キャプテン・スカーレットの”Flight to Atlantica”を観ました。今日はSpectrumが結成されて一周年ということで、カーネルホワイトには内緒で、他のメンバーはノンアルコールのシャンパンで乾杯しようとします。しかしそのシャンペンをミステロンズがミステロナイズします。キャプテン・スカーレットだけはグラスが割れ、すぐその後にカーネルホワイトがやってきて乾杯を中止させました。そこにミステロンズの予告があり、大西洋の真ん中にあるアトランティカ基地を破壊すると言います。基地はミサイルで守られています。まずキャプテン・ブルーとキャプテン・オーカーが爆撃機で現地に向かいます。しかし爆撃目標の地図はキャプテン・ブラックによって入れ替えられていました。爆撃機が発進した後、基地と爆撃機の連絡が取れなくなったため、エンジェル1が発進しますが、パイロットは意識を失い海に突っ込みそうになります。続けて2と3も発進しましたが、彼女たちも同じようになります。ここでカーネル・ホワイトとスカーレットが彼ら2人以外がおかしくなっていることに気付き、原因はシャンパンだろうと推測し、それを分析したら、飲んだ人間の記憶を失わせたり、無鉄砲な行動に走らせる薬物が含まれていました。ここでキャプテン・スカーレットが始まってから初めてカーネル・ホワイト自身が出撃し、スカーレットが助手を務めます。ブルー達の爆撃機はアトランティカ基地の防衛タワーを爆破してしまい、次にアトランティカ基地そのものを爆撃しようとします。追いついたカーネル・ホワイトとスカーレットは、呼びかけに答えないブルーとオーカーにやむを得ずミサイルを発射します。それは命中し爆撃機は海に突っ込み始めます。しかし二人は座席をイジェクトさせません。ギリギリでブルーが気がつき脱出します。
最後に、スペクトラムの本当の一周年は実は3日後だとカーネル・ホワイトが説明し、今度こそ本物のノンアルコールシャンペン(キャプテン・スカーレット銘柄)で乾杯します。
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ウルトラQの「1/8計画」
ウルトラQの逆輸入版ブルーレイを買いました。最近、トワイライト・ゾーンとかアウターリミッツを観始めたので、それに影響を受けたウルトラQを再確認したかったためです。取り敢えず「1/8計画」を観ました。子供の時に観たように思いますが、さすがに覚えていません。なんというか由利子が小さくなって電話をかけるシーンにデジャヴ感がありますが、これはアーウィンアレンの「巨人の惑星」で何度も観た風景です。しかし向こうは確か巨人の40分の1くらいの大きさだった筈であり、1/8では合わないですが。(ちなみにウルトラQの方が先です。)後半の淳と一平が1/8になった町に侵入する画面は、要するに特撮用の町のセットをそのまま使っているだけで、円谷プロの特撮としては非常に簡単だったと思います。
キャプテン・スカーレットの”Codename Europa”
キャプテン・スカーレットの”Codename Europa”を観ました。今回はキャプテン・ブラックがあるエレクトロニクスの専門家をライフルで狙撃して殺し、例によってミステロンズのロボットにします。そしてそのエレクトロニクスの専門家が狙うのは、「欧州のトライビューナル」が何とか、と言ったので何のことだか分かりませんでしたが、Triumviratで「欧州の三頭政治家」でした。そして今回のエージェントは、007ばりに秘密兵器を駆使してスペクトラムの防衛網を突破します。まずある基地の側で、テープレコーダーとアンプ付き拡声器をセットし、機銃を撃つ音を流します。それで基地の注意をそちらに惹き付け、さらにはタンクの音を流します。基地側は大慌てでその隙にエージェントは、電流の流れている鉄条網を、電流を他に流しながら切断し、基地に潜入し、通気口から爆弾を投げ込みます。しかし、プロのスパイと違ってそこが詰めが甘く、通気口はスペクトラムがわざと設けた偽のもので、基地の1Fから上が爆破されても、狙われた政治家は地下にいたので無事でした。しかし一人目のターゲットを仕留めたと思ったエージェントは二人目の政治家を狙います。SPVが追跡して来ましたが、SPVのレーダーを攪乱して視界を無くし、撃破します。次に夜中に別の基地を攻撃し、ラジコンの飛行機で攪乱電波を流し、基地の通信を使えないようにします。それから基地の電源を切断して真っ暗にしてから、ノクトビジョン(赤外線暗視装置)を付けて基地に潜入します。ここまでは良かったのですが、キャプテン・スカーレットが部屋の入り口に仕掛けた超単純なワイヤに引っ掛かって倒れ、スカーレットに撃ち殺されます。という訳で頭がいいんだか悪いんだか良く分からないミステロンズのエージェントのお話でした。
The Twilight Zoneの”Where is Everybody”
