キャプテン・スカーレットの”The Inquisition”を観ました。これが全32話の最後のエピソードです。しかし、最終回らしさはまったくなく、これからミステロンズとの戦いがどうなるのかの説明も何もまったく無く、唐突な終わりです。
キャプテン・スカーレットとキャブテン・ブルーがレストランで食事をしていて、ブルーが食後のコーヒーを頼んでそれを飲んだ後、気を失ってどこかに連れ去られます。今回のミステロンズの予告はスペクトラムのメンバーの一人がスペクトラムを裏切るというものでした。ブルーが拉致されているのに、その予告をブルーがSPVの中で聞いているという明らかに矛盾しているシーンがあり、この予告を聞く場面が毎回使い回しであることを示しています。ブルーが目を覚ますとそこはクラウドベースの中で、前には知らないものが居り、スペクトラムの調査官であると言います。その男によるとブルーは3ヵ月間行方不明であったため、今ここにいるブルーが本物かどうか不明なので審問すると言います。ブルーは過去の3つのエピソード(ロンドンに核爆弾を仕掛ける事件、月面のミステロンズ基地を破壊する話、スコットランドの古城での事件、の詳細を話します。しかし審問官はそれだけでは証明にならないので、スペクトラムの暗号コードを言うように求めます。ブルーはそこでおかしいと思い、逃げ出そうとしますが、そこにレストランでのウェイターが再登場し、左手に銃を右手に自白剤の注射器を持っていました。(しかし自白剤を使うなら最初からそうすればいいはずですが。)ブルーは窓を割って外に逃げたらそこはホワイトベースではありませんでした。キャプテン・スカーレットが助けに来ていて、ホワイトベースのセットがあった小屋をSPVの大砲で攻撃して破壊した、という話でした。しかし、本当に最終回らしさ0でした。前回のクラウドベースの最後?の方がよっぽど最終回らしかったです。
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トワイライト・ゾーンの”The Lonely”
トワイライト・ゾーンの”The Lonely”を観ました。コリーは殺人の罪で50年の懲役刑を、ある砂漠しかない小惑星上にある小屋で過ごさなければなりませんでした。その星には他に人も生物もおらず、コリーは耐えがたい孤独と戦う日々を過ごしていました。3ヵ月に1回、地球からアレンビーが操縦するロケットがやってきて、食糧などを補給します。しかし今回はアレンビーはその部下も中身を知らない大きな箱を残していきました。開けてみると、女性アンドロイドが出てきて、説明書によるとほぼ人間と同じで感情もあり、寿命も人間とほぼ同じということでした。そのアンドロイドの名前はアリシアでした。最初コリーはアリシアを撥ね付けますが、アリシアが涙を流して悲しんだので、それから彼女を話し相手にし、そして愛するようになります。その一月後、いつもより早く不規則な時期にアレンビーのロケットがやって来ました。アレンビーは特赦でコリーは釈放となったので地球に帰れると言いました。ただ手荷物として乗せられるのは15ポンドだけだと言います。最初はコリーは喜んでいましたが、すぐにアリシアが15ポンド以上あることに気がつきます。コリーはアレンビーにアリシアは人間の女だと言い張り、何かの荷物を捨てて彼女も連れて行くように懇願します。しかしアレンビーは無情にも銃でアリシアを撃ちます。破壊された顔の中は機械でした…
何だかウルトラセブンのロボット長官を思い出しました。しかし宇宙開発が進んでもこういう懲罰が本当に採用されないように祈ります。
キャプテン・スカーレットの”Attack on Cloudbase”
