スター・トレックの第2シーズンの”Friday’s Child”

スター・トレックの第2シーズンの”Friday’s Child”を観ました。西洋圏では金曜日は「13日の金曜日」というのもあるように、金曜日に生まれた赤ちゃんは苦労だらけの人生を送るという迷信があります。最高なのは日曜日生まれの赤ちゃんです。今回はエンタープライズ号はある資源の豊富な星に行ってそこの採掘権を原住民(ほとんどゲルマン民族的な好戦的で、力が強い者が偉いというもの)と交渉しようとします。しかしそこには一足先にクリンゴン人が来ていて、原住民と契約を済ませていました。それでもカーク達は平和的に交渉しようとしましたが、やがて原住民の首長が決闘で敗れて交代します。元の首長の妻が身籠もっていましたが、首長が変ると死ななければなりません。しかしカーク達は彼女に生きたいかどうかを尋ね、彼女を連れて岩山の方に逃げます。一方エンタープライズ号は惑星の軌道に待機していましたが、偽の連邦の輸送船からのSOSによっておびき出されてしまいます。カーク達が弓を作って戦いに備えている間に元の首長の妻が産気づき男の子を産みました。元は首長以外の男性に触れられることはタブーでマッコイの触診も拒否していましたが、マッコイが的確な診断をしたので信用するようになり、ついには赤ちゃんをマッコイの子と呼ぶようになります。クリンゴン人はフェイザーを奪って一人で逃げようとしますが、結局原住民に殺されます。それからようやく戻って来たエンタープライズ号から救助隊が来てという話です。生まれた赤ちゃんはマッコイの姓を付けられて、という所で終わりでした。

「巨人の惑星」の”The Clones”

「巨人の惑星」の”The Clones”を観ました。タイトル通り、巨人の科学者が、キャプテン達をクローン人間作成の実験台に使うという話しです。通常クローンを作っても、細胞としては同じものでも、記憶まではコピーできない筈ですが、お話の都合上記憶も含めてまったく同じということになっています。唯一犬のチッパーだけが何故か本物と偽物を見分けることが出来ます。それでクローン達は本物と全く同じ行動をするかというとそうでも無くて、破壊工作をしたり本物を攻撃したりします。この辺り設定がかなりご都合主義的です。最後はクローンのダンが本物のキャプテンを助け、クローン装置を銃で撃って破壊して大爆発、というものです。大体巨人達は地球人よりも科学的に遅れているという設定だった筈ですが、この辺りに来るとネタ切れなのか、何でも有りになってきています。

スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”

スター・トレックの第2シーズンの”Journey To Babel”を観ました。ある星の資源を巡っての戦争回避のために連邦の各星系の大使を集めた会議が惑星バベルで行なわれることになり、各星系の大使達100人をエンタープライズ号が運びます。その中にはバルカンから派遣された大使もいて、それは何とスポックの両親でした。スポックは父親が大学で研究生活をと望んだのに対し、スターシップの任務に着いたため、あまり仲が良くないようです。そんな中、ある星系からの大使が殺され、その殺し方はバルカン人だけが出来ることから、スポックの父親に疑いがかかります。その取り調べの際にスポックの父親は一種の心不全を起こして倒れます。治療のためには手術が必要で、Tマイナスという特殊な血が必要です。エンタープライズ号の中でそれを供給できるのはスポックだけでした。スポックは最初は輸血の提供を快諾していましたが、エンタープライズ号が謎のエイリアンの宇宙船に追跡されている最中に、カークがある星系の大使の付き人に襲われ、肺を刺されて動けなくなります。一度は輸血をOKしたスポックでしたが、カークが倒れ、なおかつ正体不明の宇宙船に追跡されている状況では自分が指揮を執る必要があるということで輸血を断ります。おそらく地球人のスポックの母親は何とか息子の心を動かそうとしますが失敗します。そうこうしている内にカークが意識を取り戻し、怪我した状態ながらエンタープライズ号の指揮を執り、スポックに輸血するように言います。エンタープライズ号はその後謎の宇宙船からの攻撃を受けますが、相手のスピードがエンタープライズ号を上回っていて、フェイザーも光子魚雷も外れます。そこでカークはエンタープライズ号の船内の電気を切り、死んだふりをします。エンタープライズ号が動けなくなったと思って近づいて来たエイリアンの宇宙船を今度こそフェイザーが捕らえ破壊に成功します。スポックのロジックと感情のせめぎ合いが見られた面白いエピソードでした。

