ジョー90の”Lone Handed 90″

ジョー90の”Lone Handed 90″を観ました。何というか今までで一番しょうもない話でしたが、楽しめることは楽しめました。ビッグラットは今週は壊れていて、それについてWINの2人とマクレーン教授が口論しています。すっかり普通の少年のままのジョーは西部劇に夢中でそれを見ながら寝てしまいます。そこから急に西部劇に変わり、WINの2人とマクレーン教授は、何故かWINギャングというお尋ね者になっていて、Joesvilleという町の金塊を強奪しようとします。そこには西部一の早撃ちのジョー保安官がいて、という本当にしょうもない話です。言うまでもなく夢オチでした。WINの2人とマクレーン教授の悪漢振りがまあ面白かったというだけです。

トワイライト・ゾーンの”Execution”

トワイライト・ゾーンの”Execution”を観ました。時と場所は西部劇の時代の西部です。ジョー・カスウェルというカーボーイが、首にロープをかけられ馬の背中に反対向きに乗せられて今にも処刑されようとしています。牧師が彼に最後の悔い改めを迫りますが鼻先で笑って拒否します。その後処刑され木に吊されましたが、その瞬間彼の姿は消えてしまいます。彼が目を覚ましたのは、1950年代のある科学者の実験室で、その科学者はタイムトラベルの実験をしていて、カスウェルが人類最初のタイムトラベラーになったのでした。しかし彼はカスウェルの人相の悪さと首についた縄の後から、とんでもない極悪人を転送したことに気がつきます。やがてカスウェルと科学者は口論になり、カスウェルは20人以上を殺したといい、結局科学者は殺されます。町に飛び出たカスウェルでしたが、当然見るものも聞くものも彼が見知らぬものばかりで、ようやくあるバーにたどり着きます。そこでジュークボックスに驚いてそれを壊し、またバーテンダーが点けたテレビでたまたま西部劇の決闘のシーンだったのを現実と勘違いし、科学者から奪っていた拳銃でテレビを撃って壊します。弁償しろ、と迫るバーテンダーから逃げて、また元の科学者の部屋に戻ります。するとそこに拳銃を持った強盗が入って来て、カスウェルとまた争いになります。今度はカスウェルがやられます。強盗は部屋の中を物色し、誤ってタイムマシンの装置を作動させてしまいます。転送装置の中に入った彼は閉じ込められ、そのままカスウェルが来た時代に転送され、カスウェルの代わりに絞首刑になって死んでしまいます。
正義というのは時代が変わっても変わらずに適用されるんだ、というトワイライト・ゾーンにしては珍しく教訓的な話でした。

ジョー90の”The Professional”

ジョー90の”The Professional”を観ました。ある国に病院を建てるためにある財団が資金援助を行っていましたが、そのお金は病院ではなく、人々が反乱を起した場合に鎮圧する無人のスパイダーと呼ばれる自動走行装甲車の開発に使われていました。財団は残りのお金を取り戻そうとしますが、その金塊はあるお城の中に厳重な警戒システムとスパイダーによって守られていました。そこで財団からWINに要請が入り、ジョー90が派遣されます。今回使われた脳波パターンは、現在服役中の大泥棒のものでした。その知識でジョー90は6,000℃の高熱を発する銃をWINに作らせ、それを手に城に忍び込みます。電子警戒システムはその銃の高熱で次々に動作不能にされ、ジョー90は金庫に易々と忍び込みます。金塊をフォークリフトみたいなもので運びだそうとした所で、スパイダーが異常を発見して襲って来ますが、熱線銃で全て破壊されます。ジョー90はマクレーン教授が運転するフライングカーに金塊を回収してもらい、自身も縄ばしごに捕まってその城を脱出しました、という話です。熱線銃ですが、6,000℃に耐える銃身ってあるのかと思いましたが、実際にプラズマ溶接で6,000℃のものは実用化されているようです。でもバッテリーみたいなものも携行しておらず、長時間6,000℃の高熱を出し続けられるというのはちょっと不自然でした。

トワイライト・ゾーンの”People Are Alike All Over”

