「巨人の惑星」の”Pay the piper”

「巨人の惑星」の”Pay the piper”を観ました。何と、宇宙家族ロビンソンのドクター・スミス役のジョナサン・スミスがゲストスターで登場、しかもその役はハメルーンの笛吹きです。笛吹きはある政治家から、地球人達を捕まえたら一人1,000ドル払うというのを受け、そのフルートみたいな音がする楽器でフィッチュー、ダン等の4人を捕まえます。それをすぐその政治家に持っていきますが、その政治家は選挙活動中でそんな金は無いと言って支払いません。怒った笛吹きは、ハメルーンの笛吹きの話と同じく、笛でその政治家の息子を誘い出して連れて行こうとします。しかしダンが笛の音をテープに録音して逆回しして音を中和したために、子供は正気に戻ります。そこで笛吹きは今度は地球人達に取引きを提案し、そのテープを止めて政治家の息子を連れ出すのに協力してくれたら、全員を地球に戻すと言います。キャプテンは断りますが、例によってフィッチューがこっそり笛吹きと契約します。フィッチューはテープを止め、笛吹きは政治家の息子を連れ去ります。しかしそこでキャプテン達に見つかり、キャプテン達と笛吹きで議論になります。笛吹きは賭けをもちかけ、良くある3つのカップの一つに何かを入れて、それを素早く動かしてどのカップに物が入っているか当てるという賭けを提案します。キャプテン達は2回負けますが、最後にフィッチューがインチキをやって勝ちます。しかし笛吹きは地球に連れて行くのはずっと先のことですぐ戻すとは言っていないと言います。彼が笛を吹こうとするとそれにはキャプテンが唐辛子を塗っていたため、笛吹きは驚いて逃げていきます、という話です。

スタートレックの第2シーズンの”The Gamesters of Triskelion”

スタートレックの第2シーズンの”The Gamesters of Triskelion”を観ました。ガンマIIという惑星にある施設の定期チェックをしようとしていたカークとチェコフ、ウーフラの3人が転送装置での転送ではなく、突然ある星に飛ばされます。そこで彼らは首にカラーを付けられて奴隷にされます。プロバイダーという上級知能がこの星の全てをコントロールしていて、奴隷達をトレーニングして互いに戦わせて、それに賭けるがプロバイダーの娯楽となっています。カークは自分の世話と訓練をしてくれる女性(シャナ)を手懐けながらプロバイダーに関する情報を聞き出します。それは人間の形をしておらず、コンピューターのようなものでした。カークは牢の中でシャナにキスしながら彼女を気絶させ、鍵を奪って逃げます。しかしそれはすぐにプロバイダー側に見つかります。カークはプロバイダーに対して正体を見せろと要求し受け入れられます。それは人間が進化した3つの脳でした。カークは他の2人の部下と他の奴隷と戦って勝ったら解放、負けたらエンタープライズ号の全ての部下が奴隷になるという賭けを提案します。それは結局カーク対3人の奴隷という形で認められます。カークは2人の奴隷を倒し、最後の相手がシャナでしたが、彼女を殺さず降参させます。カークはプロバイダーに残った奴隷達を解放し教育することを誓わせエンタープライズ号に戻ります。シャナは色々と学んでいつの日か宇宙に出てカークにまた会うことを誓う、という話です。ちょっとフレデリック・ブラウンの短篇と同じプロットのエピソードのアリーナと似ている話でした。

「巨人の惑星」の”Panic”