「巨人の惑星」の”Every Dog Needs A Boy”

「巨人の惑星」の”Every Dog Needs A Boy”を観ました。たまたまペットショップに忍び込んだキャプテン達ですが、そこに飼われていた映画犬キング(シェパード)を見た犬のチッパーが喜んでキングに吠えかけます。キングも吠え返したのですが、その息でチッパーは飛ばされ、頭をぶつけて意識不明になります。キャプテンはヴァリーに諦めるように言いますが、ヴァリーはチッパーを人間の獣医に診せようとします。幸いにしてペットショップの見習いの獣医に見つかり、彼は何とか助けてみると言ってくれました。しかしそのペットショップのオーナーの息子がおり、この男が非常にたちの悪いごろつきなのですが、ヴァリーとヴァレリーを見つけて、犬を仕掛けてスピンドリフト号の場所を白状させようとします。その内に、そのごろつきが散歩中に逃がしてしまったキングが戻って来て、ごろつきが仕掛けた犬に噛みついて追い払います。その内にペットショップの主人で獣医である者が戻って来て、見習いの獣医の処置を褒め、大学で正式な獣医の資格を取ってパートナーになってくれるよう言います。チッパーも意識を回復し、目出度し、というお話でした。

スター・トレックの第2シーズンの”Metamorphosis”

スター・トレックの第2シーズンの”Metamorphosis”を観ました。スター・トレックの中でこれまで観た中ではもっともロマンチックなお話でした。カークやスポック、マッコイが、連邦からある惑星間戦争を止める仲裁役として派遣されたナンシーをガリレオというシャトルポッドでエンタープライズ号へ輸送していました。しかしナンシーは難病を発病し、至急エンタープライズ号で治療が必要でした。そこにシャトルの前に突然ガス雲のようなものが現れ、エンタープライズ号はある惑星の上に不時着させられます。そこに現れた一人の男は地球人で、カクランと名乗りました。エンタープライズ号をここに連れて来たのは、電気で出来た雲のような生物で、カクランはここに不時着した時80歳を超えていて死にかけていたのを、その生物が助けなおかつ30代に若返らせてくれていました。カクランの姓はゼフラムで、ゼフラム・カクランはワープ航法の発見者として有名でしたが、150年前に宇宙で死んだとされていました。キャプテン達の観察では、コンパニオンとカクランが呼んでいる電気生物は、明らかにカクランを愛していましたが、カクランはそれに気付いていませんでした。キャプテン達がここに連れてこられたのは、カクランが孤独で死にそうだったからでした。キャプテン達は万能翻訳機を改良してコンパニオンと会話します。しかしキャプテンはコンパニオンに対し、どんなにカクランを愛していても、二人は違う生物で一緒になれないことを説明します。そこでコンパニオンは瀕死の状態だったナンシーに乗り移り、一つの肉体を二人で共有します。カクランは初めてコンパニオンへの愛を確認し、二人でこの星に残ることを決意します。

「巨人の惑星」の”Land of the Lost”

「巨人の惑星」の”Land of the Lost”を観ました。出た~!またもウィリアム・ウェルチの脚本です。期待に違わず出鱈目なお話でした。ヴァレリーとバリーが巨人の惑星の「中国正月」(何故そんなものが巨人の惑星にあるのかの説明は全く無し)に、爆竹を鳴らしているのに、その爆竹を盗んで火薬を得ようとします。そうこうする内に少年がお手製の気球を飛ばそうとやって来ますが、その気球に間違って二人が入ってしまい空に飛ばされます。二人を助けようとバートンとマークも気球に乗り込みますが、気球は何故か時速500マイル(=800Km)というスピードで逆風の中を海を渡ってある別の陸地に流されそこで不時着します。そこはやはり巨人の国でしたが、キャプテン達がいた場所とは別の国で、巨人の惑星ではこの国のことを知らず、ただ海を渡ろうとしたものは戻って来ないということだけが知られていました。その国はタイタスという専制君主が支配していましたが、タイタスはある首輪を人にはめて、電気を流すかなんかで苦痛を与え思い通りに動かしていました。という風にストーリーを説明しても結局ほとんどのことが説明されていませんし、結末もナンセンスですのでここで止めます。アーウィン・アレンは何を好き好んでこんな変なライターを使い続けるのかが全く理解出来ません。

