スター・トレックの第2シーズンの”The Apple”

スター・トレックの第2シーズンの”The Apple”を観ました。カーク達がある惑星を調査するためにそこに転送装置で降り立ちましたが、そこはまるで人間のイメージする、天国、エデンの園のような星でした。しかし上陸組の一人がある百合のような花が出す毒素で死亡したり、天気が急変してまた別の一人が雷に撃たれて死んだりと、決して平和な星ではありませんでした。そうこうしている内にスポックが一行を追跡している原住民のような者を発見し、カークが捕らえて問い質します。その者が言うには、すべての食物や楽園のような環境はヴァールという神のようなものが準備してくれており、誰も年を取らず病気も無く、ヴァールにすら仕えていれば何の不安も無い文字通り楽園でした。しかしカーク達はそのヴァール(明らかに旧約聖書に出て来る黄金の子牛の像で祭られるバール神を使ったネーミングです)が単なる機械であることを突き止めます。しかしそのヴァールによってエンタープライズ号はその星に少しずつ引き寄せられて、そのまま行くと激突して爆発してしまいます。ヴァールはやがてカーク達の中のヨーマンの女性とチェコフがキスをしているのを原住民が見て真似をしたため、カーク達が危険な存在であると判断し、殺そうとします。カーク達を襲って来た原住民と戦って彼らを閉じ込めたため、ヴァールに対してエネルギーを補給する者がいなくなり、ヴァールの力が弱っていた所にカークがスコットにフェーザーでの攻撃を命じ、結局エネルギーを使い果たしたヴァールは死んでしまいます。カーク達は原住民に今後は自分達の判断で生き、お互いに愛し合うように言います。しかしそれはある意味原住民達の楽園からの追放であり、カークはサタンの役目を演じてしまった、といういかにもキリスト教徒が考えそうな話でした。

オンキヨーのD-77NEをゲット

ヤフオクで、オンキヨーのD-77NEを送料込み2本13万7千円でゲット。1本定価17万円のもので2014年末から発売されつい最近まで売られていたものです。元箱付きでほとんど使われた形跡が無いのでかなりのお得な落札でした。私が学生の頃、スピーカーで598戦争というのがあって、この手の30cmウーファー付きの3ウェイでヤマハ、ダイヤトーン、パイオニア、オンキヨーなどが定価5万9800円で激戦を繰り広げましたが、このD-77NEはその末裔です。このサイズになるともうブックシェルフといっても本棚には間違いなく入りませんし、私の6畳のリスニングルームにも限界の大きさです。今のスピーカーは16cmくらいのウーファーの小型2ウェイと、やたらとたくさんユニットを縦に並べたトールボーイにほぼ2分されていて、こういう3ウェイは貴重です。聞き込みはこれからですが、取り敢えず30cmウーファーがとてもゆったり鳴っていますし、ピアノの音もいい感じです。(ちなみにこのセッティングは左右逆です。本来の置き方だと私の部屋では左右の距離があまり取れないため、わざと逆にしています。)

梨の花が満開

近所の果樹園の梨の花が満開になっています。5年前くらいまでは桜(ソメイヨシノ)が満開になって、大体一週間ぐらいしてこの梨の花が満開になっていたのですが、ここ数年はほとんど同時になっています。それも3月中に。まあどんどん温暖化している結果なんでしょうが、ちょっと気持ちが悪い所もあります。

今日のPCL86-Valvo(ドイツ)

今日もeBayで新たなPCL86を2本ゲット。今日のはValvoというドイツの会社のペアです。測定したら、3極管部のgmが片方がもう片方の+8.8%、5極管部のgmが-9.6%でまあオマケでマッチドペアと言っても嘘ではないかと。箱に手書きのドイツ語で”neu”(新品)とありましたが、Ia値が高く内部抵抗が低いので、それはまあそうかもしれません。といっても最近作られた訳では当然なく、製造されて使われる事なくストックされていたもの、という意味です。ネットで調べた範囲ではこのValvoの真空管は比較的良質で人気が高いようです。
ところで、ここまでPCL86を買い集めている理由ですが、いくつかあります。
① 単なるコレクション
平均で2,000円くらいの管なんで集めやすいですし、またPCL86というのは真空管時代の最後の方で作られた球なんで比較的在庫が残っているというのがあります。
② 同規格の真空管のメーカー毎のバラツキの実態調査
③ 今使っているPCL86シングル超三結アンプの真空管が切れた時の予備として
④ 4本特性が揃ったのを集めて、その内PCL86プッシュプルの全段差動のアンプを作る
といった所です。

