アウター・リミッツの”A Feasibility Study”

アウター・リミッツの”A Feasibility Study”を観ました。ある太陽系のルミナスという星は、太陽に近く高温であるため、生物はいないと思われていましたが、実際はヒューマノイドが生息していました。しかし彼らは加齢と共に身体が岩のようになって動けなく業病に冒されており、彼らのために働いてくれる奴隷を欲していました。そのフィージビリティ・スタディとして、アメリカのある6街区がその星に転送されます。住民達は奇妙な霧や、電話が通じなくなったことなどで異変に気が付き、何人かがルミナス人と遭遇します。その内の一人はルミナス人の業病に感染します。ある医者がルミナス人の所に連れて行かれ、彼らの意図を説明されます。その医者はその街区の人々を教会に集め、彼らの恐ろしい運命を説明します。しかし残った地球の全ての人々が同じように奴隷にされるのを防止するため、彼らは既に感染している医者の妻に触れ、病気を共有しようとします。彼らの英雄的な行為で、フィージビリティ・スタディは失敗に終り、地球人奴隷化計画は失敗します。何というか、ルミナス人の業病がもしかするとかつてのらい病(レプラ)をイメージしているのではないかと感じました。らい病は空気感染しませんが、かつてはそう思われていた時代もあります。

アウター・リミッツの”The Special One”

アウター・リミッツの”The Special One”を観ました。ある人間に化けたエイリアンが、地球の子供達を洗脳して特殊な知識を与えて地球の気象をコントロールするマシンを操作出来るようにさせ、それを使って地球を侵略しようとしています。ロイ・ベンジャミンの息子のケニーもそのターゲットにされた少年で、ゼーノという私的教師が度々ケニーの所にやってきて、ケニーは壁をすり抜ける特殊な超能力を身に付け、ゼーノの期待を上回る進歩ぶりを見せていました、ロイは教育省に出かけて、教育省のプログラムで私的な講師を家庭に派遣することはないことを確認し、ある夜ゼーノとケニーがいる部屋に押し入ります。しかしロイはゼーノの超能力で窓から飛び降りて自殺するように強いられます。すんでの所で、ケニーが気象コントロールマシンを操作し、ゼーノが必要な大気中の成分を取り去ります。実はケニーは最初からエイリアンの企みに気が付いていて、洗脳された振りをして逆襲を狙っていました。エイリアンは結局侵略を諦めて帰っていくという、ケニーの英才ぶりが光るお話でした。

トワイライト・ゾーンの”The Mind and the Matter”

トワイライト・ゾーンの”The Mind and the Matter”を観ました。アーチボルト・ビーチクラフト氏は20世紀の住人ですが、どこに行っても溢れている人にうんざりしていました。満員電車、エレベーター、そして彼のオフィス。ある日彼は彼にコーヒーをこぼした給仕の少年からその少年の友人が書いたという本、「心と物質」という本を贈られます。それには精神を集中させれば何でも思い通りになる、とあり、ビーチクラフトはすぐにそれを最後まで読み、それを部屋代の催促にやってきた大家を消すことで試してみて成功します。次の日、駅で全ての人間がいなくなるように願い、彼は一人だけになり、彼以外空っぽの電車で会社に行きます。会社に着いた彼はしばらくは一人を楽しんでいましたが、すぐに退屈しだします。それで地震を起してみたり雷雨を起してみたりしましたが、それは面白くありませんでした。次の日彼は、全ての人間が彼のような人間だったらいいと願って世界をそう変えます。しかしそれは彼のような非社交的な人間がぶつぶつグチを言いながら暮しているので、まったくいいものではありませんでした。結局彼は世界を元のように戻します。
うーん、話の進行はほとんど予想出来たという意味で今一つでした。

