トワイライト・ゾーンの”Mr. Denton on Doomsday”

トワイライト・ゾーンの”Mr. Denton on Doomsday”を観ました。今回は西部劇で、デントンという昔は銃の名手で、決闘で多くの人を殺したことにより酒に溺れるようになり、今ではすっかりアル中として街の皆の笑いものにされています。しかし、Fate(運命)という名前のミステリアスが行商人が現れると、デントンの前に突然銃が現れます。デントンはそれを使って信じられないような銃の腕を見せ、いつもデントンを笑いものにしていた男を完膚なきまでにやっつけます。昔通りになったかに見えたデントンに早速他の街のガンマンが挑戦して来ます。デントンは銃の練習をしますが、アル中で手が震え、結果は惨めなものでした。そこで街を逃げ出そうとした時にまたフェイトがやって来て、彼に10秒間だけ銃の名手になれる妙薬をただで渡します。そして挑戦者がやって来て、デントンは銃を撃つ直前に薬を飲みますが、何と挑戦者も同じ薬を飲んでいました。二人が撃った弾は双方の右手の人差し指に当たり、二人とも銃を撃つことが出来なくなります。デントンは相手に対し、自分よりも若くしてそうなって良かったと祝福します。
ナレーターによるとこのフェイトはこれからも登場するようです。

キャプテン・スカーレットの”Noose of Ice”

キャプテン・スカーレットの”Noose of Ice”を観ました。地球ではこれまでの火星ロケットの1/3の時間で火星に到達出来るロケットを開発していました。しかしそれにはある特殊な金属が必要で、それが実験室レベルではなく天然資源として採取出来るのは、北極点の海の底からだけでした。そこの基地では10万ボルトの電流を流してヒーターを暖め氷を溶かして採掘作業を行っていました。しかしミステロンズから犯行予告があり、その基地を破壊すると言います。例によってキャプテン・ブルーとキャプテン・スカーレットが基地に派遣されます。冒頭で資材運搬のスノーモービルの運転手がブリザードに閉じ込められて死亡し、ミステロナイズされており、その男は発電機のスイッチを切り、また接続ケーブルをソケットから抜いて電気を止めます。たちまち海水の温度は急下降を始め、再度凍り始めます。エレベーターが電気が来ないため動かず、ブルーとスカーレットは海の下300mの部屋に閉じ込められていました、スカーレットが非常用の経路からダイビングスーツを着て海上に出ます。そしてSPVで発電装置のある小屋に向かいますが、基地と氷の棚を結ぶ橋が氷結によって崩れ始める中を何とか発電装置のある小屋にたどり着きます。そこでミステロナイズされた運転手を高電圧の力で倒し、ケーブルをつなぎ、スイッチを再度ONにしてようやく基地崩壊はしないで済みました。しかし地球の新ロケット計画は6ヵ月遅れることになりました。まあ氷によって徐々に基地が破壊されていくサスペンスはありましたが、ミステロナイズされた運転手はケーブルを抜いてスイッチを切るだけでなく、発電装置を爆破するとかでもっと完全に破壊すればレスキューは不可能だったのにという矛盾点がイマイチでした。

The Twilight Zoneの”One for the Angels”

The Twilight Zoneの”One for the Angels”を観ました。偶然同じ日に観たキャプテン・スカーレットも天使が出てきましたが、このお話は不思議な話というより心温まるお話でした。
フーテンの寅さんのアメリカ版みたいな大道商人(Pitchman)のルー・ブックマンの所に、不思議な男がやって来ます。その男によると69歳のブックマンは今日の深夜に旅立たねばならないと言います。「どこへ?」と聞いたブックマンに対し、男は死神であることを匂わせます。決まっていた死の時期を延長するのは、3つの場合がありましたが、ブックマンの場合はどれにも該当しません。しかしブックマンは、まだ「天使のピッチ」をやっていない、と言い張って、それでなんとか延長を勝ち取ります。しかし、死神はその場合代償が必要だといい、その瞬間ブックマンが可愛がっていた近所の8歳の女の子が車にはねられます。ブックマンは女の子が可哀想になり、やはり自分が死ぬといいますが、死神は一度交代を決めたらもう覆せない、今夜12時に女の子を死の世界に連れて行く、と言います。12時まで後15分となった深夜、ブックマンは死神に対して一世一代の売り込みを行います。ブックマンの口上の巧みさにさすがの死神も興奮し、色んなガラクタを買い込み、思わず我を忘れます。その瞬間12時の鐘が鳴り、死神は女の子を連れて行けず、女の子は意識を回復します。ブックマンは今やったのこそ「天使のピッチ」でもう思い残すことは無いと言います。死神はブックマンを「上へ」(天国へ)連れて行くことを約束します。
なお、Eigoxの先生に教えてもらいましたが、演じているこの二人はどちらも有名な俳優のようです。

キャプテン・スカーレットの”Flight to Atlantica”