トワイライト・ゾーンの”People Are Alike All Over”を観ました。
コンラッドとマーカソンは2時間後に発射するロケットで火星に向かおうとしています。コンラッドは未知の世界に恐怖を感じていますが、楽観的なマーカソンは、神様が作ったものはどこでも似たようなものだ(火星人も人間みたいだ)と、コンラッドを励まします。その二人の周囲では、何故かひそひそ話がされ、そのロケットについていくと言います。二人が乗ったロケットは無事に火星に至ったものの、着陸に失敗してロケットはダメージを受けます。二人は気絶しますが、コンラッドが先に気がつき、マーカソンに気付け薬を注射して目覚めさせます。コンラッドは先ほどからロケットの外で何かコツコツという音がするのに気がつきます。マーカソンは外に出ようと言いますが、コンラッドは躊躇います。その内マーカソンは再び気を失いそのまま死んでしまいます。その瞬間外からロケットの窓が開けられ、そこでコンラッドが見たのは、「人々」、そう服装は違いますが、まさしく人間の集団でした。彼らは何かの手段でコンラッドに対して英語を喋っていると理解させ意思を疎通させます。彼らはコンラッドに銃を捨てさせ、マーカソンは彼らが葬るので、コンラッドにロケットの中で休むように言います。次の朝、彼らがまたロケットにやって来て、コンラッドに驚くようなプレゼントがあると言います。コンラッドがついて行くと、それは地球型の家で、中はまさに地球の家そのものでした。コンラッドは喜んで中にあったスコッチウィスキーを飲みますが、やがてその家の外に出るドアが全てロックされていることに気がつきます。またカーテンを剥いでみるとそこには壁だけで窓はどこにもありませんでした。コンラッドが壁を叩いて外に出すように叫ぶと壁が突然下がってそこには鉄の檻が現われます。その向こうには「人々」が集まっていて、コンラッドの様子を珍しそうに眺めています。コンラッドが檻に付けられた表示を確認するとそこには「地球の生物、その元々の環境にて」と書かれていました。つまりコンラッドは姿が人間に似ているとはいえ、はるかに文明が進んだ火星人の動物園に入れられてしまっていました…
まあありがちな話で、何故火星に初めて行くのに乗組員がたった2人だけなのか、とか突っ込み所は沢山ありますが、この時代に火星に行くロケットということでロケットの描写はそれなりに良く出来ていました。

ジョー90の”The Race”

ジョー90の”The Race”を観ました。ジョーは例によってビッグラットで誰かの脳波パターンを自分の脳に入れています。マクレーン教授は、ジョーに眼鏡を付けたまま寝るように言います。
場面は変わり、WINのロンドン支局長のウェストンは、突然WINの上部組織の軍部の長官から、軍部がWINのロンドン支局を吸収すると言われ、反発したウェストンとその長官で争いになります。結局、あるレースを行って買った方が自分の言い分を通すということになり、それはロンドンからモンテカルロまでの自動車レースでした。ウェストンはサムに命じ、ウェストン教授とジョー90とサムの3人でチームを組ませます。車はいつものウェストン教授特製の空を飛べる車です。軍部の方は最新鋭の戦闘車両を使います。ジョー90は昨年のモンテカルロラリーの優勝ドライバーの脳パターンを取り込みます。ルールは何でもありで、途中で何度もWIN側は相手の罠により遅れます。しかし最後の山中のレースは、インチキなしのガチレースとなり、ジョー90が運転し山の中の狭い道で軍部の車を追い抜いてそのままゴールします。
ここまではいつものパターンですが、違ったのはこのレースがマクレーン教授とジョー90が見た夢であり、マクレーン教授の脳波パターンをビッグラットで取り込むことで、深層意識まで共有出来たので同じ夢を見たのだ、ということでビッグラットの新しい使い方が分った、という話でした。

トワイライト・ゾーンの”Long Live Walter Jameson”

