スター・トレックの第3シーズンの”Plato’s Stepchildren”

スター・トレックの第3シーズンの”Plato’s Stepchildren”を観ました。エンタープライズ号がSOS信号を受けてある惑星に着きます。そこはまるで古代ギリシアのような星で、そこの住民はかつて自分達の星の太陽が超新星となったため地球に脱出し、古代ギリシアでプラトン達と暮したといい、その後プラトン的なユートピアを築くためこの星に来て、そして不老の技術を発見して享楽的に生きていました。さらに彼らはアレクサンダーという小人を除いて全員念動力が使えます。その力で彼らは傲慢になっていました。彼らは医師であるマッコイが必要なので置いていくように命令します。断ると念力の力でカークとスポックを操って踊らせたり、またスポックにカークを殺させようとします。アレクサンダーがしゃべってくれたことにより、その念動力はこの星の食べ物に含まれているキロナイドのせいだということが分かり、マッコイはカークとスポックに2倍の力を持つ量を注射します。しかしその効き目が出るのに時間がかかり、この星の住民達はカークとスポック以外に、ウフーラとナースのチャペルを呼び寄せ、それぞれにラブシーンを演じさせようとします。(ウフーラとカークがキスしかけますが、これがアメリカで白人とアフリカ系アメリカ人とのキスシーンの最初の例の一つみたいです。)ようやく効いてきたキロナイドの力でカークはナイフを持って襲って来たアレクサンダーを逆にパルマンという首領を襲うようにさせます。しかしカークはパルマンを殺すことはせず、もう彼らの力は通用しないことを宣言し、アレクサンダーを特別ゲストとしてエンタープライズ号に迎えます。なおこのエピソードはサド的だということでイギリスでは放送されなかったということです。しかし、プラトンはあまり関係ないように思いました。以前もギリシア神話の神が出てきましたが、ライター陣にギリシア好きがいるんでしょうね。

キャプテン・スカーレットの”Renegade Rocket”

キャプテン・スカーレットの”Renegade Rocket”を観ました。何というかこれまでの最悪の脚本を更新しました。ミステロンズがリーヴスというミサイルの専門家を殺してロボットにし、ある基地にあるミサイルをどこかに向けて発射させます。そのロケットをターゲットで爆発する前に破壊するには、アルファベット4桁のパスワードをコントロール装置に入力する必要があります。で、ミサイルは結局垂直上昇してレーダーの追跡を振り切り、今度は垂直降下します。結局ターゲットは元の基地そのものでした。ジェット機に乗って逃げたリーヴスを3機のエンジェルスが追いますが、1機は撃墜され、残りの2機はリーヴスをはさんで戻るようにいいますが、リーヴスは高度を下げ海面に突っ込み爆発して死にます。同時にミサイルのコントロール装置も海底に沈みます。基地ではキャプテン・ブルーとキャプテン・スカーレットが10,000種類あるパスワードを一つ一つ入力するという原始的な方法でミサイル爆破命令を出そうとしますが、パスワードはZEROで、ミサイルの命中直前になっても二人はまだAから始まるパスワードを試していました。キャプテン・ホワイトが二人に待避するよういいますが、二人は命令を無視します。”AMEN”(アーメン)を試した時、偶然海底にあったコントロール装置の破壊ボタンが何かに押されて、基地に命中する直前にミサイルは爆発して目出度し、というオチです。キャプテン・スカーレットが不死身であるという特長もこのエピドードではまったく活かされておらず、また二人が命令を無視する理由も不明で、さらにオチもひどく、駄作としか言いようがありません。

スター・トレックの第3シーズンの”The Tholian Web”