「巨人の惑星」の”Panic”を観ました。ベティとフィッチューがある科学者が仕掛けた電子式の麻痺装置により意識を失い、巨人の警備員に捕まり、その科学者の元へ連れて行かれます。しかし取り調べの途中で、二人は急にどこかへ飛ばされます。それはある別の科学者が物質転送装置を完成していて、その力で二人を救ったものでした。フィッチューはその装置は人間を無限大の距離まで転送出来ると聞き、地球に戻れると狂喜します。しかし別の科学者はその発明を悪用しようとしており、博士を捕まえて牢に入れます。ダンとベティ-は博士を救出しようとしますが、捕まってしまい、一分間に1°温度が下がっていく冷凍ボックスに入れられます。悪い方の博士は、良い博士に対し転送装置の秘密を話せば二人を助けるといいます。キャプテン達は転送装置のある部品を博士の家まで取りに行き、博士の無線での指示で転送装置を動かし始めます。フィッチューは何とかそのマシンで地球に帰ろうとしますが、キャプテン達はまず皆を転送して救出し、次に良い博士を救い、最後に良い博士から教わった、そのマシンの破壊モードをセットします。悪い博士はそのマシンの爆発に巻き込まれて死亡、というものです。しかし、「巨人の惑星」は地球より20年くらい科学が遅れているという設定だった筈ですが、この話ではむしろ地球よりはるかに進んでいて矛盾しています。

スタートレックの第2シーズンの”The Trouble with Tribbles”

スタートレックの第2シーズンの”The Trouble with Tribbles”を観ました。前に観た記憶があります。というか一般的には第1と第2シーズンの中ではもっとも有名なエピソードのようです。
エンタープライズ号は宇宙ステーションK-7に向かっていましたが、そこからもっとも重大時用の緊急信号を受け、K-7に急行します。しかし基地は実際は何のトラブルもありませんでした。そこのバリスというある惑星の開拓の責任者が自分の判断でエンタープライズ号を呼び寄せたものです。その理由はある連邦とクリンゴンの支配地域の中間にある未開拓の惑星を、クリンゴンと連邦で開発競争し、先に成功した方がその惑星とその周囲を支配するということになっていて、その星で唯一栽培可能な四重掛け合わせ型の小麦の種の基地にあるストックをクリンゴン側の破壊工作から守るためにエンタープライズ号に警備させようとしたためでした。
そうこうしている内にクリンゴンの宇宙船が基地から100Kmまで接近して来たため、エンタープライズ号は戦闘態勢に入り基地に対しても警告しますが、しかし基地にはクリンゴン人2人が上陸休暇のため入り込んでいました。(相互の契約で認められています。)
同じく上陸休暇を取ったスコットやチェコフはこのクリンゴン達と大立ち回りを演じ、休暇を取り消されます。その時同じく休暇を取ったウフーラが、ある宇宙商人からトリブルという小動物をもらいます。その動物はふわふわの毛で覆われていて、ぴいぴい鳴く可愛い生物で、ウフーラはそれをエンタープライズ号に持ち帰ります。その生物はしかし天敵がいない環境ではあっという間に増え、たちまちエンタープライズ号の中がトリブルだらけになります。カークはトリブルのおう盛な食欲を知り、まさかと思いましたが宇宙ステーションの小麦の倉庫をチェックします。その中は既に大量のトリブルで一杯で小麦はすべて食い尽くされていました。しかし奇妙なことにそのトリブルのほとんどは死んでいました。トリブルは地球人にはなつきますが、クリンゴン人を嫌います。カーク達はバリスの助手に対し、トリブルが嫌悪を示したことから、その助手がクリンゴン人であることを突き止めます。また倉庫の中の小麦を毒麦にしたのもその助手の仕業でした。バリスは最初はカークの責任を問うと騒いでいましたが、結局自分の管理不行き届きでした。
スコットは最後に全てのトリブルを、クリンゴンの宇宙船に転送して「プレゼント」します。小麦は別に送られて来て目出度し、という話です。
ちなみにタイムトンネルでカーク所長の役を演じた、ホイット・ビッセルが基地の司令官の役で出演しています。

「巨人の惑星」の”Our Man O’Reilly”

