「走れコウタロー」の元ネタ

1970年に流行った歌で「走れコウタロー」というのがあります。(ソルティー・シュガー)先日、ちょっとしたきっかけでスパイク・ジョーンズという1940~50年代にアメリカで活躍したコメディミュージシャンの「ウィリアムテル序曲」をYouTubeで見ましたが、これが何というか「走れコウタロー」に色々似ています。(言うまでもなくスパイク・ジョーンズの方がはるかに先です。)

(1)「走れコウタロー」のメロディーがほとんど「ウィリアムテル序曲」のまま。
(2)途中で競馬の中継に変る「ウィリアムテル序曲」ですが、その実況中継のセリフが「走れコウタロー」のそれとよく似ています。(まあどちらも競馬の実況中継のパロディーですから、その意味で似ているとも言えますが。)
(3)スパイク・ジョーンズは日本でも知られていて、その証拠にフランキー堺が後にクレージーキャッツとなるメンバーと、一種のトリビュート・アルバムを出しています。また、クレージー・キャッツの一連のコメディー曲はスパイク・ジョーンズの影響を強く受けているそうです。

山本コウタローは1948年生まれだそうで、だとしたら子供の頃スパイク・ジョーンズを聴いている可能性は十分あると思います。(関東地区では現在のAFNである米軍の放送が戦後ずっと流れていて、多くの人がこれで生のアメリカのヒット曲を聴いていました。)意図的にパクったのか無意識の内に影響が出たのかは知りませんが、両方を一緒に聴けば、その影響は明らかだと思います。しかし、不思議なことにインターネット上を探してもこのことを指摘している人は誰もいません。

走れコウタロー(ソルティー・シュガー)
https://www.youtube.com/watch?v=UIPG8h_0I2g

YouTube動画のウィリアムテル序曲(スパイク・ジョーンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=qS9t-dlsk7A

歌詞
https://genius.com/Spike-jones-william-tell-overture-lyrics

久石譲指揮、フューチャー・オーケストラ・クラシックスのブラームスの交響曲第1番

久石譲指揮、フューチャー・オーケストラ・クラシックスのブラームスの交響曲第1番を聴きました。この指揮者が好きだから買ったのではなく、ブラ1に関しては220種類くらい聴いて来たので、一応チェックしておこう、ぐらいの気持ちです。この人の演奏の傾向はベートーヴェン交響曲全集で既に分っていますが、その予想通りの演奏でした。しかし冒頭のセカセカしたスピードはその220種類の中でも一番でしょうね。ブラームスが10数年かけてようやく完成させた最初の交響曲で、彼らしくきわめて無骨に不器用に始まる出だしを、このような速度でやらないで欲しいと思うのは私だけでしょうか。まあ緊張感があって引き締まった演奏で、悪くはないですが、ベートーヴェンの時もそうでしたが、二度聴きたいとは思わない演奏なのですね。大体クラシックスのCDを買う人はほとんどがリピーターで、初心者って少ないと思います。そういう人は大体ブラ1なんて聞き飽きる程聴いている訳で(私の場合は極端ですが)、そういう人にアピールするには何か斬新さが無いといけないという理屈は分りますが、それは本質的な良さとはまた別の話です。

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第36回目を公開

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第36回目を公開しました。ここの所割といいペースで進んでいましたが、ここは中世ラテン語(Vulgar Latin)の法規が3つも4つも出てきて大変でした。「蹄鉄工」とか「養蚕」とか古典ラテン語の時代にはないものばかりで、当然古典ラテン語の辞書を引いても出てきません。また注の中で当時のゲルマニステンの代表であるギールケを批判しているのですが、それも元のギールケの説が分らないので意味を取るのに苦労しました。まあこの辺りが胸突き八丁です。

熊木公太郎も白井喬二の分身?

久し振りにヤフオクで白井喬二ネタを入手。雑誌「富士」の昭和23年3月の特別増刊で「大衆文藝出世作全集」です。
作品は「怪建築十二段返し」でこれは既読ですが、岩崎榮という人の「大衆文壇 黎明期の諸星」の白井喬二の分が非常に興味深いです。鳥取での中学生時代にボートレースがあって、白井も選手でしたが、白井は遅刻し、白井の代員が出たチームは優勝します。それで後からやっと駆けつけた白井が何をやっていたかというのをボートのメンバーが問い質すと、知人から「菜根譚」を借りて読んでいたのを、その知人がそれを誰かに売り払うというので、その知人の家まで行ってその「菜根譚」を買って来たという訳ですが、「菜根譚ならそこらの書店で売っているじゃないか」「何だそうか」という話で、しかもボートレースは白井が出ていたら優勝しなかったんではないかということです。前から白井喬二は「盤嶽の一生」の阿地川盤嶽の分身みたいなものだと思っていましたが、実は「富士に立つ影」の熊木公太郎も白井自身なんだと分ってちょっとうれしくなりました。一応白井の名誉のために補足しておくと、ボートを漕ぐのは上手くなかったようですが、剣道では中学時代に2段を取っています。当時中学生で2段は珍しかったそうです。

宙家族ロビンソンの”Space Beauty”

宇宙家族ロビンソンの”Space Beauty”を観ました。珍しくジュディが中心の話で、そうなるとジュディが美人というだけの話になり、ジュディがエイリアンが主催する宇宙の美人コンテストに参加させられるという話です。しかしジュディがサインした書類には、もし優勝したら主催者の星に行って主催者(ほとんど悪魔)と一緒に永遠に暮さないといけない、と書いてありました。美人コンテストの司会者とそのアシスタントはいずれも前に出てきたキャラの再登場。ロボットが女装(?)して女性ロボットとしてコンテストに参加するのがちょっと笑えます。どうもこの時代の美人は「美しいけれでも頭がちょっと…」といった感じで描写されている場合が多いように思います。演じているマルタ・クリスティンは存命で75歳くらいですね。何ていったって、モーリーンお母さんのジューン・ロックハートがまだ95歳でご存命ですから。