革砥について(私なりの決定版)

Wikipediaの「革砥」の項は、私が全面的に書き直しています。書き直す過程で、ある意味おかしな執着質の人がいて、私の書いたことに根拠もなくケチをつけ、それだけでなく私が書いたものを勝手に消去し、私がまたアップしてといわゆる「編集合戦」になりました。それで私の方から保護の依頼を出し、第三者の方にどちらが正しいか判定してもらいましたが、「Wikipedia的には私の方が正しい」とのことで決着が付きました。私の方は色々な典拠や理由をきちんと書いているのに対し、先方は単なる思い込みで書いているので、こうなるのは当然でした。その際に争点になったのが主に2つあります。

(1)(研磨剤無しの)革砥で数回ストロッピングしただけで、切れ味が落ちた剃刀の切れ味が戻る。
→私の方はそんなことはあり得ないと主張しました。証拠として硬いといわれるコードバンの革砥でも、モース硬度1の滑石で簡単に傷が付くことを写真付きで示し、そういう硬さの革砥でモース硬度5から7ある剃刀が研磨されることはあり得ないことを主張しました。また英語のサイトで、ストロッピング前後での剃刀の電子顕微鏡写真のサイトも参照し、研磨剤無しの革砥にそんな研磨機能は見られないと書きました。
(2)革砥といえばコードバンである。
→これも私の方で、現在コードバン(農耕馬の尻の皮)で革砥を作っているのは日本の叶山革砥製作所を含めてほんの数社であることを示し、普通に売られている革砥は牛革製であることを示しました。また、海外のサイトで革砥の材料としては、(1)牛革(2)人工皮革(3)水牛革(4)カンガルー革(5)コードバン(6)ラティーゴ(牛革をタンニンなめしし、オイルやグリースを加えたオイルレザー)(7)ブライドルレザーが紹介されていることを注に書きました。その後、以前は鮫皮の革砥もあったことを発見し、それも追記しました。結局ここに挙げられている7種の材料の革砥の内、カンガルー革を除き、他はすべて入手しました。(カンガルー革の革砥も海外サイトで購入したのですが、現在ワシントン条約の対象品かどうかの確認が必要ということで日本の通関で引っ掛かっており、今日時点で未着です。→2019年6月22日追記:カンガルー革の革砥やっと届きました。こちらをご覧下さい。)

(1)については、
1905年に出版された作者不明のシェービングの教科書”The art of shaving”に以下のことが書いてありました。

It has been asserted by some, that when once the razor has been ground and set, the strop alone without further honing or grinding is sufficient to keep it in order. This opinion has emanated from certain makers of raor-strops, who wish to induce the public to purchase theire goods. They represent their strops as having been “metalized”, or otherwise treated with some kind of preparation that makes honing unnecessary. As a rule, we would advise the reader to beware of these “wonder-woking-strops”. Such preparations may, and sometimes do, improve the strop, just as lather when applied to a strop will improve it, but that they will do more than this, we deny. When the special offices of the hone and of the strop are fully understood, it will at once become apparent that no strop can possibly take the place of a hone.

(This opnion has emanated の所は、原文はThis opinion has eminated だがeminateという単語は無いため、emanateに修正。原文は明らかにタイプライターで作成されており、ここ以外にもスペルミスは非常に多いです。)

大意は以下。
「一度きちんと砥石でカミソリを研いだ後は、革砥でストロッピングさえすれば常にカミソリを良い状態に保つことが出来るという主張は、革砥のメーカーが宣伝文句として主張したものです。それらによれば革砥の表面を「金属化」したとか、特殊な表面処理をしたとか述べられています。しかし、読者の皆様はそのような「魔法の革砥」には注意していただきたいです。そういった処理は革砥の性能を若干改良するかもしれませんが、それ以上の効果があるということは否定します。革砥とカミソリの性質を良く理解すれば、革砥が砥石を置き換えることが出来ないことは明白です。」