スター・トレックの第3シーズンの”The Tholian Web”を観ました。3週間前に消息を絶ったままのUSSデファイアントの捜索にエンタープライズ号が未知の宇宙空間にやって来ます。そこでは計器類がまともに働きませんが、クルーは目視でデファイアント号が漂っているのを発見します。カーク達4人は念のため宇宙服を着用してデファイアント号に転送で降り立ちます。そこでは船長もクルー全員もお互いに争いながら死んでいました。カークはデファイアント号が異次元空間に飲み込まれそうになっているのを察知して戻ろうとしますが、転送装置は3人ずつしか使えません。カークは自分が残り、スポック、マッコイ、チェコフの3人をエンタープライズ号に戻します。その後、カークの転送は失敗し、カークはデファイアント号と一緒に異次元空間に消えてしまいます。スポックは次にこの宇宙と異次元空間が接触するのは2時間後と計算して待とうとしますが、そこにトーリアンというエイリアンの宇宙船が近づき、領域を犯しているので至急立ち退くように通告します。スポックは2時間後に探しているものが現われるのでそこまで待って欲しいと頼みます。しかしおそらくトーリアンの宇宙船がやって来たため時空が乱れ、2時間経ってもカークは現われず、エンタープライズ号はトーリアンの宇宙船から攻撃されます。2回目の攻撃の後、スポックはフェイザー発射を命じ、相手の宇宙船を無力化します。しかし別のトーリアン船が現われ、最初の船を修理し、2台で何やらエネルギーシールドによる網みたいなものをエンタープライズ号の周りに構築し始めます。しかしエンタープライズ号もエンジンが故障して動けなくなります。そうこうする内にデファイアント号のクルーを狂わせた何かと同じことがエンタープライズ号の中でも起き始め、一人二人と凶暴になって仲間に襲いかかるクルーが出始めます。スポックはカークの宇宙服の酸素が切れてカークは死んだと判断し、クルーを集めて説明します。マッコイはスポックの指揮ぶりを批判し始めます。二人はしかし、カークが残した非常用の動画メッセージを見て、自分達がすべきことを思い出し和解します。その内、ウフーラが宇宙空間を漂うカークを目撃し、最初は幻覚を見たということにされますが、そのうちスコッティも目撃、更にはスポックやマッコイもカークが生きていることを確認します。エンタープライズ号はトーリアンの網が完成寸前に脱出し(しかしどう考えても網の構築に時間がかかり過ぎで、武器としてほとんど無意味です)、カークを転送でようやく収容します。カークは最後の動画を見たか、と聞きますが、スポックとマッコイは忙しくて見ている暇が無かった、ととぼけます。しかし、トーリアンの網はほとんどどうでもいい話でした。

キャプテン・スカーレットの”Operation Time”

キャプテン・スカーレットの”Operation Time”を観ました。今回のミステロンズの予告は「時間を殺す(”kill time”)」というものでスペクトラム側はその意味するところが分からず、困惑します。その一方で脳外科医のマグナス博士は、患者の額に電極を付けてパルス波を流すことで患者の脳を治療する療法を開発して成功していましたが、車に乗っている所をミステロンズに操られているブラック大佐に追われ、タイヤを撃たれて車が道から外れて大破し死亡しますが、ミステロンズのロボットとして蘇ります。そうこうしている内にスペクトラムのマゼンタ大佐が、世界防衛軍のTiempo将軍が脳の手術を受けることを発見します。Tiempoはスペイン語で「時間」の意味であり、ミステロンズのターゲットはこのTiempo将軍の命であろうということになります。スペクトラムはこのためTiempo将軍の手術をスペクトラムの空中基地内の医療設備で行うことにしました。そして将軍の手術を行うのがミステロンズに操られたマグナス博士でした。手術中にマグナス博士はパルス波の電圧を規定よりはるかに上げて将軍を殺そうとします。その間に手術前に撮影したX線写真に偶然マグナス博士の手が入っており、それが最初は骨だけだったのが、普通の肉のある手に再生します。これによってマグナス博士がミステロンズだということが判明し、スペクトラムはすぐに手術を中止しようとします。しかし時遅く将軍は既に電流で死亡しました…と思いきや、将軍ではなくキャプテン・スカーレットが患者に成り代わっており、一度死んでもまた再生していました、というオチです。これでミステロンズの作戦は失敗しましたが、ミステロンズの肉体がX線を透過させないと

スター・トレックの第3シーズンの”For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky”