「巨人の惑星」の”Our Man O’Reilly”を観ました。オライリーといういかにも田舎から出てきたばかりに見える男(O’Reillyは典型的なアイルランドの姓です)が、泥棒と間違えられてある私立探偵みたいな男に追われて、キャプテン達がいる森に逃げ込んできます。しかしオライリーは木の根につまづいてころんで気絶します。フィッチューがその時木の枝にはさまれて動けなくなり、皆でその枝を動かそうとしていた時オライリーが目を覚まし、キャプテン達をレプラコーン(アイルランドの伝説上の小人の妖精で、黄金のありかを知っているとされています。原子力潜水艦シービュー号でもレプラコーンが出て来る話がありました。)だと思い込みます。フィッチューが調子に乗ってレプラコーンの振りをしてオライリーに色々命じて半分召使いのようにします。オライリーは翌日マークが必要とするエンジン用のピストンに使うため、縫い針を買いに行きます。そこで昨晩の私立探偵みたいな男に会いますが、男は昨日の追跡は間違いだったと謝ってオライリーに酒をおごります。しかし男はオライリーがどうやらキャプテン達と集っていることを察知し、オライリーを利用して捕まえようとします。マーク達はエンジン修理に必要な工具を入手するため、ある宝石店にオライリーを忍び込ませます。それでオライリーは店主に見つかり撃たれそうになって争い、その店主を気絶させてしまいます。人の良いオライリーはキャプテン達にこれ以上悪いことを命令しないでくれと言い出します。キャプテン達はそこで本当の話をして、彼らを森の中まで運ぶことを頼みます。
という話ですが、私立探偵みたいな男が何だったのか良く分からなかったですし、宝石店の店主が家に帰るのに、宝石で一杯の店の鍵も閉めずに帰ったり、かなり適当な話で良いエピソードではなかったです。単に典型的なアイルランド男のキャラクターがレプラコーンを信じてその命令を聞く、というだけのお話です。

スター・トレックの第2シーズンの”Wolf in the Fold”

スター・トレックの第2シーズンの”Wolf in the Fold”(「羊の群れの中の狼」の意)を観ました。カーク船長ら一行はアルゲリウス2という星で一時的な休暇を取っています。この星の人は平和的で快楽主義者です。スコットはダンサーの女性と束の間のデートをすることをカークに許可されますが、すぐにその後女性の悲鳴が鳴り響き、その女性がナイフで何度も刺された死体となり、側に血だらけのナイフを持ったスコットが立っていました。スコットは頭を強く打っていて、自分が何をやったかまるで覚えていませんでした。ライジェル4から捜査官としてやって来ているヘンギストがスコットを取り調べますが、最終的な判断はその星の司法の責任者であるジャリスが行います。ジャリスの妻はある種の霊的能力を持っていて、何が起きたかを再現することが出来ます。その妻が準備している間にカークはエンタープライズ号から心理分析装置を持った女性スタッフを転送装置で呼び寄せ、スコットの過去の行動を確認しようとします。しかしそこでもまたその女性スタッフがナイフで殺され、側にはナイフを持ったスコットが立っていました。そしてジャリスの妻による調査が始まりますが、「レジャック、ベラティス、ケラス」という名前と、恐怖を食べて活きている生物のようなものの存在を叫んだ後、またも刺されて死に、スコットがナイフを持っていました。カークはスコットをエンタープライズ号に戻してそこで嘘発見装置とコンピュータを使って調査することを主張し認められ一行はエンタープライズ号に移動します。スコットが嘘を言っていないことは証明されました。しかし、殺されたダンサーの恋人でいつもダンサーと争っていた男性も、無実であることが分かりました。そこでスポックが「レジャック」という名前をコンピューターに調べさせると、何といわゆる切り裂きジャックの別名であると言います。「ベラティス」と「ケラス」もその後起きた女性大量殺人の犯人とされている名前でした。そしてすべての女性殺人が地球とライジェル4の間で起きていることが分かります。殺しに使われたナイフをコンピューターが分析すると、それはライジェル4で作られたものでした。そうです、ヘンギストこそが殺人鬼でした。性格が平和的なアルゲリウス2は、悪霊にとっては羊の群れで、捜査官という立場は隠れ蓑として最適でした。ヘンギストは事実が暴かれると暴れ出しますが、カークが一発殴っただけで死んでしまいます。その後、エンタープライズ号のコンピューターはその殺人鬼の悪霊みたいなのに支配されてしまいます。カークはその悪霊が人間の恐怖心を食べていることを理解し、全スタッフに恐れないように言い、かつトランキライザーを全員に注射します。(スポックとカーク以外)カークはコンピューターに非常に時間がかかる計算をさせ、その間に悪霊が使えないようにすることを思いつき、スポックはコンピューターにπの値を計算させます。(ご承知の通り、計算は無限に続きます。)その結果悪霊は再びヘンギストに乗り移りますが、カークはヘンギストを気絶させ、転送装置で宇宙空間の転送装置で送れるもっとも遠い所まで悪霊を転送しました。これで一件落着ですが、トランキライザーの最大量を注射されたクルー達は、皆ラリってしまっているのが笑えました。