まあ、まさにこの通りだと思います。
革砥を最初に世の中に広めたのは、イギリスのジョージ・パックウッドという人です。その人はイギリスで最初に日用品としての革砥を新聞等で大々的に宣伝し、コマーシャルソングまで作った人として知られています。つまり革砥と宣伝は最初から切っても切れない関係にあり、革砥の製造業者のある意味誇大広告は日常茶飯事だったということです。

また、パックウッドの革砥で重要なのは、それは研磨用コンパウンドを使用するものだったということです。つまり、革砥というものは本来は研磨剤を塗って使うものだということです。現在の剃刀用のように革砥だけを使うやり方はある意味特殊です。特に日本では砥石(主に天然砥石)を使って剃刀を研ぐことは普通に行われていましたので、革砥で改めて研磨剤を使ってラッピングする必要はなく、ストロッピングだけが行われ、それがある意味過大評価されてきました。Web上に「昔の理髪師は革砥で剃刀の切れ味を調整し、子供には切れ味を落とし、髭の強い人には切れ味を増した剃刀を用いた」のような話がまことしやかに載っていますが、私はこういう話は眉唾物だと思います。革砥によるストロッピングで剃刀の切れ味を落とすことは比較的簡単で、剃刀の切断面が革砥に当たるようにストロッピングすればいいだけです。しかしながら一度切れ味が落ちた剃刀を研磨材無しの革砥だけで元通りに鋭い刃にすることは不可能です。その場合は砥石を使うか、研磨材を使うかです。

次に材料ですが、コードバンの革砥が比較的革としては硬めで傷がつきにくく、長持ちすることは事実です。なので一日に何回もストロッピングする理髪店にコードバンが好まれたのは何の不思議もありません。しかし、コードバンだけが革砥であるというのは、実際の市場を見てもまったく事実に反しますし、また機能的にもコードバンでなければ革砥としてストロッピングが出来ないということではまるでありません。以下、各材料の革砥を入手して実際に使用した感じをレポートします。

これらが、コードバンの革砥で、すべて叶山革砥製作所のものです。下から#6300、#6300、#10000,#30000、一番上のは#30000に付いてきた牛革の革砥でコードバンではありません。この番号ですが、砥石の番手と同じであると理解してはいけません。叶山革砥製作所の社長によれば、この番号は単にコードバンの厚さを示しているということです。なので番手が上がる程高くなり、#30000クラスは3万円程度し、他の材料の革砥と比べ非常に高価です。それで重要なのは、厚くなるということはより成熟した(つまり年取った)農耕馬の革を使っているということで、革の緻密さは番手が上がるとむしろ落ちるということです。私は最初#6300を2本買い(最初の一本目をかなり使って傷が増えたので2本目を追加したもの)、そして#30000を買い、その中間はどうかと最後に#10000を買いました。この内、もっともストロッピングの際の感触が良好なのは#6300であり、普段はこれを常用しています。ただ耐久性ということであれば当然厚い方が優ります。しかし個人で使うのなら1日せいぜい数回の使用と考えられ、その場合に緻密さも落ち、価格も跳ね上がる厚いコードバンが不可欠だとは思いません。それにコードバンはそもそも農耕馬というものがどんどん減っている関係で、価格も高止まりし、また良質のものは入手が難しくなっています。
コードバンに近い高級な革の革砥としてばブライドルレザーという牛革があります。これがブライドルレザーによる革砥でアメリカの革製品店で$100しました。(送料別)ブライドルレザーは伝統的に馬具に使われる高級皮革で、ロウを使って革をなめしてあります。なので剃刀をあてた時のすべりはとても良い感じです。ただコードバンに比べるとコードバンは厚さ全部が均一の硬さの革ですが、ブライドルレザー以下他の革は2層になっていて表面部分を用いますが、この厚みが薄く、傷がつきやすいです。なので耐久性という点では明らかにコードバンが優ります。
次に良くある、普及品よりちょっと高級というグレードのがこのラティーゴになります。牛革です。この2つのどちらも濃い茶色に着色されているようで、アルコールティッシュで拭くと色が落ちます。ラティーゴはブライドルレザーのようなロウではなく油を使ってなめしています。なのでこちらもすべりはとても良いです。またどちらもそれなりの硬さがあり、革砥としての使用感はなかなか良好です。価格は50~60ドルくらいです。