スター・トレックの第3シーズンの”For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky”を観ました。長いタイトルですが「世界は空洞で私はその空に触れた」という意味です。珍しくドクター・マッコイのラブストーリーです。カークは、マッコイからゼノポリシセミア(xenopolycythemia)という病気(架空の病名)にマッコイ自身がなっており、治療法は無く後1年の命だと告げられます。そこにエンタープライズ号は突然5発ぐらいのミサイルの攻撃を受けますが、それは原始的なもので、フェイザーで何無く爆破出来ました。そのミサイルの発射元を探ると、小惑星でしたが、奇妙なことにどの惑星の軌道にも従っておらず自立して動いていました。しかしこのままだと13ヵ月後にDaran Vという20億人が住む星と衝突します。カーク、スポック、マッコイは転送でその小惑星上に降り立ちますが、人工の筒のような建造物を発見します。生命反応は無いと思いきや、突然数人のヒューマノイドが現われ、3人を捕まえます。そのヒューマノイドのトップは女性でナティラと言いました。3人は神殿のような所に連れていかれ電撃を受けて気絶します。気絶から醒めると、3人は客人として歓迎され、何故かナティラがマッコイを気に入ります。3人だけになった時に老人が現われ、この世界の「山」に登ってこの世界が空洞で空も何かのシールドで触ることが出来たと告白しますが、こめかみに埋め込まれた何かの装置で衝撃を受けてそのまま息絶えます。スポックがそのこの世界の文字を解読し、この小惑星型の宇宙船は10,000年前に太陽が超新星と化して滅んだファブリーニのもので、おそらくそこの科学者がこの宇宙船を作って一部の人を載せ、他の星を目指して送り出したことを理解します。しかしナティラ達はこの世界をヨナダと呼び、それが宇宙船であることに気がつかず、神の役割を演じているコンピューターに盲従していました。ナティラはマッコイにパートナーになって欲しいと頼み、後1年の命のマッコイは承諾します。そしてカークとスポックは一旦エンタープライズ号に戻ります。マッコイはヨナダの住民になる条件としてこめかみに制裁装置を埋め込まれます。しかしマッコイは神殿を調査し、そこに聖書のようなこの世界の解説書を発見します。しかりそれを解読しようとしたマッコイは制御装置により罰を受け倒れます。マッコイに呼ばれたカークとスポックがその本を読み、この宇宙船のコントロール室に入り、コースを元々のものに戻します。その時にファブリーニの医療用情報ファイルが見つかり、そこにゼノポリシセミアの治療法も載っていて、マッコイは命が助かるという話です。ちなみに日本で放映された時のタイトルは「宇宙に漂う惑星型宇宙船」で思い切り中身をばらしてしまっています。

キャプテン・スカーレットの”Manhunt”

キャプテン・スカーレットの”Manhunt”を観ました。今回はキャプテン・スカーレットの「あわや」は無く、危険な目に遭ったのは、パイロットのシンフォニーです。ミステロンズのロボットである、キャプテン・ブラックは原子力発電所に忍び込んだ時に警備の人間に見つかってしまい、隠しカメラで撮影され、スペクトラムに正体がばれます。おまけに原発の中を逃げる時に、被爆して放射線を浴びたため、彼自身が放射線を発する物体になり、48時間は超高感度ガイガーカウンターで追跡されることになります。ブラックは、彼を捕まえにやってきたスペクトラム・エンジェルスのパイロットのシンフォニーを逆に捕らえ、原発の中にまた戻ります。そこでブラックはシンフォニーに放射線を浴びせ、そしてシンフォニーを載せたSPVを原発から外に走らせます。そのSPVにブラックが載っていると思い込んだスペクトラムがまんまとひっかかるという話です。
はっきりいって駄作でした。スペクトラムが得た教訓というのが「ミステロンズもミスをすることが分かった。」でした。ミスをしたのはミステロンズというよりブラック本人だと思いますが。

スター・トレックの第3シーズンの”Day of the Dove”

スター・トレックの第3シーズンの”Day of the Dove”を観ました。この回は連邦の宿敵であるクリンゴン人が登場しますが、しかしその戦いは宇宙船同士のそれではなく、原始的な剣を持った肉体による戦いでした。エンタープライズ号がある植民星からSOSを受けて現地に急行しますが、そこには何もありませんでした。そしてクリンゴンの宇宙船が現われ、その星に転送してきてカーク達を捕らえます。クリンゴンの船長のカンは、カーク達と一緒にエンタープライズ号に乗り込もうとしますが、スコッティが2つのグループをタイミングをずらして転送したため、形勢逆転でクリンゴン人達は捕まります。しかしカンは連邦が先に自分達の宇宙船を破壊し、そのSOSを受けたので来たと言います。カークはクリンゴンの宇宙船をフェイザーで破壊させます。そしてカークがクリンゴン達を詰問している最中に、急に辺りの備品が剣に変わり、またカーク達のフェイザーも剣に変わります。そしてエンタープライズ号はコントロール不能になり、銀河の端までワープ9の速度で疾走し始めます。人数的には連邦対クリンゴンで連邦側が多かったのが、エンタープライズ号の一部がロックされ、連邦とクリンゴンのどちらもが38人で人数も武器も対等の戦いになります。実は体がエネルギーだけで出来ている別のエイリアンが、双方の憎しみを煽って戦わせていました。カークは自分達がまるでチェスのポーンのように外部から操られて戦わせられていることに気がつきます。カークはカンの妻を捕虜にし、船内転送でカンが制御しているエンジン室に行き、カンを説得しようとします。説得は中々上手く行かず連邦とクリンゴンの全面的な戦いになりかけましたが、カンの妻がカンを説得し、ようやく戦いが終ります。このエネルギー体のエイリアンは憎しみの感情をエネルギーとして生きていました。双方が戦いを止めたため弱ったエイリアンは、カークの出て行けという命令に従って逃げていきました。うーん、もう一ひねりして永井豪の「真夜中の戦士」みたいに、それぞれの武器に差があってチェスや将棋により近い形で戦うという方が面白かったかと思います。