スター・トレックのオリジナル・シーズンを観終わったので、今日からThe Twilight Zoneです。このドラマはアウター・リミッツと並んで、1950年代終わりから1960年代でのSF系テレビドラマの代表作です。放映開始は1959年で、各話30分完結のアンソロジーになっています。今日のは”Where is Everybody”で、突然ある町の中に放り込まれ、教会の鐘が鳴ったり、喫茶店でポットが火にかけたままになっていたり、ジュークボックスが音楽を奏でているのにもかかわらず、誰一人として人間がいません。やっと車の中に女性を見かけたと思ったら、それはマネキン人形でした。電話ボックスの電話が鳴ったので出てみたら、ツーツーという音がしているだけでした。男は自分でコインを入れてオペレーターを呼び出そうとしますが、出てきたのは録音のオペレーターでした。という感じで男は次第に孤独に追い詰められて気が狂いそうになります――という所で軍人らしき人達が男の様子を注視していました。結局これは人が宇宙に出た時に、どのくらいまで孤独に耐えられるかという実験でした、というオチです。なんかこのパターン、他のドラマでも何回も観たような気がしますが、こちらがオリジナルなんでしょうか。
キャプテン・スカーレットの”Flight 104″
キャプテン・スカーレットの”Flight 104″を観ました。ある著名な学者がスイスのある湖の側で開かれる国際会議に出席するのを、スカーレットとブルーが護衛します。一行はある空港からジュネーブ行きの飛行機に乗り込みますが、博士と二人以外は後からネタをかぎつけて乗り込んで来たジャーナリストとカメラマンだけです。しかも飛行機のクルーは、空港の倉庫の中に縛られて監禁されており、パイロットもフライトアテンダントもおらず、飛行機はミステロンズが操っていました。スカーレットとブルーはエンジェルスが危険を知らせる赤い煙で合図したので、パイロットがいないことを察知し、ドアを銃で撃って操縦席に着きます。しかし、飛行機のコントロールが出来ません。飛行機は次第に高度を下げ、アルプスの山に激突しそうになりますが、そこにたまたまあった高圧電線のためミステロンズのコントロールが解け、スカーレットとブルーは無事に再び高度を上げることが出来ました。しかしジュネーブ空港に着陸寸前に今度は足が出ないというトラブルが起き、スカーレットは仕方なく胴体着陸を試みます。それはなんとか成功しますが機首は倉庫に突っ込んで爆発します。ということで久し振りにスカーレットの不死身ネタでした。まあビジュアル的には良かったですが、ストーリーはもう一ひねりが欲しいです。
スター・トレックのオリジナル・シリーズまとめ
スター・トレックのオリジナル・シリーズのパイロット版一話を含む全80エピソードを観終わりました。例によってProsとConsを。
Pros
1.特に第1、第2シーズンのSFドラマとしての脚本の良さ。
2.1960年代の公民権運動が終ったばかりのタイミングで、人種差別のまったく無くなった未来を描き、多くのマイノリティーに希望を与えた。
3.宇宙連邦側からだけの視線だけでなく、相手のエイリアン側の視点も考慮した相対的な見方によるエピソードがいくつか存在する。
4.カーク、スポック、マッコイの3人の異なるキャラクターによる掛け合いの面白さ。
Cons
1.第3シーズンの「今週の女優」シリーズとも言うべき安易な脚本のレベルの低さ。
2.特に第3シーズン最終話のそれまでの差別の無くなった未来、というのと完全に矛盾する女性蔑視的脚本。
3.ジーン・ロッデンベリーの脚本がいくつかのエピソードで、あまりに理念的すぎて空回りしているものがある。
全体的にいえば、1960年代の半ばという時代において、やはりこれだけ質の高いドラマをともかくも3シーズン放映した、というのはすごいことだと思います。同時期のアーウィン・アレンの作品がどちらかと言うと子供よりになってしまったのに対し、スター・トレックは最後まで大人向きの作品の質を保ち続けました。最初の放映時の視聴率は振るわなかったけど、むしろ放映終了後に火がついたというのは、日本におけるガンダムと同じです。
キャプテン・スカーレットの”Place of Angels”
キャプテン・スカーレットの”Place of Angels”を観ました。今回ミステロンズが狙うのは”Place of Angels”で、普通に考えると、ミステロンズ・エンジェルスがらみの土地かと思いますが、結局はアメリカのロサンゼルス=Los Angelsという詰まらないオチでした。しかしお話は今の時期にピッタリというか、ある科学者がK14という試験管一本分の液体で1,000万人を殺せるという新しいウィルスを開発します。それを例によってミステロナイズされた女性科学者が持ち出して、というストーリーです。その女性科学者はロサンゼルスの水源であるダムにそのウィルスを撒こうとしますが、間一髪でキャプテン・スカーレットがパラシュート降下し、彼女を撃ちます。その女性はそのままダムの中に転げ落ちて行きますが、途中にひっかかった試験管をキャプテン・スカーレットが手を伸ばして、とこれはウルトラマンでハヤタ隊員がβカブセルを岩の間に落として必死に取るのと一緒。しかしキャプテン・スカーレットは不死身といっても、病原菌に対しても不死身だったのかは明らかにされませんでした。
