “The Girls of [[Playboy]の雑誌の2つのエディションでセミヌードで登場しました。 [カジノ・ロワイヤル(1967年の映画)|カジノ・ロワイヤル]] でも披露”[5]。
ブーシェはカジノ・ロワイアル(1967年)で「ミー・マイネイペニー」の役割を果たした。 1968年、ブーシェはゲストスターウッド(スター・トレック:オリジナル・シリーズ・スター・トレック)でエピソード「[その他の名前で]」(1968年)に出演し、 [Sweet Charity(Sweet Charity(film)| Sweet Charity] (1969)ウルスラを演奏する[4]
安倍首相の拙劣な外交について
安倍首相のイラン訪問は、当初から上手くいくはずがないと思っていましたが、予想通りの結果でした。奇妙なのはこの首相は自分が外交の名人とでも思って勘違いしているのではないかということです。
私から見たら、安倍首相が成功しているのはトランプ大統領との仲を良好に保つことだけですが、それが日本の国益につながっているかというと疑問に感じます。実際、トランプ大統領が日米安保条約に対する不満を述べたり、日本の自動車市場が開放されていないととんでもない勘違いを述べたり、トランプの対日政策が安倍首相との個人的関係によって緩やかになっているとはとても言えません。
後の外交は、もう惨憺たるものと言うか、韓国との関係悪化は文在寅というポピュリストの愚かな政策のせいで、これまでは日本のせいではありませんでしたが、今回まったく本筋と関係ない愚かな輸出規制という報復手段を打ち出したことで、相手と同じレベルに堕ちてしまいました。ある意味子供同士の喧嘩です。まあそういえば安倍首相もポピュリストそのものですが。
中国との関係が最悪期より少しマシになっているのは、米中の対立の結果で日本が何かした結果ではありません。
ロシアについてはご承知の通り、北方領土について、わざわざ相手の本音を表面化させてしまい、今後の交渉を非常に困難にしてしまいました。
大体、自分の近隣の国との外交もまったく上手く処理出来ていない人が、どうやって長年確執のあるアメリカとイランの仲介を出来ると思い上がったのか、非常に不思議です。もっとも不思議なのはそんな安倍首相を支持する人がまだ沢山いることですが。私は安倍首相の選挙区(下関市)の出身ですが、安倍首相の父親の故安倍晋太郎はなかなかの政治家だと思っていましたが、安倍首相は政治家としてはまったく認めていません。
本日の夕食(スズキ)
エコバッグ初使用
ポール・W・フェアマンの「シービュー号と海底都市」
ポール・W・フェアマンの「シービュー号と海底都市」を読了。まあ原子力潜水艦シービュー号のWikipediaページに大幅に加筆したので、一応責任感(?)からこれも読んでおこうと思って読んだもの。作者のフェアマンはそこそこ中堅のSF作家兼SF雑誌編集者で、日本で言えばそれこそ福島正実みたいな存在かなと思います。でこの話は原子力潜水艦シービュー号のノベライズ版ですが、ストーリーは映画版にもTV版にもないオリジナルです。ただちょっと似た設定はTV版で第1シーズンの第2話に海底に秘密基地というか都市を作って地球制服を企む男の話がありましたし、同じく第1シーズンの第20話で海底で眠っていた地球の先住民の話がありました。また1965年に”City Under the Sea”という海底の都市の映画があり、このフェアマンがやはりノベライズ版らしきものを書いているようです。更に元をたどれば、エドガー・アラン・ポーの詩にも海底の都市を描写したものがあるようです。で、この本の感想に戻ると、出だしは中々面白く、スタージョンの映画版ノベライズよりはるかにマシと思えました。またSF的な設定もスケールが大きくなかなかと思いました。しかし途中からの進行と結末があっけなさ過ぎで、シービュー号も単にネルソン提督とクレーン艦長を運ぶ乗り物でしかない所が今一つでした。一つ面白かったのは、民間のネルソン研究所所属のシービュー号に何故ポラリス型核ミサイルが搭載されているのかということの説明ですが、この小説では、ネルソン提督がそれを要望したけど、政府高官がほとんどバカ呼ばわりしたのを、大統領が鶴の一声で決めた、となっています。この大統領、この小説の中で「ばら愛好家」という名前でやたらと登場し、ネルソンに指示を出しまくります。
「誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」」という詭弁への反論
誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」という記事が元経産省で貿易管理を担当していたという人より出ています。この内容が詭弁以外の何物でもなく、反論を加えておきます。
一応言っておくと、最初の会社(10年勤務)の時に、半導体用のケミカルを扱っており、輸出許可(EL)やその包括許可についてはさんざん経験しています。韓国への輸出ももちろんやって来ています。
> まずそもそもこれは、韓国に対して新たに「輸出規制を発動」するものではない。韓国向けの輸出について、2004年から特別に優遇して簡略化していた手続きを、2003年までの普通の手続きに戻すものだ。簡略化した手続きとは、3年間有効な「包括許可」を得れば、いつでも輸出できるというものだ。本来は、輸出の契約ごとに「個別許可」が必要だ。私が担当していた2003年当時は、韓国への輸出は個別許可が必要であった。まさにこの時の手続きに戻すのが今回の措置だと言ってよい。
元々そうだったのでそれに戻すから問題無いという説明。ここにはどういう理由で、何故この時期に以前の状態に戻すのかという合理的な説明が0。そういう説明無しには恣意的な報復措置と非難されても反論が出来ない。