次が一般的な牛革です。価格的には40~50ドルくらいです。剃刀用の革砥としてはもっとも良く見かけるものです。ただ、表面が比較的ツルツルのものと、ややスウェード的に起毛している感じのと2種類あります。一般的には剃刀用にはツルツルのものが好まれるようです。一番下のは水牛革であり、やや表面粗さが牛革より荒い感じがし、あまり高級感はありません。

最後が、Amazonで「革砥」で検索した時に出てくる中国製の「革砥」であり、全てが人工皮革と思われます。上の2つは非常に安く300円~500円程度ですが、皮革というより布に近く、腰がほとんどないので、強く引っ張りながらでないと使えません。下の3つは、スウェードタイプで、価格は1500円前後です。私的には「なんちゃって革砥」という感じで積極的に剃刀に使いたいとは思いません。ただ、研磨用コンパウンドを使うベースとして使うのであれば、価格的にはとても安い(コードバンの1/10~1/30レベル)ので試してみる価値はあるかもしれません。(ちなみにコードバンの革砥に研磨用ペーストを塗るのは止めた方がいいと思います。折角の高級皮革を台無しにしてしまいます。)

以上が材料ですが、最後の中国製の人工皮革のを除けば、どの材料も革砥としての機能は十分持っていて、コードバンでなければ駄目、ということはありません。私は普段は5割くらいがコードバンの#6300で、後がブライドルレザーとラティーゴを交代で使っています。

私は、革砥によるストロッピングに過剰な思い入れはありません。単に日常の剃刀のお手入れ道具だとしか思っておりません。私が剃刀を使うのは1日1回であり、その前後で片側20回ぐらいのストロッピングを行います。(ちょっと前までは片道50回ストロッピングしていましたが、切れ味が増すどころかむしろ切れ味が落ちるような気がして、最近は回数を減らしています。)人によっては使った直後のストロッピングは駄目、としている人もいますが、私は特に実害は感じておりません。むしろ使った後は剃刀に付着する油脂分とかを除去する意味でもストロッピングした方がいいと思っています。また天然砥石で研いだ後は、微細なカエリを取るために必ずストロッピングします。

なお、布砥ですが、Web上では布砥には研磨剤が含まれていると書いている人がいます。しかしながら、各種布砥を上記のように入手した限りで現品を見た限り、研磨剤の混入は確認出来ませんでした。私の推定では、布砥はあくまでも理髪店での使用の際の利便性のために付けられたのだと思います。コードバンの革砥は水や石鹸の泡に弱く、剃刀にそれらが付着した状態でストロッピングすると、革砥にダメージを与えます。そのために布砥が付属し、最初にこれを使うことで刃に付いた水分や泡を除去することが布砥の主目的だと思います。なので私的には布砥を使う意味はあまりなく、それほど使うことはありません。

NHK杯戦囲碁 清成哲也9段 対 関航太郎2段

本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が清成哲也9段、白番が関航太郎2段の対戦です。関2段はまだ17歳で、初出場です。清成9段は確か私と同じ歳で57歳だったと思いますので実に40歳の年齢差です。まあ囲碁棋士には90歳を超えて現役の方もいらっしゃいますが、NHK杯戦という選ばれた棋士だけの舞台では比較的珍しいかと。布石は清成9段の初手が目外しで、後で白がかかって来た時に大斜ガケより一路広い大大ケイマガケを打ったのがちょっと珍しかったです。白がコスんで頭を出し黒が右辺を受けた後、白が黒の左上隅の大ゲイマシマリに付けていったのが今風でした。ここの折衝で黒は左上隅にかなりの実利を稼ぎ、白は代償に上辺で厚みを築き上辺を目一杯開きました。この上辺の折衝で黒が白の厚みの断点を覗いていったのに白が反発し、結局攻め合いになり、白が黒の数子を取り込みました。黒は取られた石を活用し上辺から利かすかと思いましたが、中央から利かしました。この結果黒は中央と左辺がつながり厚くなりましたが、白も上辺と右上隅がつながりました。その後黒は中央右の石の安定を図るため白2子を切り離して取り込みましたが、黒が何手かかけている間に白は下辺を大きく模様にしました。しかし黒は中央に眼の無い白の一団がありこれを攻めることで下辺は荒らせるとのことで、まず右下隅の三々に入りました。黒は上辺で劫立てが多く効には負けないとのことで下辺をハネた後効は歓迎とのことでカケツぎました。白は効には行けず妥協した手を打ちました。黒は白を切っている石を動き出し、この辺りは黒が順調だったと思います。この碁の焦点はその後の下辺の折衝で、下辺中央に開いた白に黒が付けていった時です。普通は白は伸びるくらいですが、白はハネ返しました。その後黒は今度は左下隅に付けていき、黒が上手くさばいたかと思いましたが、下辺で黒が白1子を当てた時、継ぎを打たずに中央の白に連絡したのが白の勝負手でした。その後色々ありましたが黒が下辺の黒を攻められた時、右辺を重視して下辺を捨ててしまったのが不可解でした。左下隅もすべて白地になっていたため、下辺と左下隅で90目くらいあり、多少右辺を地にしてもこれでは黒は勝てません。結局白の中押し勝ちで、関2段は初勝利を挙げました。