キャプテン・スカーレットの”Flight to Atlantica”を観ました。今日はSpectrumが結成されて一周年ということで、カーネルホワイトには内緒で、他のメンバーはノンアルコールのシャンパンで乾杯しようとします。しかしそのシャンペンをミステロンズがミステロナイズします。キャプテン・スカーレットだけはグラスが割れ、すぐその後にカーネルホワイトがやってきて乾杯を中止させました。そこにミステロンズの予告があり、大西洋の真ん中にあるアトランティカ基地を破壊すると言います。基地はミサイルで守られています。まずキャプテン・ブルーとキャプテン・オーカーが爆撃機で現地に向かいます。しかし爆撃目標の地図はキャプテン・ブラックによって入れ替えられていました。爆撃機が発進した後、基地と爆撃機の連絡が取れなくなったため、エンジェル1が発進しますが、パイロットは意識を失い海に突っ込みそうになります。続けて2と3も発進しましたが、彼女たちも同じようになります。ここでカーネル・ホワイトとスカーレットが彼ら2人以外がおかしくなっていることに気付き、原因はシャンパンだろうと推測し、それを分析したら、飲んだ人間の記憶を失わせたり、無鉄砲な行動に走らせる薬物が含まれていました。ここでキャプテン・スカーレットが始まってから初めてカーネル・ホワイト自身が出撃し、スカーレットが助手を務めます。ブルー達の爆撃機はアトランティカ基地の防衛タワーを爆破してしまい、次にアトランティカ基地そのものを爆撃しようとします。追いついたカーネル・ホワイトとスカーレットは、呼びかけに答えないブルーとオーカーにやむを得ずミサイルを発射します。それは命中し爆撃機は海に突っ込み始めます。しかし二人は座席をイジェクトさせません。ギリギリでブルーが気がつき脱出します。
最後に、スペクトラムの本当の一周年は実は3日後だとカーネル・ホワイトが説明し、今度こそ本物のノンアルコールシャンペン(キャプテン・スカーレット銘柄)で乾杯します。

ウルトラQの「1/8計画」

ウルトラQの逆輸入版ブルーレイを買いました。最近、トワイライト・ゾーンとかアウターリミッツを観始めたので、それに影響を受けたウルトラQを再確認したかったためです。取り敢えず「1/8計画」を観ました。子供の時に観たように思いますが、さすがに覚えていません。なんというか由利子が小さくなって電話をかけるシーンにデジャヴ感がありますが、これはアーウィンアレンの「巨人の惑星」で何度も観た風景です。しかし向こうは確か巨人の40分の1くらいの大きさだった筈であり、1/8では合わないですが。(ちなみにウルトラQの方が先です。)後半の淳と一平が1/8になった町に侵入する画面は、要するに特撮用の町のセットをそのまま使っているだけで、円谷プロの特撮としては非常に簡単だったと思います。

キャプテン・スカーレットの”Codename Europa”

キャプテン・スカーレットの”Codename Europa”を観ました。今回はキャプテン・ブラックがあるエレクトロニクスの専門家をライフルで狙撃して殺し、例によってミステロンズのロボットにします。そしてそのエレクトロニクスの専門家が狙うのは、「欧州のトライビューナル」が何とか、と言ったので何のことだか分かりませんでしたが、Triumviratで「欧州の三頭政治家」でした。そして今回のエージェントは、007ばりに秘密兵器を駆使してスペクトラムの防衛網を突破します。まずある基地の側で、テープレコーダーとアンプ付き拡声器をセットし、機銃を撃つ音を流します。それで基地の注意をそちらに惹き付け、さらにはタンクの音を流します。基地側は大慌てでその隙にエージェントは、電流の流れている鉄条網を、電流を他に流しながら切断し、基地に潜入し、通気口から爆弾を投げ込みます。しかし、プロのスパイと違ってそこが詰めが甘く、通気口はスペクトラムがわざと設けた偽のもので、基地の1Fから上が爆破されても、狙われた政治家は地下にいたので無事でした。しかし一人目のターゲットを仕留めたと思ったエージェントは二人目の政治家を狙います。SPVが追跡して来ましたが、SPVのレーダーを攪乱して視界を無くし、撃破します。次に夜中に別の基地を攻撃し、ラジコンの飛行機で攪乱電波を流し、基地の通信を使えないようにします。それから基地の電源を切断して真っ暗にしてから、ノクトビジョン(赤外線暗視装置)を付けて基地に潜入します。ここまでは良かったのですが、キャプテン・スカーレットが部屋の入り口に仕掛けた超単純なワイヤに引っ掛かって倒れ、スカーレットに撃ち殺されます。という訳で頭がいいんだか悪いんだか良く分からないミステロンズのエージェントのお話でした。

The Twilight Zoneの”Where is Everybody”