スター・トレックのパイロット版”The Cage”
スター・トレックの最初のパイロット版である、”The Cage”を観ました。中身は、後に二話連続のエピソードである”The Menagerie”で再利用されています。このパイロット版での艦長はカーク船長ではなく、クリストファー・パイク船長です。スポックは登場しますが、ファーストオフィサーではありませんし、性格も後のロジカルで冷静なスポックとはちょっと違います。またドクター・マッコイは登場せず、別の船医が出てきます。このエピソードは非常によく考えられている内容であり、深いと思いますが、当時のTV局のお偉いさんには難しすぎると判断されボツになり、改めて”Where No Man Has Gone Before”(光るめだま)が作られ、それによって放映OKになります。”The Menagerie”では、重い障害でほとんどロボットのような体になったパイク船長が、幻想の中で、ヴィーナと一緒になって幸せに暮しますが、このパイロット版では、パイク船長の複製が作られてヴィーナはその複製と暮すとなっています。
ともかくこれでスター・トレックのオリジナルシーズンは全て観終わりました。
キャプテン・スカーレットの”Traitor”
キャプテン・スカーレットの”Traitor”を観ました。今回のエピソードはいつもとは違い、ミステロンズの予告は「スペクトラムの中に裏切り者がいて、スペクトラムを分裂させる」というものです。オーストラリアのスペクトラムの訓練用基地でホバークラフトが何回も続けてエンジンが暴走し爆発するという事故が起きます。通常のパターンだと事故で死んだ乗組員とホバークラフトをミステロンズが蘇らせて操って何かをさせるんですが、今回の乗組員は奇跡的に助かります。キャプテン・スカーレットとキャプテン・ブルーが表向きはここの訓練生にレクチャーするという目的でこの基地に派遣されます。講義の中で、何故キャプテン・スカーレットが不死身になったかの経緯をブルーが説明しますが、それを聞いた乗組員の一人がキャプテン・スカーレットがまだミステロンズに操られているのではないかと疑います。その夜、スカーレットとブルーの寝室から不審な火が出ます。翌日、ホバークラフトに同乗したスカーレットとブルーですが、いつものトラブルが起きた時に乗組員の一人がスカーレットが犯人だとして銃を向けます。しかしホバークラフトが急旋回してその男は銃を落とし、ブルーに説得されて脱出します。スカーレットはホバークラフトのモニタリング装置を何とか取り外してギリギリで脱出します。その装置を調べた結果は、ホバークラフトの事故は誰かの裏切り者による破壊工作ではなく、ミステロンズがバルブの分子構造を変えて事故が起きるようにした、というものでした。何だか安っぽいミステリー物で、イマイチのエピソードでした。
スター・トレックの第3シーズンの”Turnabout Intruder”
スター・トレックの第3シーズンの”Turnabout Intruder”を観ました。ブルーレイには後一話ありますが、実際はこれがオリジナルシリーズの最後のエピソードのようです。しかし内容はひどかったです。個人的にはオリジナルシリーズの中で最悪と思います。ストーリーが面白くないのではなくて、あまりと言えばあまりの女性蔑視のストーリーだからです。ある星の科学者達からSOSが入り、エンタープライズ号が救助に向かいます。そこの数人の科学者の生き残りの中にジャニスと言うカークとスターフリートの学校で一緒で恋人でもあった女性が、何かの放射線を浴びて瀕死の状態でした。しかしジャニスはカークと二人きりになると、ある機械を操作して、カークと肉体と魂を交換してしまいます。ジャニスは、スターフリートの艦長になりたかったのですが、女性であるためにその夢が叶えられなかったと思っていて、カークの体を借りて艦長になる夢を実現します。しかし、ジャニスが扮するカークは、ロジカルでない命令を出したり、感情的になったりして、エンタープライズ号のクルーが次第に疑いを持ち始めます。しかしマッコイが調べたジャニスが入ったカークは肉体的にも精神的にも問題がありませんでした。スポックはカークが入ったジャニスの肉体と話合い、そのテレパシー能力で、こちらが本物のカークであることを理解します。カークはスポックに対して反乱だと言い裁判を開かせます。そこでマッコイとスコッティがまたジャニスの扮するカークの感情的な議論を聞いて、投票でジャニス版カークに反対しようとしましたが、盗聴されてそれがばれ、死刑にされそうになります。実は連邦の規則では、死刑は認められておらず、ついに他のクルーもジャニス版カークに反抗し始めます。結局そうこうする内に魂入れ替えの効果が切れ、二人は本来の体に戻ります。という具合で、
(1)女性に艦長は勤まらない
(2)女性に指揮をさせると目茶苦茶になる
(3)女性はすぐ感情的になる
といった、女性への偏見丸出しのひどい話でした。
スター・トレックの後のシリーズでは確か女性艦長も出て来ると思いますが、進んでいると言われているスター・トレックでもこのようなひどい話があるということが分かってちょっと驚いています。