トワイライト・ゾーンの”Long Live Walter Jameson”を観ました。以前、Eigoxというオンライン英会話の先生の紹介で、”The Man from the Earth”(地球から来た男)という30分ぐらいの映画を観たことがあります。(YouTubeにあります。)そのお話の主人公は、クロマニヨン人の生き残りで、何千年も前から歳を取らないで生き続けているというものでしたが、その原型がこのトワイライト・ゾーンのお話だと思います。ウォルター・ジェイムソンは、大学の歴史の先生でその講義は歴史を「まるで見て来たように」話すので人気がありました。彼は同僚の化学の教授であるサムの娘のスザンナと結婚しようとしています。しかしある日、サムがウォルターの授業に出て、その時に南北戦争の時のある男の日記が出てきたのが気になって、その男の写真を探します。驚くべき事にその男はウォルターその人でした。サムがウォルターを問い質し、会った最初の時からまったく歳を取っていないことを指摘します。本当は何歳なのかと聞いたら、彼は側にあったプラトンの石像を示し、この男を知っていると言います。何でも不死の薬を求めてある錬金術師に処方された薬を飲んで、それ以来歳を取らないで生きているようです。彼は過去に何度も結婚していますが、結局10年くらいで彼が歳を取らないことがばれて破局になります。しかし彼は懲りずにまたスザンナと結婚しようしています。そこにある老婆がやって来ます。彼女はウォルターの奥さんだと主張します。ウォルターは否定しますが、結局その女性に銃で撃たれます。サムが駆けつけて来ますが、既に重傷でどうしようもありません。ウォルターの身体は打たれた後、急速に老化が進み、ついには床に倒れ、スザンナがやって来た時にはその身体は砂になっていました。
“The Man from the Earth”の場合は、大体一つの所に10年いると歳を取らないことがバレるので、別の場所に移るということを繰り返していました。このエピソードだけじゃなくて、トワイライト・ゾーンのお話をヒントに作られた他の映画やテレビ作品っていっぱいあるんでしょうね。
(今調べたら、この”The Man from the Earth”の脚本家はJerome Bixbyでトワイライト・ゾーンの “It’s a Good Life”の脚本を書いた人でした。ですから当然TZのこのエピソードは知っていたと思います。)

ジョー90の”Project 90″

ジョー90の”Project 90″を観ました。あるWINと敵対する国のエージェント二人が、WINの中を探り、そこでプロジェクト90というファイルが大量にあることを突き止め、その正体を知ろうとします。二人はマクレーン教授のコッテージに盗聴器を仕掛けて、「ビッグラット」という単語が使われているのを知ります。そして夜中にマクレーン教授のコッテージを襲い、教授を麻酔銃で眠らせて、彼らの基地であるアルプスの山中3,000フィートの所にあるサナトリウムを装った基地にマクレーン教授を連れ込みます。教授に自白剤を注射してしゃべらせ、二人はビッグラットが何をするマシンかは理解しましたが、9歳のジョーがそれを使ってスパイとして活躍しているということは信じられませんでした。しかし教授は彼らが盗聴器を仕掛けたことは全部分っており、今WINとジョー90が彼を助けに来ていると言います。その言葉通り、ジョー90は熱気球でサナトリウムに移動し、マクレーン教授を助けます。二人はサナトリウムと下界の唯一の交通手段であるケーブルカーで逃げ出しますが、到着した所にはWINが待ち構えていて二人は逮捕されます。
最後、マクレーン教授、サム、ジョーの3人が熱気球の旅を試みますが、サムは実は高い所が苦手です。気球が上昇してサムがジョーを見ると眼鏡をしていません!ジョーはしれっと忘れてきた、と言います。パニック状態になりかけたサムにマクレーン教授が割って入って「私は熱気球のエキスパートなんだよ。今回はジョーは私の脳波パターンを使ったんだ。」と説明するというオチでした。

トワイライト・ゾーンの”A World of Difference”

トワイライト・ゾーンの”A World of Difference”を観ました。アーサー・カーティスは36歳の成功したビジネスマンで、美人の奥さんと娘さんがいます。今朝も秘書と会話した後、自分のオフィスから電話しようとしたら、その電話が機能していないことに気がつきます。その瞬間彼は「カット!」の声を聴きます。彼が振り返ると、そこには映画の撮影スタッフがまさに映画の撮影中でした。監督は彼がジェラルド・レーガンだと言います。しかし彼は自分がアーサー・カーティスであり、そこのスタッフ全員を知らないと言います。監督はアーサー・カーティスは彼が演じている役名に過ぎないと言います。彼は自宅に電話しようとしますが、オペレーターはそんな番号は無いといいます。スタジオを飛び出した彼は車に危うく轢かれそうになりますが、その車を運転していたのはジェラルド・レーガンの奥さんで、それによるとレーガンはアル中で俳優としての人気も下降しており、奥さんとも離婚の争いの最中ということでした。レーガンはその車で自宅に行こうとします。しかしその住所に行ってもそれらしい家はありません。そしてそこにいた女の子をカーティスの娘と思い抱きしめますが、それは別の女の子でした。混乱したレーガンは元のスタジオに戻りますが、彼がおかしくなったということで映画は中止になり、セットは壊されようとしていました。かろうじてセットの自分の椅子に座った時に、また彼は元のアーサー・カーティスに戻り、その奥さんのマリアンが訪ねて来ます。マリアンはカーティスに電話で連絡を取ろうとしたけど何時間も出来なかったと言います。彼はそれに答えずに、週末に予定されていたロサンゼルスへのバカンスへすぐに行こうと言って、オフィスを離れます。
といった虚構の世界と実世界が混じり合って、実世界で上手く行かなくなった男が虚構の世界で幸せに生きようとする話でした。このパターンは「16mmの神殿」でも、歳を取った往年の美人女優が自分の若い時の映画ばかり観て、結局その世界に入り込むという同じようなのがありました。