キャプテン・スカーレットの”Attack on Cloudbase”を観ました。ラス前のエピソードでタイトル通りクラウドベースが直接攻撃を受けるという話で、途中まできわめてシリアスで、エンジェルのシンフォニーが乗ったジェット機のエンジンが攻撃を受け、シンフォニーは座席をイジェクトさせてサハラ砂漠に降り立ちますが、熱さで気を失います。すぐその後ミステロンズから予告があり、今度はクラウドベースを破壊すると言います。その予告通り巨大なUFOが出現します。デスティニーが出撃しますが、一撃で破壊され死亡します。次にキャプテン・スカーレットが志願して出撃しますが、スカーレットも攻撃を受けクラウドベースに何とか戻りますが、着陸の時大破し、医務室に運び込まれますが、そこの医者は殺されており代わりにキャプテン・ブラックがおり、キャプテン・ブルーはカーネル・ホワイトにキャプテン・スカーレットが完全に死んでしまったと報告します。そしてUFOが5台から10台と増えてクラウドベースを取り囲んで攻撃を開始し、ついにクラウドベースは自力で浮かんでいられなくなり、地上に墜落を始める…
ということで最終回ではないのに主人公もその他全員死んでしまっておかしいなと思ったら、シンフォニーが熱に浮かされて見た悪夢でした、というまさかの夢オチ。うーん…
トワイライト・ゾーンの”Escape Clause”(免責条項)
トワイライト・ゾーンの”Escape Clause”(免責条項)を観ました。SF風ですがしかし伝統的な悪魔との契約もの。
ウォルター・ベデカーは病的な潔癖症かつ心気症で、自分が病気であると思い込み、細菌や死といったものを恐れていました。しかし医者の診断では彼はどこも悪くありませんでした。そんな彼の前に突然太った男が出現し、彼に何百年、何千年もの寿命、または不死を提供すると言います。ベデカーはその場合肉体はどのようになるか問い質し、永遠の若さも保証されます。その代償をその男に聞いたら、ベデカーの魂だというので、彼はその男が悪魔であることを悟ります。しかしベデカーは喜んで契約します。その契約には免責条項があり、ベデカーが死にたくなったら、その時点で彼の不死は終わりになるというものでした。ベデカーは死ななければ魂を悪魔に渡すこともないと考えます。
不死になったベデカーは、駅でやって来る列車に飛び込んだりして、自分の不死を確かめるのと同時に、保険金をせしめます。家では、アンモニアやいくつかの毒性の液体を混ぜ合わせたものを飲み干しますが、「弱めの味のレモネード」ぐらにしか感じません。彼は自分のアパートのある14階から飛び降りようとしますが、彼の奥さんがそれを止めようとして誤って下に落ちて死んでしまいます。彼は奥さんの死を悲しみもせず、すぐに警察に電話して彼が奥さんを殺したと主張します。目的は死刑宣告されて電気椅子で処刑されてどうなるかを確かめることでした。しかし彼に付いた弁護士が優秀であったため、彼は死刑ではなく無期懲役の判決を受けます。彼は不死ですから、それはその国の政治システムが続く限り牢屋の中で過ごさなければならないことを意味します。そこに悪魔が現れ、免責条項を行使したいか彼に尋ね、ベデカーは頷きます。すぐに彼は心臓発作を起して床に倒れ、看守が彼の死を確認した、というストーリーです。
まあ30分ものとしてはよく出来ていますが、ありがちなストーリーという感じがするのは否めません。
キャプテン・スカーレットの”Inferno”
キャプテン・スカーレットの”Inferno”を観ました。今回は珍しくミステロンズの作戦が成功する話です。SKR4という宇宙の残骸の爆破処分のためのロケットが、隕石と正面衝突して爆発します。例によってそれがミステロナイズされます。SKR4は軌道を変え地球に戻ろうとします。そこでミステロンズの予告があり、今回は南米のアステカ文明の遺跡の中にある海水の浄化プラントを破壊するというものです。スペクトラムはキャプテン・スカーレットとブルー、エンジェルスらを現地に派遣しますが、ロケットでの攻撃ということは、欧州の宇宙局から連絡があるまで分かっておらず、結局キャプテン・スカーレットらがやったことはキャプテン・ブラックが仕掛けたロケット誘導用の発信器を探して破壊することでした。(そちらより、迎撃ミサイルでロケットを破壊した方が速いと思いますが…)結局発信器は見つからず、キャプテン・スカーレットはエンジェルスにアステカ文明の神殿全体を破壊させます。エンジェルスは結局神殿と中の太陽の神の石像の全てを破壊出来ましたが、一足遅くロケットが突っ込んできて爆発して地滑りが起き、それが浄水装置の過酸化水タンクに及んで大爆発、という結着です。しかしミステロンズもこんな辺鄙な土地ではなく、大都市とかを狙えばいいと思いますが、まあキャプテン・スカーレットの脚本はこの程度です。