スター・トレックのオリジナル・シーズンを観終わったので、今日からThe Twilight Zoneです。このドラマはアウター・リミッツと並んで、1950年代終わりから1960年代でのSF系テレビドラマの代表作です。放映開始は1959年で、各話30分完結のアンソロジーになっています。今日のは”Where is Everybody”で、突然ある町の中に放り込まれ、教会の鐘が鳴ったり、喫茶店でポットが火にかけたままになっていたり、ジュークボックスが音楽を奏でているのにもかかわらず、誰一人として人間がいません。やっと車の中に女性を見かけたと思ったら、それはマネキン人形でした。電話ボックスの電話が鳴ったので出てみたら、ツーツーという音がしているだけでした。男は自分でコインを入れてオペレーターを呼び出そうとしますが、出てきたのは録音のオペレーターでした。という感じで男は次第に孤独に追い詰められて気が狂いそうになります――という所で軍人らしき人達が男の様子を注視していました。結局これは人が宇宙に出た時に、どのくらいまで孤独に耐えられるかという実験でした、というオチです。なんかこのパターン、他のドラマでも何回も観たような気がしますが、こちらがオリジナルなんでしょうか。

キャプテン・スカーレットの”Flight 104″

キャプテン・スカーレットの”Flight 104″を観ました。ある著名な学者がスイスのある湖の側で開かれる国際会議に出席するのを、スカーレットとブルーが護衛します。一行はある空港からジュネーブ行きの飛行機に乗り込みますが、博士と二人以外は後からネタをかぎつけて乗り込んで来たジャーナリストとカメラマンだけです。しかも飛行機のクルーは、空港の倉庫の中に縛られて監禁されており、パイロットもフライトアテンダントもおらず、飛行機はミステロンズが操っていました。スカーレットとブルーはエンジェルスが危険を知らせる赤い煙で合図したので、パイロットがいないことを察知し、ドアを銃で撃って操縦席に着きます。しかし、飛行機のコントロールが出来ません。飛行機は次第に高度を下げ、アルプスの山に激突しそうになりますが、そこにたまたまあった高圧電線のためミステロンズのコントロールが解け、スカーレットとブルーは無事に再び高度を上げることが出来ました。しかしジュネーブ空港に着陸寸前に今度は足が出ないというトラブルが起き、スカーレットは仕方なく胴体着陸を試みます。それはなんとか成功しますが機首は倉庫に突っ込んで爆発します。ということで久し振りにスカーレットの不死身ネタでした。まあビジュアル的には良かったですが、ストーリーはもう一ひねりが欲しいです。

スター・トレックのオリジナル・シリーズまとめ

スター・トレックのオリジナル・シリーズのパイロット版一話を含む全80エピソードを観終わりました。例によってProsとConsを。
Pros
1.特に第1、第2シーズンのSFドラマとしての脚本の良さ。
2.1960年代の公民権運動が終ったばかりのタイミングで、人種差別のまったく無くなった未来を描き、多くのマイノリティーに希望を与えた。
3.宇宙連邦側からだけの視線だけでなく、相手のエイリアン側の視点も考慮した相対的な見方によるエピソードがいくつか存在する。
4.カーク、スポック、マッコイの3人の異なるキャラクターによる掛け合いの面白さ。
Cons
1.第3シーズンの「今週の女優」シリーズとも言うべき安易な脚本のレベルの低さ。
2.特に第3シーズン最終話のそれまでの差別の無くなった未来、というのと完全に矛盾する女性蔑視的脚本。
3.ジーン・ロッデンベリーの脚本がいくつかのエピソードで、あまりに理念的すぎて空回りしているものがある。
全体的にいえば、1960年代の半ばという時代において、やはりこれだけ質の高いドラマをともかくも3シーズン放映した、というのはすごいことだと思います。同時期のアーウィン・アレンの作品がどちらかと言うと子供よりになってしまったのに対し、スター・トレックは最後まで大人向きの作品の質を保ち続けました。最初の放映時の視聴率は振るわなかったけど、むしろ放映終了後に火がついたというのは、日本におけるガンダムと同じです。

キャプテン・スカーレットの”Place of Angels”

キャプテン・スカーレットの”Place of Angels”を観ました。今回ミステロンズが狙うのは”Place of Angels”で、普通に考えると、ミステロンズ・エンジェルスがらみの土地かと思いますが、結局はアメリカのロサンゼルス=Los Angelsという詰まらないオチでした。しかしお話は今の時期にピッタリというか、ある科学者がK14という試験管一本分の液体で1,000万人を殺せるという新しいウィルスを開発します。それを例によってミステロナイズされた女性科学者が持ち出して、というストーリーです。その女性科学者はロサンゼルスの水源であるダムにそのウィルスを撒こうとしますが、間一髪でキャプテン・スカーレットがパラシュート降下し、彼女を撃ちます。その女性はそのままダムの中に転げ落ちて行きますが、途中にひっかかった試験管をキャプテン・スカーレットが手を伸ばして、とこれはウルトラマンでハヤタ隊員がβカブセルを岩の間に落として必死に取るのと一緒。しかしキャプテン・スカーレットは不死身といっても、病原菌に対しても不死身だったのかは明らかにされませんでした。