ジョー90の”Colonel McClaine”

ジョー90の”Colonel McClaine”を見ました。ある二つの国の間のトンネル工事が行われていますが、爆薬が足らずに開通に至っていませんでした。ジェットヘリで強力な爆薬が輸送されますが、いつも途中で爆発してしまいます。そこでジョー90の登場で、今回は新しいパターンで、爆薬の専門家と、軍用の特殊輸送トラックの運転手の両方の脳波パターンをジョー90が取り込みます。飛行機で駄目だったので、新たにトラックで輸送されることになりました。しかし両国の関係が良くなるのを問題視している者達、実は輸送の邪魔をしていたのもこの者達ですが、トラックの爆薬にも高度が5,000フィート(約1,500m)以上になると爆発する仕組みを入れます。ジョー90を含む3名が運転する輸送トラックが爆薬を運びますが、途中がけ崩れがあり、それを回避するために急斜面をウィンチを使って登りましたが、途中でロープを固定していた樹木が折れ、3台の内の2台は爆発し、一人が犠牲になります。残ったジョー90ともう一人の兵士が最後のトラックの輸送を続けますが、高度が1,500mを超してしまい、爆薬が煙を出し始めます。WINがしかし一味を逮捕し、その1,500mで爆発するというのをジョー90に伝え、ジョー90はかなり危険な運転で崖を滑り落ちるようにして高度を下げ、何とか爆発を回避します。
うーん、2人分の知識を仕入れるというはいいですが、それがあんまり目立ったストーリーではなかったです。見所は2人の兵士が最初ジョー90を見て子供なので服従しなかったのを、ジョー90が中佐として権威的に命令して結局その命令に従う、という所です。

トワイライト・ゾーンの”The Last Rites of Jeff Myrtlebank”

トワイライト・ゾーンの”The Last Rites of Jeff Myrtlebank”を観ました。これはまだシーズン1を観終わっていないのに、間違えてシーズン3のエピソードを観たものです。テーマ音楽とオープニングがシーズン1とは変わっていました。そのテーマ音楽は聴いたことあるもので https://www.youtube.com/watch?v=-b5aW08ivHU あ、これはトワイライト・ゾーンだったのか、という感じです。良く日本のテレビのホラー系の番組で使われていたと思います。
お話は、中西部の最南部(要するにアメリカのど田舎)で、1920年代半ばです。マートルバンクという若い男のお葬式がおこなれています。その男は悪性のインフルエンザで2日前に亡くなっていました。ところが葬式の最中に棺桶の蓋が動き、中からマートルバンクが生きて出てきました。人々は恐れおののいて逃げ回ります。しかしマートルバンクが色々話してようやく彼の家族も恋人も彼が生き返ったことを喜んでくれました。しかし、実家に戻ったマートルバンクについて、両親は以前の彼と違うと感じていました。マートルバンクの恋人もそうでした。その恋人の兄がマートルバンクにもう来るな、と言って喧嘩になりますが、前は弱くてその兄には腕力で敵わなかった筈が、ボクサーのようなパンチでその兄の顎を骨折させてしまいます。家に戻ったマートルバンクを恋人が追って来ます。そこでマートルバンクは彼女にプロポースします。しかし返事を聞く前に彼を悪霊に取り憑かれた死体だと考える人達がやって来て、その村から出て行くようにいいます。しかし、彼は恋人と結婚しここに住む、と宣言し、人々も納得して引き返します。二人きりになった時、マートルバンクはマッチを擦らないで発火させることをして、恋人を驚かせます。そこから何か捻りがあるのかと思ったらこれでお終いで、ただ二人の子供が後に有能な政治家になった、というのだけが付け加えられます。うーん、もう少し話にまとまりが欲しいです。