大根の桂剥きによるケン作り

毎週薄刃包丁で練習している大根の桂剥きによるケン作り、かなり細く切れるようになりました。YouTubeのビデオで観たコツに従って包丁を上下に動かしながら切り、また最終的に切る角度をこれまでと90度変えて、大根の長さ方向に対し垂直に切ったらそれらしくなりました。ただ大根をきちんとした円柱型に保ちながら剥いていくのが難しいですね。円柱型を保たないと上下どちらかがどうしても厚く剝けてしまいます。

Wikipediaの「原子力潜水艦シービュー号」の項を大幅加筆

Wikipediaの「原子力潜水艦シービュー号」の項を、この2週間で大幅に加筆しました。6月1日時点の記事の総文字数が3,275だったのが、6月14日23時現在で19,060文字と、約6倍の量になっています。「原子力潜水艦シービュー号」の記事は7カ国語でページがありますが、現在日本語版が圧倒的1位で、本家の英語版をしのぎます。(もっとも英語版は、ドラマのページとは別にシービュー号だけのページがありますが。)110話全部の英語タイトル、日本語タイトル、脚本家、監督をリスト化しています。
ついでに、国会図書館で検索して、このドラマのノベライゼーションをもう一種類(これまで知っていたのはスタージョンの「原子力潜水艦シービュー号」とフェアマンの「シービュー号と海底都市」の2つです。)発見しました。著者は映画のノベライズ版と同じく、シオドア・スタージョンです。偕成社のSF名作シリーズで、このシリーズは「超能力作戦」が家にあったので懐かしいです。「日本の古本屋」サイトで無事に見つけることが出来、ポチりました。

Excelの困ったちゃん

最近、会社でExcelで30万ぐらいの数のデータの価格を自動計算するシステムを作ろうとしています。元々外注しようと思っていたのですが、調べてみたらあまりにも例外処理が多すぎて、それを外部の業者にメールで説明する方が大変なんで、仕方なくこちらでやっています。それでつくづく思うのが、Excelは複雑な論理を扱うのにはまったく向いていない、ということです。

まず、マクロで書けばいいのかもしれませんが、セルに数式を書くやり方だと、if関数を重ねていくと、3重くらいまでは何とかフォローできてもそれ以上だとほとんどデバッグ不能になります。通常のプログラミング言語ならインデントして書くので、論理ブロックの固まりはすぐ判断出来ますが、Excelだと行内にひたすら足していくだけなので、とても大変です。

また、Excelにはcase文を書くことが出来ないので、2つの条件の組み合わせの4通りの処理が、if関数の連続でしか書けません。

更には表引きで、良く使うvlookupだけでは足らないので、indexとmatch関数を組み合わせた2次元の表引きを多用していますが、これもパラメーターがさらに増えると3次元とか4次元の表があるかというと無く、無理矢理パラメーター同士をくっつけて展開して2次元表に落とし込むしかなくて、こちらもかなり大変です。