手塚治虫の「陽だまりの樹」

手塚治虫の「陽だまりの樹」を読了。これも学生時代にリアルタイムで読んでいました。作中に出てきてタイトルにもなっている「陽だまりの樹」(日当たりも良く、風もあまり吹かない庭にあった大木が、いつの間にか中が虫に食われてボロボロになり、ある時の地震で真っ二つに倒れたもの、作中での徳川幕府の象徴)のシーンが妙に記憶に残っています。それが今勤めている会社の姿ともちょっと重なっている所があります。
主人公二人の内、手塚良仙は手塚治虫の曽祖父(ひいじいさん)です。女好きでちゃらんぽらんな人物に描かれていますが、手塚が自分の先祖を格好良く描くのを遠慮したからではなく、ある程度事実だったようです。もう一人の伊武谷万二郎は、愚直でまっすぐである意味古武士の良さを保った武士ですが、結局滅び行く幕府と運命を共にします。漫画の幕末にありがちなように、西郷隆盛や坂本龍馬など有名人が登場しますが、それに寄りかからず手塚らしく重厚な物語を語りきっています。

ウルトラQの「ガラモンの逆襲」

ウルトラQの「ガラモンの逆襲」を(続けて)観ました。このエピソードでは平田昭彦が電波研究所長として初登場します。平田昭彦は東大法学部卒でこの手の「博士」が得意で、初代ゴジラの芹沢博士(ゴジラを倒した化学物質を発明)、ウルトラマンの岩本博士などを演じています。またレインボーマンでミスターKを演じたのも忘れられません。ちなみにウルトラマンの岩本博士は、ウルトラマンでさえ倒されたゼットンを一撃で倒す兵器を開発しています。このエピソードでは前回の電子頭脳がエイリアンによって盗み出され、それと前後してガラダマが多数降ってきてガラモンが一匹(一台)ではなく多数登場して東京を破壊します。またガラモンを作ったエイリアンがセミ人間として最後に正体を現わします。ちょっと造形がバルタン星人に似ています。このエピソードでも、ガラモンの電子頭脳が何故一個しかないのか、量産して地球に送り込めばいいじゃない、また宇宙船で来ているならその中に電子頭脳を置いておけば、と突っ込みたくなります。

ウルトラQの「ガラダマ」

ウルトラQの「ガラダマ」を観ました。続篇の「ガラモンの逆襲」を合わせ、ウルトラQの中では少ない本格的地球侵略もの。但し、色々と矛盾は多く、何故電子頭脳とガラモンを分けて送り込まないといけないのかとか、電子頭脳から電波が遮断されたらガラモンは動かなくなるだけの筈なのに死んでしまうのは何故か、と色々突っ込めます。但し造形としては円谷プロの怪獣(今回はロボットですが)の中では出色の出来で、人気が出たのは良く理解出来ます。ちなみにウルトラマンでは同形ではるかに小さいのがピグモンで復活しますが、こちらはロボットでは無く普通の怪獣でややこしいです。またガラモンは白黒(まあ白黒放送だったからですが)、ピグモンはカラー(全体にオレンジっぽい)と違います。
ちなみに東京大人倶楽部のウルトラQ特集では、M1号=朝潮関、説に続いてガラモン=甲斐よしひろ(甲斐バンドのリーダー)説を挙げていました。こっちはなるほど、という感じです。

NHK杯戦囲碁 本木克弥8段 対 佐田篤史7段(2023年1月29日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が本木克弥8段、白番が佐田篤史7段の対戦です。黒が下辺に展開して地模様を作ったのに白が左下隅への渡りを見ながら2線に置いて侵略を図ったのに、黒がカウンターで左下隅三々に入って、結局白の下辺の石は渡れず、競い合いになりました。その競い合いの中、白が黒の右下隅にプレッシャーをかけた結果、黒が裂かれ形で突き抜かれた格好になり右下隅を単独で活きなければならなくなりました。この時の白の踏み込みがやり過ぎで、黒は先手で活きました。これで黒はピンチを脱し、足早に左辺に展開出来て、黒の打ちやすい碁になりました。その後白は右辺を大きく囲いましたが、黒も中央の白3子を切り離すことが出来て、黒が優勢を維持しました。更に白は左下隅から延びる石に眼が無く、劫がらみで黒に攻められました。特に白が中央で取られていた白1子を助ける劫立てを打ったのに黒が受けずに下に延びて白の左下隅と中央を切り離したのが機敏でした。このため白は左下隅の劫を一手で解消出来ない一手ヨセコウになりました。劫材は黒が多く、右下隅で黒が白4子を取って得をしてなお劫が続くという局面で白の投了となりました。今回思ったのは、AIの形勢判断は序盤のは当てにならないと言うことです。AIは決して神の次元には到達していません。以前も書きましたが、AIは複雑な戦いは避ける傾向にあります。これはアルゴリズムを考えれば、読み切れない複雑なことになる手より、簡便な打ち方の方が限られた時間の中では上位に来ると言うことです。これでベスト8が出揃いました。