1石トランジスターレフレックスラジオ

以前ヤフオクで買った、1石トランジスターレフレックスラジオです。何故こんなものを買ったかと言うと、小学生の時に始めて自分の小遣いで買って組み立てたラジオが、このものとずばり同じではないですが、やはり1石のレフレックスラジオでした。(MAXという会社のキットでした。)それで、1石とはいえ、イヤホンで聴く分には結構感度が良くて、また音質もクリスタルイヤホンというのはインピーダンスが高くて良かった記憶があり、それを再確認したかったからです。まず、感度についてはアンテナをきちんと付ければイヤホンがかなりの音量で鳴ります。人によってはボリューム付けて絞りたくなるぐらいまで聞える場合もあります。また音質もノイズが少なく明瞭な音でした。実はこのクリスタルイヤホンは今では売っていなくて、今はセラミックイヤホンになります。昔のはロッシェル塩の結晶(クリスタル)を使っていたのでクリスタルイヤホンと言いました。レフレックス式というのは、1石だけのトランジスターで出来るだけ感度を稼ぐための回路で、まず高周波で1度増幅した後検波して低周波に落とし、それをまたトランジスターで増幅するという、1石で2度増幅するものです。なお、このやり方は発振とほぼ同じであり、昔作ったのは2本のリード線をねじる程度を変えることで、信号の強さを調整し、発振する直前でねじるのを止めると感度が最高になるという仕掛けでした。今回買ったのにはそういう仕掛けは付いていません。
なおラジオの回路ではレフレックスに似たのに「再生式」というのがあり、似て非なるものです。こちらはいわゆるNF(ネガティブフィードバック)を位相を反転させないで行なって感度を稼ぐものです。(正帰還)こちらも一種の発振であるのは一緒で、それ自体が電波を出して、他のラジオの受信を邪魔します。

PCL86、MAZDA 1本、ITT Lorenz 3本追加

今日もeBayからPCL86が4本届きました。Mazdaが1本と、ITT Lorenzが3本です。例によって測定の結果、MAZDAはようやくマッチドペアと呼べそうな組み合わせが出来ました。Lorenzの方も今超三結アンプで使っている2本と特製が良く揃ったのがもう1本見つかりました。後1本でプッシュプル用のが揃います。しかしMAZDAにしてもLorenzにしても、色んな国にライセンス先があったようです。ブランドだけ同じだからという理由でペアにしても合わない、というケースは多く出そうです。

「巨人の惑星」の”The Unsuspected”

「巨人の惑星」の”The Unsuspected”を観ました。今回のは要するに、キャプテンが巨人に追われてキノコの下に隠れたのが、それが毒キノコでその胞子をたっぷり浴びておかしくなる話です。キャプテンは胞子を浴びた後、被害妄想になり仲間が自分を巨人達に売り渡そうとしていると思い込みます。そして逆にコービッド捜査官と取引きし、仲間を全員渡す代りに宇宙船の修理用の資材をもらって自分だけ地球に帰ろうとします。いつもは仲間を助けるキャプテンが今回は一人また一人と捕まえて閉じ込めていく、というだけのお話です。最後はようやく胞子の効果が切れて正気に戻ったキャプテンですが、自分が呼び寄せたコービッド達から辛くも逃げるという、それだけのお話です。

Rogers LS3/5A (16Ω初期型)