トワイライト・ゾーンの”Walking Distance”
トワイライト・ゾーンの”Walking Distance”を観ました。ニューヨークで広告代理店のメディア担当の部長として働く、36歳のマーティン・スローンはある日そんな暮らしが嫌になり、車を飛ばして田舎を訪れます。ガソリンスタンドで給油とオイル交換をしようとしますが、その店員にホームウッドという町までどのくらいの距離かと聞き、1.5マイルという答えに歩いてそこを訪れることにします。その町は彼が25年前まで住んでいた故郷でした。昔のままのドラッグストアで昔頼んでいたアイスクリームソーダを注文したら、その価格が昔のままの10セントでした。彼は自分の生家の方に近付いたら、彼と同じくマーティンという名前の10歳くらいの男の子と知り合います。その子はマーティンが10歳の時にしたように、自分の名前をメリーゴーランドの柱にナイフで刻んでいました。彼が話しかけると男の子は怒られたと思い駆けだして逃げていきました。その男の子の後を追いかけると、ある家に入って行きました。それはマーティン自身の生家そのままでした。そしてドアをノックして出てきたのは、彼の(彼が10歳当時の)両親でした。しかし、両親はマーティンのことを狂っていると思って相手にしません。その内マーティンはあることを思い出し、免許証が入った財布をそこに落としたまま、男の子を探しに行きます。男の子はメリーゴーランドに乗っていました。マーティンは彼に注意しようとしますが、男の子は逃げ回り、その内間違ってメリーゴーランドから落ち、足を折ってしまいます。マーティンはまさにそのことを注意しようとしていたのでした。そこにマーティンの父親がやってきて、免許証の名前やまた未来の日付の紙幣などを見て、マーティンが未来から来たことを理解します。そして彼に元の世界に戻るように忠告します。そして突然彼は元の時間に戻り、ドラッグストアに再度入りますが、クリームソーダの価格は35セントになっていました。マーティンは過去の思い出を胸にニューヨークに戻っていきます。タイムトンネルで真珠湾攻撃の時に、トニーが死の間際であった実の父に会い、その父もトニーが自分の息子であることを認めるというシーンがありましたが、あれを思い出しました。
キャプ テン・スカーレットの”Expo 2068″
キャプテン・スカーレットの”Expo 2068″を観ました。何というか、キャプテン・スカーレットの各ストーリーの中でもっとも典型的なパターンの話でした。今回、ミステロンズの予告は北米の東海岸に破滅をもたらす、というもの。狙われたのは、ある発電所に原子炉を輸送するトラックとその運転手で、キャプテン・ブラックが道路標示を細工し、トラックは崖から転落し運転手は死にます。そしてミステロナイズされた運転手は途中で予定の道をそれて原子炉をどこかに持ち込みます。その時に制御装置のバルブを取り外したので、原子炉はゆっくり暴走を始めます。キャプテン・ブラックは、ある博覧会の会場に物資を輸送するヘリコプターの操作手を銃で脅して、原子炉をその会場に持ち込もうとします。キャプテン・スカーレット達がその目論見をキャッチし、キャプテン・スカーレットがその原子炉のコンテナに乗り移って原子炉を止めようとします。それには何とか成功しましたが、操作手がブラックに殺されたため、ヘリコプターはビルの屋上に衝突し大爆発しましたが、例によって大怪我を負ったスカーレットはすぐに生き返るという話でした。
このエピソードを入れて残り4話ですが、ちょっとあまりにもワンパターンで展開が容易に読めるエピソードでした。