「君の名は」第2部におけるアイヌ女性の描写について

今日のオンラインの英会話で、「君の名は」(新海監督のアニメではなく、ラジオドラマ+映画の)の第2部でアイヌの女性が典型的な(少数民族への)偏見を持って描写されているというのをテーマにして話しました。北原三枝が演じるアイヌのユミという娘は、ヒロインの真知子と正反対で、情熱的で大胆で行動的でという感じで描かれています。つまりはビゼー(メリメ)のカルメンと同じです。
しかし、最近「まつろはぬもの」というアイヌと日本人の混血で語学の天才であったことから松岡洋右の密偵となって戦地を飛び回ったシクルシイという人の自伝を読んでいたら、彼の祖父が彼の出生(大正7年4月29日→昭和天皇と同じ日生まれ)を役場に届けにいった時の話が出てきます。そこに役場の人間のセリフとして「あんたの娘は誰とでも寝るんだな」というのが出てきます。それを聞いた彼の祖父は激怒していますが、しかし実際に3人の男性と関係し5人の子供を産んでいたようです。この女性が特異な存在なのか、アイヌの女性の一般傾向として性道徳的に緩いのかは判定が難しいですが、実際に日本人とアイヌの混血がかなり顕著に認められるという事実も考えると、このユミというキャラクターは、必ずしも脚本を書いた菊田一夫の偏見だけからではなく、少なくともユミのような性格のアイヌの娘がいてもおかしくはない、という了解があったような気がしてきました。(この「君の名は」第二部のアイヌ文化の描写については、実際のアイヌの人がチェックしていた、という話も聞いています。)一歩間違うとそれこそ思い込みによる偏見になりますので注意が必要なことを自戒しています。

「巨人の惑星」の”Home Sweet Home”

「巨人の惑星」の”Home Sweet Home”を観ました。またもやウェルチ脚本でしたが、前回のよりはマシでした。思うにウェルチが使われるのは、この「巨人の惑星」があまりにSFとは関係のないような話が多いため、少しでもSF色を出すために使われたのかと思います。但し、ウェルチのはSFというよりほとんどただのデタラメ話ですが。
バリーが森の中でスペースポッドを見つけます。おそらく以前登場した未来の地球から来たタイムトラベラーが残したもののようです。フィッチューはダンを連れてきて中をチェックさせ、電源部のダイオードを交換すれば動くだろうと診断させ(確かタイムトラベラーは30世紀ぐらいから来ていたと思いますが、その時代でもダイオード!)、ダンはスピンドリフト号から部品を取ってきてポッドを修理します。一方で森のレンジャーがバリー達を目撃して他のレンジャーと二人で地球人を捕まえようとし、バリーが捕まってしまいます。フィッチューとキャプテンが中に居たポッドもレンジャーに捕まりそうになったのでキャプテンはポッドを発進させます。ポッドは自動運転でたちまち宇宙空間に出ます。そこでキャプテン達は、スピンドリフト号が巨人の惑星に来るときに目撃した緑色の雲の中に入ります。そしてそこから出たら、目の前には地球がありました。これも自動運転でポッドは無事に北米のどこかに着陸します。場所的にはニューイングランドのようでしたが、どこか様子が変でした。そこは1900年のアメリカでした。人々はキャプテン達を悪魔だとして捕まえて牢に入れます。二人は牢番をごまかして逃げだし、ポッドに戻ります。キーを保安官に取られていたので発進させることは出来ませんでしたが、スピンドリフト号のマーク(未来の英語で書かれたポッドの操作マニュアルを持っています)と通信し(なんで1900年と現代で通信出来るのかの説明はまったく無し)、あるボタンを操作すると人々がフリーズします。キャプテン達はキーを取り戻しに外に出ます。フィッチューは泥棒の性が出て、銀行に入って金庫を開け金を盗みます。マークからフリーズさせた後15分以内に発進しないと2人が消滅してしまうと聞き、キャプテンはフィッチューを探し、なんとかポッドに引っ張っていって発進します。再度自動運転で元の場所に戻りました。そこにはバリー、ヴァレリー、ダンが巨人のレンジャー達に捕まっていましたが、キャプテンは再度フリーズボタンを押し、3人を救出します。