スター・トレックの第2シーズンの”I, Mudd”

スター・トレックの第2シーズンの”I, Mudd”を観ました。第1シーズンで出てきた宇宙詐欺師のハリー・マッドが再登場。エンタープライズ号は外部からクルーに化けて送り込まれたアンドロイドに船のコントロールを奪われ、ワープ7である未知の惑星に向かいます。転送で降り立った一行を出迎えたのは、第1シーズンにインチキ美女を鉱物採掘の労働者達に売りつけようとしていたハリー・マッドです。ハリーが脱走して逃げ込んだ先の惑星がここで、そこには人間に仕えるように作られていながら何千年も命令者がいないままだったアンドロイドの星で、ハリーはアンドロイドに命令して王様気取りです。ハリーはエンタープライズ号のクルーを全てアンドロイドで置き換えて、その代りにカーク達乗員をこの星に残して去ろうとしていました。カーク達はアンドロイドの弱点を探り、2000体ものアンドロイドを中央で管理しているノーマンという電子頭脳がいるのに気がつきます。アンドロイド達は新たにやってきたカーク達を分析した結果、ハリー・マッドが人間の中でも最低のレベルであることに気がつき、エンタープライズ号を自分たちだけで乗っ取って、人間達を全部自分達が管理しようと計画します。カーク達は、ノーマンが非合理的な話や行動にはついていけないことに気がつき、わざとナンセンスなことを言ったりやったりします。その効果があって全てのアンドロイドが動かなくなります。結局カーク達はマッドをこの星に残し、またマッドが昔懐かしで作っていた自分の古女房のアンドロイドを500体も作ってマッドへの意趣返しとして出発します。
しかし、コンピューターを相手にする時非合理的な話をしてとか矛盾点を付いてコンピューターをジレンマ状況に陥らせるとか、何度も出てきています。

「愛の戦士 レインボーマン」


「愛の戦士 レインボーマン」52話全部を観終わりました。ちょっと観たくなってDVDのVol.1を買って観ていたら、結構はまって結局Vol.8まで全部買って最後まで観たものです。マーベルコミックのヒーローで「キャプテン・アメリカ」ってあってそのデザインはほとんど星条旗そのものですが、レインボーマンはこのラストシーンで分かるように、それに対して言ってみれば「キャプテン・ジャパン」ですね。ダッシュ7のコスチュームはほとんど日の丸です。(まあ太陽の化身だから、日の丸でまったくおかしくない訳ですが。)子供の時実際に放映されていた頃は数回ぐらいしか観ることが出来なかったので、今回初めて全部のストーリーを知りました。それでやはり川内康範の原作というのが、非常にユニークかつ優れていると思います。まあ細かく言えば突っ込みどころは沢山ありますが、偽札によるインフレで経済を混乱させるとか(ただ10倍くらいのインフレであの騒ぎは変で、第1次世界大戦の後のドイツのインフレは1兆分の1に通貨価値が下落しています)、東京湾で巨大爆弾を爆発させて津波を起こすとか、ミサイルを撃ち込むとか、幼稚園のバスを襲うぐらいしか能の無い他の特撮ものの敵と違い、非常にリアリティーがありました。また、人々が逃げ惑うシーンは、大平洋戦争末期の空襲とかまた初代ゴジラのシーンを思い出させます。それだけでなく、この番組が終ってすぐに(1973年10月)第1次石油ショックが起こり、実際に石油が入ってこなくなり、買い占めが横行し、狂乱物価と言われたインフレが起き、この番組は何か非常に予言的な内容でした。
ただ、「キャッツ・アイ作戦」でキチ○イという単語が何度も登場したり、「死ね死ね団のテーマ」(挿入歌)では、1番だけで47回も「死ね」が繰り返されており、どう考えても再放送は無理だと思います。(実際にされていないようです。)また原作ではミスターKは欧米系(オーストラリア?)という設定だったそうですが、日本人の平田昭彦が演じた結果、ある子供向け雑誌で元々半島の人と間違って説明されていたようで、ますます再放送は困難です。(ウルトラセブンの第12話、スペル星人の回の事情とちょっと似ていますが。)
配役は何故か女性が非常に多彩で、主人公の恋人、妹、母に加え、「死ね死ね団」側でミッチー、キャシー、オルガ、ロリータ、ダイアナ等々と色々と楽しませてくれました。またそれぞれの俳優もさすが東宝でみな達者な演技で、特にタケシの父親役の小泉博は良かったです。また主役の水谷邦久も本当に眼がきれいな俳優で、レインボーマンのダッシュ7の眼出しコスチュームが良く似合っていました。
後は髪型とか服装とか、カルチャーとかがいかにも70年代初頭で、とても懐かしかったです。一応難点を言えば、ホテルなどとのタイアップが2回あって(鴨川シーワールドホテル、ホテル林田温泉+フェリー会社)、そのための強引なストーリー展開がちょっと鼻につきました。ミスターKが九州の工場を視察に行くのに、潜水艦とかヘリとか持っているのにカーフェリーでのんびり行ったりとか。