久しぶりに思い立って、Rogers LS3/5Aを引っ張り出しました。社会人になって買った最初のスピーカーで、当時2本で16万くらいだったように思います。今は何社かから復刻版みたいなのが出ていますが(このスピーカーはRogersが設計したのではなく、BBCが設計してRogersに作らせたもので、他のメーカーでも作ることが出来ます)、大体2本で30万円くらいします。また、私が持っているのはインピーダンスが16Ωの初期型で、これは中古市場でプレミアが付いていて、ヤフオクでの平均落札価格は2本で12万円以上です。
実はオーディオマニアの元上司に2ヵ月間くらい貸していたことがあり、それで戻って来た梱包を開けないままでした。そして今日久しぶりに聴きましたが、最新のスピーカーに比べると若干高音が濁っているかなと思うくらいで、このサイズでこのスケール感はやはり素晴らしいです。私は普通はスピーカーのサランネットは外して聴くのですが、このスピーカーだけは外すととても安っぽい感じになり、付けたままにしています。
なお、出力音圧レベルは82.5dBと非常に低く、真空管アンプではさすがに強音時に音が崩れます。W数の大きなアンプで、出力音圧レベルの低いスピーカーを鳴らすというスタイルを作ったのは実はこのスピーカーが草分けかもしれません。

NHK杯戦囲碁 一力遼2冠 対 余正麒8段 (決勝戦)


本日のNHK杯戦囲碁は、いよいよ決勝戦で、黒番が一力遼2冠、白番が余正麒8段の対戦です。一力遼2冠が先番ですが、この二人の対戦成績では、一力遼2冠が黒番の時は一力2冠より見て5勝0敗なんだそうです。余8段が決勝戦という舞台で雪辱を果たせるかという所です。ちなみに一力2冠は、今回がNHK杯戦7度目の出場で、その内5回決勝に進出、そして1回優勝、3回準優勝ですが、今回2回目の優勝なるか、という所です。一力2冠のNHK杯戦での勝率は実に8割2分だそうで、すごいですね。
さて、黒の布石は高い中国流で、懐かしい感じがしました。昔、第2期棋聖戦で加藤正夫さんと藤沢秀行さんが死闘を演じましたが、双方とも黒番を持つと中国流(高いのと低いのと両方)を採用し、中国流シリーズとも言われたのを思い出します。AIが中国流対策を打ち出してそれが有効だったので打つ人がいなくなっていたのを、解説の芝野虎丸十段が王座戦で使って以来、また打つ人が増えたということです。その後の碁の内容ですが、相手が利かしに行ったのを受けずに反発し、それで形勢が動くというのが2回ありました。まずは右下隅で白がいきなり黒の小目の上に付けていってからが激しくなり、結局黒は白4子を取ることになり、白は下辺で展開したのと、取られた4子の利きを後で利用するという分かれになりました。しばらく後に白がこの取られている4子の上にハサミツケを決行しました。ここの折衝の時に、黒が出切られるのを防ぐために下辺の白に利かしに行ったのに白が受けず中央を打ち、黒は右下隅4子に加えて下辺の白4子も取り、黒はここで大きな実利を確保しました。その代り白は中央が厚くなりました。その後、下辺の黒が攻められる展開になった時、白が下辺の白4子を復活させるぞという利かし(というより時間つなぎ)を打った時、黒は手を抜いて中央を打ち、また白の種石3子を取りました。白は当然下辺4子を復活させたので、黒の地は減り、全体で白が打ちやすい碁になりました。その碁黒は形勢不利を意識して一杯の手を打ち続けました。そして中央の白を攻めて白に活きられた後に、上辺の白に仕掛けて行きました。この仕掛けが機敏で、黒は白の3子を取って白地の中に居座るという大きな戦果を挙げ、これで形勢がまた逆転し黒のリードとなりました。といっても差は大きくなくヨセ勝負が続きましたが、結局差は縮まらず白の投了となりました。一力遼2冠は2度目のNHK杯戦優勝です。まあ今一番勢いがある棋士であるので納得の結果です。一力遼2冠には今年是非井山裕太大3冠のその大3冠の一角を崩して欲しいです。