キャプテン・スカーレットの”Point 783″

キャプテン・スカーレットの”Point 783″を観ました。今回ミステロンズが予告するのは軍の最高司令官の殺害です。しかし何でわざわざ相手に警戒する余地を与える予告を毎回行うのかが不思議です。キャプテン・ブルーとキャプテン・スカーレットがその司令官を護衛しますが、会議場でスカーレットがミステロンズの存在を第6感で検知し、非常ボタンを押してかろうじてミステロンズの人間爆弾攻撃を免れます。そして今度は司令官が、AI制御の新しい戦車のテストに立ち会いますが、今度はその戦車が途中から、司令官のいる前線基地を攻撃し始めます。スペクトラムはSPVをスカーレットに運転させて司令官を基地から脱出させますが、戦車はそちらを追いかけて来ます。そして途中で同乗していた副官がスカーレットに銃を向け撃ちます。しかし当然スカーレットは死にませんので、司令官とスカーレットが席をイジェクトさせて脱出し、残ったSPVと戦車が崖から落ちて爆発します。という訳で今回は3発銃で撃たれただけで、比較的ましな方でした。

スター・トレックの第3シーズンの”Spectre of the Gun”

スター・トレックの第3シーズンの”Spectre of the Gun”を観ました。何というかアメリカ人が安直に考えそうな話でした。カーク達エンタープライズ号がある浮動ブイ衛星の警告を無視して、メルコーシャンの星に侵入します。その警告無視に対して、メルコーシャン達はカーク達に罰を与えると言い、カーク達はどこかに転送されます。そこは1881年10月26日のアメリカのアリゾナのツームストーンでした。それはアメリカ人なら誰でも知っている、ワイアット・アープとドク・ホリディ対クラントン一家のOK牧場の決闘が起きた日でした。そしてカーク達は何故か殺されるクラントン一家側となっており、フェイザーはその当時の銃に変わっていました。カーク達は何とか決闘を回避しようとして、マッコイがあり合わせの薬品を混ぜてトランキライザーを作ります。しかしそれはスコッティでテストしたらまったく効果がありませんでした。チェコフはある女性から結婚を申し込まれますが、そのためワイアット・アープに撃ち殺されます。しかしスポックは史実ではチェコフがそれに相当していた人は死んでいないことに気がつき、必ずしも史実通りではないことに気がつきます。そして皆でスポックの精神を移して、拳銃が本物ではないと思い込むことでその効果を無くします。ワイアット・アープとドク・ホリディは17時になってOK牧場でカーク達を撃ちますが、それはまったく効果がありません。カークはアープを殴り倒しますが、銃を使って殺すことはしませんでした。その結果カーク達はエンタープライズ号に戻り、メルコーシャンはカーク達が平和的に交渉しようとしていることを理解し、初めて彼らを歓迎します。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE/デューン 砂の惑星」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE/デューン 砂の惑星」を土曜日に観てきました。映画は「ミッドウェー」と「博士と狂人」以来でほぼ1年ぶり。うーん、絵としてはとても良かった(IMAXレーザーで観ました)ですが、ストーリーのまとめ方は弱いと思いました。後おそらく2回は必要でしょうが、今回の興行成績で次作以降の資金が集まるのかなと思いました。(と思ったら既にPart 2の制作が決まったようです。)こういう大河作品は時間の限定のある劇場版映画ではなく、Netflixあたりで、じっくり回数を使って映像化した方がいいのではないかと思いました。そうでないと、原作を読まないで観た人にはワケワカでしょう。大体その原作にしてからが、本編が終わった後に作者自身による用語辞典があって、それを読んでやっと背景が理解出来るという反則作品ですから。それからポール役の俳優はなんか中二病の若者という感じで私にはイマイチでした。最近のスターウォーズのハン・ソロの息子(カイロ・レン)の俳優とちょっと雰囲気が似ています。まあこのポール・アトレイデスという役を演じるのは大変だとは思いますが。また植物学者(リエト・カインズ)がアフリカ系女性というのもいかにもPCですよというわざとらしさを感じました。この映画は原作読んでいない方は今すぐ観るのはお勧めではなく、残りが全部出そろってから、ブルーレイなどでまとめて観た方がいいんじゃないかと思います。最後にポールがフレメンを使ってハルコネンと皇帝軍を倒すというストーリーはベドウィンを利用してオスマントルコと戦うゲリラ部隊に仕立てた「アラビアのロレンス」をいやでも思い起こさせます。実際にフレメンの言葉はかなりアラビア語に近いイメージだそうです。