更に困ったちゃんが、もう一つ。これだけバージョンを重ねながら、何で未だに正規表現の検索や置換がサポートされないんでしょうか。私はいつも、一旦データをテキストエディターにコピペで移し、そこで正規表現での置換をやってExcelにまた戻しています。まあVBAには正規表現の関数があるようですが。私はExcelマクロは書こうと思ったら書けますが、大体においてコスト対効果で見合わないのと、後でメンテが大変なんで使いません。使うのはキーボードマクロだけです。

私の西洋剃刀コレクション(2019年6月13日時点)

私の剃刀コレクション。一時期10本(西洋剃刀)で打ち止めにしようと思っていたのですが、内常用しているのが5本くらいで、毎日取っ替えて一週間分にならないので、常用が後2~3本欲しいと思い結局追加で5本買って全部で15本(と日本剃刀1本)になりました。先日どこかのサイトでモノを集め過ぎるのは立派なビョーキだとありましたが、そうかもしれません。でも私は集めただけではなくその内の2/3はちゃんと使っています。まあストレートレザーでの顔剃りを売り物にしている理髪店の理容師さんとかを除けば、個人でここまでの本数を持っている人はあまりいないのではないかと思います。
それで結局、Dovoが3本、Thiers-issardが3本、Bökerが2本、その他7本という構成になりました。結局世評の通りで、いいのはThiers-issardとDovoです。Bökerもいい、と書いている人を見かけますが、私はこの2大メーカーより落ちると思います。ロックウェル硬度が最初に買ったのも2本目も59で、これは柔らか過ぎだと思います。炭素含有率がThiers-issardは1.35%ですが、Bökerは1.2%ぐらいだったと思います。微々たる差と思われるかもしれませんが、この差が硬さの差になっていると思います。結局半年間ストレートレザーで髭を剃ってきて、一番面倒なのは鼻と上唇の間の部分ですが、Thiers-issardなら3回くらいで綺麗に剃れるのが、Bökerだとその倍以上の回数剃らないと綺麗になりません。
その他のメーカー、Giesen & Forsthoffと、ただ”Solingen”とだけ書いているメーカーのは、まったく剃れない訳ではないですが、ちょっとBökerより更に落ちる感じです。
Classicshaving.comで購入した”NTC “DABRIA” CUSTOM STRAIGHT RAZOR”はほぼベタの職人製で、ロックウェル硬度も62でそれなりにあるのですが、私的にはイマイチでほとんど使っていません。後、先端の角の所にRをつけていなくて、ちょっと危険です。私は砥石で削って後からRを付けました。
フェザーのアーティストクラブは、良く剃れますが、先日書いたように剃る楽しさというのがあまりありません。
ビンテージの2本は、それなりに良く剃れるのですが、柄と刃の部分の接続がゆるゆるになっていて、ちょっと使いにくいので、あまり常用したいとは思いません。
GBSのはHalf Hollowがどんなものか試しに買った20ドルの安物ですが、それなりには剃れます。しかし柄がいかにも安っぽくて仕上げが雑であり、これも常用はしたくありません。
岩崎義重氏の日本剃刀は、西洋剃刀での剃り方に慣れた今は使わなくなりました。やっぱり方向性がある、というのは人の顔を剃ってあげるのにはいいかもしれませんが、自剃り向きではないと思います。また刃の幅も西洋剃刀に比べると狭いので、能率としても西洋剃刀より落ちます。
私の結論は何といってもThiers-issardです。ここのが最高と思います。ただ日本では極めて入手しにくいのが難点です。私が買った3本は2本がEbay、1本がThiers-issardのHPで販売店を探して、その内の一つでフランス語しか表示されないのを何とか苦労して買ったものです。(Thiers-issardのHPで直売もしていますが、ここのサイトはレスポンスが極めて悪く、何回かトライしましたが、きちんと購買にまで進めませんでした。)

原子力潜水艦シービュー号の”Man-Beast”