トワイライト・ゾーンの”The Sixteen-Millimeter Shrine”(16mmの神殿)
トワイライト・ゾーンの”The Sixteen-Millimeter Shrine”(16mmの神殿)を観ました。バーバラ・トレントンは大女優で、1930年代に何本もの大ヒット映画に主演しました。しかしそんな彼女ももう40代半ばとなり、容色は衰え、仕事のオファーは母親役です。彼女はそんな現実に目を背け、自宅の一室でかつての自分の主演映画の16mmフィルムを何度も何度も観て、スクリーンの自分の演技を真似するのが日常でした。そんなある日、彼女と昔共演した男優が彼女を訪ねてやって来ます。喜んで化粧して若作りした彼女でしたが、現れたのはビジネススーツを着たくたびれた中年男性でした。「あなたはタキシードを着て、シャンパングラスを片手に持って…」と彼女が言うと、元男優はそれは20年前の話で、今はシカゴでスーパーマーケットを経営していると言います。それから彼女の自分の映画への耽溺はいっそうひどくなり、寝る間すら惜しんで16mmフィルムを見続けていました。そんなある日、家のお手伝いさんが彼女の部屋に行くと、そこに彼女の姿は無く、ふとスクリーンを見ると、そこにかつての自分の映画の世界に行ってしまった彼女がいた(昔の若い自分とは別に)、という話です。何かちょっと原節子を思い出しました。トワイライト・ソーンはあまりSF色は強くないこういう話が多いようです。
本日の「カムカムエヴリバディ」と獅子文六の「悦ちゃん」
今日の「カムカムエヴリバディ」(朝ドラはいつも最初の5分くらいだけ観て家を出ますが、カムカムの後半の怒濤の伏線回収が見事で録画して観ています)、怒濤の展開で今日はついにアニー・ヒラオカがラジオ番組のインタビュー中で突然日本語で自分のことを語り出し、るいに対して「普通の暮らしがしたかっただけなのに…」と呼びかける内容でした。浜村淳さんお年を召されたなあ、と思って見ていました。いわゆる放送事故ですが、これはひょっとしたら獅子文六の「悦ちゃん」へのオマージュもあるのかなと思いました。「悦ちゃん」では和製テンプルちゃんとして売り出した悦ちゃんがラジオに出演し、「パパママソング」を歌うのに途中で歌詞を変え、「碌さん(悦ちゃんのお父さん)どこにいるの、帰って来て!」と叫ぶ放送事故を起こし、それで和製テンプルちゃんの地位は失うけど、放送を聴いた行方不明だった碌さんがスタジオに駆けつけ、という話です。ちなみにNHKの朝ドラの最初のは1961年の「娘と私」ですが、この原作が獅子文六で、ここで言っている「娘」が悦ちゃんのモデルです。「カムカム」の中でも雪衣さんがこのドラマを一生懸命観ているという話がありました。
キャプテン・スカーレットの”Treble Cross”
キャプテン・スカーレットの”Treble Cross”を観ました。今回のミステロンの予告は、世界政府の首都であるフュチューラ市の破壊です。そのために、世界軍のパイロットのグレブナー大佐を車の事故で殺し、そしてミステロナイズした者を使って、基地より核爆弾を爆撃機に積み込んで運び出し、それをキャプテン・ブラックが受け取って、フュチューラ市のどこかに仕掛けるという作戦でした。しかし今回面白いのは、ミステロナイズの元になったグレブナー大佐は2時間仮死状態にあったものの、その後病院に運び込まれて奇跡的に生き返ったということです。ミステロナイズされた方は、グレブナー大佐が生きているという連絡が基地にあったため、爆撃機の発進が阻止され死亡します。スペクトラムはしかし今度は本物のグレブナー大佐をおとりに使ってブラック大佐を捕まえようとします。作戦は完璧でしたが、ブラック大佐は間一髪の所で別の人間を身代わりにして逃走した、というお話でした。しかし、核爆弾を爆撃機に積み込めたのであれば、そのままフュチューラ市に投下すればいいと思いますが、まあキャプテン・スカーレットの脚本のレベルはそこまで高くないです。