「巨人の惑星」の”Deadly Pawn”

「巨人の惑星」の”Deadly Pawn”を観ました。巨人の惑星にも何故か地球とまったく同じチェスがあります。あるマッドサイエンティスト(単なる形容ではなく、本当にどこかおかしいらしく、精神科医が付き添っています。その精神科医を演じているのがジョン・ザレンパで、タイムトンネルで老科学者スウェインを演じていた人です。)その男は自分の知力が地球人に劣っていないことを証明するため、キャプテン達を捕まえチェスの試合を挑みます。それも特殊な仕掛けがあって、あるマスの底が抜けて駒が下に落ちると炎で焼かれてしまいます。しかもその男はキャプテン達をチェスの駒に縛り付けます。地球人側で誰が相手をするかを話あっていたら、バリーが子供ながら実は地区大会で優勝した腕だということが分かり、バリーがプレイします。しかし、インチキがあって、以前マークが作ったチェスのコンピュータープログラム(人間より強い)がバリーをサポートすることになっています。途中まではバリーが劣勢でしたが、休憩を取ってスピンドリフト号のコンピューターと通信出来るようになってからは挽回します。バリーに王手をかけられた男は逆上します。その騒ぎの中でバリーが無線機を使っていたことがばれ、男は怒ってキャプテン達全員を盤の下の処刑室に落とします。あれこれあって結局キャプテン達が囚われていた精神科医を解放し、男とその精神科医が争っている内に機械が壊れ、男は死に、キャプテン達は無事に逃げて、という話でした。私はチェスはほとんど知らないので、もう少し知っていたらより楽しめたかもしれません。

スター・トレックの第2シーズンの”Catspaw”

スター・トレックの第2シーズンの”Catspaw”を観ました。何というかスター・トレックらしくないとても変なゴシックロマン的なホラー話。ある生物がいない筈の惑星を探査していたスールーら3人の内2人と連絡が取れなくなり、1人は転送でエンタープライズに帰還しますが、戻った時倒れてそのまま死にます。そしてその口から奇妙な声で「エンタープライズ号は呪われた。この星に近付かずに帰還せよ」というセリフが流れます。カーク、スポック、マッコイの3人がその惑星に向かいます。そこでは奇妙な霧や突然の嵐、3人の魔女が現れやはり戻るよう警告します。しかし3人はそれを無視してスポックが見つけた生物が居る場所に向かうと、それはいかにも中世風のお城のような館でした。中に入ると今度は黒猫です。一行が中を進んでいると突然床が崩れ3人は地下に落ちて気を失います。目を覚ますとそこは中世風の拷問室で、3人は手を鎖でつながれていました。やがて催眠術にかけられたスールー達がやってきて、3人をこの館の主人に引き合わせます。そしてさらにその主人の仲間という女性に紹介されます。その二人はまるで悪魔と魔女でした。女性はカークに興味を持ち誘惑します。カークもそれに乗った振りをして秘密を探ろうとします。その悪魔と魔女風の二人はエンタープライズ号のミニチュアを取り出し、それをロウソクの炎であぶります。そうすると本物のエンタープライズ号も温度が急上昇します。またミニチュアのエンタープライズ号が何かの樹脂の中に入れて固められると、本物も何かのフォースフィールドに捕らえられ動けなくなります。カークを誘惑した魔女は結局カークが本心では自分に興味が無いことが分かると、化け猫のような黒猫に変身して一行を襲おうとします。3人は男性の方の協力で脱出しますが、結局カークがその魔女風のエイリアンの力の源泉である杖みたいなものをテーブルに叩きつけて壊したため、魔女は力を失います。
という非常にワケワカなストーリーで、アングロサクソンが好きなオカルト系という感じでした。