スター・トレックの第2シーズンの”Obsession”

スター・トレックの第2シーズンの”Obsession”(執着)を観ました。エンタープライズ号がある星を探査している時に、3人がガス状の何かに襲われ、2人が即死し、一人が瀕死の状態になりました。3人とも血液中のヘモグロビンを抜き取られていました。カーク達は一旦エンタープライズ号に戻ります。エンタープライズ号はヨークタウン号とランデブーして、ワクチンを受け取りある植民星に急いで届ける必要がありましたが、カークはそのガス状の何かにこだわり、その調査をランデブーより優先させます。実はカークは11年前に初めて宇宙の航海に出た時、同じくガス状の何かにカークが乗り合わせていたファラガット号が襲われ、カークはその時フェイザー発射の担当でしたが、カークは3秒間撃つのをためらったため、カークが尊敬していた艦長のガロヴィックと200名の命が失われたとカークは長い間自責の念に駆られていました。艦内に新任のオフィサーとしてそのガロヴィックの息子がいるのを発見し、今度はその息子を含むメンバーで再度惑星を探査します。やはりガス状の何かが現われ一行を襲いましたが、ガロヴィックの息子は数秒躊躇ってフェイザーを撃つのが遅れました。カークは自分と同じミスを犯したガロヴィックを罰し、自室に待機させます。スポックやマッコイはカークのそのガス状の何かへの執着が異常であるとし、ワクチンを届ける任務に戻るよう言いますが、カークはそのガス状の何かに執着します。結局そのガス状の何かは知性を持っていて、宇宙空間へ出てきました。エンタープライズ号は最高戦速で追跡しますが、ある時にガス状の何かは急に停止し、エンタープライズ号に向かって来ました。カークはフェイザー発射を命じましたが、ガス状の何かには通用しません。続けて光子魚雷を発射しましたがこれも効果がありませんでした。ガロヴィックの息子が間違えて部屋のベントを開放してしまったため、ガス状の何かが船内に侵入します。スポックがガロヴィックの息子を助けましたが、スポックの血は鉄ではなく銅で出来ていたため、ガス状の何かはスポックを殺しませんでした。カークは結局そのガス状の何かを殺すには反物質爆弾しかないと考え、ある惑星に反物質爆弾をセットし、その点火装置を作動させるため、自分とガロヴィックの息子でその惑星に降り立ちます。元々用意していた「エサ」としての血液はたちまちガス状の何かに吸い取られ、カークとガロヴィックの息子は自分達をエサにしようとします。間一髪で転送装置が作動し、爆発の中なんとか二人はエンタープライズ号に戻ります。カークはガロヴィックの息子に、結局フェイザーは役に立たなかったので、躊躇った結果人命が失われたのは自分の責任でもガロヴィックの息子の責任でも無いと説明します。そしてカークはガロヴィックの息子にガロヴィックの思い出話をするのでした。

「巨人の惑星」の”Nightmare”

「巨人の惑星」の”Nightmare”を観ました。あーあ、またもウィリアム・ウェルチ脚本。今回もやってくれて、また最低の脚本レベルを更新してくれました。マークは何故か巨人の惑星の若い科学者と知り合いになり、その技術のデルタデバイスを故障したスピンドリフト号のエンジンに組み込もうとしています。しかしそれは暴走して強い放射線を辺りに撒き散らし、それを浴びたキャプテン達が急に消えたり、幻覚のような不思議な体験をするというもので、ほとんどドラッグにラリって書いたとしか思えません。原子力潜水艦シービュー号にも同様のラリった話がありました。ともかく論評外のひどい脚本でした。