アウター・リミッツの”Fun and Games”

アウター・リミッツの”Fun and Games”を見ました。これまたフレドリック・ブラウンの「闘技場」の亜流みたいな話(スター・トレックにもありました)でした。ただ闘技場と違うのは、闘技場では2つの星の代表者が1名ずつ選ばれて戦うのに対し、このエピソードでは男女のペアがチームになって戦うということです。その戦いはアンデラというエイリアンが自分達の楽しみのためにやっているものでした。負けた方の星は5年以内に滅ぼされます。地球側のチームは、元ボクサーのベンソンと、離婚歴のあるローラという女性です。敵側はカルコ星人で地球人より原始的で、ブーメランを武器としています。カルコ側は限定された食料を2倍にするために、男の方が女性の方を殺してしまいます。ローラはベンソンに同じようにするよう言いますが、ベンソンはそれを了承せず、ローラは結局半分の食料を持って逃げ出します。ベンソンとカルコ星人の男の方は、溶岩の川にかかる丸木橋の上で争いになりますが、結局ローラが放置されていたブーメランを投げてカルコ星人の男を倒します。
なお、脚本家はフレドリック・ブラウンの「闘技場」を読んでいなかったようで、そこからアイデアを得たのではないようです。

ウルトラQの「バルンガ」

ウルトラQの「バルンガ」を観ました。これまで観たウルトラQの怪物の中では、一見地味ですが一番大きな被害を与える不気味な生命体です。要はエネルギーを全て吸い取ってどんどん巨大化していきます。最後は宇宙空間で爆発させた核爆弾に惹かれて宇宙空間に出ていき、そこで太陽という格好のエサ?を発見して太陽に向かっていく、というオチです。宇宙戦艦ヤマトの漫画版に似たような生命体が出ていて、そちらもオチは太陽を食べようとして逆に吸収されてしまう、でした。もしかすると元ネタはこのバルンガかも。また、これまでレギュラー陣は色んな怪獣に襲われても怪我したり死んだりはなかったですが、このエピソードでは一平が落ちて来た車の破片を背中に受けて瀕死の重傷を負い、バルンガによって電気が吸い取られて病院が手術を行えず危機に陥るという、シリアスな展開が初めてありました。

光線療法用のLEDライト

ここ1年ぐらい、またメンタル面でうつっぽく、特に最近は調子が悪く調べてみたら「冬期うつ」の症状そのまま(過食=特に甘いもの、過眠、悪夢を見る)でした。その治療のための光線療法用に買った10,000ルーメンのLEDライトが到着しました。(朝強い光を浴びることで体内にセロトニンが作られて気分が安定化する効果があります。)ただ強烈な明るさでこれを直視すると間違いなく眼を痛めるため、安いサングラスも取り寄せ中。ルーメンは光束=光の量=明るさの単位ですが、100Wの白熱電球が大体1,500ルーメンですから、単純計算でその6.7倍です。これで消費電力は100Wですから、LED様々という感じです。ハロゲンランプでこの明るさを実現しようとしたら、かなりのW数になると思います。本当は中でどうやって高輝度LEDを駆動しているかにも興味がありますが、取り敢えずは治療優先で分解したりはしません。