スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Schizoid Man”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Schizoid Man”を観ました。エンタープライズ号はグレイブス博士のいる星より緊急信号を受け救助に向かいます。グレイブス博士は人間と機械の融合の研究の権威ですが、人間嫌いで助手である若い女性のカリーンとだけで研究を続けていました。ウォーフと女医のセラ(バルカン星人でしょう)とデータの3人がその星に転送されます。セラのチェックではグレブス博士はある難病の最終ステージで余命いくばくも無いということでした。グレイブス博士はデータを見て、それが自分の弟子のソン博士が作った物であることを見抜き、データに自分を「お爺ちゃん」と呼ぶように強要します。結局グレイブス博士はデータと何時間か話した後亡くなります。その葬儀がエンタープライズ号で行われましたが、データは突然意味不明の弔辞でグレイブス博士を褒め称えました。トロイの言動はそれだけに留まらずおかしくなり始めます。カウンセラーのトロイは、データの中に二つの人格があって、データではない人格がデータの人格を侵食し始めていると言います。(タイトルは「統合失調症の男」ですが、おそらく古い言い方の「精神分裂病」のイメージで、多重人格のことをSchizoidとしていますが、これはまったくの間違ったイメージです。)結局、グレイブス博士が自分の精神をデータの中に移したのでした。グレイブス博士の心を持ったデータは、エンタープライズ号のクルーに次々危害を加え、ついにはピカード船長まで気絶させます。結局グレイブス博士は自らの知識をエンタープライズ号のコンピューターに移した後、データの人格(?)を回復させます。
オリジナルのスター・トレックでも誰かが別の誰かに精神を乗っ取られるという話がいくつかありましたが、それをアンドロイドのデータにした所が新しかったです。しかし、タイトルの間違ったSchizoidの使い方もあって、ちょっともう少し捻りが欲しいと思いました。また冒頭で連邦の別の輸送船からもSOSが入り、ドクター・プラスキーがそちらに向かうというのがありましたが、はっきりってまったく無くてもいいストーリーでした。