> なお、この個別許可について、一部の報道では「出荷ごと」に許可が必要となり、日々、工場から韓国に製品を出荷しているようなビジネスが停滞してしまうというような報道によって、輸出企業の現場は混乱しているようだ。これは誤解で、個別許可は”契約ごと”に必要で、一契約で何回にも出荷を分ける通常のビジネスは当然、一度個別許可を得ていれば出荷ごとに許可を得る必要ない。
これもおかしい。今回の措置には半導体用レジストなどのファインケミカル品が多く、それらは通常保冷しても3ヵ月程度の使用期限しかない。なのでまとめて1年分とかを契約してということには通常ならず、在庫を見ながらその都度発注するというスタイルが普通。貿易の世界では通常一つの注文書=一つの契約。しかも分納が当たり前のような書き方をしているがこれもケースバイケースで違う。(金額が高額で納入期間が長期に渡るプラント輸出のようなものであれば一つの契約と一つの輸出許可で分納を繰り返すことはあるだろうが、小口の材料や部品でそれは通常ほとんど無い。)それになにより今回の措置では最初の出荷の際の輸出許可が何ヶ月かかるのかが分からず、場合によっては許可されない可能性も報じられている。1回許可を得ればというその1回が得られるかどうかが不明なのを棚に上げた詭弁。
> また欧州連合(EU)が輸出管理のうえで特別優遇しているのは日本を含めて8カ国で、これに韓国は入っていない。多少の細かい点を無視すれば、EU並みの手続きに戻したとも言える。それでどうして「自由貿易に逆行する」との批判が各国から出るのだろうか。
この時期に明確な理由(たとえば韓国が北朝鮮に規制物資を横流ししているはっきりした証拠をつかんでいるなど)が見当たらないのに、「EU並みの手続きにした」というのは説明になっていない。何度も言うが、明確で合理的な理由がまったく欠けているから非難されているのである。
> 「世界貿易機関(WTO)協定違反の疑いもあるグレーな措置」とする、ある日本の識者のコメントまである。だが、2003年まで日本はWTO違反をしていたとでも言うのだろうか。日本の輸出管理法制を理解してコメントしているとは思えない。EU並みの手続きにすること、対インドネシア並みの手続きにすることが、どうしてWTO協定違反になりえるのだろうか。韓国側の過剰反応に引っ張られ過ぎではないだろうか。
だから何故今急に2003年以前の措置に戻すのか、具体的な理由は何かという説明がまったく欠けている。
外から見て、補償問題対応への報復としか受け取られない。
「誤解だらけ」と言うが、唐突な発表をして説明を尽くしてしていないのは日本政府の方である。
なお、今年の4月頃、私が現在勤めている会社が所属する工業会で、経産省から「韓国への輸出がストップしたらどのくらいの影響があるか」というアンケートが各工業会に回っていたと聞いています。つまりその頃から検討していた訳で、きちんとした説明を準備する時間は十分あった筈です。
NTCのベタ刃の剃刀の再評価
このストレートレザーは、classicshaving.comというサイトで買った”NTC “DABRIA” CUSTOM STRAIGHT RAZOR”というもので、いわゆる「ベタ」というスキがほとんどない刃のものです。DovoやThiers-issardのカタログを見ると、「ベタ」タイプもあるようなのですが、実際にはインターネット上の販売サイトでは見つけられていません。このベタの刃のロックウェル硬度は62で、59しかないBökerのより硬くていいのですが、今一つ剃った感じが良くなくてあまり使っていませんでした。しかし今回、革砥とペーストによるラッピングで、切れ味を良くしてもう一度試してみて、ベタの刃の良さが少し分かりました。フルハローだと刃が薄くなって、力が刃先にストレートに伝わらないで刃が動く感じですが、ベタの刃は刃の剛性感がとても強く、ブレがほとんどありません。フルハローで力を入れると刃が動いてあらぬ所を切りかねない感じがしますが、ベタだとそれがなくある意味安心して剃れます。それ故、フルハローに比べると深剃りがしやすいです。病院での手術前の剃毛に使われるのがベタの刃みたいなのですが、この辺りが理由なんだと思います。まあ1週間に一度は使いませんが、月に一度くらいは使ってみようと思い直しました。
韓国への特定商品の報復的禁輸措置について
第2次世界大戦の最大の原因と引き金は、1929年から始まった大恐慌の後、複数の先進資本主義諸国が、高関税を張り巡らせた自国とその植民地だけの経済圏を作り、それに対して遅れてきた資本主義諸国であったドイツや日本が、「後から」自分達も経済圏(ドイツは「生存圏 Lebensraum」、日本は「大東亜共栄圏」)を作ろうとして他国を侵略したことだと思います。
だからこそ、第2次世界大戦の後に、GATTやそこから発展したWTOなどの国際機関が作られ、自由貿易を守って互恵主義を維持することこそ、戦争の抑止にもっとも効果があるというのが多くの国の共通の了解だったと思います。
それに対して、トランプのような反動的なポピュリスト政治家が自国中心主義を唱え、貿易相手国に高い関税を課し、なおかつ複数国での相互互恵ではなく一対一の交渉が優先すると主張し、実際にそれを相手国に強いています。
日本もそんな戦後体制の恩恵を受け、貿易によって外貨を稼いで国力を上げ、今はNo.3ですが最近まで世界No.2の経済大国になりました。つまり日本こそ、アメリカには流されず自由貿易体制を維持することを一番強調しなければならない立場の筈であり、実際にG20でそれを確認したのだと思っていました。しかるにそのG20が終わって数日も経たない内に、特定の国との紛争の解決の手段に特定商品の「禁輸」や「輸出規制」をするとは。私は自民党のファンではありませんが、少なくともかつてはこのような幼稚なことをやる政治家は自民党にはいなかったと思います。またそういう幼稚な政治家を支持する人にも危機感を覚えます。