原子力潜水艦シービュー号の”Man-Beast”を観ました。またもWelch脚本ですが、今回はそこまでひどくはなかったです。ただお話はクレーン艦長がダイビングベルの中に特殊な気体を詰めることで、これまで不可能だった深度10,000メートルに達することが出来るようになりますが、そのガスの副作用で「獣人」に変わってしまう、という話です。というかこれまた「狼男」の話です。前はネルソン提督が狼男になりましたが、今回はクレーン艦長というだけです。どちらもまず手に毛が生えてきて、それを他のクルーから隠そうとする、という所は同じです。でオチは、そのガスを開発した科学者が自身の体で実験した結果、同じく獣人になり、その治療法を探るためクレーン艦長を実験台にした、というものです。よく分からないのが、その獣人症状を治療する薬をネルソン提督が持ってきたのですが、クレーン艦長が艦内で暴れている間にその薬の有効期限が切れてしまいます。そこでネルソン提督は何故か獣人と化したクレーン艦長と共にまたダイビングベルで深海に降り、そこで特効薬を注射します。何で深海に持って行くと薬がまた効くようになるのかさっぱり分かりませんが、Welch脚本に説明を求めても無駄です。

原子力潜水艦シービュー号の”Secrets of the Deep”

原子力潜水艦シービュー号の”Secrets of the Deep”を観ました。久し振りに出ました、Welch脚本。またも最低レベルの脚本を更新してくれました。この回のシーン、ほぼ全てが過去の別の話のシーンのつなぎ合わせ、という手抜きの極地の回です。へドラみたいな海のモンスターはこれで3回目の登場、また巨大クジラも3回目の登場、そして敵の海底研究所もこれまた以前一度出てきたと思います。そしてストーリーはこれも以前ありましたが、敵の基地を探るためにシービュー号に乗り込んで来たエージェントが実はダブルスパイで敵と通じてと、まったくもってこの回のお話は「視聴者をなめるな!」としかいいようがない駄回です。Welchは過去のフィルムを使うためだけにストーリーを作っています。(例えば敵の基地を探りに行くのに、シービュー号がバラストタンクが故障していて潜れないので、ダイビングベルを使いますが、武器もないダイビングベルは無意味で、フライングサブを出すべきです。実際に後でフライングサブが出撃していますから。ダイビングベルを使った理由は、過去にこのへドラみたいなモンスターが出た時の話でダイビングベルを使っていたから、というだけです。)予算がないとはいえ、ともかく信じられないようなひどい脚本です。(添付写真も以前の回のとまったく同じです。)

原子力潜水艦シービュー号の”The Abominable Snowman”

原子力潜水艦シービュー号の”The Abominable Snowman”を観ました。タイトルは「雪男」なんですが、出てくるモンスターは、一応人間の進化形であるミュータントとされており、雪男とはまるで関係がありません。以前ゴリラがシービュー号の艦内で暴れる話がありましたが、あれとほとんとパターン的には一緒のように思います。着ぐるみ系のアクターがかぶり物を変えただけにしか見えません。お話はある科学者が南極で何かを研究していたのが、急に消息を絶ったのでシービュー号が調査に向かい、2人の生き残りを救出してシービュー号に連れ帰ります。その時から、外見は雪男のミュータントがシービュー号艦内をうろつき回ってクルーを一人また一人と殺していきます。またこの話は映画版の「地球温暖化エディション」と共通点があり、南極の基地の何かの装置が南極海の水温を華氏100度以上にし、そのせいで全世界の気温が上がります。気温が上がるのとミュータントとどうからむのかがイマイチ不明でした。最後はミュータントとネルソン提督がリアクタールームで対決し、ミュータントは気温を自由に操れることで、世界征服をしようとしていると言います。最後はいつものパターンでシービュー号が大きく揺れた隙にミュータントをレーザーガンで倒し、そして残った基地を核ミサイルで爆発させる、というものです。

IELTSのライティング添削三回目

IELTSのライティング添削、三回目。今回は最初の段落の書き方についてはOKになりましたが、論じ方が弱いというご講評。スコアは全ての項目でバンド6。正直今の私の英語力ではこれ以上のレベルを取るのはかなり難しいです。
また、パラフレーズするために難しい単語を使ったら、その単語の使い方が正しくないと逆効果だ、というコメントでした。なかなか先は長いです。